65.見送りの曲〜安全祈願〜(130.
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それからラボで言実が仮眠をしていたら起こしてしまうのを考慮して、本部に何時も到着する時間帯もとより、他の隊員が基地に着始めるまで食堂で時間を潰す事になった。そこで働いている方とはかなり親しく……可愛がられている柚紀は職員に見つけられた途端に、人が群がる事態となる。食堂のおばちゃん達もだが、……夜勤明けや今から仕事で朝食を食べに来たエンジニアやオペレーターの方達もこぞって寄ってきたのだ。それを二人で捌いていると……鬼怒田も食堂に現れて一喝。これにより騒動が終息し、自然の流れで一緒の席に座る事に
「(ズズズ…)全く、朝から元気なもんだ。こっちは遠征艇の調節やら特製ガラスの生成やらでてんてこ舞いだと言うのに、………言っておくが後者は君が責任を感じる必要はない。"トリオンを用いて色んな物を作れないか"と、前から研究している事だ。三門市全ての建物をトリオン製にするのは時間やコスト、経費も掛かるが必要施設はそうする必要があると我々は考えておる。避難所が無くなればそれこそ市民の行き場が無くなり、支部や本部にて匿う必要が出てしまうからのぅ」
「流石に一般市民を本部に入れるのは抵抗ありますからね〜、……ナニを見聞きするかなんて人が多ければ多い程、把握が難しくなる。俺の予知だって万能じゃありませんから、そうならない様に瀬戸際で止めた方が楽、ですよね?」
「(フン!)お前さんが必要な時に動けなければ意味がないからな!S級隊員としての役目をしっかり果たせよ!!……儂はそろそろ行く、………(ナデ)たまにはコッチにも顔を出しなさい。一人で来いとは言わん、が……君を見るだけで一部のエンジニアが元気になる。前よりは過ごしやすくはなっておろうから、検討してくれると助かるわい」
『…………検討、します。あ!鬼怒田さんも無茶しないで下さいね?ちゃんと休まないと倒れちゃいますよ?……私、嫌ですからね?泣きますよ??』
と、飲み物だけ済ませ言いたい事を話し終えると鬼怒田は早々に食堂を後にする。そんな去り際に放った柚紀の言葉に、足を止めると「……言実くんを敵に回すのは儂も御免だ」と言い残して歩みを再開するのである。そんな背を見えなくなるまで見送った後に、迅に持ってもらっていた"ヴァイオリンケース"とは別にリュックも所持していた柚紀は、中から何やら取り出して作業を開始する。それを見守っていると嵐山が"二人分の料理とマグカップ"をトレイに載せて帰ってきたのだった。カップを柚紀の近くに、料理を迅の前に置き自分も着席する。その内容は……
「"朝からカレー"ね、……別に嫌じゃないけど、何でコレにしたの嵐山??」
「カレーが嫌いな奴はいないだろ?……昨日どうやら従業員内でカレー討論的なのをしたらしくて、今食堂の鍋の中身殆どがカレーで、無くならない限り他の料理を作る余裕がないらしい。だからその手伝いを兼ねているから迅も協力してくれ!?で、………柚紀ちゃんはナニをしているんだい?」
『あ、お帰りなさい嵐山さん!えっと……遠征に行く方に、ちょっとしたお守りをと、思いまして。前からコツコツ作ってはいたんですが、ここ数日作業する暇がなくて……い、一応出来てはいます!?で、ちょっとしたアクセントを加えたいのですが、不器用なのと、力が無くて上手く出来なくて……(シュン)』
「(ナデナデ)大丈夫。遠征艇が出発するのはお昼過ぎだから、まだ時間があるよ。それに量もないし、食べたら手伝ってあげるから落ち込まないで(ナデナデ)にしても、……不器用と言った割にはちゃんと出来てるよ?頑張ったんだね(ナデナデ)」
『う、"売り物に出来る程のクォリティー"はありませんが、心が籠もっていれば平気……ですよね?多分。…………受け取ってくれるか、ちょっとだけ心配、です(シュン)』
気分の上がり下がりを繰り返す柚紀を諌めつつカレーを口にする迅だが「行儀が悪い」と嵐山に指摘され、先ずは完食する事に。その間に"これはこの人、コッチは……"と仕分けしている柚紀は"最後の仕上げ"も用意して綺麗に並べている。ご丁寧にプレゼント用の小袋もきちんと用意しているのだ
そして食べ終えると嵐山と迅が協力してくれ仕上げを済ませ、完成品を柚紀が丁寧にラッピングし、全てが終える頃には丁度良い時間帯となっていた
「よし!完成した事だし、配りに行きますか!!で、俺は視る目的もあるから柚紀ちゃんに同伴するけど、お前はどうする?嵐山」
「……ついて行きたいのは山々だが、賢や充がそろそろ基地に来そうだから"足止め"する必要がありそうだな。………(ナデナデ)彼奴等の事は気にせず皆と話しておいて、終わったら顔を出してくれると俺も嬉しいかな?」
