57.和解の曲〜赤星一等星編〜(122.
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そんな嵐山の言葉に【本音か建前か】と無意識に疑ってしまうが、口に出すのと頭で考えるのとでは信憑性や苦労…偽るのが難しいのを柚紀本人が理解しており表情からも"本音だと"感じた。が、まだ不安があるのか"本当に甘えても平気"かを確かめようとする。その方法は……
- ……サワッ -
『(……じゃあ、少しずつ、…甘える様にします。それであの、……毎日じゃなくていいですからたまに、連絡下さい。何でもいいんです、ちょっとした日常生活の事や飼われている犬に関してでも良いんで、もっと色んな話を聞きたいし、私もしたいです。(……ジワッ)……綾辻先輩は、今までと変わらないのに、………佐鳥くんから、全く連絡、来なくなった。会いにも、来てくれないっ!携帯壊してないし、私が何処に居るか、知っている筈なのにっ!!……時枝くんは、全くじゃない、けど……明らかに、会えなくなった!!連絡も、少なくなった!!ボーダーと学業で忙しいのかも知れないけど……寂しいよっ、辛いよ……)(ポタポタ、ポタポタ)』
- 前みたいにもっと、皆に、……二人に…会いたい!! -
- パキッ……パリィーン! -
よく二人にしていた"指先で相手の輪郭をなぞる"行為をしても、嫌そうにせず寧ろ嬉しそうな嵐山を見て少しずつ溜め込んでいた事を柚紀は吐き出していき、最後の方はやはり泣きながら佐鳥達に関する不満を漏らすのであった。そんな柚紀を優しく抱きしめながら"ナニかが壊れる音"を聞いた嵐山はシロや周囲に居るメンバーに確認しようとしたが
❲嵐山さん!!足元から土竜が来ます!!?❳
「!!(ダンッ!
ズドン!
- ビクッ!ギュウゥ〜〜〜!!……グスン -)あっ!?……大丈夫だよ柚紀ちゃん、初めて会った時に言っただろ?その気になれば君を抱えながら戦う事位、(ニッコリ)俺はやれるってね(キイィーン…スチャ)」
『(パチ、パチ……フニャリ)(うん!!そうでしたね!にしてもかなりの数が居るし……ん?…何だか喉が、……ちょっとだけ楽になった??………)ぁ、あらし、やまさ。……ちょっと、おみみ、かして』
「ん???(スタン!)……何かな柚紀ちゃん。(ってあれ?今、この子…ちゃんと話した?……もしかしてさっきの音って)」
ほぼお約束な土竜強襲により空中に退避する嵐山だったが、シロの号令があったとは言えどいきなり飛び上がった事に反射的にしがみつく柚紀。……生身で意識がある中で土竜に会ったのはかなり危険な目に遭っているので、やはり怖いらしく涙目である。が、大半は"あの二人若しくは片方"が側に居たり助けてくれたので、ほんの少し寂しさをぶり返すが、嵐山が前に宣言してくれた事を再度口にするのを見て、何とか平常心を取り戻した柚紀が空中で周囲の状況や自分の身体の変化を考慮して……ナニかをしようとするが、"今の自分"無理なのである事を嵐山にお願いしようてする。それを着地した嵐山が耳を傾け、その意図がよく分からないが柚紀が必要と判断したのなら………と、実行に移す。ナニかと言うと
「迅っ!!"鈴のお守り"を今も持っているなら貸してくれ!!?彼女が欲しがっている!!」
「(ザシュッ!)ん?鈴のお守りって(ゴソゴソ)……多分コレだよな?………野々村ちゃん、配達ヨロシク〜(ポイッ)」
「(パシッ!)……別に良いけど迅さんさ、…俺の事見縊り過ぎてねぇか?環境のせいか俺にとってはバムスターやモールモッドみてぇな奴より、"ヒトや犬の形をした敵の方が戦いやすい"んだがな〜。……アンタだってさ、…"最上さん"辺りに聞いてねぇの?ウチのスパルタ訓練法の一端をさ。ま、どっちでも良いけどね(ブォン、…ダンッ!)」
