64.再認識の曲〜君の好きな人は誰?〜(129.
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「……………メール相手は迅さんだ。一部の隊員間では【鶴ヶ峰関連のやり取りを頻繁にする相手を歌姫が歌う曲を個人指定する】みたいな暗黙のルールが設けられている。彼女の声なら例え短くても聞き取りやすいのと、今でこそソコソコ使うが、少し前までは誰かに連絡をするのは最終手段であり、基本鶴ヶ峰は自力で何とかしようとするだろ?」
「あ!!似た話聞いたことある!?確か、夏休み中でゲート騒動後、暇を持て余した柚紀が例のマップアプリを用いて諏訪さんの居場所を確認して"作戦室にお邪魔しても良いか?"ってメッセージ送っても返事が無くて、同じ部屋に居た小佐野先輩に連絡したら"普通に居るからおいで〜"って言われて遊びに行ったら、東さんや冬島さん達と麻雀してて、諏訪さんが勝っていたらしくて全然気づかれなくて、泣いたってエピソード!それから彼女の着信は絶対に分かる奴にしたらしいよ!あ、因みにこれ東さんから聞いた話ね」
「………つまり、それが東さんと彼女が知り合ったきっかけ、かな?意外と誰と何処で知り合ったか知らないのあるからね。ま、それは良いとして…迅さんはなんて?」
「……【嵐山隊の任務をウチが肩代わりしたけど、京介は休んでて構わない。寧ろ決着を付けるべきじゃないか】…………あの人も時々意味が分からないメッセージ送ってくるから困るよ。新学期の前日だって【早起きは三文の徳と、急がば回れってことわざ知っているか?】ってメッセージと共にマッピングされた画像が送られて来たし」
迅からのメール一つで、着信音に関わる話やら東と柚紀が会ったきっかけや、それこそ烏丸が始業式に柚紀と会った理由も仄めかせるのであった。それを聞いた二人は互いに一瞥した後に烏丸に気になっていた事を訊ねる事に
「ねぇ、とりまる。お前さ、……ぶっちゃけ柚紀の事どう思っている訳?少なくとも他の女子よりは親しげにしているよね?それって迅さんに頼まれたから?それとも、……自分の意思?」
「…………確かに迅さんに"それとなく鶴ヶ峰を気にしてやってくれ"とは言われたりもしたが、あくまでも俺がそうすると決めた上の行動だ。…初日に彼女にも言われたよ【自分は他人より明らかな面倒な存在で、関われば騒動に巻き込んでしまう可能性がある。それ等を考慮して考えて欲しい。"誰かに言われたから"って理由なら、それを指示した人を自分が何とかする】って。因みに"二人はそれを承知の上で"って鶴ヶ峰は認識していたが、実際はどうだったんだ?」
「………………少なくともおれは、"そうしなきゃならない"って使命感を感じていたからって言うのはあるかな?初期の頃は事情を知り、彼女が信頼している人や頼れる存在、携帯不慣れな点や不慣れな街での生活、色々不安要素があったからね。今はどれも慣れたし、知り合いもボーダー関係者以外にも増えて、……おれ達が彼女と関わるべきか、それを改めて考えた期間が、………この約半月って訳」
「ま、そうするってきちんと柚紀に話さなかったせいで色々大変な事になったけどね。更に佐鳥は距離を置き過ぎて寂しい思いをさせちゃった。だから、その分可能な限り側に居るって決めたし連絡は毎日してる!あ、ボーダーの仕事はちゃんとするよ、それこそ【仕事とプライベートの区別】ってね。…………違う、オレの事を話したい訳じゃない。………単刀直入に聞くけど二人は柚紀が好きなの?あ、Likeじゃなくて Love的な意味で!!……………今彼女は寝てるから聞かれる心配はないからさ、この際はっきりさせようかなって。今日を逃せば直接聞けない気がするし。因みにオレはLove的な意味で好きだよ?彼女が」
