56.鉄板焼の曲(121.
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冷静さを失った荒船に代わって村上が仕上げを担当する事になった。……当真でも良かったが食べ物関連で以前ヘマをやらかしているので柚紀と諏訪が却下したのだった。穂刈と言う選択肢もあったが………まさかの発言に飛び火を食らい、噎せている笹森の介抱でそれ所ではなかったのだった
そしてソースやマヨネーズ、青のりやかつお節をトッピングした"これぞお好み焼き"な二枚目が完成する。そのタイミングで北添も丁度完食して食べる手を止めて「オー!!キレイに出来たね!」と感嘆の声を上げる。その声に荒船や当真、更には影浦すらコチラを見ている。そして満足そうな表情を浮かべた村上に「どうぞ」と促され、柚紀も嬉しそうな表情をする。……食べるので、タブレットは横に置いている
『(わぁあ〜!!美味しそう!!?……あ、そうだ!写真撮ろう!)(イソイソ…スッ……カシャ)(……写真もだけど、携帯使うの久し振りだな〜。最近はタブレットで殆ど代用出来ちゃってたから使ってなかったよね。……あ、でもメッセージのやり取りは携帯使っているから、全然じゃないか。…………でも、"明らかに携帯を使う時間は減った"のは、…どうして?ほぼ毎日、主にシロやフブキとやり取りしているし、他の人からだってたまに…………キテナイカラダ、カレカラ、レンラクガ、"アノヒカラ"、イチドモ)…っ!!?(ギュッ!!)』
「?……どうかしたんですか先輩?………熱いの、苦手ですか?……………当真先輩、鶴ヶ峰先輩って猫舌何ですか?」
- ズキッ、スギスギッ! -
「ん?……そこまで熱いのが駄目って訳じゃないが、味を堪能するって意味では少し冷まして食ってるイメージはあるな。………ヘラを使って食った方が美味いがそれこそ火傷するかも知れねぇから、箸で食えよ〜」
何となく取り出した携帯をぼんやりと見つめる柚紀は、無意識に"懐かしく感じる理由"を考えてしまい……ナニかに気づいてしまう。が、正面に座る絵馬にはその行動理由が分からず、未だに食べようとしない理由を自分なりに推測して当真に訊ねる。……俯いているせいで柚紀の顔が見えない当真だが、今までの経験からそれを否定し、とりあえず食べるように促す。……小さい子の火傷原因になりそうな手法をさり気なく回避させながら。その言葉で我に帰った柚紀は箸を持ち、親切にも村上が切り分けてくれた一切れを口に運び咀嚼して飲み込む。が、……その表情は何処か浮かない
『(美味しい、筈なのに、好きな海鮮なのに、……アジガシナイノハ、ドウシテ?ヒトリデ、タベテイルカラ?"ニガテナ"ソース、ツカッテイルカラ?………ア、ソッカ、ワタシハ、ケッキョク…………"アノトキト"カワッテイナインダ。ダカラ、…アジガシナイ、……ココロガ、………シニカケテイルンダ)(……ポロ、ポロ、ポロ)』
「…………えっ?」
「ど、ど、ど、ど、どうしたの柚紀ちゃんっ?!いきなり泣いてさっ!!不味かった……訳ないよね、荒船くん作だもん!!?あっ!?逆に泣くほど美味しかった?それなら納得するけど……」
いきなり柚紀が泣き出した事によりほぼ初対面メンバーは流石に戸惑いを覚える。影浦ですら驚いた表情をしており、作るのに携わった荒船が腰を上げ、当真も茶化すの半分、少女の心情を把握する為に移動しようとする。が………
- ………スッ、……ポンポン、ポンポン -
「「「む、村上先輩?/こ、鋼(?/くん??)」」」
「(ポンポン)大丈夫、大丈夫だ。お前は一人じゃない、……昔とは違う、野々村が、……皆が居る。(ポンポン)だから、寂しくて泣かなくていい。………でも、我慢はするな(ポンポン)」
『っ!!?(ギュッ!……ヒック、ヒック…)』