「……………えっ?な、何で今その名前が出てくるのさ!?ちょっと、野々村ちゃんっ!説明してよっ!??(ダンッ!!)」
トリオン体の性能的に投げれば嵐山に届くが"この後に何が起きるか"視えている迅は、フブキに運搬役を任せる。が、日が浅く腕が未熟と思われていて前線より一歩引いた位置に配備されているのが気に食わないフブキが、ちょっとした意趣返しをしてその場を離れる。そのセリフが予想外過ぎて思わず迅は追いかけてしまうのであった
さて、迅よりひと足早く柚紀達の元に辿り着いたフブキがお目当ての"黒いリボンで繋がれた金銀の鈴"を差し出す。それを笑顔で受け取った柚紀は二人から少しだけ離れて呼吸を整えると両手を前に出して鈴を天に掲げる体制を取る。すると
- フワリ……チリーン、リィーーン -
……未だに鮮やかな髪色をしている柚紀が放つトリオンの影響で鈴が手から浮かび上がりオトを奏でる。そして自分の目線と鈴が、…遠方のバンダーが一直線に並ぶ角度に調整し、迅が到着したその瞬間
『……消え失せろ、…トリオン兵』
- チリーン、リィーン……シャラ〜ン! -
- ザアァァーーー -
はっきりとそう柚紀が口にした瞬間、二つの鈴の音が鳴り響き共鳴して別のオトが鳴り、可視化されたトリオンが"柚紀から周囲に流れ出る"のを具現化されたかの様に四方八方に広がってゆき、嵐山達を始めとしたボーダー隊員は触れても何も異変は無いが、敵はその"流れ来るトリオンに触れた瞬間に、体が崩れていく"。そして目先にいたバンダーが崩れたのを確認した柚紀は
『……命は消えず、絶えず回りて、生きるモノの……糧となれ(パチィーン)』
- リーン……コロコロコロコロ… -
- ピキッ、…パリィーン…ヒラヒラヒラ -
少女が指を鳴らせば、敵の残骸が姿を変えて"銀色の鈴が大量に生み出され、中には金色の鈴も少量生成されていた"。そしてそんな大掛かりな事をやるために使った二つの鈴は罅が入ったかと思えばガラスの様に簡単に砕け散り、リボンのみ柚紀の手元に戻ってくる。それを握り締めた『ゴメンネ、……有難う』と呟くと髪色が正常に戻り……後方に倒れ込む柚紀を迅が受け止めれば「お疲れ様、今はゆっくりお休み」と言われた通りにそのまま意識を手放すのであった
- ……サワッ -
『(……じゃあ、少しずつ、…甘える様にします。それであの、……毎日じゃなくていいですからたまに、連絡下さい。何でもいいんです、ちょっとした日常生活の事や飼われている犬に関してでも良いんで、もっと色んな話を聞きたいし、私もしたいです。(……ジワッ)……綾辻先輩は、今までと変わらないのに、………佐鳥くんから、全く連絡、来なくなった。会いにも、来てくれないっ!携帯壊してないし、私が何処に居るか、知っている筈なのにっ!!……時枝くんは、全くじゃない、けど……明らかに、会えなくなった!!連絡も、少なくなった!!ボーダーと学業で忙しいのかも知れないけど……寂しいよっ、辛いよ……)(ポタポタ、ポタポタ)』
- 前みたいにもっと、皆に、……二人に…会いたい!! -
- パキッ……パリィーン! -
よく二人にしていた"指先で相手の輪郭をなぞる"行為をしても、嫌そうにせず寧ろ嬉しそうな嵐山を見て少しずつ溜め込んでいた事を柚紀は吐き出していき、最後の方はやはり泣きながら佐鳥達に関する不満を漏らすのであった。そんな柚紀を優しく抱きしめながら"ナニかが壊れる音"を聞いた嵐山はシロや周囲に居るメンバーに確認しようとしたが
❲嵐山さん!!足元から土竜が来ます!!?❳
「!!(ダンッ!
ズドン!