家族の…兄弟が多く長男な烏丸は、ボーダーの仕事に加えて中学生ながら個別でバイトもしている苦労人。だからあまりのんびりと、……こうやって腰を落ち着けてじっくり話す時間がないのだ。二人もそれを考慮し烏丸の意思を尊重して今日まで聞かずに居たが、迅のメール内容から【今日を逃せば本音を聞く機会が二度と来なくなる可能性がある】…そう思い、柚紀の事をはっきりさせるべきと思ったのだった
さて、烏丸だけでなく時枝にも答えを求めてきた佐鳥に対して「好きだよ、おれも。恋愛的な意味で」「そうなったきっかけは?何処に惹かれたの??」と間髪入れずに追求され、考える素振りをする。そして何やら複雑な表情を浮かべたかに思えば、少し顔を赤くして渋々話し始める
「きっかけはって言われても……………"いつの間にか"って答えしか出てこない。初対面時は"見た目は年上に見えるけど同級生で、何処か危なげ雰囲気なのに聡明な人"……兎に角アンバランスな子って印象受けて、………一部さっきも言ったから割愛するけど、そんな感情から恋愛的な気持ちを自覚したのは……………あの屋上での一件、かな?それまでは何で彼女が気になるか、よく分からなかったし」
「あ〜、…うん。それは佐鳥も何となく分か…………………待て待てとっきー!!じゃあアレは?諏訪隊の部屋で五感異常が起きて泣いちゃった柚紀を諌めたあの行動はっ??そう言う感情は一切ナシであんな事をしたの??!」
「?……そんなに驚く様な事、おれしてた?確かあの時は………………………………………(ゴン!)………うん、してるね。だから皆顔赤くしてた訳か。………………無自覚や無意識が一番怖くて厄介だ。自他共にさ」
「………………………それはオレも同意。後さ、……無知も怖いよね。知らないから…あんな事出来るし、知らないからこそ相手の地雷を踏みかねない。そこは互いに指摘やら質問して解決するしかないか、………モノによっては答えたら逆に誤解されそうな事案もあるし。……………ま、佐鳥達の話は一旦終わりとして…はい、とりまるの番!黙秘や回答拒否は受け付けないよ?……コレは曖昧にしていい事じゃないからね」
と、二人の自論を聞いていた烏丸は"これなら……"と無言をを貫いていたが、そう簡単には行かず佐鳥に話を振られてしまう。過去の自らの行動が傍目からどう見えていたかを自覚して顔を赤くして自滅し、机に突っ伏している時枝からも視線を送られて……何度目か分からないため息を漏らして渋々白状する
「あ!!似た話聞いたことある!?確か、夏休み中でゲート騒動後、暇を持て余した柚紀が例のマップアプリを用いて諏訪さんの居場所を確認して"作戦室にお邪魔しても良いか?"ってメッセージ送っても返事が無くて、同じ部屋に居た小佐野先輩に連絡したら"普通に居るからおいで〜"って言われて遊びに行ったら、東さんや冬島さん達と麻雀してて、諏訪さんが勝っていたらしくて全然気づかれなくて、泣いたってエピソード!それから彼女の着信は絶対に分かる奴にしたらしいよ!あ、因みにこれ東さんから聞いた話ね」
「………つまり、それが東さんと彼女が知り合ったきっかけ、かな?意外と誰と何処で知り合ったか知らないのあるからね。ま、それは良いとして…迅さんはなんて?」
「……【嵐山隊の任務をウチが肩代わりしたけど、京介は休んでて構わない。寧ろ決着を付けるべきじゃないか】…………あの人も時々意味が分からないメッセージ送ってくるから困るよ。新学期の前日だって【早起きは三文の徳と、急がば回れってことわざ知っているか?】ってメッセージと共にマッピングされた画像が送られて来たし」
迅からのメール一つで、着信音に関わる話やら東と柚紀が会ったきっかけや、それこそ烏丸が始業式に柚紀と会った理由も仄めかせるのであった。それを聞いた二人は互いに一瞥した後に烏丸に気になっていた事を訊ねる事に
「ねぇ、とりまる。お前さ、……ぶっちゃけ柚紀の事どう思っている訳?少なくとも他の女子よりは親しげにしているよね?それって迅さんに頼まれたから?それとも、……自分の意思?」