「りょ〜かい!じゃあーさ〜(……スッ)コレ、預かっててよ。そうすればそっちに寄り道する明白な理由が出来る、……で、良いかな?」
『は、ハイ!?じ、じゃあ行ってきます。後でソチラにも行きますね(パタパタ)』
リュックとは別の鞄にラッピングしたお守りを入れて迅と一緒に食堂を後にする柚紀を見送り、預かったヴァイオリンケースを持つと嵐山も食堂を後にするのであった
「(ズズズ…)全く、朝から元気なもんだ。こっちは遠征艇の調節やら特製ガラスの生成やらでてんてこ舞いだと言うのに、………言っておくが後者は君が責任を感じる必要はない。"トリオンを用いて色んな物を作れないか"と、前から研究している事だ。三門市全ての建物をトリオン製にするのは時間やコスト、経費も掛かるが必要施設はそうする必要があると我々は考えておる。避難所が無くなればそれこそ市民の行き場が無くなり、支部や本部にて匿う必要が出てしまうからのぅ」
「流石に一般市民を本部に入れるのは抵抗ありますからね〜、……ナニを見聞きするかなんて人が多ければ多い程、把握が難しくなる。俺の予知だって万能じゃありませんから、そうならない様に瀬戸際で止めた方が楽、ですよね?」
「(フン!)お前さんが必要な時に動けなければ意味がないからな!S級隊員としての役目をしっかり果たせよ!!……儂はそろそろ行く、………(ナデ)たまにはコッチにも顔を出しなさい。一人で来いとは言わん、が……君を見るだけで一部のエンジニアが元気になる。前よりは過ごしやすくはなっておろうから、検討してくれると助かるわい」
『…………検討、します。あ!鬼怒田さんも無茶しないで下さいね?ちゃんと休まないと倒れちゃいますよ?……私、嫌ですからね?泣きますよ??』
と、飲み物だけ済ませ言いたい事を話し終えると鬼怒田は早々に食堂を後にする。そんな去り際に放った柚紀の言葉に、足を止めると「……言実くんを敵に回すのは儂も御免だ」と言い残して歩みを再開するのである。そんな背を見えなくなるまで見送った後に、迅に持ってもらっていた"ヴァイオリンケース"とは別にリュックも所持していた柚紀は、中から何やら取り出して作業を開始する。それを見守っていると嵐山が"二人分の料理とマグカップ"をトレイに載せて帰ってきたのだった。カップを柚紀の近くに、料理を迅の前に置き自分も着席する。その内容は……
「"朝からカレー"ね、……別に嫌じゃないけど、何でコレにしたの嵐山??」
「カレーが嫌いな奴はいないだろ?……昨日どうやら従業員内でカレー討論的なのをしたらしくて、今食堂の鍋の中身殆どがカレーで、無くならない限り他の料理を作る余裕がないらしい。だからその手伝いを兼ねているから迅も協力してくれ!?で、………柚紀ちゃんはナニをしているんだい?」
『あ、お帰りなさい嵐山さん!えっと……遠征に行く方に、ちょっとしたお守りをと、思いまして。前からコツコツ作ってはいたんですが、ここ数日作業する暇がなくて……い、一応出来てはいます!?で、ちょっとしたアクセントを加えたいのですが、不器用なのと、力が無くて上手く出来なくて……(シュン)』
「(ナデナデ)大丈夫。遠征艇が出発するのはお昼過ぎだから、まだ時間があるよ。それに量もないし、食べたら手伝ってあげるから落ち込まないで(ナデナデ)にしても、……不器用と言った割にはちゃんと出来てるよ?頑張ったんだね(ナデナデ)」
『う、"売り物に出来る程のクォリティー"はありませんが、心が籠もっていれば平気……ですよね?多分。…………受け取ってくれるか、ちょっとだけ心配、です(シュン)』
気分の上がり下がりを繰り返す柚紀を諌めつつカレーを口にする迅だが「行儀が悪い」と嵐山に指摘され、先ずは完食する事に。その間に"これはこの人、コッチは……"と仕分けしている柚紀は"最後の仕上げ"も用意して綺麗に並べている。ご丁寧にプレゼント用の小袋もきちんと用意しているのだ
そして食べ終えると嵐山と迅が協力してくれ仕上げを済ませ、完成品を柚紀が丁寧にラッピングし、全てが終える頃には丁度良い時間帯となっていた
「よし!完成した事だし、配りに行きますか!!で、俺は視る目的もあるから柚紀ちゃんに同伴するけど、お前はどうする?嵐山」
「……ついて行きたいのは山々だが、賢や充がそろそろ基地に来そうだから"足止め"する必要がありそうだな。………(ナデナデ)彼奴等の事は気にせず皆と話しておいて、終わったら顔を出してくれると俺も嬉しいかな?」
「りょ〜かい!じゃあーさ〜(……スッ)コレ、預かっててよ。そうすればそっちに寄り道する明白な理由が出来る、……で、良いかな?」
『は、ハイ!?じ、じゃあ行ってきます。後でソチラにも行きますね(パタパタ)』
リュックとは別の鞄にラッピングしたお守りを入れて迅と一緒に食堂を後にする柚紀を見送り、預かったヴァイオリンケースを持つと嵐山も食堂を後にするのであった