65.見送りの曲〜安全祈願〜(130.
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ラボに寄り、アウターやリュック等不必要な物を置いた後に世間話をしながら歩いている二人は、行き先に関しては特に何処に向かっているかを口にせず歩いていた。そして色々と話をしている間に目的地に到着し、柚紀がドアを軽くノックする。……アポは取ってないが、恐らく自分達が来たのに相手は気づいている筈。何せ…………
- ウィーン -
「はい、どちら様……って鶴ヶ峰に迅さんっ?!!……………だから菊地原が"アポなし訪問者が来るけど招き入れて上げて"って言ったのか。…あ!立ち話もアレですし、どうぞ!!」
『有難う歌川くん、お邪魔します。…………すみません風間さん、連絡もナシにいきなり訪ねてしまいまして。昨日その、……余裕がなかったので、ハイ』
「(スクッ、スタスタスタ……ナデ)気にするな、あんな事が遭った後なら仕方ない事だ。それにお前が来るのは事前に迅からもだが、言実さんにも言われていた。【遠征出発の当日は可能な限り全員一緒に居ろ、必ずあの子が訪ねる筈だ】とな。(ポン!)……それで用件は何だ?」
『あ、えっとですね(ゴソゴソ)き、気休めだと分かっては居ますがその……お守りを自作し…(- ウィーン -)「あっ!?柚紀ちゃんいらっしゃーい!!?来てたんだね!!(ギュッ!)会うのはラウンジの勉強会以来になるかな?……あれから色々大変だったけど、今は…大丈夫??(ナデナデ)」う、宇佐美先輩っ?!!あの、えっと……ま、まだ万全ではないですが、大分良くはなりました。………多分』
風間隊の作戦室なら高確率で柚紀の存在を察知する菊地原が居ると踏んだからである。実際、その彼は見当たらないが歌川に風間、更に何処かに行っていた宇佐美が戻ってきて賑やかな所に給湯室から飲み物をトレイに載せて菊地原が出てくる。それを機に全員座って彼が用意したモノを口にする
『……!…ほうじ茶のラテ、かな?どうしてコレを???』
「冷蔵庫の牛乳、遠征任務中に賞味期限切れになりそうだったから使っただけ。……コーヒーとか紅茶はないけど、何故かほうじ茶だけあって、確かにこれもラテ風味のドリンクあった気がして適当に作ってみた。甘さはよく分からないからとりあえずコッチも適当に入れた……って、歌川ナニ気持ち悪い顔してるのさ?」
「いや、素直に"あの先生が淹れてくれたほうじ茶が美味しくて試行錯誤中"って言えば良いのにと思っただけ。俺もそこまで飲み物にこだわりはないが、あのご婦人が出してくれたお茶はどれも美味しかったな。で、一番最初に出されたのがほうじ茶だった影響でか、ほうじ茶の茶葉だけストックがされる様になった訳だ。……お茶と言えば鶴ヶ峰の淹れる紅茶や珈琲は美味いと一部の人の間で噂になっているらしいな、……帰ってきたら是非飲ませてくれ」
『あ〜、お婆ちゃんは初対面の人には決まってほうじ茶を出すらしいからね。後、やっぱりお店を開いているだけあって美味しいのは当たり前かな?って、わ、私が、淹れた奴?!…………個人の好みがあるから歌川くんが美味しいと思わないかも、知れないよ?そ、それでも良いなら、……うん。帰ってきたらご馳走、します』
そんな訳で人数分のカップを置いて中身の説明をし、宇佐美がチョコが小袋で入っているパーティパックを一つ開封してある程度堪能してから柚紀が訪ねた本命の品を四人に手渡す。中身は………
- ……カサッ、……キラッ -