「…………確かに迅さんに"それとなく鶴ヶ峰を気にしてやってくれ"とは言われたりもしたが、あくまでも俺がそうすると決めた上の行動だ。…初日に彼女にも言われたよ【自分は他人より明らかな面倒な存在で、関われば騒動に巻き込んでしまう可能性がある。それ等を考慮して考えて欲しい。"誰かに言われたから"って理由なら、それを指示した人を自分が何とかする】って。因みに"二人はそれを承知の上で"って鶴ヶ峰は認識していたが、実際はどうだったんだ?」
「………………少なくともおれは、"そうしなきゃならない"って使命感を感じていたからって言うのはあるかな?初期の頃は事情を知り、彼女が信頼している人や頼れる存在、携帯不慣れな点や不慣れな街での生活、色々不安要素があったからね。今はどれも慣れたし、知り合いもボーダー関係者以外にも増えて、……おれ達が彼女と関わるべきか、それを改めて考えた期間が、………この約半月って訳」
「ま、そうするってきちんと柚紀に話さなかったせいで色々大変な事になったけどね。更に佐鳥は距離を置き過ぎて寂しい思いをさせちゃった。だから、その分可能な限り側に居るって決めたし連絡は毎日してる!あ、ボーダーの仕事はちゃんとするよ、それこそ【仕事とプライベートの区別】ってね。…………違う、オレの事を話したい訳じゃない。………単刀直入に聞くけど二人は柚紀が好きなの?あ、Likeじゃなくて Love的な意味で!!……………今彼女は寝てるから聞かれる心配はないからさ、この際はっきりさせようかなって。今日を逃せば直接聞けない気がするし。因みにオレはLove的な意味で好きだよ?彼女が」
家族の…兄弟が多く長男な烏丸は、ボーダーの仕事に加えて中学生ながら個別でバイトもしている苦労人。だからあまりのんびりと、……こうやって腰を落ち着けてじっくり話す時間がないのだ。二人もそれを考慮し烏丸の意思を尊重して今日まで聞かずに居たが、迅のメール内容から【今日を逃せば本音を聞く機会が二度と来なくなる可能性がある】…そう思い、柚紀の事をはっきりさせるべきと思ったのだった
さて、烏丸だけでなく時枝にも答えを求めてきた佐鳥に対して「好きだよ、おれも。恋愛的な意味で」「そうなったきっかけは?何処に惹かれたの??」と間髪入れずに追求され、考える素振りをする。そして何やら複雑な表情を浮かべたかに思えば、少し顔を赤くして渋々話し始める
「きっかけはって言われても……………"いつの間にか"って答えしか出てこない。初対面時は"見た目は年上に見えるけど同級生で、何処か危なげ雰囲気なのに聡明な人"……兎に角アンバランスな子って印象受けて、………一部さっきも言ったから割愛するけど、そんな感情から恋愛的な気持ちを自覚したのは……………あの屋上での一件、かな?それまでは何で彼女が気になるか、よく分からなかったし」
「あ〜、…うん。それは佐鳥も何となく分か…………………待て待てとっきー!!じゃあアレは?諏訪隊の部屋で五感異常が起きて泣いちゃった柚紀を諌めたあの行動はっ??そう言う感情は一切ナシであんな事をしたの??!」
「?……そんなに驚く様な事、おれしてた?確かあの時は………………………………………(ゴン!)………うん、してるね。だから皆顔赤くしてた訳か。………………無自覚や無意識が一番怖くて厄介だ。自他共にさ」
「………………………それはオレも同意。後さ、……無知も怖いよね。知らないから…あんな事出来るし、知らないからこそ相手の地雷を踏みかねない。そこは互いに指摘やら質問して解決するしかないか、………モノによっては答えたら逆に誤解されそうな事案もあるし。……………ま、佐鳥達の話は一旦終わりとして…はい、とりまるの番!黙秘や回答拒否は受け付けないよ?……コレは曖昧にしていい事じゃないからね」
と、二人の自論を聞いていた烏丸は"これなら……"と無言をを貫いていたが、そう簡単には行かず佐鳥に話を振られてしまう。過去の自らの行動が傍目からどう見えていたかを自覚して顔を赤くして自滅し、机に突っ伏している時枝からも視線を送られて……何度目か分からないため息を漏らして渋々白状する