59.お悩み相談の曲〜ツインスナイパー編〜(124.
夢小説設定
ご利用の端末、あるいはブラウザ設定では夢小説機能をご利用になることができません。
古いスマートフォン端末や、一部ブラウザのプライベートブラウジング機能をご利用の際は、機能に制限が掛かることがございます。
例の鈴を大量生産した影響か、言実は思ったよりも早く部屋に顔出しをした。その際に丁度城戸派のとあるエンジニア達が押し掛けて来たのに遭遇し、尋問後相手を問答無用で追い出せば『……この部屋を私のラボ隣に移設すべきか?』と本気で悩む姿を見て「流石にそれは……」と寺島が苦言を告げる。その理由は
「此処は一応"検査室"と称していますし、ラボは半分は"所有するエンジニアの個室・住居"的な意味合いがあります。……正式にボーダーに所属していないこの子専用の部屋を作るのは難しいですよ。それに部屋を所持可能な権利は複数ありますが、どれか満たさないと……」
❲部屋、……作戦室でも良いならって、結局はユズがボーダーに入らなきゃ無理だよなー。流石に"俺とシロがチームを組んで、そこをユズの避難先に"とは考えたが………絶対に隊員共が押し掛けてくる。俺の住んでたアパートで"男女問わず"そんな現象が起きたから、………それは避けたいな❳
『……柚紀が"フブキのアパートに行ったことない"と以前ぼやいていたが、それが原因か?………まさか住む場所を転々としておるのか?』
❲そんなに頻繁じゃないが、まぁ……そうッスね。一応学校なんかで届け出しているアパートが本命だが、シロの親父さんに協力して貰って"何ヶ所か隠れ家的な部屋"を用意して貰ってる。俺って、服も女にしちゃかなり少なくねぇし、ゲームやらパソコンや本とか嵩張るものもあんま持たねぇから"剣道具入れバック一つ"で事足りるんで意外とバレちゃ居ねぇんですよね。実際に使う面や防具とかは道場に置きっぱなしだし、昔は本当にそうやって毎回道場に持って行ってましたから❳
フブキの言い分を聞いて(それって犯罪行為被害に遭っていないか?…)と思ってしまう男性陣だが、本人が気づいていないなららしいので指摘はせず、言実も気にせず寺島に【城戸派のエンジニアが姪に危害を加えようとした、次があれば容赦しない】的な騒動内容とこれによる軽い脅し紛いな伝言を頼んで監視役を交代する。木崎はどうするかと問い掛けたのに対して
「……俺は平気だから野々村、少し休め。学校に行くつもりなら、やはり睡眠は取るべきだ。それとサバイバル経験があるなら…………"ベッドに横にならずともある程度休める術"を身に着けているだろう?……アイツがそうだった」
❲あ〜………兄貴は確かに何処でも寝れる人だったな〜。普通に立ったまま寝たりもしてた気がする。流石に俺はそれは無理だけど"安定する姿勢とある程度安全な場所なら短時間休むだけで平気な"(ファ〜)……所謂ショートスリーパー体質ではあるかな?…………床に座って仮眠、取る。今は何か、横になりたくない、から❳
《………それでフブキが休まるなら私は構わない。佐鳥の件は、お前なしでも恐らくどうにかなるだろうから、学校が終えたらきちんと休めよ?》
寺島の機転により押しかけてきたエンジニア達がナニを言っていたかを、フブキには聞こえなくしていたが雰囲気や表情からして"二人に良くない人物達"と判別しており、木崎や言実を信頼していない訳ではないが警戒心が抜けない様子だ。それに気づいている言実は好きにさせた、………姪が予想外な目覚め方さえしなければ良いのだから
そして、ドアとベッドの中間地点に腰を降ろして……制服姿に戻ったフブキが寝付いた頃合いを見計らい言実が中に入り、掛け布団をフブキに掛ければそのまま部屋を出る。(因みにベッド組二人はフブキが掛けている)数秒沈黙が続いた中、木崎がナニかを話そうとしたその時
- ……ガチャリ…キイィー -
「(…スッ)お!!やっぱり此処に居たかつる姐!って………何で木崎さんが一緒何ですか?」
『太刀川か?防衛任務ご苦労だったな、あれからゲートが開かなくて暇だったのではないか?後……木崎はさっきまで寺島がおったが私が鬼怒田さんに伝言を頼んだ故に離席して、…………出るタイミングを失った感じか?それで、……少しはフブキと話せたか?(それにしても"縁とは妙な繋がりがあるもの"だな)』
「…………………俺は"壮馬…野々村の下の兄貴から家族構成は聞いていたが、剣術関連については一切聞いていなかった"…です。それも父親が旧ボーダー時代の影の支援者の一人なのも………何も、疑いもしなかった。その手の事はボスや……それこそ静樹さんの役目でしたので…」
「………あ〜、……まぁそうだよな。(コリコリ)小南が知っているなら木崎さんも鶴ヶ峰静樹の事を知ってて当たり前、か。……因みにですが、(チラッ…)その人ってどんな人だったんですか?何度か名前は聞いたりしたが、柚紀には……流石に聞けないし忍田さんにも訊ねたら"私に剣で勝てたら話そう"とか言われて、結局知らず仕舞いで…………流石の俺も気になりますよ」
任務明けの太刀川が顔出しに来たのだ。流石にあの状態の柚紀を放って置くとは思っておらず、側に言実が居るのは確定であり、通常の部屋には"防犯面含めて"居ない気がして此処に行き着いたのであった。そして木崎が居た事に驚きつつ、丁度静樹氏の名が出たので人柄を訊ねる事に。……言実にも訊ねづらいのは勿論だが、迅も彼の話になると"のらりくらり"とはぐらかす為、聞けていないのだ。それに対して『話しても構わぬ。が、……偽りは口にするなよ?』と言実の許可が出たのを確認してから木崎は語り出す
「静樹さんについてと言われても、……俺もそこまで親しげでは無かったな。仲が悪いと言う訳ではないが、……迅はサイドエフェクトで世話になったり、小南は優しいあの人に懐いては居たから俺は関わるのを控えていた。何時も基地に常駐せず、資金調達や本職の医者として奔走していた印象が強い。あの人程"縁の下の力持ち"の言葉に相応しい人は居ないと、俺は思う。豊富な知識も凄いが、戦闘能力も低いわけじゃなく寧ろ【切り札】的な存在だった。が、今よりトリオン体の性能が良くなく"あの人が前線に出れば必ずや疲労で倒れる"のは当たり前だったから、ボスを始めとした大人勢は静樹さんを戦わせるのを良しとしなかった。………他は知らないが、だからボスは【娘である鶴ヶ峰に攻撃トリガー所持させるのを反対している】らしい。父親の二の舞を防ぐ為にらしいが、……言実さんが居るのにナニを危惧しているかまでは俺には検討が付かないのが現状だが、………貴女は何処までご存知ですか?……言実さん」