59.お悩み相談の曲〜ツインスナイパー編〜(124.
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〜C級ランク戦・とあるブース内〜
- シュン! -
「(ポフン!)っと!(ムクリ)……本当に飛ばされるとは思わなかったけど、…………一先ず太刀川さん達を探さないと!!(ダッ!)…………って、居た!?太刀川さんっ!風間さんっ!!待って下さいっ!!?(ヒョイッ!!……スタン!タタタタタ…)」
「ん?(…クルッ)………佐鳥?お前何でこんな所に居るんだ?だってお前って今は出水に……」
「それもだが、お前は"何処から現れた"?此処の出入り口はそう多くはない。俺達が出ようとしたのとは反対側から来た訳でもないのと……声が頭上からした点からしてもブースに居たのか?だが、"尋問場所"は噂防止と最低限のプライバシー保護の為に冬島隊の作戦室の筈。…………どうなっている?きちんと説明しろ」
巽の宣言通り、ブースの空き部屋に無事到着した佐鳥は起き上がり直ぐにロビーに駆け出すと、やはり平日でほぼ人が居ないお陰か直ぐにお目当ての人物を見つけ出す。二人も出水と当真によるお説教兼尋問の事は知っているらしく些か驚いているが、一先ず話を聞く事に。そして【詳細は知らないが柚紀が居なくなった】とだけ何とか伝えれば、二人の顔色が一気に変化する
「……………マジかよ?今の柚紀って確か……………………………(シュン!)かなりマズくないですか風間さん」
「(……p!)マズい所か"ほぼサイアクな状況"だ。……携帯が通じないし、(シュン!)コチラ風間、誰か応答願います。…………通信機能も駄目みたいだな。それに今は言実さんは仮眠をしているし、迅は…………確か司令に呼び出しを受けていて身動きが取れない。この基地内の何処かに居るであろうあの暴走娘を見つけ出すのは骨が折れるぞ!!………愚痴を言っても仕方ない、手分けして探すぞ!(ブォン!)」
「り、了解です!!(ダッ!)」
「(……風間さん、いつにも無く焦っているな。流石のアイツも生身で外に出るとは………否定出来ねぇか、何せ)………あっ!?待て佐鳥っ!!?着替えてなければ今の柚紀は"灰色のウサ耳付きパーカー"を着ている筈だ!!……見落とすなよ?」
「ウサ耳………分かりました!情報有難うございます!!ではっ!(タタタタタ…)」
生身でいた筈の二人が反射的に換装し、風間が情報収集を試みるが通信関係が全て駄目になっているのを察すると"復旧するのを待つ時間も惜しい"状況なので、カメレオンを起動させてその場を後にする。それに続こうとする佐鳥に太刀川が"今の少女を見つけ出すポイント"をアドバイスすれば、引き止めず見送り……ランク戦をしている"柚紀の知り合いを巻き込む"為に待機するのであった
- -
-
「(タタタタ……キョロキョロ…チラッ)……何と無く、此処に居そうな気がしたけど、居ないかっ!!ま、此処なら皆知っているから直ぐに見つかるよな〜!!…………一体何処に居るんだよっ!………………柚紀っ!!」
佐鳥が最初に訪れたのは喫煙室が併設されたあの休憩スペースだ。勿論ソファーの背もたれ裏もきちんと確認しているが、目当ての子は居なかった。そして何かと柚紀は此処で誰かと雑談やらしているのを小耳に挟んでいるので、ある程度彼女を知る者なら一番に此処に来るのは少し考えれば分かる事なのだ。仕方ないので次を……そう考えた佐鳥は思わず足を止めてしまう
「次って………他に行き先なんて、オレには心当たりがない。何かあったり不安な時は大体諏訪さんやおつるちゃん、迅さんの後ろに隠れたり、くっついている印象しかない。此処みたいに物陰に隠れていたなんて聞いた事………………いや、待てよ。確か……あの日、迅さんとウチの作戦室に訪ねてきた時、"遠目からだったけど最初は迅さんだけ見えてて、次に見た時には彼女が隣りに居て、それで"………もしかしてっ!!?(ダッ!)」
