63.和解の曲〜名アシスト万能手編〜(128.
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互いに固まっていたが先に我に帰った柚紀が『わ、私は動物は好きだけどヘビが苦手で、時枝くんは猫みたいな人だと……』と慌てて弁解する。そして一応寝起きなせいで直ぐに喉が限界となり、咳き込んだ音と苦しそうな表情を柚紀が浮かべた事により時枝も正気に戻れば、柚紀の鞄から飲み物とタブレットを取り出して手渡した後は背中を擦ってやる
それから症状は落ち着いたが、痣が妙な光を宿しているのを見て【下手に話させるのは危険】と判断した時枝はタブレットを用いての会話を指示する。柚紀本人も見えてはいないが首元の違和感には気づいて居るのでこれを快諾。そしてどちらか話すか迷っていたが、意を決して時枝が口を開く
「えっとさ、……いつ頃から意識戻ってた?直後にしては発言も鮮明な感じだったし、受け答え…になるのかな?ちゃんとしてたよね?」
【………風間さんが窓から入ってくるちょっと前、かな?どのタイミングで起きていいか分からなかったから、寝たフリ……してました。何か、……フブキは何か話し込んでたし、シロも………パソコン弄って忙しそうだったし】
「……ん?パソコン??市河さんが作業していたのは昼食食べ終えた直後だよ?風間さんが来た辺りは君の側で、…首のソレを実際に見た方が良いって迅さんに言われて包帯を解いてもらっていて………………何で、声掛けてくれなかったの?」
【……邪魔、かなって。だって二人って時々私には内緒で何か話してるでしょ?多分、……今回の黒幕について考察していたのかなって。……シロには私の考えを読まれているし、知られたら悪い事じゃない、知っていてもアチラが妙な事をしなければ関わる事もない相手、だし】
「……鶴ヶ峰さんは既に黒幕が誰なのかを知っているみたいだね。…正確には"容疑者"扱いかな今は。………一体誰なの?おれもボーダー隊員だ、知らない内に余計な情報をその人に与えている可能性もある。…教えてくれない?」
介抱の為に至近距離に居るのを時枝は気にしてないが、柚紀はやはり気になるなるらしく内心ドキドキが未だに止まらず、このままじゃまともに"真剣な話が出来ない"と考え【と、時枝くん。その……近い、です(。>﹏<。)】と表示されたタブレットを見てやっと離れればテーブルに置かれた椅子を一つ持って来てそれに座り、考察を聞く体制を整える。一方で実際に話すわけでもないが、深呼吸した柚紀が【……確信はまだないけど、一番怪しいのは…】と前置きを置いてから考えを頭の中で構築してタブレットに反映させる
【"土田さん"って言う、エンジニアの人。下手したら"元"になるかも知れない。えっとね、見た目は白衣に眼鏡で在り来りな服装で容姿だって目立ったものはない人、腕前やら人格は……悪くなかった筈。少なくとも前者はそうだね、私が関わる検査や実験を時々手伝ってくれたから。ただ、……性格はどうやら猫を被っていたらしく、かなり野心家で……言実さんを目の敵にしてたみたい。だから弱点である私を利用しようとしていた。ただ本当の目的は不明だし、実際に関与が確認出来ているのは……………一件だけ、かな?あれは未遂だし、ってかあの人も馬鹿だよな〜。性能が良いから使いたくなるのは分かるけど、何で盗んだアレをあの場で使うかな〜。私が居れば基地内なら高確率で風間さんや言実さんに出くわすって分かる気も…………あれ?これ……ヨミトラレテイルカンジ?Σ(・∀・;)】
「……何処までおれに話すつもりだったか、かなーり気になるけど今はそれは良いとして………………その人が関与した騒動ってさ、……風間隊との合同訓練時に遭った"トリガーホルダーすり替え事件"の事?菊地原から"交換条件"で教わったよ。あの時の君は"サイドエフェクトを用いてオンになっていた痛覚を無理矢理遮断していた"ってね。因みに未遂ってのはナニを指すの?」