「コレは………携帯ストラップか?一見すると小さい玉型の石を何個も繋いだブレスレットに見えなくはないが、……少し輪が小さいし装着用の金具があるな。後、主に使っているのは俺達の隊服に因んで青色で、後はアクセントに一個だけ違うのが混ざっている。俺だと赤、か」
『一口に"パワーストーン"と言っても石によって込められた意味が違いますが、とりあえず合いそうなのを何種類かランダムで使ってますので、暇になったら良ければ調べてみて下さい。で、風間さんは安直に瞳の色で意味合いが良さそうなのを選びましたが……他の三人は逆、ですね。伝えたい意味から調べて、その中から石を使いました』
「ふーん、僕のが何か茶色っぽくて地味なのが気に入らないけど、一応貰ってあげるよ。君が作ったのなら何かご利益ありそうだからね、……能力的な意味でさ」
『(クスッ)だと良いけどね!あ、それとは別に………(ゴソゴソ…)はい、菊地原くんにオススメして貰った曲を中心に、………歌えなくなる前に何曲か練習で歌ったのをシロにお願いしてデータ化して貰ったの。まぁ、気まぐれになるかは分からないけど、何時もお世話になっているお礼、かな?……良ければ遠征に持っていってよ、携帯で聞けるからさ』
青い石で主に構成されたブレスレットタイプのストラップで、ワンポイント付きである。因みに歌川は濃い緑の石で、宇佐美は淡い紫の石を使われている。菊地原が気に入らなさそうにする気がした柚紀は、更に彼だけに小型のメモリーカードが入った透明なケースを差し出す。前から"君の曲聞かせて"と催促を何度もされていたので、多分喜ぶだろうと考えたのだ。流石のコレには吃驚したらしく呆然としてしまう菊地原に代わり、宇佐美が受け取れば「帰ってきたら美味しいパンケーキ屋さんに市河ちゃんも誘って行こうね〜」とちゃっかり約束を取り付け、名残惜しいが他にも回る場所があるので二人は退室する。……客人が居なくなり、宇佐美からケースを受け取った菊地原は
「………鶴ヶ峰の馬鹿。別に嬉しくない訳じゃないけど、…僕は生声が聞きたいんだよ。だから、…………帰ってくるまでに、その喉どうにかしてよね。もし治してなかったら、……………また頬を摘んで思いっきり伸ばしてやるから覚悟してよね」
- ウィーン -
「はい、どちら様……って鶴ヶ峰に迅さんっ?!!……………だから菊地原が"アポなし訪問者が来るけど招き入れて上げて"って言ったのか。…あ!立ち話もアレですし、どうぞ!!」
『有難う歌川くん、お邪魔します。…………すみません風間さん、連絡もナシにいきなり訪ねてしまいまして。昨日その、……余裕がなかったので、ハイ』
「(スクッ、スタスタスタ……ナデ)気にするな、あんな事が遭った後なら仕方ない事だ。それにお前が来るのは事前に迅からもだが、言実さんにも言われていた。【遠征出発の当日は可能な限り全員一緒に居ろ、必ずあの子が訪ねる筈だ】とな。(ポン!)……それで用件は何だ?」
『あ、えっとですね(ゴソゴソ)き、気休めだと分かっては居ますがその……お守りを自作し…(- ウィーン -)「あっ!?柚紀ちゃんいらっしゃーい!!?来てたんだね!!(ギュッ!)会うのはラウンジの勉強会以来になるかな?……あれから色々大変だったけど、今は…大丈夫??(ナデナデ)」う、宇佐美先輩っ?!!あの、えっと……ま、まだ万全ではないですが、大分良くはなりました。………多分』
風間隊の作戦室なら高確率で柚紀の存在を察知する菊地原が居ると踏んだからである。実際、その彼は見当たらないが歌川に風間、更に何処かに行っていた宇佐美が戻ってきて賑やかな所に給湯室から飲み物をトレイに載せて菊地原が出てくる。それを機に全員座って彼が用意したモノを口にする
『……!…ほうじ茶のラテ、かな?どうしてコレを???』