自分に対して自問自答をしていると、ふと"ある可能性"に辿り着き目的地に向かって走り出す。……完全に隠れれる場所でも無く背後が無防備になるが、確かに彼女はアソコに身を潜めていた事がある。それにもし、本当に柚紀が自分に会いたがっているなら……居る気がするのだ。あの場所に………一人で
- - -
- -
-
「……ハァ、ハァ…ハァッ!!………ト、トリオン体なのに息切れとか、普通、有り得ないけど……ハァ、ハァ………これで、確信した!あの子は…この階に居る!!(このトリオン体なのに生じる異変は恐らく、彼女から漏れ出ているトリオンが原因だ。その原理は)……あの女王と同じ、自分の側に外敵を近寄らせない為っ!進む度に、…体が……重くなる、けど!………これを、辿ればっ!!」
自隊の作戦室があるフロアにエレベーターで到着した佐鳥は、一歩踏み出しただけで体に異変を感じる。……呼吸が上手く出来ないのだ、まるで水中に居るようなそんな感じに見舞われながら目的地に向かって一歩ずつ前進する。そんなに長い道のりでもなく平坦な廊下なのに、険しい山道を進む感覚を味わう佐鳥は作戦室……を通り過ぎ少し先にある物陰………曲がり角を覗き込む。すると
「………………えっ?」
『(ヒック)い、いたい、いたいよぉ〜!……ぉ、とう、さんっ。……ぉかぁ、さんっ!(ヒック、ヒック)……ぉ、ねぇちゃんっ!……いいこにしてるから、はやくゆきを、むかえにきてよ〜(ヒック、ヒック……エグエグ)』
少女のすすり泣く声は何と無く…聞こえていた佐鳥。そして確かにヒトらしいのは足元に蹲っていた。だが………十五歳の少女にしては明らかに"小さすぎるのだ"。まるで五歳児位の大きさの……灰色のウサ耳パーカーを着た子どもが膝を擦り向かせ出血させた姿でそこには居たのであった
- シュン! -
「(ポフン!)っと!(ムクリ)……本当に飛ばされるとは思わなかったけど、…………一先ず太刀川さん達を探さないと!!(ダッ!)…………って、居た!?太刀川さんっ!風間さんっ!!待って下さいっ!!?(ヒョイッ!!……スタン!タタタタタ…)」
「ん?(…クルッ)………佐鳥?お前何でこんな所に居るんだ?だってお前って今は出水に……」
「それもだが、お前は"何処から現れた"?此処の出入り口はそう多くはない。俺達が出ようとしたのとは反対側から来た訳でもないのと……声が頭上からした点からしてもブースに居たのか?だが、"尋問場所"は噂防止と最低限のプライバシー保護の為に冬島隊の作戦室の筈。…………どうなっている?きちんと説明しろ」
巽の宣言通り、ブースの空き部屋に無事到着した佐鳥は起き上がり直ぐにロビーに駆け出すと、やはり平日でほぼ人が居ないお陰か直ぐにお目当ての人物を見つけ出す。二人も出水と当真によるお説教兼尋問の事は知っているらしく些か驚いているが、一先ず話を聞く事に。そして【詳細は知らないが柚紀が居なくなった】とだけ何とか伝えれば、二人の顔色が一気に変化する
「……………マジかよ?今の柚紀って確か……………………………(シュン!)かなりマズくないですか風間さん」
「(……p!)マズい所か"ほぼサイアクな状況"だ。……携帯が通じないし、(シュン!)コチラ風間、誰か応答願います。…………通信機能も駄目みたいだな。それに今は言実さんは仮眠をしているし、迅は…………確か司令に呼び出しを受けていて身動きが取れない。この基地内の何処かに居るであろうあの暴走娘を見つけ出すのは骨が折れるぞ!!………愚痴を言っても仕方ない、手分けして探すぞ!(ブォン!)」
「り、了解です!!(ダッ!)」
