55.抜刀の曲(120.
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そんなこんなでフブキと村上の試合は六対四でフブキの勝ちで勝負が決したのであった。それからは村上は荒船の元へ、フブキはまだ居るであろう柚紀の元へ各自別れた。そして合流したフブキが見た光景は
「……木虎!?来てたのか!!嵐山隊は何かと忙しいから敢えて声を掛けなかったんだが、って…………ユズ?お前、…泣いてるのか??………(ギロッ)…俺のマブダチ、…親友を泣かしたのは…………アンタか?……太刀川さん」
「ん?……残念ながら今回は俺が犯人じゃねぇぞ?が、………何故ソイツが泣いたのかの理由は分かるぜ。知りたきゃ……(トントン)…コレで俺に勝ってみろ。そしたら教えてやるよ」
「…………………いいぜ、アンタが忍田さんの弟子、つまり俺にとっては"孫…甥弟子"な訳だろ?強いってのは知っているが、実際にどれだけの実力か知りたかった所ではあったからな。……五本先取でどうだ?"二本"じゃ物足りねぇし、語るには短いからな」
理由は定かじゃないがフードを被り木虎の胸元に柚紀が蹲っていたのだった。…体を震わせ、時折聞こえるすすり泣く音を聞こえたフブキは泣いていると察すると、身近にいる中で親友を泣かせた可能性のある容疑者を睨みつける。……一般隊員が犯人なら諏訪が既に何かしらのアクションを起こす筈だが、何もせず女子二人に他者が近づかない様に牽制しているだけな点から【犯人は諏訪より強い者】と推測し、その中でも前科持ちである太刀川では…と考えたのであった。これに対して否定はするが、フブキが自分と戦う理由を作り出して対戦を申し込む。……その意図は察していないらしいフブキだが、太刀川と戦うのは"寧ろ自ら望んでいた事"と快諾すると、木虎に引き続き柚紀を託して再びブースに戻って行く
フブキと戦えず、柚紀をどうすれば泣き止ませれるかが分からず途方に暮れている木虎に……天の助けが到来する。それは
『………(…コツッ、パサッ)…数値の振れ幅が激しくなったのが気になって様子を見に来たのだが、……諏訪、ナニが遭った?』
「ナニがと俺に聞かれてもな〜(ガシガシ)……木虎と話していたらいきなり泣き始めたから、俺にもさっぱり分からなねぇんだよ。だから理由は木虎に聞いてくれ、……その間に何とか姫様を泣き止ませておくからよ」
『………頼むぞ諏訪』
数値のモニタリングをしていた言実自らがロビーにやって来ると、諏訪に説明を要求。が、分からないときっちりハッキリ答えた上で"今の自分がするべき事を成す"為に動くのであった。それに異を唱えず大切な姪を諏訪に預けてロビーを出て行ったのを確認すれば、木虎に状況説明を要求する。……苛つきや怒りを纏う言実の圧に耐えながら途切れ途切れに語り出す
「……き、聞かれたんです。"フブキ先輩達が対戦する事を誰から聞いたのか"と。そ、それで正直に答えたんです。………【佐鳥先輩から聞いた】と。その後、…何故か先輩は元気か?と訊ねられて、思わず【いつも通りですが何故そんな事を?】と、訊ね返したら……先輩が泣き出してしまったんです。………無言で泣かれてましたが、理由は分かりました。…………"流れ込んで来た"ので」
『………そうか、(…ナデ、ナデ)……平気か?本来ならトリオン体とは言えどお前に"生身である柚紀の思考が流れ込む事は無い"。それがリスクなしで可能なのはシロのみのなのだが、……アレが揺らいでしまいコントロールが疎かになったから、木虎に流れ込んでしまった。………済まないな(ナデナデ)』
「い、いえっ!!?お姉様が謝れる必要はないですし、鶴ヶ峰先輩だって悪くないです!?悪いのは……"無責任な佐鳥先輩"と"意外と意気地なしな時枝先輩"ですから!!?……私は先輩達とお会いするのは、"ボーダー関連のみ"でプライベートまで踏み込んでいません。それで良いと思っていましたが、………それはあくまでも"私が"であり先輩は違う。(ハァ〜)……何故あのお二人は気づかないのでしょうか?【中途半端は先輩を傷付けるだけ】と警告を受けられていたのに」
『……………それだけ真剣に悩んでおり、自力で答えを導き出そうとしておるのだろうが、(……"そろそろ待っているだけと言う訳にも行かなくなってきた"な。やはり私も動かなければならぬか)……木虎には苦労をかけるが、お前は口出しはするなよ。この手の問題は下手に他人が介入すれば話が更に拗れてしまう。(ナデ)……もう暫く見守っていてくれ、サイアクの場合、…………私が引導を渡す』
木虎の事情聴取が終わる頃に、冬島の指示でやって来た当真にこの場を任せて言実は柚紀の元に向かい、当真は何故か"フブキのトリガー構成はどうなっているか?"の答えを知っているらしく男子に囲まれている。それを見ていた木虎は……柚紀があんな状態なのを尻目に呑気なそのやり取りを見て"何もかも馬鹿馬鹿しくなり"冷ややかな眼差しで一瞥してこの場を後にするのであった
