57.和解の曲〜赤星一等星編〜(122.
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前方から太刀川が、後方からフブキが旋空を放ち敵を斬り捨てたのだった。それから区域が変わると言う事で風間隊とは此処で別れる事になり(菊地原が難癖を付けたがフブキが挑発して後には引けなくなり渋々従う形に)、太刀川の先導の元、"始まりの地"と言実が称した場へと到着する。そこは何処で誰が居るかと言うと
「出水に迅?!そして此処は………確かに始まりの地だな。……………あ〜、知らねぇ奴に説明するが、此処であのお姫様は【初めて戦闘員の奴らの為に歌姫を使った場所】な訳だ。影浦は夏休み中にあった"ゲート騒動"を流石に知っているだろ?つまりあの時歌った舞台……ステージが此処だ。因みに初日の歌騒動の舞台は、…………おい迅、それとつる姐。言っても大丈夫かコレ?」
「ん?ん〜………諏訪さんにお任せしますよ??俺の予知通りなら"何れ答えが分かる"感じになる筈ですから。さてさて(スタスタ、ヒョイッ)柚紀ちゃんは俺が責任を持って預かりますので言実さんは作戦室へ。忍田さんの代わりに指揮をお願いします。……"自分はこの子のトリオンコントロールをしなくてはならない"って言いたげですが………貴女だってもう気づいてますよね?【既に外部から干渉・制御可能な範疇を超えた域にこの子が既に陥っていると】……この石の力がどれだけ凄いかは俺は知りませんが、抑え込めるのは一時的であり根本的な解決策とは言い難い。結局はもう向き合うしかないんです。自分が背負う宿命に、想いに。そして見つけるしかない、"これから自分はどうしたいか"を………"アイツ等とどんな関係で居たいのか"をね。その為には言実さん、……貴女の存在が障害となる。だから…」
『…………(ハァ〜)……そこまで言うのなら迅、此処からはお前がこの子を導き事態を終息させてみせよ。私は保護者としてボーダーの幹部の一人として、極力口出しも手出しもせぬ。が、動く必要があると判断すれば私は勝手にするからな?先ずは(スウゥ)【数日後に迫ったA級三チームが遠征任務に旅立つ前までにある程度の成果を出せ】………もし無理なら、私は柚紀を連れてこの街を…出る』
「「「「「「!!?」」」」」」
辿り着いた先について諏訪が新人二人に分かるように説明し、ついでに話そうとした内容に恐らく今の柚紀にとっては禁句であろう言葉を使いそうになり二人に確認を取る。……今、目覚めたらどうなるか未知数で諏訪ですら予想が出来ないのだった。そんな諏訪の不安なんて気にせず、いつの間にか迅と言実の柚紀を今後を巡った論争バトルが勃発。が、最初から言い争うつもりが無かった言実が早々に条件を提示する。その内容を聞いて【日数が少ない】や【条件が曖昧すぎる】更に【此処から出て行く必要はないのでは?】等の理由で迅以外の者が表情を変えるのだった。そして厳しい条件を突き付けられた迅はと言うと
「………良いですよ、その条件で。但し、【その間、城戸さん達からの妨害が入らない様にして貰えませんか?】横槍が入ると、この子はやりたい事が出来なくなる。まだ上層部とやり合えない子どもな柚紀ちゃんを守るのは、保護者として当然ですよね?あ、ボスの了承は貰ってますし、忍田さんにも話は通してます。なので、【敵は城戸一派の人間】と認識して大丈夫ですよ?あ、太刀川さん達は除外かな?……二人は協力するって本人と約束していますし、後は」
❲冬島隊も迅、お前さんに協力は惜しまないぜ?何時もの明るくて優しい柚紀ちゃんにまた会えるなら、な❳
❲風間隊も同じく必要なら協力する。……少しは状況改善される兆しがないまま遠征に部下二人を連れていけば、サイアク………………そんな事になれば鶴ヶ峰がもっと心に傷を負う事になる。そんなの、俺は御免だ❳
