59.お悩み相談の曲〜ツインスナイパー編〜(124.
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時間が経過するに連れて烏丸、そして時枝も登校してきては佐鳥と同じ様な会話をしていた。(厳密に言えば烏丸は必要ないが、クラスメートの目もありやはり"ボーダー隊員として"同じ動きをする必要があると迅に言われたので、それに従った形で)そして、HRが終わり一限目までの短い時間、フブキがこちらに来れば佐鳥も顔を出すのだが日直であるのと、腹を立てているのが"佐鳥に対してのみ"でないフブキは機嫌を自ら損なう行為はしたくないらしく、来る様子が無かった。そしてニ人とも各自予習をしているのを確認したシロが、手元を隠しながら携帯でメッセージを送る。送り主は勿論時枝だ
- ヴーヴー、ヴーヴー -
「!(ゴソゴソ、…スッ)……?…(市河さん?彼女から連絡とか珍しいけど、……一体何だろう)……!?…(……チラッ)」
同じクラスに居るのに何故携帯にメッセージをと疑問に思った時枝だが【少し良いかな?ボーダーに関する事なんだけど……】の文字を見て、"確かに話しづらい内容"だと理解する。そして先を促すメッセージを送れば、本題が送られてくる
【フウちゃんが不機嫌な理由、防衛任務に駆り出されて寝不足だからって思っているかも知れないけど、本当は違うの。確かにトリオン兵討伐には参加したけど、招集が掛かったからではなくてあの子自ら騒動に首を突っ込んだの。因みに"知り合いのB級隊員"って部分は嘘。……ボーダー関係者ではあるけどね、あの子は】
【あの子??………市河さん、何をおれにわざわざ伝えようとしているの?】
【………分からないの?トリオン兵に狙われるだけの強力なトリオン能力の持ち主でボーダー関係者と言ったら、誰を指すか時枝くんなら簡単に分かりそうだけど】
「!!……まさかっ!」
思わず声が出てしまったが、室内が賑わっている為、誰かに気づかれる事は無かった。そして【………彼女は無事なの?】と、万が一見られても平気な文章を打ち返せば【外傷はないよ】と短めの文面が返ってきて、一瞥すると手元が小刻みに動いているのが確認出来たので続きを待つ。そして届いた内容を見て、思わず目を見開くのだった
【ただ、精神的にかなり危うい状態です。そのせいで少しの言動でトラウマがフラッシュバックしたりしてトリオンが暴発、……軽いポルターガイスト現象が起きちゃってお世話になったお店が崩壊しそうになったの。だから言実さんは本部に彼女の身柄を移送した。で、その護送にフウちゃんも参加した感じだね。それであの子をそこまで追い詰めた存在が………どうやら佐鳥くんらしいんだよね〜。時枝くんだって知っているよね?彼女のお父さんが"何の前触れも無く"遠い存在……音信不通になった事を。……佐鳥くんが生きているのは分かるけど、いきなり自分の前に現れなくなったり、音沙汰なしになれば、…………トラウマ再発させるの位分かるよね?彼にも何か理由があるだろうけど……もう猶予が無いの。このまま行けば確実に"彼女の心が死んでしまう"、無表情・無感情の……人形みたいになっても貴方は平気ですか?】
【あ、対策はもう練って後は実行に移すだけですので、どうなるかは彼女と彼次第。………これは二人の問題だから手出しは無用です。もし下手に干渉をすれば、……あの人があの子を連れてこの街を出て行く可能性が極めて高くなると迅さんが言ってました。邪魔をしないで下さい、こうなったのは貴方のフォロー不足も原因なんですからね?】
そんな長文が送られて読み終えたタイミングで始業を報せるチャイムが鳴り、思考切り替えを余儀なくされる時枝。それを遠目ながら見ていた烏丸は(見た目は変わらないが市河も相当怒っている)と察するが口出しするつもりはない。……"個人の問題に干渉してしまい拗れさせた"とあの迅が後悔している姿を見てしまった以上、まだまだ未熟な自分も同じ過ちを犯す可能性が高いのだから
- -
-
それから授業が終える度に、シロはクラスメートに次の授業の進捗状況を確認しているのを割り込む勇気がない時枝は、些かモヤモヤする気持ちを抑え込んでいた所に鞄持った佐鳥がやって来る
「……あれ?とっきー、早退する準備してないね?嵐山さんから連絡来てない??」
「連絡?………何の話?(………もしかして、コレが例の策?)」
「えっと、……今朝嵐山さんから"任務じゃないけど重要な案件があるから昼前に早退してくれ"って確か携帯に…(ゴソゴソ……〜♪♫〜♪〜)あっ!噂をすれば……(p!)はい、こちら佐鳥です!!」
❲賢か?嵐山だ!朝のメッセージを見返していたら、説明不足でお前が勘違いしているって迅に指摘されてな!!……早退対象がスナイパー職のみで、充には連絡していないんだ。詳細は不明だが昨日判明した亜種に関する新事実で、対処が遅れるとあまり良くないらしくてな。……多分詳しい事は言実さんが説明してくれる筈だから、とりあえず向かってくれ❳
「佐鳥了解です!!(p! )…………あ〜、うん。何かオレだけみたいだから、とりあえず行くわ。あ、……無理なら良いんだけど、可能ならその………(コソッ)風音ちゃんが不機嫌な理由、市河ちゃんに聞いておいてよ。なぁ〜んか、大切な事を隠している気がしてさ。そんな訳で頼んだよとっきー!!(タタタタタ……)」
