62.硝子の曲(127.
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騒ぎを聞きつけた笹森がシロを庇って教員と対峙する。……柚紀だけでなく、友達を守れなくては意味がない。ナニがあれば結局この少女は傷つく、…そう思ったのだ。そして他の先生達も集まり出して、先ずは野次馬化している生徒達を教室に戻し始める。……その隙に佐鳥とフブキは柚紀の元に向かい、もう大丈夫と時枝も先に教室に帰ろうとしたが………男性教員の表情を見て"嫌な予感"を感じて足を止める。そして
「市河の目に関しては分かった、だが……鶴ヶ峰。【君のその包帯の下に隠されたモノ】はどう説明するんだ?以前は無かった筈だ。それこそ明らかな校則違反ではないのか?」
『っ!?そ、それはっ(何で!?この先生は"眼鏡をしていない"から生身でも見えない筈なのに!)』
「(……スッ)もし、仮にも校則違反なモノが彼女の首にあった場合、先生はどうする気?理由も聞かずに晒しモノ………スケープゴートにでもするつもりですか??(一体、何処で痣について知ったんだ?保健室登校時は首元を私服で隠していた。もし、……真正面から対峙した際ならその時に指摘する筈だ。つまり、"間接的に知った"可能性が高い。なら、情報源は何処だ?)」
まさかの指摘に柚紀は動揺を隠せずに居ると佐鳥が庇い立てする。が、二人とも相手の口調や表情から首元に痣があると確信していると察する。だが、コレを知る機会は皆無の筈………そんな風に戸惑っていると教室に入っていない生徒達が柚紀達三人に興味を示し、足を止めてしまう。先生達は変わらず「教室に入りなさい!!」と指示を出すが……この手の騒動は誰でも気になるのだ。現に最初の理由であるミミズ腫れは既に完治している筈なのに、未だに包帯を巻いているのは確かに不自然なのだ
……教師も生徒も柚紀に注目が集めているのを見計らい、男性教員はこう言い放つ
「本当にミミズ腫れ痕が未だに有るのなら、今此処で見せて証明して見せれば良い。多数の人に見られたくないなら、……先生にだけ見せてくれて構わない。疑っているのは先生だけみたいで他の方達は気に留めていないらしいからね」
『(ゾクッ!)っ!!!(……ギュッ!…ガタガタガタ)』
「!?(……どうする?先生の言い分は最もだが、この人がわざと適当にでっち上げる可能性だってある。………一年の時、市河ちゃんの騒動の際に"男子生徒の言い分しか"聞く耳持たなくて、……暫く不登校になったって言うのにっ!!?)」
- ………ガラッ!? -
「失礼します!!(…ストン!ダッ)柚紀ちゃんっ!?」
男性教員が佐鳥の言葉通り、柚紀を"校則違反したらどうなるか"を他の生徒に知らしめるつもりだとボーダー関係者は何となく察する。この教員は所謂"アンチボーダー"な人物らしくシロの不登校な一件から巽が気にして調べており、この学校に通う隊員全員に一応気をつける様に忠告をしているのだ。……柚紀はあくまでも"所属でなく関係者"なので大丈夫かと思ったのだが、考えが甘かったのだ。そして、"この手のトラウマがある"柚紀が揺らぐと視えた迅が窓から慌てて室内に入ってくると、………教員の標的は迅に移行する
「……(ニヤリ)来ましたか。"とある筋"から君が【第一次侵略時からボーダーに所属している】と聞いてね、是非聞きたい事があってわざわざこんな手間を掛けさせて頂きました。名前も知らないし、何故か君は"ボーダーの公式サイトに載っていないから"ね」
「……成る程、だからこんな大掛かりな騒動を起こして俺を誘き出したって訳か。それで、…………アンタの目的は何だ?」