一番側にいた村上が柚紀を優しく抱き寄せると背中を叩きながら、以前と違うと言い聞かせながら落ち着かせようとする。これには荒船も驚愕するが、当真は……"柚紀より何故か影浦を気にしていた"。そして柚紀のすすり泣く声が聞こえなくなった頃に、諏訪が腰を上げて近づき何故か換装をすれば「荒船、タブレット寄越せ」と指示を出す。その意図を掴めないがとりあえず少女の側にあるソレを渡せば、村上に声を掛けて画面を見せる。……流石に気になるらしく笹森と穂刈も画面の見える位置に移動する
【ソイツ抱えたままで良いから換装しろ、……寝ちまったがその程度じゃその眠り姫は起きねぇ。逆に離れたら一発で目覚めちまうだろうな。……で、お前等も極力静かにしろ。本来なら多少騒いでもソイツは起きない筈だが、…………今の鶴ヶ峰はかなり不安定だ。普段の生活を送れねぇ程にな。…聞きたい事があるなら内部通話で話せ】
その文章を見て各自反応を示す中、村上が一番に換装をすれば寝ている柚紀を抱え直して体制を整える。他のメンバーも順次換装し、影浦だけは生身のままであった。……荒船辺りから不審そうな眼差しを向けているのを察した諏訪が静止して、再び会話が再開される
【そう睨むな荒船、……恐らくだが影浦も肌で感じたんだろ【鶴ヶ峰の異質さ】をな。村上は兎も角、影浦の場合はトリオン体だと更に受信量が増える可能性がある。……市河がそうらしいからな、つまり自己防衛的な理由だ。さて、そんな影浦だけ状況把握出来ないのを防ぐ為に俺はこのままタブレット使って会話をするが気にスンナよ?で、村上。………何で"この姫様は寂しくて泣いたんだ"?今は一人じゃねぇし、食べている時は何時も楽しそうにしていた。……何故そうだと判断した。根拠は何だ?で、それが当たっているから鶴ヶ峰はお前から離れずに泣き続けた。…違えば、何かしらのアクションを起こす筈だ】
((………そう、見えたからです。さっきの鶴ヶ峰が"迷子の子ども"みたいに不安で泣いている姿に。…………俺は彼女が泣いている姿は見た事はないですし、どんな人生を歩んだのかは知らない、でも既視感はあった。……昔の俺と、同じな気がしたのと………野々村に言われました【能力持ちの奴は大体全員、同じ様な苦悩や経験をしている気がするから、もし鶴ヶ峰が困っている場面に遭遇したら手を貸してくれ】と。……年下ではありますが友人の頼みは(フワッ)断れませんよ))
そしてソースやマヨネーズ、青のりやかつお節をトッピングした"これぞお好み焼き"な二枚目が完成する。そのタイミングで北添も丁度完食して食べる手を止めて「オー!!キレイに出来たね!」と感嘆の声を上げる。その声に荒船や当真、更には影浦すらコチラを見ている。そして満足そうな表情を浮かべた村上に「どうぞ」と促され、柚紀も嬉しそうな表情をする。……食べるので、タブレットは横に置いている
『(わぁあ〜!!美味しそう!!?……あ、そうだ!写真撮ろう!)(イソイソ…スッ……カシャ)(……写真もだけど、携帯使うの久し振りだな〜。最近はタブレットで殆ど代用出来ちゃってたから使ってなかったよね。……あ、でもメッセージのやり取りは携帯使っているから、全然じゃないか。…………でも、"明らかに携帯を使う時間は減った"のは、…どうして?ほぼ毎日、主にシロやフブキとやり取りしているし、他の人からだってたまに…………キテナイカラダ、カレカラ、レンラクガ、"アノヒカラ"、イチドモ)…っ!!?(ギュッ!!)』
「?……どうかしたんですか先輩?………熱いの、苦手ですか?……………当真先輩、鶴ヶ峰先輩って猫舌何ですか?」
- ズキッ、スギスギッ! -
「ん?……そこまで熱いのが駄目って訳じゃないが、味を堪能するって意味では少し冷まして食ってるイメージはあるな。………ヘラを使って食った方が美味いがそれこそ火傷するかも知れねぇから、箸で食えよ〜」