意外と動揺が収まってなかったらしく、余計な思考までタブレットに反映されてしまい、時枝の表情が段々険しくなってきたのを見て、柚紀は自分の過ちに気づく。此処で表情を変化させたり、冷静さを取り戻せればまだ機械の不調等を理由に騙せたが、……今まで見た事のない程真剣な表情をする時枝を見て"言実同様、嘘がバレたら後が怖い"と察した柚紀は、渋々答えるのだ
【……うん、正解。だって任務前に会ったのも彼だけだし、転んだ拍子にポケットから落ちたホルダーを拾ったのもその人。で、色々アンバランスなトリオン体なのと、……雷雨に当たったせいで精神的に疲弊、後は隠密型からの奇襲で腕を切断されて……来ない筈の痛みを感じでトリオン暴発、…………そのせいで言実さんが基地に来て対処する羽目になった。(…ジワッ)……駄目だな〜、過ぎた事なのに、思い返すと、自分の不甲斐無さを感じちゃう、よ(´;ω;`)】(……ポタポタ、ポタポタ)
「(……ナデナデ)…そんな事、誰にでもあるよ?おれだって、……今まで後悔した事沢山あるし、直そうとしても中々直せずに今だって苦労してる。ただ鶴ヶ峰さんの場合は"事の重大さが他人と違い過ぎる"、………一つの些細な間違いが自他に与える影響が大き過ぎる。だから他と自分が違うって感じてしまうんだよ。(ナデナデ)だからさ、もっと頼って良いんだよ?自分の為にも、周りの人の為にも、頑張るな何て偉そうな事はおれには言えない。でも、無理と自覚して助けを求めるのもまた、勇気だとおれは思うよ?(そして、願わくば……)」
【………時枝くんは、私が困っていたら"前みたいに"助けてくれますか?最近、助けてくれたのは烏丸くんな気がして、…佐鳥くんと仲直り出来てから更に疎遠になった、よね?それで君に負担が掛からないなら、………私は我慢出来たけど、違うよね?ねぇ、時枝くんを悩ませているのは、ナニ?精神だけでなく肉体にも影響出ているなんてよっぽどだよ?……私じゃ、力になれない内容なの?】
罪悪感に襲われて泣いてしまう柚紀の頭を撫でながら諌める時枝。……その声が何時もより弱々しく感じた柚紀は気になった事を訊ねる。声を失ってから基地にあまり行って居なかったせいで、嵐山や佐鳥に会えずにいた影響であそこまで自分が追い込まれたのなら、時枝だってその症状を放置するべきではないと思ったのだ。自分を不安げに心配そうに見つめてくる柚紀に、流石に【悩みのタネは君】とは言えず、だが話さない訳にもいかないと思った時枝は、……よく使用する手を用いる事に。それは
それから症状は落ち着いたが、痣が妙な光を宿しているのを見て【下手に話させるのは危険】と判断した時枝はタブレットを用いての会話を指示する。柚紀本人も見えてはいないが首元の違和感には気づいて居るのでこれを快諾。そしてどちらか話すか迷っていたが、意を決して時枝が口を開く
「えっとさ、……いつ頃から意識戻ってた?直後にしては発言も鮮明な感じだったし、受け答え…になるのかな?ちゃんとしてたよね?」
【………風間さんが窓から入ってくるちょっと前、かな?どのタイミングで起きていいか分からなかったから、寝たフリ……してました。何か、……フブキは何か話し込んでたし、シロも………パソコン弄って忙しそうだったし】
「……ん?パソコン??市河さんが作業していたのは昼食食べ終えた直後だよ?風間さんが来た辺りは君の側で、…首のソレを実際に見た方が良いって迅さんに言われて包帯を解いてもらっていて………………何で、声掛けてくれなかったの?」
【……邪魔、かなって。だって二人って時々私には内緒で何か話してるでしょ?多分、……今回の黒幕について考察していたのかなって。……シロには私の考えを読まれているし、知られたら悪い事じゃない、知っていてもアチラが妙な事をしなければ関わる事もない相手、だし】
「……鶴ヶ峰さんは既に黒幕が誰なのかを知っているみたいだね。…正確には"容疑者"扱いかな今は。………一体誰なの?おれもボーダー隊員だ、知らない内に余計な情報をその人に与えている可能性もある。…教えてくれない?」
