64.再認識の曲〜君の好きな人は誰?〜(129.
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それから「介抱する為に〜」やら「寝ぼけて抱きつかれて〜」や、「同じチームメイトなら〜」や「風間さんは〜」と色んな会話を四人が交わしているのを、落ち着いた柚紀がベッドに腰を降ろしたまま聞いており何やら楽しそうであった。そんな少女の側に居る烏丸は、……一つ訊ねる事に
「…………良いのか?話に参加しなくても。半分はお前も関係している事だが?」
『ん?ん〜………良いの!私が知るべき事なら必ず言ってくれるし、…知らなくても支障がないと判断されたなら、その判断を私は信じる。ま、知りたければ自分で聞くなり調べれば良い。でも、…………全てを抱え込める程私は強くないし、複数の事をこなせる程器用でもない。だから、ある程度の事は皆にお任せするって決めたの!無茶すれば結局、自分もだけど他人にも負担が掛かるし迷惑を掛ける。直ぐに全部改善は、……多分難しいけど私のペースで頑張るよ。(…ニコッ)私は私らしく、焦る必要なんてないのだから』
「(スッ…ピタッ…………ポン、…ナデナデ)………そう言えば、玉狛に迅さんやレイジさん以外にも鶴ヶ峰静樹氏を知る隊員が居る。……俺達の一つ上の先輩で、女性だ。他にも戦闘員じゃないが見知った人が多数居るらしい。(ナデナデ)もし、言実さんの許可が出たら一度行ってみたらどうだ?一人が無理なら、俺が案内するぞ?方向音痴疑惑があるらしいからな、お前」
『(パアァー)えっ?本当?!わぁー、行きたいな〜!!?でも許可出るか、……微妙だけど遊びに行くのに大人の顔色伺っても仕方ないか!ウンウン!!後、……心配してくれるのは嬉しいけど大丈夫!!………休んだり早退した時、たま〜に迅さんとお散歩してその時に遠目ながら玉狛支部の建物を見たし、場所はマッピング済み!…………私の為に時間を"もう"費やさなくて良いよ?君は君のやりたい事に時間を使ってよ。……ね?』
何となく枕を抱きしめたまま話している柚紀はコロコロ表情を変え、自分に向けられた笑顔に思わず手が伸びれが……"長男としての性"か"理性"かは不明だが頭を撫でながらある事が頭に浮かび、何となく玉狛支部に招待してみる。すると最初は凄く嬉しそうにしていたが"烏丸の家族の事等の事情"を考慮して"道案内は誰でも、サイアク一人で大丈夫"と伝えようとする。………親切にしてくれているのは柚紀でも分かるが
- 誤解を生み出す言動や状況を作り出したくない、……それを二人が真に受けて嫌われるのが、今の少女には一番堪えれから -
そんな気持ちが現れたかの様に話し終えた柚紀は烏丸から視線を外して近くに置いたままのタブレットを操作し始める。……どうするべきかと悩んでいた烏丸の携帯から着信音。……それに既視感を覚えた柚紀が再びコチラを見てきて【今の音楽、……あのお店で聞いた気がするのは、気のせい?(・・?】とタブレットを見せてくる。どう返すか烏丸が考えているとか「なになに何?二人してナニを話してるの??佐鳥も混ぜて〜!」とお説教の様な話し合いが終えたらしい佐鳥が二人に近づいてくる。これに対して【(・・;(・・;(・・;】と顔文字を並ばせているのを見て、仕方なく烏丸が答える
「鶴ヶ峰が学校を休んでたある日、あのご婦人の先生や犬達と一緒に俺のバイト先の一つである、あの喫茶店に来た際にちょっとした演奏会が開催されていて、その時に演奏されたオリジナル曲をそこのマスターの着信指定曲に設定していた。で、それに目…耳敏く気づいた鶴ヶ峰が俺の方を向いて訊ねてきた。そんな感じだ(…ナデナデ)急遽人手が足りなくなったからヘルプを頼みたいらしい。また新しい茶葉を仕入れたらしいから、暇があればまた来店してくれ。マスターはかなり鶴ヶ峰を気に入っているみたいだからな」
【はーい( ´ ▽ ` )ノ……マスターや他の皆さんにもヨロシク言っておいてね!色々落ち着いたらまた遊びに行くつもりだから】
「了解した、そう伝えておく。………(カタン)じゃあ、俺はバイトに行くから先に帰らせてもらう。後は頼んだぞ、……………野々村」
「おうよ!?ユズはキッチリ俺が家まで送るから烏丸は心配スンナって!!バイト頑張れよ〜」
