6.決断の曲~自分らしくあれ~(71.
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「(ナデナデ)…大丈夫?腕時計のアラートが聞こえて【対処願う】って通知と場所の記載が来たから流石に焦ったよ。で、(コンッ)……彼女が心配なのは分かるが屋上から飛び降りるのは止めなよね佐鳥。今は放課後だから良いけど、生徒や先生が万が一それを目撃したら一大事って大騒ぎになるって自覚ある?((それと、何時まで彼女を抱き寄せてるのさ?いい加減鶴ヶ峰さんを放しなよ……佐鳥))」
『……(ポツリ)…腕、掴まれて……少し痛い、です(サスサス)』
「そ、それ位分かってたよ佐鳥だって!ちゃんと人気がないのを確認してから飛び降りたし!!ってか、ええっっ!!?昨日の体育で"コントロールミス"して飛んできた元バレー部エースのスパイクを市河ちゃんを庇って負傷した箇所を?!だ、大丈夫??!(パッ!サスサス、サスサス)いたいのいたいの、とんでいけ~!((文句言わないでよ!アラートが鳴る程柚紀ちゃんは不安定になったんだよ?落ち着かせるなら、こうやって人肌を感じさせるのが効果的なのはとっきーだって知っているんだろ?ってか、……不機嫌そうな理由って彼らじゃなくてこの状況が…羨ましいから??))」
「佐鳥、…それ小さい子どもが怪我をした時に何かやる奴だろ?……鶴ヶ峰さんは見た目から年齢を上に間違えられる事はあっても逆はないだろう………多分(ハァ~)((…そう思うなら無闇に触らない。こうなったのは佐鳥のその遠慮ない接し方も原因だろ?))」
集団そっちのけで話している様に見えるが、代わり替りに牽制の視線を向けているので下手に一般人は口を挟めない状況であった。…普段の柚紀ならソレに気づいて諌めれるが、今はまだ精神的余裕がなく、うつ向いた状態で時枝と言葉を交わす状況だ
「む~、それも佐鳥だって分かってます!(サスサス)でもさ、俗に"手当て"って痛いところを撫でたら緩和される事もあるじゃん!!(サスサス)とっきーだって経験ない?それにさ~、せめてこれ位しないと怒られるよおつるちゃんに!?(サスサス)何せ……以前居た学校で悪質でしつこい虐めに遇っていて他人に恐怖を抱くようになった可愛い姪を、面倒なのを承知の上で一時期預かる事にした…(ニヤリ)"あの"美人でボーダーでも屈指の実力者の!!(サスサス)((い~い~の!!これがオレらしい態度何だから!?……とっきーが出来ない分、代わりに行動するのがオレの仕事だろ?))」
「まぁ、髪色は違っても色々似ているけど最初はあの二人が"叔母と姪"だっておれも分からなかったけどさ。それに話に聞いたら……ご両親の溺愛っぷりに比べたら、ね?携帯のGPS機能で常に彼女の居場所を把握されているらしいし、本当は一緒に引っ越す予定だったけど……夏休み中、叔母の元に遊びに行ったら偶然………彼女が"特異で異質な体質の持ち主"なのが判明。…他にも色々問題があって彼女だけ、叔母の元に残って生活する事になった。……ウチの学校に転校してきたのはたまたま、…でも(ポン…ナデナデ)彼女を知るものは全員知っているよ?何せ………(スッ、スウゥ)((…とりあえず今はこの状況打破が先だ。…早くボーダーに連れていかないと下手したら数日前みたいに隊長達が学校に押し寄せてこないとも限らないからね。で佐鳥、…同じこと何回も言わせる気?))」
トントン拍子で話を進めて行く二人だが、精神的に何とか浮上してきた柚紀がチラチラと二人を……集団を気にし始めたのを見て、終息に取り掛かる時枝。それに同意するかの様に柚紀を解放し、自分達の後ろに少女の身を移動させればお気楽な雰囲気から真剣なものに変わる佐鳥。そして
