62.硝子の曲(127.
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「……………あまり、こんな事を聞くべきじゃないのは重々承知していますが、……その街の名は?何故口にされないのですか?(もし、その街が"鶴ヶ峰さんが生まれてからずっと暮らしていた場所なら"、彼女がこうなってしまった理由が分かりそうな気がする)」
以前シロが指摘した通り【柚紀は三門市に来る前の事は一切語らない】……少しだけ聞いたりはしたが、どんな場所であり環境なのかは丸っきり分からないのだ、"家族の事を含めて"。が、思わぬ情報源が現れたのを機に時枝は訊ねるのだった。勿論、柚紀に疑われない様に当たり障りのない、他の人も疑問を抱いていそうな内容を選んで
これに対して男性教員はかなり渋い表情をすれば、居合わせている人物の顔を見て最後に、……柚紀を見てから口を開く
「(……フルフル)アソコは一種の鎖国状態の国と言っても過言では無く、下手を打てばどうなるか分からない。学生は学力もだが運動面も全国平均を大きき上回り、産業は種類も仕事場も豊かであり何より福利厚生なんかも厚く、何より【市民全体の民度が高く、他の街に人が流れる事はほぼない三門市より遥かに巨大都市】だ。それを支えるのが"とある老舗大型企業"でね、その力は絶大だ。……ある意味【三門市とボーダー】の関係に近いかな?が、向こうは【民度が高いせいで住民が抱くあの地に対する郷土愛が強く余所者には厳しく、入るのも出るのも一苦労】だ。……下手にあの街や企業を敵に回せば、この街もボーダーも無事では済まない。だから正直驚いたよ、鶴ヶ峰くんみたいな子があの街を出るのを許されたなんてね。だが、ネイバーが関わるなら仕方ないか。何せ【知られていないだけでゲートは何処にでも開いてしまう】のだから」
(女性陣)「『!!?』」
「(……やはりコレは)ずっと気になっていたんです。貴方はボーダー関係者ではないにも関わらず知りすぎている事に。……俺の経歴は兎も角、彼女の首元の秘密とゲートに関する事はボーダー内でも一部の人間にしか知られていない。貴方は何処でその情報を入手したのですか?そしてそれを信じた理由をお聞かせ願いませんか??」
柚紀が住んでいた街に関してはあまり詳しくは掴めなかったが【柚紀が生まれたのは、その"大都市地"ではない】と時枝は確信した。彼女は【生まれ育ったのは山奥の田舎町】と自分だけでなく、他の隊員にも話している。同じニュアンスで言実も語っているのでこれは間違えないだろう。そして最後に出てきた言葉に、柚紀含めた女性陣は驚きを隠せないでいる。……迅と時枝はソレを知っているのは問題ないのだが、それを口にしたのはボーダーとは無関係な男性教員。………これで確信したのだ、ボーダー内部に【組織を陥れ様と企むアンチボーダーな思考の持ち主が暗躍している】と
迅の問に素直に答えようとした男性教員だが、説明に必要なあるモノがないのに気づきそれを伝えようとした時
- ガラガラガラ… -
「し、失礼、します。(…ピシャン)わ、私が居てもお役に立てそうも無かったのと(ゴソゴソ……スッ)先生に携帯をお返しするのを忘れていたので来ました。あ!後、ユズちゃんの荷物も持って来たけど…………ナニかありましたか?」
「……丁度良かったよ、君から来てくれて。一年の時…僕の不手際や偏った考えをしてしまったのが原因で君を不登校にさせてしまった。………だから、野々村くんは今も僕を警戒している。…そんな彼女と共にいる市河くんに近づき難かった。…………不甲斐ない大人で、済まなかった(ペコッ)」