「冷蔵庫の牛乳、遠征任務中に賞味期限切れになりそうだったから使っただけ。……コーヒーとか紅茶はないけど、何故かほうじ茶だけあって、確かにこれもラテ風味のドリンクあった気がして適当に作ってみた。甘さはよく分からないからとりあえずコッチも適当に入れた……って、歌川ナニ気持ち悪い顔してるのさ?」
「いや、素直に"あの先生が淹れてくれたほうじ茶が美味しくて試行錯誤中"って言えば良いのにと思っただけ。俺もそこまで飲み物にこだわりはないが、あのご婦人が出してくれたお茶はどれも美味しかったな。で、一番最初に出されたのがほうじ茶だった影響でか、ほうじ茶の茶葉だけストックがされる様になった訳だ。……お茶と言えば鶴ヶ峰の淹れる紅茶や珈琲は美味いと一部の人の間で噂になっているらしいな、……帰ってきたら是非飲ませてくれ」
『あ〜、お婆ちゃんは初対面の人には決まってほうじ茶を出すらしいからね。後、やっぱりお店を開いているだけあって美味しいのは当たり前かな?って、わ、私が、淹れた奴?!…………個人の好みがあるから歌川くんが美味しいと思わないかも、知れないよ?そ、それでも良いなら、……うん。帰ってきたらご馳走、します』
そんな訳で人数分のカップを置いて中身の説明をし、宇佐美がチョコが小袋で入っているパーティパックを一つ開封してある程度堪能してから柚紀が訪ねた本命の品を四人に手渡す。中身は………
- ……カサッ、……キラッ -
「コレは………携帯ストラップか?一見すると小さい玉型の石を何個も繋いだブレスレットに見えなくはないが、……少し輪が小さいし装着用の金具があるな。後、主に使っているのは俺達の隊服に因んで青色で、後はアクセントに一個だけ違うのが混ざっている。俺だと赤、か」
『一口に"パワーストーン"と言っても石によって込められた意味が違いますが、とりあえず合いそうなのを何種類かランダムで使ってますので、暇になったら良ければ調べてみて下さい。で、風間さんは安直に瞳の色で意味合いが良さそうなのを選びましたが……他の三人は逆、ですね。伝えたい意味から調べて、その中から石を使いました』
「ふーん、僕のが何か茶色っぽくて地味なのが気に入らないけど、一応貰ってあげるよ。君が作ったのなら何かご利益ありそうだからね、……能力的な意味でさ」
『(クスッ)だと良いけどね!あ、それとは別に………(ゴソゴソ…)はい、菊地原くんにオススメして貰った曲を中心に、………歌えなくなる前に何曲か練習で歌ったのをシロにお願いしてデータ化して貰ったの。まぁ、気まぐれになるかは分からないけど、何時もお世話になっているお礼、かな?……良ければ遠征に持っていってよ、携帯で聞けるからさ』
青い石で主に構成されたブレスレットタイプのストラップで、ワンポイント付きである。因みに歌川は濃い緑の石で、宇佐美は淡い紫の石を使われている。菊地原が気に入らなさそうにする気がした柚紀は、更に彼だけに小型のメモリーカードが入った透明なケースを差し出す。前から"君の曲聞かせて"と催促を何度もされていたので、多分喜ぶだろうと考えたのだ。流石のコレには吃驚したらしく呆然としてしまう菊地原に代わり、宇佐美が受け取れば「帰ってきたら美味しいパンケーキ屋さんに市河ちゃんも誘って行こうね〜」とちゃっかり約束を取り付け、名残惜しいが他にも回る場所があるので二人は退室する。……客人が居なくなり、宇佐美からケースを受け取った菊地原は
「………鶴ヶ峰の馬鹿。別に嬉しくない訳じゃないけど、…僕は生声が聞きたいんだよ。だから、…………帰ってくるまでに、その喉どうにかしてよね。もし治してなかったら、……………また頬を摘んで思いっきり伸ばしてやるから覚悟してよね」