「【君の口から一般市民に伏せているネイバーに関する秘密事項公開する】……それが僕の目的だ。主に何故この街にしかあんな化け物が現れないかや、君達がどうやってそれ等に対抗する手段をね。僕達市民には知る権利がある筈だ、【得体のしれないチカラが何時一般市民に向けられるかが分からないのは怖いからね】、……彼女みたいにそんな"妙な入れ墨"を入れられるのは御免だ。それが現れた時期と彼女が声を出せなくなったのはほぼ同じ。………これはどう説明するんだい?」
「『!!?』」
……この教員の目的、"本当の狙いは柚紀個人でなく、ボーダー組織全体を陥れる事"。そして相手の抱く疑問点は理解出来るが、あそこまで痣に関して断言した相手に戸惑いを覚えてしまう。……【目の前の男がナニやら携帯でやり取りする姿は視えるが、直接会っておらず内通者が特定出来ないのだ】………これでシロみたいに読唇術が使えればまだ会話内容が分かるのだが
そして………迅が自分のせいで窮地に立たされている。詳しくは誰も話さないが彼はボーダーにおいてかなり特殊な立ち位置だって言うのを柚紀でも十分に理解出来る。サイドエフェクトもだが実力や所属歴……他にも"自分には隠しているナニかが"彼の地位や単独行動を許可されている要因でありを支えだ。もし……
- ジブンノセイデ、ダイスキナカレガ、ソノケンリヲウシナイ、ショウライテキニタダイナヒガイガ……マタ、アノサイガイガハッセイシタラ……… -
そんな考えが横切ってしまったのだ。そして完全にではないが"うっすらと髪色が変化した姿と、後数秒後に起こる未来を受信した"迅は、その内容に目を見開きそして
「(マズいっ!?)ボーダー隊員に告ぐ!?今すぐに換装して一般市民を護れ!!?」
『そんなのっ!…嫌だあぁーーー!!!?』
- ピシッ、ピシピシピシピシッ……パリィーン!! -
迅と柚紀が指示と悲鳴じみた声をほぼ同時に出した次の瞬間には、周辺一帯の廊下の窓ガラスに罅が入り……破損して外にも内にも破片が乱舞する光景が広がった。それを見た瞬間に悲鳴や驚愕の声が飛び交う中、"B級以上のボーダー戦闘員達"は換装して"最優先にするべき事"を遂行する為に動き出すのであった
「市河の目に関しては分かった、だが……鶴ヶ峰。【君のその包帯の下に隠されたモノ】はどう説明するんだ?以前は無かった筈だ。それこそ明らかな校則違反ではないのか?」
『っ!?そ、それはっ(何で!?この先生は"眼鏡をしていない"から生身でも見えない筈なのに!)』
「(……スッ)もし、仮にも校則違反なモノが彼女の首にあった場合、先生はどうする気?理由も聞かずに晒しモノ………スケープゴートにでもするつもりですか??(一体、何処で痣について知ったんだ?保健室登校時は首元を私服で隠していた。もし、……真正面から対峙した際ならその時に指摘する筈だ。つまり、"間接的に知った"可能性が高い。なら、情報源は何処だ?)」
まさかの指摘に柚紀は動揺を隠せずに居ると佐鳥が庇い立てする。が、二人とも相手の口調や表情から首元に痣があると確信していると察する。だが、コレを知る機会は皆無の筈………そんな風に戸惑っていると教室に入っていない生徒達が柚紀達三人に興味を示し、足を止めてしまう。先生達は変わらず「教室に入りなさい!!」と指示を出すが……この手の騒動は誰でも気になるのだ。現に最初の理由であるミミズ腫れは既に完治している筈なのに、未だに包帯を巻いているのは確かに不自然なのだ
……教師も生徒も柚紀に注目が集めているのを見計らい、男性教員はこう言い放つ
「本当にミミズ腫れ痕が未だに有るのなら、今此処で見せて証明して見せれば良い。多数の人に見られたくないなら、……先生にだけ見せてくれて構わない。疑っているのは先生だけみたいで他の方達は気に留めていないらしいからね」
