60.和解の曲〜ツインスナイパー編〜(125.
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が
- キイィーン!……パシッ!! -
「……彼女と賢、俺の大切な子と仲間にナニをしようとしているんですか?…彼女が苦しそうにしているのを見て手を差し向けた、何て言いませんよね?なら(…ギュッ!)……この手に持つスコーピオンは何ですか?明らかに危害を加えようとしていますよね?………お答え、願えませんか?」
「あ、嵐山さんっ!?えっ?どうして此処に…(- キイィーン、…スタン! -)「そりゃあ柚紀ちゃんとお前の救助に決まっているだろ?ま、それはさておき…………アイツ等は俺と嵐山がどうにかするから、お前さんはその子の介抱が先だ。ホレ(…スッ)コレ飲ませて落ち着かせろ、これ以上アイツ等の好き勝手にはさせねぇからよ」…ふ、冬島さんっ!!?(えっ?だ、だってスイッチボックス……と、とりあえず今は柚紀ちゃんが優先優先!)……もう、大丈夫だから落ち着いて。ゆっくりコレ飲んで、呼吸も整えて。ね?(サスサス)」
リーダー格らしきあの男性職員が"訓練生用トリガー"を使用していたらしく、間合いに入るとスコーピオンを起動させて振り下ろそうとした瞬間に、嵐山が二人の前に立ち塞がり対峙する。いきなりの登場に戸惑う佐鳥は更に冬島まで現れて混乱するが、言われた通り今は柚紀の介抱が先と判断して行動開始
それを横目に、流石の嵐山でも警戒心や怒りを表情に浮かべており、一部のエンジニアが萎縮してしまっているのを見兼ねた冬島が肩を叩いて"落ち着け"と無言で訴える。そのお陰で幾分か怒気は収まった嵐山より前に出れば、冬島が口を開く
「お前達、もう少し柔軟に物事を考えろよな〜。……未登録のトリオン反応を調査するのは悪くはないが、"前例"があっただろう?ってか、"ボーダーにとって有害なモノ"なら迅が黙っている訳がねぇんだよ。つまり、お前さん方が"動けた時点"で正体はほぼ………柚紀ちゃん一択なんだよ」
「し、しかし冬島さん!彼女のトリオン反応は登録済みです!!それに、先程の姿の変化も気になります!……やはり検査が必要…「なら言実さんの許可を取ってからにして下さい、それでもと言うなら……(チラッ)誰かの同行を認めて頂くか、それこそ冬島さんにお願いして下さい」っ!……確かに冬島さんは優秀なエンジニアでしたが、今は…」
- カツカツカツ… -
「今は……確かにウチの隊長だが、腕は落ちてねぇぜ?現役のアンタ達より確実に実力は上だし、何よりその姫様との信頼関係をちゃんと築けている。………だから保護者であるつる姐は家族であり大切な姪を安心して預けたり頼ったりしているってこったな。……何で自分達を頼りにされないのかって、考えた事ないのかよ?」
「っ!?君はっ!……そ、それはあの人のこの「はいアウト、今の時点で既にアンタは不合格だ」っ!?一体ナニを基準にそう判断しているんだ!!?」
"暗躍が趣味の迅なら秘密裏に事態を終息させるなんてお手の物"、そう言いたげな冬島に一人がエンジニア"らしい"意見を述べるが嵐山が反論。が、"冬島はあくまでも元エンジニア"と言いたげな相手に、エンジニア集団の背後から現れた当真が対抗。そしてちゃんとした説明もなしに落第を言い渡されればら、大人でも……大人だからこそ腹を立てて強めの口調で説明を要求。怒声に近いその声に怯える柚紀を宥めながら、佐鳥は物静かに口を開く。……身の内に怒りを湧き上がらせながら
「……貴方達はこの数カ月でナニを経験しましたか?その経験を受け止め、反省・改善する。…これらの兆しが見えていない。………だからおつるちゃんは認めない、またこの子が傷つくのを防ぐ為にも関わろうとしない。……全員ではないにしろ、"一人でもその可能性があれば"、そのグループとの交流を躊躇われてしまう。現に【オレや当真さんを名前で呼ばない人】と【理由は知りませんが、明らかにオレ達に刃を向けた人】が居る。……佐鳥には広報の仕事があります。で意外と代役を見つけたり探したりは難しいですから、ずっとコレこなしてます。当真さんに関しては精鋭部隊であるA級は数が少ないし、…更に言えばスナイパートップの人ですからね?ソコソコ有名ですから流石に知ってますよね?名前と顔位。"興味がない"ってのは、ボーダー関係者として……どうかと思いますよ?」