「らしいです。因みに諏訪さんを初めとした影浦や村上、野々村ちゃんもだが"今日この子が会った人全ての協力が不可欠だ"。……一人でも欠けたら、柚紀ちゃんは"ナニかを失ったままこの先ずっと過ごす事になる"………それだけは阻止しないといけない。この子の為にも、ボーダーひいては…この街を守る為にも手を貸してくれ」
何時になく真剣な表情と声音な迅に、全員真剣な表情で頷き風間や当真も❲了解❳返したのだった。そして、自分を抱き抱えているのが言実でないとやっと気づいた柚紀がうっすらと目を開き『じ……さ……?な……で?』とかなり掠れた声で名を呼ぶ。これに気づいた迅が言実に視線を向ければ、少女の視界に入る位置に移動して頭を撫でてやる
『(ナデナデ)……済まない柚紀、どうやら忍田さんが過労で倒れる一歩手前らしくてな。代わりに防衛任務の指揮を取らねばならなくなった。私が迎えに行くまで迅の言う事を聞いて待っててくれ、必ず戻ってくるから安心しろ(ナデナデ、…スッ)……それと、声が出せず歌えなくて色々溜まっているであろう?………何時ものストレス発散とは異なるが"溜まっているモノを我慢せずにこの場にて吐き出してしまえ"。迅もだが、影浦もA級で腕は立つし村上と「よっ!?俺も居るぜユズ!」……フブキの腕前はお前も知っておろう?諏訪も居るが………コイツはサイアク壁役にでも使え。後この地域担当が「俺と太刀川さんだから、柚紀ちゃんは好きな風にして大丈夫だよ(ナデナデ)何が来ても君には触れさせないから、ね?」…ま、これだけ居ればどうにかなろう』
「……壁役」
❲姐さん、俺の事を忘れてますよ〜!!?❳
諏訪の嘆きの声と、当真の愚痴通信は無視して話を進める言実は姪が少し寂しそうにしているが頷いたのを確認してこの場を後にする。そして、やはり心細いのか迅の胸元に顔を埋めた瞬間に、髪色が完全に鮮やかな緑となりうっすらとだが身体から可視化されたトリオンが漏れ始める。すると、サイレンとアナウンスそして……無数のゲートが出現したのであった
「出水に迅?!そして此処は………確かに始まりの地だな。……………あ〜、知らねぇ奴に説明するが、此処であのお姫様は【初めて戦闘員の奴らの為に歌姫を使った場所】な訳だ。影浦は夏休み中にあった"ゲート騒動"を流石に知っているだろ?つまりあの時歌った舞台……ステージが此処だ。因みに初日の歌騒動の舞台は、…………おい迅、それとつる姐。言っても大丈夫かコレ?」
「ん?ん〜………諏訪さんにお任せしますよ??俺の予知通りなら"何れ答えが分かる"感じになる筈ですから。さてさて(スタスタ、ヒョイッ)柚紀ちゃんは俺が責任を持って預かりますので言実さんは作戦室へ。忍田さんの代わりに指揮をお願いします。……"自分はこの子のトリオンコントロールをしなくてはならない"って言いたげですが………貴女だってもう気づいてますよね?【既に外部から干渉・制御可能な範疇を超えた域にこの子が既に陥っていると】……この石の力がどれだけ凄いかは俺は知りませんが、抑え込めるのは一時的であり根本的な解決策とは言い難い。結局はもう向き合うしかないんです。自分が背負う宿命に、想いに。そして見つけるしかない、"これから自分はどうしたいか"を………"アイツ等とどんな関係で居たいのか"をね。その為には言実さん、……貴女の存在が障害となる。だから…」
『…………(ハァ〜)……そこまで言うのなら迅、此処からはお前がこの子を導き事態を終息させてみせよ。私は保護者としてボーダーの幹部の一人として、極力口出しも手出しもせぬ。が、動く必要があると判断すれば私は勝手にするからな?先ずは(スウゥ)【数日後に迫ったA級三チームが遠征任務に旅立つ前までにある程度の成果を出せ】………もし無理なら、私は柚紀を連れてこの街を…出る』