荷物を持ちそんな捨て台詞を置いて烏丸は保健室を後にする。……室内が(主に佐鳥が)騒がしいが少し歩けば静寂さが広がり、窓ガラス破損の影響かひんやりする廊下を歩いていると……前方に迅が待ち構えており、烏丸が通り過ぎると後についてコチラも歩き出す
「……………良いのか京介、今日を逃せば【お前と柚紀ちゃんが結ばれる未来は確実に潰える】。……好きなんだろ?あの子が」
「………多分、俺が鶴ヶ峰を好きと感じたのは恋愛的な意味より家族愛的な感覚が強い、気がします。彼女は確かに俺にも笑いかけてくれるが、あの二人に向けるモノとは違いましたから。……自分にもあの笑みを向けて欲しいですが、どうすれば良いか検討も付かないですし、………寂しがらせる気がするので。そして何より"彼女は俺を恋愛対象には今後も見ない。"……もう通常とさほど変わらない位に話せる筈なのに、タブレットを最後に使用していた。無意識なのかそれとも……」
「【好きな人と話す為に温存した】……そう言いたいんだろ?ま、"近からず遠からず"かな?………あの夏休みの日、屋上に俺が行かなければ、彼女が自分に宿った感情を"現段階で自覚に至らず、お前にもチャンスがあった"。だから、可能性がゼロじゃないから試しに始業式の日にお前を彼女と引き合わせたが、…………擦り込みとコツコツ積み重ねて築いた絆には、勝てなかったか〜。あの子って俗に言う"好みの異性"が外見より中身を重視するから、京介には不利だったみたいだな」
「………かもしれないですね。後…もし、俺と鶴ヶ峰が恋仲になれば今のセコムに小南先輩と言う小姑が追加される、これは流石にお断りしたいって気持ちもありましたね。………バイトに遅れますので俺は行きます、貴方は貴方の役目を果たして下さいよ?迅さん」
いつの間にか校舎を出ておりバイト先に向かう後輩を見送る迅。………別に烏丸とならソコソコ柚紀は上手くやっていける。ボーダー関係も学校含めたプライベート関係も、相性は悪くない。だが、ベストマッチとも言えない。…………だから未来は彼を少女のパートナーにする図を描かなかったのだった。少し哀愁漂う後ろ姿に罪悪感を感じつつ、迅は烏丸とは別の方角へ歩き出す。……まだ柚紀の未来が確定していない以上、サイアクを防ぎ最善とする為に彼は暗躍を続ける。何時かあの人に言われたからだ
- 僕に感謝や恩を感じているなら、それを僕でない他人に使ってその人を笑顔に……幸せにして欲しいな。コレはその為の預金、かな?何時かきっと悠一が"あ、あの言葉はこの時の為に"って思える日が来る。その時が来たら……ヨロシク頼むよ -
「…………良いのか?話に参加しなくても。半分はお前も関係している事だが?」
『ん?ん〜………良いの!私が知るべき事なら必ず言ってくれるし、…知らなくても支障がないと判断されたなら、その判断を私は信じる。ま、知りたければ自分で聞くなり調べれば良い。でも、…………全てを抱え込める程私は強くないし、複数の事をこなせる程器用でもない。だから、ある程度の事は皆にお任せするって決めたの!無茶すれば結局、自分もだけど他人にも負担が掛かるし迷惑を掛ける。直ぐに全部改善は、……多分難しいけど私のペースで頑張るよ。(…ニコッ)私は私らしく、焦る必要なんてないのだから』
「(スッ…ピタッ…………ポン、…ナデナデ)………そう言えば、玉狛に迅さんやレイジさん以外にも鶴ヶ峰静樹氏を知る隊員が居る。……俺達の一つ上の先輩で、女性だ。他にも戦闘員じゃないが見知った人が多数居るらしい。(ナデナデ)もし、言実さんの許可が出たら一度行ってみたらどうだ?一人が無理なら、俺が案内するぞ?方向音痴疑惑があるらしいからな、お前」
『(パアァー)えっ?本当?!わぁー、行きたいな〜!!?でも許可出るか、……微妙だけど遊びに行くのに大人の顔色伺っても仕方ないか!ウンウン!!後、……心配してくれるのは嬉しいけど大丈夫!!………休んだり早退した時、たま〜に迅さんとお散歩してその時に遠目ながら玉狛支部の建物を見たし、場所はマッピング済み!…………私の為に時間を"もう"費やさなくて良いよ?君は君のやりたい事に時間を使ってよ。……ね?』
何となく枕を抱きしめたまま話している柚紀はコロコロ表情を変え、自分に向けられた笑顔に思わず手が伸びれが……"長男としての性"か"理性"かは不明だが頭を撫でながらある事が頭に浮かび、何となく玉狛支部に招待してみる。すると最初は凄く嬉しそうにしていたが"烏丸の家族の事等の事情"を考慮して"道案内は誰でも、サイアク一人で大丈夫"と伝えようとする。………親切にしてくれているのは柚紀でも分かるが