「(…シュン!)そしてスコーピオンを向けた貴方は更に論外とも言える。……貴方は言実さんから【今後一切歌姫と呼ばれている彼女に直接・間接的接触を禁ずる】と言われている筈だ。あの人にはそれを言い渡せるだけの地位と権利があり、それを受諾したから今も此処で"働けている"。………彼女の正体を見抜いた時点で少なくとも貴方だけでも引くべきでしたね。………そうすれば、まだ自分だけは助かっただろうな」
「か、か、風間…くんっ!?た、確かにそうだけど、しかしっ!!(くっ!?まさか彼まで『現れるとはっ!これではこいつ等の口止めが出来ても鶴ヶ峰チーフや室長にバレてしまう!?)……ですか?随分、自分勝手で傲慢な、方』!!?……なっ!?ナニを言っているんだ、君がっ!?そんな事思ってなんかっ!!?」
「……今は知りませんが、このフロアに漂っていたトリオンは彼女のモノです。なら【本来無理な事も出来てしまう】、だってこの場は彼女の領域みたいなものだから。……そしてそれを可能とするサイドエフェクト持ちであるのは流石に知ってますよね?【明確なイメージさえ出来ればそれを現実にするのが可能であり、更に相手がトリオン体ならその効果は絶大】。………ヒナ姐の弟子にして彼女の親友である市河ちゃん、……あの子の能力を知っているからそれを真似した。相手がどんな事を考えているか、それを知らなければ対処が難しいですからね。で、………まだ反論しますか?」
佐鳥の言い分に加勢…補足する為に風間が姿を現した。まさかの増援に焦りの表情が浮かび、更には"本性すら"顕になり始めその考えを柚紀に読み取られてしまう。虚偽の発言だと佐鳥は思わなかった、何故なら"二人に対する呼び方が普段と違うから"だ。そしてこんな偉業が可能な理由を感覚と経験から導き出して語るその口調や表情に迷いは無かった。そんな佐鳥に見惚れていた柚紀は、"ある可能性"を見逃していた。それは
「……このっ!?…………ヒトの成りをした化け物がっ!!!」
- ブン!ピユゥーー(ガシッ!…ドタンッ!!)……ズシャッ………パラッ…ツーーー -
『……………………ぇっ?(…スッ、…ヌルッ)………ぁ、か?………コレ、……血?……くび、から……………っ!!!?!?』
- キイィーン!……パシッ!! -
「……彼女と賢、俺の大切な子と仲間にナニをしようとしているんですか?…彼女が苦しそうにしているのを見て手を差し向けた、何て言いませんよね?なら(…ギュッ!)……この手に持つスコーピオンは何ですか?明らかに危害を加えようとしていますよね?………お答え、願えませんか?」
「あ、嵐山さんっ!?えっ?どうして此処に…(- キイィーン、…スタン! -)「そりゃあ柚紀ちゃんとお前の救助に決まっているだろ?ま、それはさておき…………アイツ等は俺と嵐山がどうにかするから、お前さんはその子の介抱が先だ。ホレ(…スッ)コレ飲ませて落ち着かせろ、これ以上アイツ等の好き勝手にはさせねぇからよ」…ふ、冬島さんっ!!?(えっ?だ、だってスイッチボックス……と、とりあえず今は柚紀ちゃんが優先優先!)……もう、大丈夫だから落ち着いて。ゆっくりコレ飲んで、呼吸も整えて。ね?(サスサス)」
リーダー格らしきあの男性職員が"訓練生用トリガー"を使用していたらしく、間合いに入るとスコーピオンを起動させて振り下ろそうとした瞬間に、嵐山が二人の前に立ち塞がり対峙する。いきなりの登場に戸惑う佐鳥は更に冬島まで現れて混乱するが、言われた通り今は柚紀の介抱が先と判断して行動開始
それを横目に、流石の嵐山でも警戒心や怒りを表情に浮かべており、一部のエンジニアが萎縮してしまっているのを見兼ねた冬島が肩を叩いて"落ち着け"と無言で訴える。そのお陰で幾分か怒気は収まった嵐山より前に出れば、冬島が口を開く
「お前達、もう少し柔軟に物事を考えろよな〜。……未登録のトリオン反応を調査するのは悪くはないが、"前例"があっただろう?ってか、"ボーダーにとって有害なモノ"なら迅が黙っている訳がねぇんだよ。つまり、お前さん方が"動けた時点"で正体はほぼ………柚紀ちゃん一択なんだよ」
「し、しかし冬島さん!彼女のトリオン反応は登録済みです!!それに、先程の姿の変化も気になります!……やはり検査が必要…「なら言実さんの許可を取ってからにして下さい、それでもと言うなら……(チラッ)誰かの同行を認めて頂くか、それこそ冬島さんにお願いして下さい」っ!……確かに冬島さんは優秀なエンジニアでしたが、今は…」