一人で勝手に解釈して、誤解が解ければ何事も無かったかの様に去って行く佐鳥。……嬉しくもない置き土産付きだが、これは探る必要はないと時枝は判断した。十中八九、呼び出しを食らった理由は佐鳥の自業自得の事案であり………柚紀に関する事なのだから。そしてあの二人が仲が元に戻れば……
「(戻れば……おれはもう、佐鳥から頼まれた事案から解放される。だけど、その後…………おれは、どうする?どう、すべきなんだ??)」
- ヴーヴー、ヴーヴー -
「!(ゴソゴソ、…スッ)……?…(市河さん?彼女から連絡とか珍しいけど、……一体何だろう)……!?…(……チラッ)」
同じクラスに居るのに何故携帯にメッセージをと疑問に思った時枝だが【少し良いかな?ボーダーに関する事なんだけど……】の文字を見て、"確かに話しづらい内容"だと理解する。そして先を促すメッセージを送れば、本題が送られてくる
【フウちゃんが不機嫌な理由、防衛任務に駆り出されて寝不足だからって思っているかも知れないけど、本当は違うの。確かにトリオン兵討伐には参加したけど、招集が掛かったからではなくてあの子自ら騒動に首を突っ込んだの。因みに"知り合いのB級隊員"って部分は嘘。……ボーダー関係者ではあるけどね、あの子は】
【あの子??………市河さん、何をおれにわざわざ伝えようとしているの?】
【………分からないの?トリオン兵に狙われるだけの強力なトリオン能力の持ち主でボーダー関係者と言ったら、誰を指すか時枝くんなら簡単に分かりそうだけど】
「!!……まさかっ!」
思わず声が出てしまったが、室内が賑わっている為、誰かに気づかれる事は無かった。そして【………彼女は無事なの?】と、万が一見られても平気な文章を打ち返せば【外傷はないよ】と短めの文面が返ってきて、一瞥すると手元が小刻みに動いているのが確認出来たので続きを待つ。そして届いた内容を見て、思わず目を見開くのだった
【ただ、精神的にかなり危うい状態です。そのせいで少しの言動でトラウマがフラッシュバックしたりしてトリオンが暴発、……軽いポルターガイスト現象が起きちゃってお世話になったお店が崩壊しそうになったの。だから言実さんは本部に彼女の身柄を移送した。で、その護送にフウちゃんも参加した感じだね。それであの子をそこまで追い詰めた存在が………どうやら佐鳥くんらしいんだよね〜。時枝くんだって知っているよね?彼女のお父さんが"何の前触れも無く"遠い存在……音信不通になった事を。……佐鳥くんが生きているのは分かるけど、いきなり自分の前に現れなくなったり、音沙汰なしになれば、…………トラウマ再発させるの位分かるよね?彼にも何か理由があるだろうけど……もう猶予が無いの。このまま行けば確実に"彼女の心が死んでしまう"、無表情・無感情の……人形みたいになっても貴方は平気ですか?】
【あ、対策はもう練って後は実行に移すだけですので、どうなるかは彼女と彼次第。………これは二人の問題だから手出しは無用です。もし下手に干渉をすれば、……あの人があの子を連れてこの街を出て行く可能性が極めて高くなると迅さんが言ってました。邪魔をしないで下さい、こうなったのは貴方のフォロー不足も原因なんですからね?】
そんな長文が送られて読み終えたタイミングで始業を報せるチャイムが鳴り、思考切り替えを余儀なくされる時枝。それを遠目ながら見ていた烏丸は(見た目は変わらないが市河も相当怒っている)と察するが口出しするつもりはない。……"個人の問題に干渉してしまい拗れさせた"とあの迅が後悔している姿を見てしまった以上、まだまだ未熟な自分も同じ過ちを犯す可能性が高いのだから
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それから授業が終える度に、シロはクラスメートに次の授業の進捗状況を確認しているのを割り込む勇気がない時枝は、些かモヤモヤする気持ちを抑え込んでいた所に鞄持った佐鳥がやって来る
「……あれ?とっきー、早退する準備してないね?嵐山さんから連絡来てない??」
「連絡?………何の話?(………もしかして、コレが例の策?)」
「えっと、……今朝嵐山さんから"任務じゃないけど重要な案件があるから昼前に早退してくれ"って確か携帯に…(ゴソゴソ……〜♪♫〜♪〜)あっ!噂をすれば……(p!)はい、こちら佐鳥です!!」
❲賢か?嵐山だ!朝のメッセージを見返していたら、説明不足でお前が勘違いしているって迅に指摘されてな!!……早退対象がスナイパー職のみで、充には連絡していないんだ。詳細は不明だが昨日判明した亜種に関する新事実で、対処が遅れるとあまり良くないらしくてな。……多分詳しい事は言実さんが説明してくれる筈だから、とりあえず向かってくれ❳
「佐鳥了解です!!(p! )…………あ〜、うん。何かオレだけみたいだから、とりあえず行くわ。あ、……無理なら良いんだけど、可能ならその………(コソッ)風音ちゃんが不機嫌な理由、市河ちゃんに聞いておいてよ。なぁ〜んか、大切な事を隠している気がしてさ。そんな訳で頼んだよとっきー!!(タタタタタ……)」
一人で勝手に解釈して、誤解が解ければ何事も無かったかの様に去って行く佐鳥。……嬉しくもない置き土産付きだが、これは探る必要はないと時枝は判断した。十中八九、呼び出しを食らった理由は佐鳥の自業自得の事案であり………柚紀に関する事なのだから。そしてあの二人が仲が元に戻れば……
「(戻れば……おれはもう、佐鳥から頼まれた事案から解放される。だけど、その後…………おれは、どうする?どう、すべきなんだ??)」