「……彼女はボーダー組織が保護対象に定めてた子だ。悪いけど、これ以上危害を加えるのはボーダー隊員として見過ごせないね。下手すれば君達まで危険な目に遭う、"この町だからこその理由"……それで分かる筈だ」
「そうでなくても、……彼女を怖がらせたり無理強いを迫る人は悪いけど佐鳥は…………オレは容赦しない!?例え女の子同士でも、…多勢に無勢……虐めは良くないよ?君達だって同じことされたら、嫌でしょ?それに、女の子同士仲良くしてくれると佐鳥も嬉しいです!!」
時枝はボーダー隊員として、佐鳥は個人的としてだが柚紀を気にする理由をきちんと明白に断言した。詳細は言わないがそれでも意図が分かる言い方や良心に訴える方法を取った。大半の者が渋々も含めて納得したかに見えたが
「なら時枝、証明して見せろよ。お前等二人以外もソイツを守ろうとして居るってのを!?佐鳥の言い分は個人的なのだ、なら……俺達がその子と仲良くしようとしたって問題ない筈だ、……違うか?」
『っ!?(……無理だよ、両方。今手元に携帯がないから彼等と直ぐに連絡は取れないし、……"人としてマナー"がなっていない、…怖いと嫌だと思った人とは私はっ)(ギュッ!)』
「(ザクッ)ふ~ん、…往生際が悪いね。時枝が嘘を言う奴じゃないし、佐鳥の言い分はあたし……いや、"俺"が起こした過去の騒動を経験したからの発言だ。で、……仲良くなりたいって言っておきながら自分の名も名乗らない奴が、どうやってその子と…………柚紀と仲良くなる気?」
一人の男子がそう食い下がってきたのだ。その言い分は間違えでないし、"証明も言い返し"も今の柚紀には無理だった。一定の不安な時に現れる"胸元に手を宛がい、手若しくはタイや襟ぐりを握り締める"行為が出ている時に、見知らぬ相手に立ち向かうのは難しいのだ。そんな柚紀の心情を察している二人が代わりに反論しようとしたが………時枝に遅れて到着した野々村女子が会話に乱入してきたのだ。それもツインテールを解き、口調や一人称が男っぽくなり、更には…名を呼んだのだ。一度も今まで呼ぶのを拒んできた柚紀の名を
『……(ポツリ)…腕、掴まれて……少し痛い、です(サスサス)』
「そ、それ位分かってたよ佐鳥だって!ちゃんと人気がないのを確認してから飛び降りたし!!ってか、ええっっ!!?昨日の体育で"コントロールミス"して飛んできた元バレー部エースのスパイクを市河ちゃんを庇って負傷した箇所を?!だ、大丈夫??!(パッ!サスサス、サスサス)いたいのいたいの、とんでいけ~!((文句言わないでよ!アラートが鳴る程柚紀ちゃんは不安定になったんだよ?落ち着かせるなら、こうやって人肌を感じさせるのが効果的なのはとっきーだって知っているんだろ?ってか、……不機嫌そうな理由って彼らじゃなくてこの状況が…羨ましいから??))」
「佐鳥、…それ小さい子どもが怪我をした時に何かやる奴だろ?……鶴ヶ峰さんは見た目から年齢を上に間違えられる事はあっても逆はないだろう………多分(ハァ~)((…そう思うなら無闇に触らない。こうなったのは佐鳥のその遠慮ない接し方も原因だろ?))」
集団そっちのけで話している様に見えるが、代わり替りに牽制の視線を向けているので下手に一般人は口を挟めない状況であった。…普段の柚紀ならソレに気づいて諌めれるが、今はまだ精神的余裕がなく、うつ向いた状態で時枝と言葉を交わす状況だ