「……木虎!?来てたのか!!嵐山隊は何かと忙しいから敢えて声を掛けなかったんだが、って…………ユズ?お前、…泣いてるのか??………(ギロッ)…俺のマブダチ、…親友を泣かしたのは…………アンタか?……太刀川さん」
「ん?……残念ながら今回は俺が犯人じゃねぇぞ?が、………何故ソイツが泣いたのかの理由は分かるぜ。知りたきゃ……(トントン)…コレで俺に勝ってみろ。そしたら教えてやるよ」
「…………………いいぜ、アンタが忍田さんの弟子、つまり俺にとっては"孫…甥弟子"な訳だろ?強いってのは知っているが、実際にどれだけの実力か知りたかった所ではあったからな。……五本先取でどうだ?"二本"じゃ物足りねぇし、語るには短いからな」
理由は定かじゃないがフードを被り木虎の胸元に柚紀が蹲っていたのだった。…体を震わせ、時折聞こえるすすり泣く音を聞こえたフブキは泣いていると察すると、身近にいる中で親友を泣かせた可能性のある容疑者を睨みつける。……一般隊員が犯人なら諏訪が既に何かしらのアクションを起こす筈だが、何もせず女子二人に他者が近づかない様に牽制しているだけな点から【犯人は諏訪より強い者】と推測し、その中でも前科持ちである太刀川では…と考えたのであった。これに対して否定はするが、フブキが自分と戦う理由を作り出して対戦を申し込む。……その意図は察していないらしいフブキだが、太刀川と戦うのは"寧ろ自ら望んでいた事"と快諾すると、木虎に引き続き柚紀を託して再びブースに戻って行く
フブキと戦えず、柚紀をどうすれば泣き止ませれるかが分からず途方に暮れている木虎に……天の助けが到来する。それは
『………(…コツッ、パサッ)…数値の振れ幅が激しくなったのが気になって様子を見に来たのだが、……諏訪、ナニが遭った?』
「ナニがと俺に聞かれてもな〜(ガシガシ)……木虎と話していたらいきなり泣き始めたから、俺にもさっぱり分からなねぇんだよ。だから理由は木虎に聞いてくれ、……その間に何とか姫様を泣き止ませておくからよ」
『………頼むぞ諏訪』
数値のモニタリングをしていた言実自らがロビーにやって来ると、諏訪に説明を要求。が、分からないときっちりハッキリ答えた上で"今の自分がするべき事を成す"為に動くのであった。それに異を唱えず大切な姪を諏訪に預けてロビーを出て行ったのを確認すれば、木虎に状況説明を要求する。……苛つきや怒りを纏う言実の圧に耐えながら途切れ途切れに語り出す
「……き、聞かれたんです。"フブキ先輩達が対戦する事を誰から聞いたのか"と。そ、それで正直に答えたんです。………【佐鳥先輩から聞いた】と。その後、…何故か先輩は元気か?と訊ねられて、思わず【いつも通りですが何故そんな事を?】と、訊ね返したら……先輩が泣き出してしまったんです。………無言で泣かれてましたが、理由は分かりました。…………"流れ込んで来た"ので」
『………そうか、(…ナデ、ナデ)……平気か?本来ならトリオン体とは言えどお前に"生身である柚紀の思考が流れ込む事は無い"。それがリスクなしで可能なのはシロのみのなのだが、……アレが揺らいでしまいコントロールが疎かになったから、木虎に流れ込んでしまった。………済まないな(ナデナデ)』
「い、いえっ!!?お姉様が謝れる必要はないですし、鶴ヶ峰先輩だって悪くないです!?悪いのは……"無責任な佐鳥先輩"と"意外と意気地なしな時枝先輩"ですから!!?……私は先輩達とお会いするのは、"ボーダー関連のみ"でプライベートまで踏み込んでいません。それで良いと思っていましたが、………それはあくまでも"私が"であり先輩は違う。(ハァ〜)……何故あのお二人は気づかないのでしょうか?【中途半端は先輩を傷付けるだけ】と警告を受けられていたのに」
『……………それだけ真剣に悩んでおり、自力で答えを導き出そうとしておるのだろうが、(……"そろそろ待っているだけと言う訳にも行かなくなってきた"な。やはり私も動かなければならぬか)……木虎には苦労をかけるが、お前は口出しはするなよ。この手の問題は下手に他人が介入すれば話が更に拗れてしまう。(ナデ)……もう暫く見守っていてくれ、サイアクの場合、…………私が引導を渡す』
木虎の事情聴取が終わる頃に、冬島の指示でやって来た当真にこの場を任せて言実は柚紀の元に向かい、当真は何故か"フブキのトリガー構成はどうなっているか?"の答えを知っているらしく男子に囲まれている。それを見ていた木虎は……柚紀があんな状態なのを尻目に呑気なそのやり取りを見て"何もかも馬鹿馬鹿しくなり"冷ややかな眼差しで一瞥してこの場を後にするのであった