- 誤解を生み出す言動や状況を作り出したくない、……それを二人が真に受けて嫌われるのが、今の少女には一番堪えれから -
そんな気持ちが現れたかの様に話し終えた柚紀は烏丸から視線を外して近くに置いたままのタブレットを操作し始める。……どうするべきかと悩んでいた烏丸の携帯から着信音。……それに既視感を覚えた柚紀が再びコチラを見てきて【今の音楽、……あのお店で聞いた気がするのは、気のせい?(・・?】とタブレットを見せてくる。どう返すか烏丸が考えているとか「なになに何?二人してナニを話してるの??佐鳥も混ぜて〜!」とお説教の様な話し合いが終えたらしい佐鳥が二人に近づいてくる。これに対して【(・・;(・・;(・・;】と顔文字を並ばせているのを見て、仕方なく烏丸が答える
「鶴ヶ峰が学校を休んでたある日、あのご婦人の先生や犬達と一緒に俺のバイト先の一つである、あの喫茶店に来た際にちょっとした演奏会が開催されていて、その時に演奏されたオリジナル曲をそこのマスターの着信指定曲に設定していた。で、それに目…耳敏く気づいた鶴ヶ峰が俺の方を向いて訊ねてきた。そんな感じだ(…ナデナデ)急遽人手が足りなくなったからヘルプを頼みたいらしい。また新しい茶葉を仕入れたらしいから、暇があればまた来店してくれ。マスターはかなり鶴ヶ峰を気に入っているみたいだからな」
【はーい( ´ ▽ ` )ノ……マスターや他の皆さんにもヨロシク言っておいてね!色々落ち着いたらまた遊びに行くつもりだから】
「了解した、そう伝えておく。………(カタン)じゃあ、俺はバイトに行くから先に帰らせてもらう。後は頼んだぞ、……………野々村」
「おうよ!?ユズはキッチリ俺が家まで送るから烏丸は心配スンナって!!バイト頑張れよ〜」
荷物を持ちそんな捨て台詞を置いて烏丸は保健室を後にする。……室内が(主に佐鳥が)騒がしいが少し歩けば静寂さが広がり、窓ガラス破損の影響かひんやりする廊下を歩いていると……前方に迅が待ち構えており、烏丸が通り過ぎると後についてコチラも歩き出す
「……………良いのか京介、今日を逃せば【お前と柚紀ちゃんが結ばれる未来は確実に潰える】。……好きなんだろ?あの子が」
「………多分、俺が鶴ヶ峰を好きと感じたのは恋愛的な意味より家族愛的な感覚が強い、気がします。彼女は確かに俺にも笑いかけてくれるが、あの二人に向けるモノとは違いましたから。……自分にもあの笑みを向けて欲しいですが、どうすれば良いか検討も付かないですし、………寂しがらせる気がするので。そして何より"彼女は俺を恋愛対象には今後も見ない。"……もう通常とさほど変わらない位に話せる筈なのに、タブレットを最後に使用していた。無意識なのかそれとも……」
「【好きな人と話す為に温存した】……そう言いたいんだろ?ま、"近からず遠からず"かな?………あの夏休みの日、屋上に俺が行かなければ、彼女が自分に宿った感情を"現段階で自覚に至らず、お前にもチャンスがあった"。だから、可能性がゼロじゃないから試しに始業式の日にお前を彼女と引き合わせたが、…………擦り込みとコツコツ積み重ねて築いた絆には、勝てなかったか〜。あの子って俗に言う"好みの異性"が外見より中身を重視するから、京介には不利だったみたいだな」
「………かもしれないですね。後…もし、俺と鶴ヶ峰が恋仲になれば今のセコムに小南先輩と言う小姑が追加される、これは流石にお断りしたいって気持ちもありましたね。………バイトに遅れますので俺は行きます、貴方は貴方の役目を果たして下さいよ?迅さん」
いつの間にか校舎を出ておりバイト先に向かう後輩を見送る迅。………別に烏丸とならソコソコ柚紀は上手くやっていける。ボーダー関係も学校含めたプライベート関係も、相性は悪くない。だが、ベストマッチとも言えない。…………だから未来は彼を少女のパートナーにする図を描かなかったのだった。少し哀愁漂う後ろ姿に罪悪感を感じつつ、迅は烏丸とは別の方角へ歩き出す。……まだ柚紀の未来が確定していない以上、サイアクを防ぎ最善とする為に彼は暗躍を続ける。何時かあの人に言われたからだ
- 僕に感謝や恩を感じているなら、それを僕でない他人に使ってその人を笑顔に……幸せにして欲しいな。コレはその為の預金、かな?何時かきっと悠一が"あ、あの言葉はこの時の為に"って思える日が来る。その時が来たら……ヨロシク頼むよ -