58.天の川の曲〜星座の如く人を繋ぐ星々〜(123.
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「……ま、話しても良いけどさ俺は。コレを知ってどうなるとか分からねぇが、……迅さんがそう言うなら多分ユズにとっても良い事、な筈だ。……………俺には二人の兄貴が居た、正確に言うと下の兄貴は"双子だったんだが産まれて間もなく亡くなったらしい"。本当かは定かじゃねぇが、壮馬と親父は名付けたから、強ち間違えじゃねぇんだろうな。字に"双を入れたらあからさま過ぎるから"別の漢字を当てているけどさ。歳は風間さんや諏訪さんと同じで野郎にしては小柄で今の俺より…少し小さめか?これに対してそこそこ長身だったのが、上の兄貴で名は野々村一夜(ノノムライチヤ)で、呼び名が"いち兄"。由来は産まれるまで一晩掛かったからだったかな?こっちの年齢はつる姐や陽菜さんとタメ………と言うより、陽菜さんとは幼馴染で地味に俺ってシロよりあの人との付き合いが長かったりする。因みに何となく察しはついているとは思うが、……いち兄が一刀流でそう兄が二刀流の使い手な。腕は、ん〜そうだなぁ〜………今の俺並みか?ま、三年位前だし、どんだけ強かったなんて覚えてねぇよ。少なくとも、そう兄は太刀川さんや風間さんよりは弱かったかな?小さい時の俺でも勝ち越した記憶が明白にある。が、いち兄と親父にも勝てた気がするがしたが、かなり朧気だから自信ねぇや。あ、死因だが親父以外はバスやら崩落した建物の下敷きで五体満足な状況じゃないから死体の判別が難しかったが、DNA鑑定したから間違えねぇ……って、おい!何でアンタ等そんな顔するんだよ!!?」
❲………………まぁ、情報量の多さに戸惑いを覚えたって理由もだけど、……そんな内容を淡々と語られたら複雑な心境になるからな普通に。野々村は"事実で変えられない過去"とか割り切っているから平気だろうけどさ、………ソレ、ニ人…鶴ヶ峰に対してもその口調で話したら、……泣くよ?多分だけどさ❳
「……………………とっくにやらかして、泣かれた。シロはこんな俺との付き合いが長いし色々知ってるから一見平気そうだが、実際はどうだろうな。意外と我慢強いし、隠すのが上手い。で、……よくユズも我慢強いとか評価されているが、【それは自分に関する事であり、他人の事には結構感情を露にするし意外と短気】だぜ?それを本人は隠しているつもりだが、誰かに指摘されるとその素直な感情を押し殺そうとしてしまう。かなり拗れた性格してるよな〜………………どんだけ理不尽な環境に居たんだよ本当にさ」
誰かが"竹を割った様な性格"と評した通りのフブキにとっては、事実を話すのに何の抵抗もないが、聞く側からすればかなり暗く重い話に表情があまり変化しない木崎や烏丸ですら複雑な顔をしている。その中、"一番それらを知っている"笹森が苦言を告げれば、次はフブキがかなり複雑そうな表情をして友人二人に関する事を口にするのであった。そんな少女を反射的に頭を撫でながら迅が進行を続ける
「(ナデナデ)ま、仕方ない……のかな?市河ちゃんは能力的な理由で、柚紀ちゃんは育った環境が原因だからね。こればかりは干渉が難しいのが現状だから野々村ちゃんが落ち込む必要はないよ?(ナデナデ……スッ)さて、レイジさんが君のお兄さんと知り合いだと知った後に、"東さんの名が出た"けど…………これは野々村ちゃんじゃなくて、……君関連かな?…………市河ちゃん」
(全)❲「!!」❳
「…………(パチ、…ムクリ)……やはり迅さんには私がたぬき寝入りしていたのはお見通しでしたか。それと私が起きなきゃフウちゃんに語らせるつもりでしたよね?そして"勝手な誤解防止や皆さんの負担を減らす為に"と、……私が話に加わりやすくする為に話をわざと振った。(ハァ〜)流石"ご趣味が暗躍"と言われているだけありますね」
「(ニコッ)お褒めの言葉として受け取るよ。君もそうやって"感情を素直に乗せて話すのは苦手だろ?"………能力のせいで他人と関わるのが怖くて何時もオドオド・ビクビクしている。でも、大切な人が関われば話は別。君はそう言う子だからね」
「………ま、私の家族に関する話みたいですから自分で話しますよ。先に言っておきますと、私の家族はあの侵略時に誰も亡くしていませんので勘違いしないで下さいね?で、東さんが関係すると言う事は……私の兄の事かな?言実さんやヒナ先輩が東さん"だけ"私を紹介しなかった理由、能力的な理由と殆どの方が考えそうですが………"兄が同じ学年で知り合いだったから"なんですよね。お名前だけなら何度か聞いた事があります。あ、因みに実際にお会いしたのはボーダーに入った後です」
❲俺は大学院に入ったが、アイツは確か"自分の将来について見直す"とか言って卒業と共にこの街を出て、今は旅しながら色々していて時々連絡を今でもくれている。………この街を離れたい気持ちは分かる、"あの時"は色々大変だったからな❳