「「「「「「!!?」」」」」」
辿り着いた先について諏訪が新人二人に分かるように説明し、ついでに話そうとした内容に恐らく今の柚紀にとっては禁句であろう言葉を使いそうになり二人に確認を取る。……今、目覚めたらどうなるか未知数で諏訪ですら予想が出来ないのだった。そんな諏訪の不安なんて気にせず、いつの間にか迅と言実の柚紀を今後を巡った論争バトルが勃発。が、最初から言い争うつもりが無かった言実が早々に条件を提示する。その内容を聞いて【日数が少ない】や【条件が曖昧すぎる】更に【此処から出て行く必要はないのでは?】等の理由で迅以外の者が表情を変えるのだった。そして厳しい条件を突き付けられた迅はと言うと
「………良いですよ、その条件で。但し、【その間、城戸さん達からの妨害が入らない様にして貰えませんか?】横槍が入ると、この子はやりたい事が出来なくなる。まだ上層部とやり合えない子どもな柚紀ちゃんを守るのは、保護者として当然ですよね?あ、ボスの了承は貰ってますし、忍田さんにも話は通してます。なので、【敵は城戸一派の人間】と認識して大丈夫ですよ?あ、太刀川さん達は除外かな?……二人は協力するって本人と約束していますし、後は」
❲冬島隊も迅、お前さんに協力は惜しまないぜ?何時もの明るくて優しい柚紀ちゃんにまた会えるなら、な❳
❲風間隊も同じく必要なら協力する。……少しは状況改善される兆しがないまま遠征に部下二人を連れていけば、サイアク………………そんな事になれば鶴ヶ峰がもっと心に傷を負う事になる。そんなの、俺は御免だ❳
「らしいです。因みに諏訪さんを初めとした影浦や村上、野々村ちゃんもだが"今日この子が会った人全ての協力が不可欠だ"。……一人でも欠けたら、柚紀ちゃんは"ナニかを失ったままこの先ずっと過ごす事になる"………それだけは阻止しないといけない。この子の為にも、ボーダーひいては…この街を守る為にも手を貸してくれ」
何時になく真剣な表情と声音な迅に、全員真剣な表情で頷き風間や当真も❲了解❳返したのだった。そして、自分を抱き抱えているのが言実でないとやっと気づいた柚紀がうっすらと目を開き『じ……さ……?な……で?』とかなり掠れた声で名を呼ぶ。これに気づいた迅が言実に視線を向ければ、少女の視界に入る位置に移動して頭を撫でてやる
『(ナデナデ)……済まない柚紀、どうやら忍田さんが過労で倒れる一歩手前らしくてな。代わりに防衛任務の指揮を取らねばならなくなった。私が迎えに行くまで迅の言う事を聞いて待っててくれ、必ず戻ってくるから安心しろ(ナデナデ、…スッ)……それと、声が出せず歌えなくて色々溜まっているであろう?………何時ものストレス発散とは異なるが"溜まっているモノを我慢せずにこの場にて吐き出してしまえ"。迅もだが、影浦もA級で腕は立つし村上と「よっ!?俺も居るぜユズ!」……フブキの腕前はお前も知っておろう?諏訪も居るが………コイツはサイアク壁役にでも使え。後この地域担当が「俺と太刀川さんだから、柚紀ちゃんは好きな風にして大丈夫だよ(ナデナデ)何が来ても君には触れさせないから、ね?」…ま、これだけ居ればどうにかなろう』
「……壁役」
❲姐さん、俺の事を忘れてますよ〜!!?❳
諏訪の嘆きの声と、当真の愚痴通信は無視して話を進める言実は姪が少し寂しそうにしているが頷いたのを確認してこの場を後にする。そして、やはり心細いのか迅の胸元に顔を埋めた瞬間に、髪色が完全に鮮やかな緑となりうっすらとだが身体から可視化されたトリオンが漏れ始める。すると、サイレンとアナウンスそして……無数のゲートが出現したのであった