- ビクッ!ギュウゥ〜〜〜!!……グスン -)あっ!?……大丈夫だよ柚紀ちゃん、初めて会った時に言っただろ?その気になれば君を抱えながら戦う事位、(ニッコリ)俺はやれるってね(キイィーン…スチャ)」
『(パチ、パチ……フニャリ)(うん!!そうでしたね!にしてもかなりの数が居るし……ん?…何だか喉が、……ちょっとだけ楽になった??………)ぁ、あらし、やまさ。……ちょっと、おみみ、かして』
「ん???(スタン!)……何かな柚紀ちゃん。(ってあれ?今、この子…ちゃんと話した?……もしかしてさっきの音って)」
ほぼお約束な土竜強襲により空中に退避する嵐山だったが、シロの号令があったとは言えどいきなり飛び上がった事に反射的にしがみつく柚紀。……生身で意識がある中で土竜に会ったのはかなり危険な目に遭っているので、やはり怖いらしく涙目である。が、大半は"あの二人若しくは片方"が側に居たり助けてくれたので、ほんの少し寂しさをぶり返すが、嵐山が前に宣言してくれた事を再度口にするのを見て、何とか平常心を取り戻した柚紀が空中で周囲の状況や自分の身体の変化を考慮して……ナニかをしようとするが、"今の自分"無理なのである事を嵐山にお願いしようてする。それを着地した嵐山が耳を傾け、その意図がよく分からないが柚紀が必要と判断したのなら………と、実行に移す。ナニかと言うと
「迅っ!!"鈴のお守り"を今も持っているなら貸してくれ!!?彼女が欲しがっている!!」
「(ザシュッ!)ん?鈴のお守りって(ゴソゴソ)……多分コレだよな?………野々村ちゃん、配達ヨロシク〜(ポイッ)」
「(パシッ!)……別に良いけど迅さんさ、…俺の事見縊り過ぎてねぇか?環境のせいか俺にとってはバムスターやモールモッドみてぇな奴より、"ヒトや犬の形をした敵の方が戦いやすい"んだがな〜。……アンタだってさ、…"最上さん"辺りに聞いてねぇの?ウチのスパルタ訓練法の一端をさ。ま、どっちでも良いけどね(ブォン、…ダンッ!)」
「……………えっ?な、何で今その名前が出てくるのさ!?ちょっと、野々村ちゃんっ!説明してよっ!??(ダンッ!!)」
トリオン体の性能的に投げれば嵐山に届くが"この後に何が起きるか"視えている迅は、フブキに運搬役を任せる。が、日が浅く腕が未熟と思われていて前線より一歩引いた位置に配備されているのが気に食わないフブキが、ちょっとした意趣返しをしてその場を離れる。そのセリフが予想外過ぎて思わず迅は追いかけてしまうのであった
さて、迅よりひと足早く柚紀達の元に辿り着いたフブキがお目当ての"黒いリボンで繋がれた金銀の鈴"を差し出す。それを笑顔で受け取った柚紀は二人から少しだけ離れて呼吸を整えると両手を前に出して鈴を天に掲げる体制を取る。すると
- フワリ……チリーン、リィーーン -
……未だに鮮やかな髪色をしている柚紀が放つトリオンの影響で鈴が手から浮かび上がりオトを奏でる。そして自分の目線と鈴が、…遠方のバンダーが一直線に並ぶ角度に調整し、迅が到着したその瞬間
『……消え失せろ、…トリオン兵』
- チリーン、リィーン……シャラ〜ン! -
- ザアァァーーー -
はっきりとそう柚紀が口にした瞬間、二つの鈴の音が鳴り響き共鳴して別のオトが鳴り、可視化されたトリオンが"柚紀から周囲に流れ出る"のを具現化されたかの様に四方八方に広がってゆき、嵐山達を始めとしたボーダー隊員は触れても何も異変は無いが、敵はその"流れ来るトリオンに触れた瞬間に、体が崩れていく"。そして目先にいたバンダーが崩れたのを確認した柚紀は
『……命は消えず、絶えず回りて、生きるモノの……糧となれ(パチィーン)』
- リーン……コロコロコロコロ… -
- ピキッ、…パリィーン…ヒラヒラヒラ -
少女が指を鳴らせば、敵の残骸が姿を変えて"銀色の鈴が大量に生み出され、中には金色の鈴も少量生成されていた"。そしてそんな大掛かりな事をやるために使った二つの鈴は罅が入ったかと思えばガラスの様に簡単に砕け散り、リボンのみ柚紀の手元に戻ってくる。それを握り締めた『ゴメンネ、……有難う』と呟くと髪色が正常に戻り……後方に倒れ込む柚紀を迅が受け止めれば「お疲れ様、今はゆっくりお休み」と言われた通りにそのまま意識を手放すのであった