何となく取り出した携帯をぼんやりと見つめる柚紀は、無意識に"懐かしく感じる理由"を考えてしまい……ナニかに気づいてしまう。が、正面に座る絵馬にはその行動理由が分からず、未だに食べようとしない理由を自分なりに推測して当真に訊ねる。……俯いているせいで柚紀の顔が見えない当真だが、今までの経験からそれを否定し、とりあえず食べるように促す。……小さい子の火傷原因になりそうな手法をさり気なく回避させながら。その言葉で我に帰った柚紀は箸を持ち、親切にも村上が切り分けてくれた一切れを口に運び咀嚼して飲み込む。が、……その表情は何処か浮かない
『(美味しい、筈なのに、好きな海鮮なのに、……アジガシナイノハ、ドウシテ?ヒトリデ、タベテイルカラ?"ニガテナ"ソース、ツカッテイルカラ?………ア、ソッカ、ワタシハ、ケッキョク…………"アノトキト"カワッテイナインダ。ダカラ、…アジガシナイ、……ココロガ、………シニカケテイルンダ)(……ポロ、ポロ、ポロ)』
「…………えっ?」
「ど、ど、ど、ど、どうしたの柚紀ちゃんっ?!いきなり泣いてさっ!!不味かった……訳ないよね、荒船くん作だもん!!?あっ!?逆に泣くほど美味しかった?それなら納得するけど……」
いきなり柚紀が泣き出した事によりほぼ初対面メンバーは流石に戸惑いを覚える。影浦ですら驚いた表情をしており、作るのに携わった荒船が腰を上げ、当真も茶化すの半分、少女の心情を把握する為に移動しようとする。が………
- ………スッ、……ポンポン、ポンポン -
「「「む、村上先輩?/こ、鋼(?/くん??)」」」
「(ポンポン)大丈夫、大丈夫だ。お前は一人じゃない、……昔とは違う、野々村が、……皆が居る。(ポンポン)だから、寂しくて泣かなくていい。………でも、我慢はするな(ポンポン)」
『っ!!?(ギュッ!……ヒック、ヒック…)』
一番側にいた村上が柚紀を優しく抱き寄せると背中を叩きながら、以前と違うと言い聞かせながら落ち着かせようとする。これには荒船も驚愕するが、当真は……"柚紀より何故か影浦を気にしていた"。そして柚紀のすすり泣く声が聞こえなくなった頃に、諏訪が腰を上げて近づき何故か換装をすれば「荒船、タブレット寄越せ」と指示を出す。その意図を掴めないがとりあえず少女の側にあるソレを渡せば、村上に声を掛けて画面を見せる。……流石に気になるらしく笹森と穂刈も画面の見える位置に移動する
【ソイツ抱えたままで良いから換装しろ、……寝ちまったがその程度じゃその眠り姫は起きねぇ。逆に離れたら一発で目覚めちまうだろうな。……で、お前等も極力静かにしろ。本来なら多少騒いでもソイツは起きない筈だが、…………今の鶴ヶ峰はかなり不安定だ。普段の生活を送れねぇ程にな。…聞きたい事があるなら内部通話で話せ】
その文章を見て各自反応を示す中、村上が一番に換装をすれば寝ている柚紀を抱え直して体制を整える。他のメンバーも順次換装し、影浦だけは生身のままであった。……荒船辺りから不審そうな眼差しを向けているのを察した諏訪が静止して、再び会話が再開される
【そう睨むな荒船、……恐らくだが影浦も肌で感じたんだろ【鶴ヶ峰の異質さ】をな。村上は兎も角、影浦の場合はトリオン体だと更に受信量が増える可能性がある。……市河がそうらしいからな、つまり自己防衛的な理由だ。さて、そんな影浦だけ状況把握出来ないのを防ぐ為に俺はこのままタブレット使って会話をするが気にスンナよ?で、村上。………何で"この姫様は寂しくて泣いたんだ"?今は一人じゃねぇし、食べている時は何時も楽しそうにしていた。……何故そうだと判断した。根拠は何だ?で、それが当たっているから鶴ヶ峰はお前から離れずに泣き続けた。…違えば、何かしらのアクションを起こす筈だ】
((………そう、見えたからです。さっきの鶴ヶ峰が"迷子の子ども"みたいに不安で泣いている姿に。…………俺は彼女が泣いている姿は見た事はないですし、どんな人生を歩んだのかは知らない、でも既視感はあった。……昔の俺と、同じな気がしたのと………野々村に言われました【能力持ちの奴は大体全員、同じ様な苦悩や経験をしている気がするから、もし鶴ヶ峰が困っている場面に遭遇したら手を貸してくれ】と。……年下ではありますが友人の頼みは(フワッ)断れませんよ))