「(……風間さん、いつにも無く焦っているな。流石のアイツも生身で外に出るとは………否定出来ねぇか、何せ)………あっ!?待て佐鳥っ!!?着替えてなければ今の柚紀は"灰色のウサ耳付きパーカー"を着ている筈だ!!……見落とすなよ?」
「ウサ耳………分かりました!情報有難うございます!!ではっ!(タタタタタ…)」
生身でいた筈の二人が反射的に換装し、風間が情報収集を試みるが通信関係が全て駄目になっているのを察すると"復旧するのを待つ時間も惜しい"状況なので、カメレオンを起動させてその場を後にする。それに続こうとする佐鳥に太刀川が"今の少女を見つけ出すポイント"をアドバイスすれば、引き止めず見送り……ランク戦をしている"柚紀の知り合いを巻き込む"為に待機するのであった
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「(タタタタ……キョロキョロ…チラッ)……何と無く、此処に居そうな気がしたけど、居ないかっ!!ま、此処なら皆知っているから直ぐに見つかるよな〜!!…………一体何処に居るんだよっ!………………柚紀っ!!」
佐鳥が最初に訪れたのは喫煙室が併設されたあの休憩スペースだ。勿論ソファーの背もたれ裏もきちんと確認しているが、目当ての子は居なかった。そして何かと柚紀は此処で誰かと雑談やらしているのを小耳に挟んでいるので、ある程度彼女を知る者なら一番に此処に来るのは少し考えれば分かる事なのだ。仕方ないので次を……そう考えた佐鳥は思わず足を止めてしまう
「次って………他に行き先なんて、オレには心当たりがない。何かあったり不安な時は大体諏訪さんやおつるちゃん、迅さんの後ろに隠れたり、くっついている印象しかない。此処みたいに物陰に隠れていたなんて聞いた事………………いや、待てよ。確か……あの日、迅さんとウチの作戦室に訪ねてきた時、"遠目からだったけど最初は迅さんだけ見えてて、次に見た時には彼女が隣りに居て、それで"………もしかしてっ!!?(ダッ!)」
自分に対して自問自答をしていると、ふと"ある可能性"に辿り着き目的地に向かって走り出す。……完全に隠れれる場所でも無く背後が無防備になるが、確かに彼女はアソコに身を潜めていた事がある。それにもし、本当に柚紀が自分に会いたがっているなら……居る気がするのだ。あの場所に………一人で
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「……ハァ、ハァ…ハァッ!!………ト、トリオン体なのに息切れとか、普通、有り得ないけど……ハァ、ハァ………これで、確信した!あの子は…この階に居る!!(このトリオン体なのに生じる異変は恐らく、彼女から漏れ出ているトリオンが原因だ。その原理は)……あの女王と同じ、自分の側に外敵を近寄らせない為っ!進む度に、…体が……重くなる、けど!………これを、辿ればっ!!」
自隊の作戦室があるフロアにエレベーターで到着した佐鳥は、一歩踏み出しただけで体に異変を感じる。……呼吸が上手く出来ないのだ、まるで水中に居るようなそんな感じに見舞われながら目的地に向かって一歩ずつ前進する。そんなに長い道のりでもなく平坦な廊下なのに、険しい山道を進む感覚を味わう佐鳥は作戦室……を通り過ぎ少し先にある物陰………曲がり角を覗き込む。すると
「………………えっ?」
『(ヒック)い、いたい、いたいよぉ〜!……ぉ、とう、さんっ。……ぉかぁ、さんっ!(ヒック、ヒック)……ぉ、ねぇちゃんっ!……いいこにしてるから、はやくゆきを、むかえにきてよ〜(ヒック、ヒック……エグエグ)』
少女のすすり泣く声は何と無く…聞こえていた佐鳥。そして確かにヒトらしいのは足元に蹲っていた。だが………十五歳の少女にしては明らかに"小さすぎるのだ"。まるで五歳児位の大きさの……灰色のウサ耳パーカーを着た子どもが膝を擦り向かせ出血させた姿でそこには居たのであった