『(ゾクッ!)っ!!!(……ギュッ!…ガタガタガタ)』
「!?(……どうする?先生の言い分は最もだが、この人がわざと適当にでっち上げる可能性だってある。………一年の時、市河ちゃんの騒動の際に"男子生徒の言い分しか"聞く耳持たなくて、……暫く不登校になったって言うのにっ!!?)」
- ………ガラッ!? -
「失礼します!!(…ストン!ダッ)柚紀ちゃんっ!?」
男性教員が佐鳥の言葉通り、柚紀を"校則違反したらどうなるか"を他の生徒に知らしめるつもりだとボーダー関係者は何となく察する。この教員は所謂"アンチボーダー"な人物らしくシロの不登校な一件から巽が気にして調べており、この学校に通う隊員全員に一応気をつける様に忠告をしているのだ。……柚紀はあくまでも"所属でなく関係者"なので大丈夫かと思ったのだが、考えが甘かったのだ。そして、"この手のトラウマがある"柚紀が揺らぐと視えた迅が窓から慌てて室内に入ってくると、………教員の標的は迅に移行する
「……(ニヤリ)来ましたか。"とある筋"から君が【第一次侵略時からボーダーに所属している】と聞いてね、是非聞きたい事があってわざわざこんな手間を掛けさせて頂きました。名前も知らないし、何故か君は"ボーダーの公式サイトに載っていないから"ね」
「……成る程、だからこんな大掛かりな騒動を起こして俺を誘き出したって訳か。それで、…………アンタの目的は何だ?」
「【君の口から一般市民に伏せているネイバーに関する秘密事項公開する】……それが僕の目的だ。主に何故この街にしかあんな化け物が現れないかや、君達がどうやってそれ等に対抗する手段をね。僕達市民には知る権利がある筈だ、【得体のしれないチカラが何時一般市民に向けられるかが分からないのは怖いからね】、……彼女みたいにそんな"妙な入れ墨"を入れられるのは御免だ。それが現れた時期と彼女が声を出せなくなったのはほぼ同じ。………これはどう説明するんだい?」
「『!!?』」
……この教員の目的、"本当の狙いは柚紀個人でなく、ボーダー組織全体を陥れる事"。そして相手の抱く疑問点は理解出来るが、あそこまで痣に関して断言した相手に戸惑いを覚えてしまう。……【目の前の男がナニやら携帯でやり取りする姿は視えるが、直接会っておらず内通者が特定出来ないのだ】………これでシロみたいに読唇術が使えればまだ会話内容が分かるのだが
そして………迅が自分のせいで窮地に立たされている。詳しくは誰も話さないが彼はボーダーにおいてかなり特殊な立ち位置だって言うのを柚紀でも十分に理解出来る。サイドエフェクトもだが実力や所属歴……他にも"自分には隠しているナニかが"彼の地位や単独行動を許可されている要因でありを支えだ。もし……
- ジブンノセイデ、ダイスキナカレガ、ソノケンリヲウシナイ、ショウライテキニタダイナヒガイガ……マタ、アノサイガイガハッセイシタラ……… -
そんな考えが横切ってしまったのだ。そして完全にではないが"うっすらと髪色が変化した姿と、後数秒後に起こる未来を受信した"迅は、その内容に目を見開きそして
「(マズいっ!?)ボーダー隊員に告ぐ!?今すぐに換装して一般市民を護れ!!?」
『そんなのっ!…嫌だあぁーーー!!!?』
- ピシッ、ピシピシピシピシッ……パリィーン!! -
迅と柚紀が指示と悲鳴じみた声をほぼ同時に出した次の瞬間には、周辺一帯の廊下の窓ガラスに罅が入り……破損して外にも内にも破片が乱舞する光景が広がった。それを見た瞬間に悲鳴や驚愕の声が飛び交う中、"B級以上のボーダー戦闘員達"は換装して"最優先にするべき事"を遂行する為に動き出すのであった