「……………………………最初は、若くて経験不足だから飴と鞭の使い分けが下手なだけだと自己解釈してましたが、……多分違いますよね?片付けながら笹森くんに先生について話を聞きましたが、…内容的に【相手によって態度や性格、物言いが違う。まるで二重人格みたい】………そんな印象を受けました((そしてその原因は、恐らく携帯が関係している。貴方はそれが視えていた。だから烏丸くんにメールか何かで指示を出した。【私が先生の携帯に触れても違和感を与えない状況にしろ】的な感じに))」
制服姿のシロが荷物や携帯を持って一人保健室にやって来たのだ。そしてトリオン体二人に対して内部通話で語り掛ける、……どうやら彼女もトリオン体らしい。そして柚紀に気づかれない様にしつつ、男性教員の行動を見守っていると…………明らかに動揺した表情を浮かべる
「【メールが、削除されている?!】何でだ?僕はそんな事した記憶はないぞ?!…携帯はトップ画面のや各アプリを使う際にロック会所が必要だから第三者が弄れない筈だ!それと………(…ズキッ!)っ!!…………妙なメールが届くと必ず未登録の相手から電話が掛かってきた、……のは覚えているが、"内容が思い出せない"。番号やアドレスを変えてもメールも電話も止められず、………これが更に不定期過ぎて精神的に疲弊したせいで時々感情が荒れたりした事がある。丁度今回や、市河くんの問題が発生した時は……自分が抑えきれなかった。一体、……僕は…」
「(……トン)その携帯、調べさせて貰って構いませんか?それと…コチラの先生のカウンセリングを一度受けるべです。……一部とは言えど"記憶を失うのは"普通考え難い現象だ。………嫌な思い出を自己防衛の為に忘却される事案は知ってますが、貴方のソレは恐らく当て嵌まらない。…メールや電話の主に何かされたと考えるのが妥当です。後、…………少しでも身の危険を感じたら玉狛支部に連絡、が無理そうなら此処に居る時枝や京介……烏丸や、…市河ちゃんにそれとなくコンタクトを。無いとは思いますが、向こうがどんな手段を用いるか不明な以上、身の安全を優先して下さい。………貴方に何かあればそれをネタに向こうが仕掛けてきそうですが、……(チラッ)それを逆手に取って向かい撃つ用意も今は不十分だ。今は被害拡大を防ぐべきであり、反撃する機会はまだある。………ま、そこは大人達に任せて柚紀ちゃん達は勉学に勤しむ事だね。出来る事からコツコツと、かな?」
以前シロが指摘した通り【柚紀は三門市に来る前の事は一切語らない】……少しだけ聞いたりはしたが、どんな場所であり環境なのかは丸っきり分からないのだ、"家族の事を含めて"。が、思わぬ情報源が現れたのを機に時枝は訊ねるのだった。勿論、柚紀に疑われない様に当たり障りのない、他の人も疑問を抱いていそうな内容を選んで
これに対して男性教員はかなり渋い表情をすれば、居合わせている人物の顔を見て最後に、……柚紀を見てから口を開く
「(……フルフル)アソコは一種の鎖国状態の国と言っても過言では無く、下手を打てばどうなるか分からない。学生は学力もだが運動面も全国平均を大きき上回り、産業は種類も仕事場も豊かであり何より福利厚生なんかも厚く、何より【市民全体の民度が高く、他の街に人が流れる事はほぼない三門市より遥かに巨大都市】だ。それを支えるのが"とある老舗大型企業"でね、その力は絶大だ。……ある意味【三門市とボーダー】の関係に近いかな?が、向こうは【民度が高いせいで住民が抱くあの地に対する郷土愛が強く余所者には厳しく、入るのも出るのも一苦労】だ。……下手にあの街や企業を敵に回せば、この街もボーダーも無事では済まない。だから正直驚いたよ、鶴ヶ峰くんみたいな子があの街を出るのを許されたなんてね。だが、ネイバーが関わるなら仕方ないか。何せ【知られていないだけでゲートは何処にでも開いてしまう】のだから」
(女性陣)「『!!?』」
「(……やはりコレは)ずっと気になっていたんです。貴方はボーダー関係者ではないにも関わらず知りすぎている事に。……俺の経歴は兎も角、彼女の首元の秘密とゲートに関する事はボーダー内でも一部の人間にしか知られていない。貴方は何処でその情報を入手したのですか?そしてそれを信じた理由をお聞かせ願いませんか??」
