56.鉄板焼の曲(121.
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フブキ対村上、そしてフブキ対太刀川が行われた数日後の火曜日。夕方頃から出掛けるとあらかじめ言われていた柚紀だが、変に緊張してしまい前日眠れず、フラフラな状態で言実が学校に行かせる訳もなく夕方近くまで休んでいた柚紀を諏訪と笹森が迎えに行き、のんびりと駄弁りながら何処かに向かって歩いて行く。その話題は色々あり、今は対太刀川の話となっていた
「ってか五本先取で負けたとは言えど、あの太刀川さんから二本取るとか……本当に俺より強いよな野々村って」
「そりゃあまぁ、あの本部長と兄妹弟子同士なら……ボーダーシステムに慣れちまえば本領発揮するだろうよ。ってかあれから更にトリガー構成を見直してから負けなしだろ、野々村。……マジで"姐さんアタッカーバージョン"とか、影で言われているらしいからな〜。本人はポイントホクホクだから嬉々としてバリバリ戦っているから、まぁ良いの、か?」
『(苦笑)』
木虎の時の失敗と、誰に見られるか分からないので柚紀はただ聞きに徹するのであった。それでもたまに是非で答えられる質問をしたり、二人もちゃんと反応を気にしつつ和やかな雰囲気の中、いつの間にか目的地に到着する。が、暖簾は掛かっておらず提灯にも灯りが点いていないが、店内は灯りが点いており立ち止まった状態で首を傾げる柚紀の背中を押して、諏訪がドアを開けて「お〜い、来たぞ〜」と話しながら店内に入って行くのでとりあえずついて店内に入る。そこには
「おっ!!やっと来たか!ってか諏訪さん、掛かった時間からして車じゃねぇのはなんでだよ〜?帰り楽できると思っていたんだぜ?!」
「ウッセェなぁ〜!!天気も良いし、歩いて来れる距離だから健康維持の為だ。ってか年上を足に使う宣言とか、もう少し敬いやがれ当真!」
(ゴソゴソ…スッ)【私が運動不足だから、それで諏訪さんが気を使ってくれたの!!文句言わないでよ当真先輩٩(๑`^´๑)۶ってか、此処ってボーダー関係者のお店なんですか?】
「……えっとさ鶴ヶ峰、かげうらって名前に聞き覚えないの?」
【………(・・?】
事前に"店内に入ればタブレット使っても大丈夫"と諏訪に言われていたので、先に居た当真に対して早速反論する為に使う柚紀がこのお店に関して分かっていないのを、後ろに居た笹森が追い越して画面を見て"柚紀が会いたがっていた"と聞いていたので、何とも言えない表情に。それでも思い出せない少女を先客者の元に連れて行く諏訪
「お疲れ様です諏訪さん、……体調どうだ鶴ヶ峰。今日は学校休んだって野々村から聞いたぞ?」
「そうなのか?……確かに、悪いかもな。少し、顔色が、それと……、久し振りだな、会うのは、俺と」
「スナイパーの人に会うには、基本作戦室か地下の訓練施設に赴く必要があるもんね。B級ランク戦無くなっちゃって、柚紀ちゃんの基地滞在理由が殆どないから、仕方ないよ。何かイベントがあれば話は変わるけど……あ!ゾエさんはポカリよりは久し振りじゃないけど、…大丈夫?忘れてない??」
【荒船先輩、お疲れ様です。えっと……外食が楽しみ過ぎてその、……十分な睡眠が摂れなくてそれを朝イチで会った言実さんに有無言わせない程怖い顔で『学校休むと連絡するからとっとと寝ろ』と言われまして((((;゚Д゚))))えっと、お久し振りです穂刈先輩_(._.)_先輩の事は笹森くんや荒船先輩からお聞きしてましたが、やっぱりお会い出来て嬉しいです(≧▽≦)北添先輩の事はフブキと、……当真先輩経由で連絡先を交換した村上先輩からお聞きしてました。って………エット、は、ハジメマシテ】(……スススス)
荒船、穂刈に北添とまではタブレットを使って問題なく会話をしていた柚紀だが、北添の隣に座っている初めて会う明らかに当真達より……下手すると自分より年下っぽい男子が居るのに気づき、やはり諏訪の後ろに隠れてしまう柚紀である。それを見て少年以外の男子達は仕方ないと言いたげな表情を浮かべる中、諏訪の次に慣れている当真が動き出す
「(ポン、ナデナデ)前に話したが、野々村と同期で黒服が四人の内唯一会った事なかったスナイパーの絵馬ユズルだ。学年はお前の2つ下な。因みに仁礼によって最近カゲの隊にスカウトされた関係で、親睦深める意味でも丁度良かったからお前も呼んだ訳だ。(ナデナデ)一応、野々村も呼び寄せたかったが、道場の手伝いで合流出来ても夜だとさ。そんな訳だから、ユズルも緊張するなよ〜?こんな餓鬼っぽい服装してるが一応お前より年上だ。きちんと敬えよ〜」
【あ、そう言えば、そんな事を言ってましたね。えっと……初めまして絵馬くん、鶴ヶ峰柚紀と言います。タブレットでの挨拶でゴメンね、声を出そうと思えば出せるんだけど………色々理由があって、その】
「……大丈夫、ですよ。ゾエさん達から説明をあらかじめ聞いていますので。絵馬ユズルです、貴女とお会いするのは初対面ですが、叔母である言実さんとは……ソコソコお世話になってます(ペコリ)」
『(言実さん?黒服関連かな?)【えっと、……あまり関わる機会ないかも知れないけど………(ニコッ)良ければ仲良くしてくれると嬉しい、です(^^♪…あ!当真先輩がウザかったら穂刈先輩経由で荒船先輩か、……東さんに密告してくれれば私から言実さんに話を通します( ̄ー ̄)bグッ!】』
初対面の異性でもやはり年下相手だとまだ比較的話しやすいらしく、スムーズに挨拶を終える。そして話のネタにされた当真も「泣き虫姫様のくせに生意気だぞ〜(ワシャワシャ)」と悪態を吐きながら乱暴に頭を撫で回すが表情は穏やかなモノであり、荒船や諏訪も怒る気配は無くて賑わいを見せ柚紀や絵馬を含めた他のメンバーも笑みを浮かべていた。そんな中
「来たか鶴ヶ峰。……ほらカゲ、彼女が今話した子だ。注意事項守らないと本当に言実さんが怖いから、気をつけろよ?」
「ケッ!?……一応客扱いだからな、粗相はしねぇよっ!!………野々村は待たなくて良いならさっさと始めるぞ!とっとと食いたいもん決めろ!!?」