フブキから起き上がったシロに関する話に移行し、それに関係するらしい東が話し合いに加わる。が、"詳細が分からない"と殆どの者が表情を浮かべているのに気づき自分の家族に関する事なのでシロ本人が話そうとする。内容を知っているフブキと東がそれぞれ心配そうな声で話し掛けるが「……平気です、事実を話すだけなので」と、言っているのと表情が噛み合っていないが本人がそう言うなら…と引き下がる。そして、………誰かの顔を、目を見ながら話すのには抵抗があるらしく俯いた状態でポツリポツリと語り出す
「あの第一次侵略にて、たくさんの人が色んなモノを失いました。家族や家、職など今までの日常生活そのものと言っても過言ではない。……そして、元の生活に戻る為には復旧…"作り直す必要がある"。そして私の家は【住宅や土木工事…ライフラインに必要な工事も請け負う会社】を営んでいます。…………ここまで言えば、分かりますよね?そんな会社を経営する親を持つ子に待ち受けているであろう、周囲から受ける印象や反応や態度がどんなのになるかが」
❲………………まぁ、情報量の多さに戸惑いを覚えたって理由もだけど、……そんな内容を淡々と語られたら複雑な心境になるからな普通に。野々村は"事実で変えられない過去"とか割り切っているから平気だろうけどさ、………ソレ、ニ人…鶴ヶ峰に対してもその口調で話したら、……泣くよ?多分だけどさ❳
「……………………とっくにやらかして、泣かれた。シロはこんな俺との付き合いが長いし色々知ってるから一見平気そうだが、実際はどうだろうな。意外と我慢強いし、隠すのが上手い。で、……よくユズも我慢強いとか評価されているが、【それは自分に関する事であり、他人の事には結構感情を露にするし意外と短気】だぜ?それを本人は隠しているつもりだが、誰かに指摘されるとその素直な感情を押し殺そうとしてしまう。かなり拗れた性格してるよな〜………………どんだけ理不尽な環境に居たんだよ本当にさ」
誰かが"竹を割った様な性格"と評した通りのフブキにとっては、事実を話すのに何の抵抗もないが、聞く側からすればかなり暗く重い話に表情があまり変化しない木崎や烏丸ですら複雑な顔をしている。その中、"一番それらを知っている"笹森が苦言を告げれば、次はフブキがかなり複雑そうな表情をして友人二人に関する事を口にするのであった。そんな少女を反射的に頭を撫でながら迅が進行を続ける
「(ナデナデ)ま、仕方ない……のかな?市河ちゃんは能力的な理由で、柚紀ちゃんは育った環境が原因だからね。こればかりは干渉が難しいのが現状だから野々村ちゃんが落ち込む必要はないよ?(ナデナデ……スッ)さて、レイジさんが君のお兄さんと知り合いだと知った後に、"東さんの名が出た"けど…………これは野々村ちゃんじゃなくて、……君関連かな?…………市河ちゃん」
(全)❲「!!」❳
「…………(パチ、…ムクリ)……やはり迅さんには私がたぬき寝入りしていたのはお見通しでしたか。それと私が起きなきゃフウちゃんに語らせるつもりでしたよね?そして"勝手な誤解防止や皆さんの負担を減らす為に"と、……私が話に加わりやすくする為に話をわざと振った。(ハァ〜)流石"ご趣味が暗躍"と言われているだけありますね」
「(ニコッ)お褒めの言葉として受け取るよ。君もそうやって"感情を素直に乗せて話すのは苦手だろ?"………能力のせいで他人と関わるのが怖くて何時もオドオド・ビクビクしている。でも、大切な人が関われば話は別。君はそう言う子だからね」
「………ま、私の家族に関する話みたいですから自分で話しますよ。先に言っておきますと、私の家族はあの侵略時に誰も亡くしていませんので勘違いしないで下さいね?で、東さんが関係すると言う事は……私の兄の事かな?言実さんやヒナ先輩が東さん"だけ"私を紹介しなかった理由、能力的な理由と殆どの方が考えそうですが………"兄が同じ学年で知り合いだったから"なんですよね。お名前だけなら何度か聞いた事があります。あ、因みに実際にお会いしたのはボーダーに入った後です」
❲俺は大学院に入ったが、アイツは確か"自分の将来について見直す"とか言って卒業と共にこの街を出て、今は旅しながら色々していて時々連絡を今でもくれている。………この街を離れたい気持ちは分かる、"あの時"は色々大変だったからな❳
フブキから起き上がったシロに関する話に移行し、それに関係するらしい東が話し合いに加わる。が、"詳細が分からない"と殆どの者が表情を浮かべているのに気づき自分の家族に関する事なのでシロ本人が話そうとする。内容を知っているフブキと東がそれぞれ心配そうな声で話し掛けるが「……平気です、事実を話すだけなので」と、言っているのと表情が噛み合っていないが本人がそう言うなら…と引き下がる。そして、………誰かの顔を、目を見ながら話すのには抵抗があるらしく俯いた状態でポツリポツリと語り出す
「あの第一次侵略にて、たくさんの人が色んなモノを失いました。家族や家、職など今までの日常生活そのものと言っても過言ではない。……そして、元の生活に戻る為には復旧…"作り直す必要がある"。そして私の家は【住宅や土木工事…ライフラインに必要な工事も請け負う会社】を営んでいます。…………ここまで言えば、分かりますよね?そんな会社を経営する親を持つ子に待ち受けているであろう、周囲から受ける印象や反応や態度がどんなのになるかが」