柚紀が住んでいた街に関してはあまり詳しくは掴めなかったが【柚紀が生まれたのは、その"大都市地"ではない】と時枝は確信した。彼女は【生まれ育ったのは山奥の田舎町】と自分だけでなく、他の隊員にも話している。同じニュアンスで言実も語っているのでこれは間違えないだろう。そして最後に出てきた言葉に、柚紀含めた女性陣は驚きを隠せないでいる。……迅と時枝はソレを知っているのは問題ないのだが、それを口にしたのはボーダーとは無関係な男性教員。………これで確信したのだ、ボーダー内部に【組織を陥れ様と企むアンチボーダーな思考の持ち主が暗躍している】と
迅の問に素直に答えようとした男性教員だが、説明に必要なあるモノがないのに気づきそれを伝えようとした時
- ガラガラガラ… -
「し、失礼、します。(…ピシャン)わ、私が居てもお役に立てそうも無かったのと(ゴソゴソ……スッ)先生に携帯をお返しするのを忘れていたので来ました。あ!後、ユズちゃんの荷物も持って来たけど…………ナニかありましたか?」
「……丁度良かったよ、君から来てくれて。一年の時…僕の不手際や偏った考えをしてしまったのが原因で君を不登校にさせてしまった。………だから、野々村くんは今も僕を警戒している。…そんな彼女と共にいる市河くんに近づき難かった。…………不甲斐ない大人で、済まなかった(ペコッ)」
「……………………………最初は、若くて経験不足だから飴と鞭の使い分けが下手なだけだと自己解釈してましたが、……多分違いますよね?片付けながら笹森くんに先生について話を聞きましたが、…内容的に【相手によって態度や性格、物言いが違う。まるで二重人格みたい】………そんな印象を受けました((そしてその原因は、恐らく携帯が関係している。貴方はそれが視えていた。だから烏丸くんにメールか何かで指示を出した。【私が先生の携帯に触れても違和感を与えない状況にしろ】的な感じに))」
制服姿のシロが荷物や携帯を持って一人保健室にやって来たのだ。そしてトリオン体二人に対して内部通話で語り掛ける、……どうやら彼女もトリオン体らしい。そして柚紀に気づかれない様にしつつ、男性教員の行動を見守っていると…………明らかに動揺した表情を浮かべる
「【メールが、削除されている?!】何でだ?僕はそんな事した記憶はないぞ?!…携帯はトップ画面のや各アプリを使う際にロック会所が必要だから第三者が弄れない筈だ!それと………(…ズキッ!)っ!!…………妙なメールが届くと必ず未登録の相手から電話が掛かってきた、……のは覚えているが、"内容が思い出せない"。番号やアドレスを変えてもメールも電話も止められず、………これが更に不定期過ぎて精神的に疲弊したせいで時々感情が荒れたりした事がある。丁度今回や、市河くんの問題が発生した時は……自分が抑えきれなかった。一体、……僕は…」
「(……トン)その携帯、調べさせて貰って構いませんか?それと…コチラの先生のカウンセリングを一度受けるべです。……一部とは言えど"記憶を失うのは"普通考え難い現象だ。………嫌な思い出を自己防衛の為に忘却される事案は知ってますが、貴方のソレは恐らく当て嵌まらない。…メールや電話の主に何かされたと考えるのが妥当です。後、…………少しでも身の危険を感じたら玉狛支部に連絡、が無理そうなら此処に居る時枝や京介……烏丸や、…市河ちゃんにそれとなくコンタクトを。無いとは思いますが、向こうがどんな手段を用いるか不明な以上、身の安全を優先して下さい。………貴方に何かあればそれをネタに向こうが仕掛けてきそうですが、……(チラッ)それを逆手に取って向かい撃つ用意も今は不十分だ。今は被害拡大を防ぐべきであり、反撃する機会はまだある。………ま、そこは大人達に任せて柚紀ちゃん達は勉学に勤しむ事だね。出来る事からコツコツと、かな?」