介抱の為に至近距離に居るのを時枝は気にしてないが、柚紀はやはり気になるなるらしく内心ドキドキが未だに止まらず、このままじゃまともに"真剣な話が出来ない"と考え【と、時枝くん。その……近い、です(。>﹏<。)】と表示されたタブレットを見てやっと離れればテーブルに置かれた椅子を一つ持って来てそれに座り、考察を聞く体制を整える。一方で実際に話すわけでもないが、深呼吸した柚紀が【……確信はまだないけど、一番怪しいのは…】と前置きを置いてから考えを頭の中で構築してタブレットに反映させる
【"土田さん"って言う、エンジニアの人。下手したら"元"になるかも知れない。えっとね、見た目は白衣に眼鏡で在り来りな服装で容姿だって目立ったものはない人、腕前やら人格は……悪くなかった筈。少なくとも前者はそうだね、私が関わる検査や実験を時々手伝ってくれたから。ただ、……性格はどうやら猫を被っていたらしく、かなり野心家で……言実さんを目の敵にしてたみたい。だから弱点である私を利用しようとしていた。ただ本当の目的は不明だし、実際に関与が確認出来ているのは……………一件だけ、かな?あれは未遂だし、ってかあの人も馬鹿だよな〜。性能が良いから使いたくなるのは分かるけど、何で盗んだアレをあの場で使うかな〜。私が居れば基地内なら高確率で風間さんや言実さんに出くわすって分かる気も…………あれ?これ……ヨミトラレテイルカンジ?Σ(・∀・;)】
「……何処までおれに話すつもりだったか、かなーり気になるけど今はそれは良いとして………………その人が関与した騒動ってさ、……風間隊との合同訓練時に遭った"トリガーホルダーすり替え事件"の事?菊地原から"交換条件"で教わったよ。あの時の君は"サイドエフェクトを用いてオンになっていた痛覚を無理矢理遮断していた"ってね。因みに未遂ってのはナニを指すの?」
意外と動揺が収まってなかったらしく、余計な思考までタブレットに反映されてしまい、時枝の表情が段々険しくなってきたのを見て、柚紀は自分の過ちに気づく。此処で表情を変化させたり、冷静さを取り戻せればまだ機械の不調等を理由に騙せたが、……今まで見た事のない程真剣な表情をする時枝を見て"言実同様、嘘がバレたら後が怖い"と察した柚紀は、渋々答えるのだ
【……うん、正解。だって任務前に会ったのも彼だけだし、転んだ拍子にポケットから落ちたホルダーを拾ったのもその人。で、色々アンバランスなトリオン体なのと、……雷雨に当たったせいで精神的に疲弊、後は隠密型からの奇襲で腕を切断されて……来ない筈の痛みを感じでトリオン暴発、…………そのせいで言実さんが基地に来て対処する羽目になった。(…ジワッ)……駄目だな〜、過ぎた事なのに、思い返すと、自分の不甲斐無さを感じちゃう、よ(´;ω;`)】(……ポタポタ、ポタポタ)
「(……ナデナデ)…そんな事、誰にでもあるよ?おれだって、……今まで後悔した事沢山あるし、直そうとしても中々直せずに今だって苦労してる。ただ鶴ヶ峰さんの場合は"事の重大さが他人と違い過ぎる"、………一つの些細な間違いが自他に与える影響が大き過ぎる。だから他と自分が違うって感じてしまうんだよ。(ナデナデ)だからさ、もっと頼って良いんだよ?自分の為にも、周りの人の為にも、頑張るな何て偉そうな事はおれには言えない。でも、無理と自覚して助けを求めるのもまた、勇気だとおれは思うよ?(そして、願わくば……)」
【………時枝くんは、私が困っていたら"前みたいに"助けてくれますか?最近、助けてくれたのは烏丸くんな気がして、…佐鳥くんと仲直り出来てから更に疎遠になった、よね?それで君に負担が掛からないなら、………私は我慢出来たけど、違うよね?ねぇ、時枝くんを悩ませているのは、ナニ?精神だけでなく肉体にも影響出ているなんてよっぽどだよ?……私じゃ、力になれない内容なの?】
罪悪感に襲われて泣いてしまう柚紀の頭を撫でながら諌める時枝。……その声が何時もより弱々しく感じた柚紀は気になった事を訊ねる。声を失ってから基地にあまり行って居なかったせいで、嵐山や佐鳥に会えずにいた影響であそこまで自分が追い込まれたのなら、時枝だってその症状を放置するべきではないと思ったのだ。自分を不安げに心配そうに見つめてくる柚紀に、流石に【悩みのタネは君】とは言えず、だが話さない訳にもいかないと思った時枝は、……よく使用する手を用いる事に。それは