「む~、それも佐鳥だって分かってます!(サスサス)でもさ、俗に"手当て"って痛いところを撫でたら緩和される事もあるじゃん!!(サスサス)とっきーだって経験ない?それにさ~、せめてこれ位しないと怒られるよおつるちゃんに!?(サスサス)何せ……以前居た学校で悪質でしつこい虐めに遇っていて他人に恐怖を抱くようになった可愛い姪を、面倒なのを承知の上で一時期預かる事にした…(ニヤリ)"あの"美人でボーダーでも屈指の実力者の!!(サスサス)((い~い~の!!これがオレらしい態度何だから!?……とっきーが出来ない分、代わりに行動するのがオレの仕事だろ?))」
「まぁ、髪色は違っても色々似ているけど最初はあの二人が"叔母と姪"だっておれも分からなかったけどさ。それに話に聞いたら……ご両親の溺愛っぷりに比べたら、ね?携帯のGPS機能で常に彼女の居場所を把握されているらしいし、本当は一緒に引っ越す予定だったけど……夏休み中、叔母の元に遊びに行ったら偶然………彼女が"特異で異質な体質の持ち主"なのが判明。…他にも色々問題があって彼女だけ、叔母の元に残って生活する事になった。……ウチの学校に転校してきたのはたまたま、…でも(ポン…ナデナデ)彼女を知るものは全員知っているよ?何せ………(スッ、スウゥ)((…とりあえず今はこの状況打破が先だ。…早くボーダーに連れていかないと下手したら数日前みたいに隊長達が学校に押し寄せてこないとも限らないからね。で佐鳥、…同じこと何回も言わせる気?))」
トントン拍子で話を進めて行く二人だが、精神的に何とか浮上してきた柚紀がチラチラと二人を……集団を気にし始めたのを見て、終息に取り掛かる時枝。それに同意するかの様に柚紀を解放し、自分達の後ろに少女の身を移動させればお気楽な雰囲気から真剣なものに変わる佐鳥。そして
「……彼女はボーダー組織が保護対象に定めてた子だ。悪いけど、これ以上危害を加えるのはボーダー隊員として見過ごせないね。下手すれば君達まで危険な目に遭う、"この町だからこその理由"……それで分かる筈だ」
「そうでなくても、……彼女を怖がらせたり無理強いを迫る人は悪いけど佐鳥は…………オレは容赦しない!?例え女の子同士でも、…多勢に無勢……虐めは良くないよ?君達だって同じことされたら、嫌でしょ?それに、女の子同士仲良くしてくれると佐鳥も嬉しいです!!」
時枝はボーダー隊員として、佐鳥は個人的としてだが柚紀を気にする理由をきちんと明白に断言した。詳細は言わないがそれでも意図が分かる言い方や良心に訴える方法を取った。大半の者が渋々も含めて納得したかに見えたが
「なら時枝、証明して見せろよ。お前等二人以外もソイツを守ろうとして居るってのを!?佐鳥の言い分は個人的なのだ、なら……俺達がその子と仲良くしようとしたって問題ない筈だ、……違うか?」
『っ!?(……無理だよ、両方。今手元に携帯がないから彼等と直ぐに連絡は取れないし、……"人としてマナー"がなっていない、…怖いと嫌だと思った人とは私はっ)(ギュッ!)』
「(ザクッ)ふ~ん、…往生際が悪いね。時枝が嘘を言う奴じゃないし、佐鳥の言い分はあたし……いや、"俺"が起こした過去の騒動を経験したからの発言だ。で、……仲良くなりたいって言っておきながら自分の名も名乗らない奴が、どうやってその子と…………柚紀と仲良くなる気?」
一人の男子がそう食い下がってきたのだ。その言い分は間違えでないし、"証明も言い返し"も今の柚紀には無理だった。一定の不安な時に現れる"胸元に手を宛がい、手若しくはタイや襟ぐりを握り締める"行為が出ている時に、見知らぬ相手に立ち向かうのは難しいのだ。そんな柚紀の心情を察している二人が代わりに反論しようとしたが………時枝に遅れて到着した野々村女子が会話に乱入してきたのだ。それもツインテールを解き、口調や一人称が男っぽくなり、更には…名を呼んだのだ。一度も今まで呼ぶのを拒んできた柚紀の名を