- カツカツカツ… -
「今は……確かにウチの隊長だが、腕は落ちてねぇぜ?現役のアンタ達より確実に実力は上だし、何よりその姫様との信頼関係をちゃんと築けている。………だから保護者であるつる姐は家族であり大切な姪を安心して預けたり頼ったりしているってこったな。……何で自分達を頼りにされないのかって、考えた事ないのかよ?」
「っ!?君はっ!……そ、それはあの人のこの「はいアウト、今の時点で既にアンタは不合格だ」っ!?一体ナニを基準にそう判断しているんだ!!?」
"暗躍が趣味の迅なら秘密裏に事態を終息させるなんてお手の物"、そう言いたげな冬島に一人がエンジニア"らしい"意見を述べるが嵐山が反論。が、"冬島はあくまでも元エンジニア"と言いたげな相手に、エンジニア集団の背後から現れた当真が対抗。そしてちゃんとした説明もなしに落第を言い渡されればら、大人でも……大人だからこそ腹を立てて強めの口調で説明を要求。怒声に近いその声に怯える柚紀を宥めながら、佐鳥は物静かに口を開く。……身の内に怒りを湧き上がらせながら
「……貴方達はこの数カ月でナニを経験しましたか?その経験を受け止め、反省・改善する。…これらの兆しが見えていない。………だからおつるちゃんは認めない、またこの子が傷つくのを防ぐ為にも関わろうとしない。……全員ではないにしろ、"一人でもその可能性があれば"、そのグループとの交流を躊躇われてしまう。現に【オレや当真さんを名前で呼ばない人】と【理由は知りませんが、明らかにオレ達に刃を向けた人】が居る。……佐鳥には広報の仕事があります。で意外と代役を見つけたり探したりは難しいですから、ずっとコレこなしてます。当真さんに関しては精鋭部隊であるA級は数が少ないし、…更に言えばスナイパートップの人ですからね?ソコソコ有名ですから流石に知ってますよね?名前と顔位。"興味がない"ってのは、ボーダー関係者として……どうかと思いますよ?」
「(…シュン!)そしてスコーピオンを向けた貴方は更に論外とも言える。……貴方は言実さんから【今後一切歌姫と呼ばれている彼女に直接・間接的接触を禁ずる】と言われている筈だ。あの人にはそれを言い渡せるだけの地位と権利があり、それを受諾したから今も此処で"働けている"。………彼女の正体を見抜いた時点で少なくとも貴方だけでも引くべきでしたね。………そうすれば、まだ自分だけは助かっただろうな」
「か、か、風間…くんっ!?た、確かにそうだけど、しかしっ!!(くっ!?まさか彼まで『現れるとはっ!これではこいつ等の口止めが出来ても鶴ヶ峰チーフや室長にバレてしまう!?)……ですか?随分、自分勝手で傲慢な、方』!!?……なっ!?ナニを言っているんだ、君がっ!?そんな事思ってなんかっ!!?」
「……今は知りませんが、このフロアに漂っていたトリオンは彼女のモノです。なら【本来無理な事も出来てしまう】、だってこの場は彼女の領域みたいなものだから。……そしてそれを可能とするサイドエフェクト持ちであるのは流石に知ってますよね?【明確なイメージさえ出来ればそれを現実にするのが可能であり、更に相手がトリオン体ならその効果は絶大】。………ヒナ姐の弟子にして彼女の親友である市河ちゃん、……あの子の能力を知っているからそれを真似した。相手がどんな事を考えているか、それを知らなければ対処が難しいですからね。で、………まだ反論しますか?」
佐鳥の言い分に加勢…補足する為に風間が姿を現した。まさかの増援に焦りの表情が浮かび、更には"本性すら"顕になり始めその考えを柚紀に読み取られてしまう。虚偽の発言だと佐鳥は思わなかった、何故なら"二人に対する呼び方が普段と違うから"だ。そしてこんな偉業が可能な理由を感覚と経験から導き出して語るその口調や表情に迷いは無かった。そんな佐鳥に見惚れていた柚紀は、"ある可能性"を見逃していた。それは
「……このっ!?…………ヒトの成りをした化け物がっ!!!」
- ブン!ピユゥーー(ガシッ!…ドタンッ!!)……ズシャッ………パラッ…ツーーー -
『……………………ぇっ?(…スッ、…ヌルッ)………ぁ、か?………コレ、……血?……くび、から……………っ!!!?!?』