6.決断の曲~自分らしくあれ~(71.
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「ん~?君、よく見たら顔色が悪くない?なら案内は今度にして君をご自宅まで送…『っ!?(パシンッ)け、結構です!?それに今日初めて会ったばかりの知らない人に…家の場所を知られるのは御免です!』……え~、何でだよ~?佐鳥とか時枝とか、…烏丸だって知っているんだろ??俺だってアイツ等とそんなに変わらないだろ?!(ギュッ!…クイッ)なぁ?……柚紀ちゃ~ん???」
‐ ズキッ!!…ゾクッ!!ゾワゾワゾワゾワ ‐
『ぃ、痛いっ!?は、離してっ!!?それに、……貴方に下の名前で呼ばれたくないっ!!!(……左腕掴まれて痛いし、凄く……気持ち悪いっ。何で?ボーダーの人に……佐鳥くんに呼ばれるのは大丈夫なのに、この人は嫌だ!!うまく説明出来ないけど、体が拒絶してる。ドウシテ?ワカラナイ?…ソレニ、シセンモ……イタイ。……ツライヨ、クルシイヨ、………ヒトリジャ、ココロボソイヨ)……けて』
壁に突いていた手で顔を触れられて、彼らが原因で顔色が悪くなっている柚紀は反射的に手をはね除ける。が、その男子は怯まず更に怪我をしている左腕を摑んで引き寄せられながら名字でなく馴れ馴れしく下の名でいきなり呼ばれててしまう。それを聞いて得たいの知れない嫌悪感を抱き、相手をハッキリと拒否する柚紀。そんな発言をしたせいで、傍観者には白い目で、未だに腕を掴んでいる男子は明らかに不機嫌さが表情に浮かんでいた。状況が悪化している現状を打開する方法が一人では浮かばず、……どんどん余裕も無くなり【自己暗示】が解けてしまい、怖くなってきた柚紀の瞳にうっすらと涙が溜まり始め、そして……
~リーンリーン
リーンリーン
リーンリーン~
「(パッ!?)な、何だいきなりっ!!何処から音鳴っていやがる?!!」
例の腕時計のアラート音が鳴り響き、驚いて腕を掴んでいた手を男子が離した隙に掴まれた……触られた箇所を擦りながら、…屋上での約束を思い出した柚紀は
『(ポツリ)助けてっ……佐鳥くんっ…………時枝くんっ』
アラードにかき消される程の小さな声でだが、佐鳥そして時枝の名を呼び助けを求めた。…聞こえない、着てくれない、……そう思っていた柚紀だが
‐ …パサッパサッ……スタン!…パサリッ…クイッ ‐
「(ニコッ)お待たせ、お迎えに…助けに来たよ柚紀ちゃん。ちゃんと佐鳥との……オレと交わした約束を守ってくれたんだから、オレも約束を守らなきゃ、ね」
『さ、佐鳥…くん?……ほんとうに、…きてくれ、たっ!!(…ギュッ)(ポタ、ポタ……ポタ…ポタ)』
「っ!?……もう大丈夫だよ(ポンポン)(…震えてる?今回は怖くてだね。で、涙はオレが来たからかな?笑顔もだけど、見せなくない。…コイツ等には泣き顔も、絶対に!!)(ギロリ)」
屋上から飛び降りてきた佐鳥が柚紀の目の前に男女の集団に背を向けた状態で着地すれば、バックワームを翻らせ柚紀を自分の方に優しく引き寄せれば、笑みを浮かべながら話し掛ける佐鳥。それを見て安心した柚紀の涙腺が弛みジャケットを掴み胸に顔を埋めて静かに涙を溢す姿を見て"泣いているのを相手にバレない様に"とすっぽりバックワームで柚紀の体を隠す。そして首だけ動かして集団を軽く睨み付ける、……視界に女子達も居るがお構い無し。…柚紀を泣かせた相手は例え女子だろうと容赦しないと佐鳥は自ら決めていたからだ。そんな中で、一番に口を開いたのは……率先して柚紀にちょっかいをかけていたリーダー格の男子であった
「さ、さ…佐鳥っ?!おま、何処から湧き出てきやがった!!それに、その服はっ?!!」
「何処からって(スッ)屋上から飛び降りてきたけど?これは生身じゃなくてネイバーと戦うための特別な体で、服もそれ用の奴だよ?……流石にずっとこの町に住んでいるなら幾らなんでも、…一度は見たことあるだろ?オレ達嵐山隊の姿をさ」
「そんなの知ってるさ!真っ赤で血みたいに目立つからな!!だが、此処は学校だぜ?……わざわざ格好つける為にだけに着替えたのか?それって公私混合じゃないのか?なぁ、ボーダーの顔さんよ~」
挑発まがいな口調や言葉を使ってくる男子達を焦らず冷静に対処する佐鳥。その発言の中に広報の仕事をしていて有名人である点を上げられ"スキャンダル"と……新たに覚えた言葉が浮かび上がった柚紀が不安げな表情で佐鳥を見つめる。その視線に気づいた佐鳥は"大丈夫"と目で訴え、バックワームの裾で涙を拭ってやり……少し遠くから向かってくる"同じ赤い服"を認識すれば、バックワームの中から柚紀を出してやり、肩に手を回し自分の方に抱き寄せながら自信たっぷりに佐鳥はこう答えた
「公私混合?…違うよ、……あんまり詳しく話せないけど、学校生活内でこの子を…鶴ヶ峰柚紀ちゃんの身を守る事。これはオレを含むこの学校に所属するボーダー隊員に与えられた任務、…仕事だ。ま、それが無くても彼女とは仲良くしているよ?保護者からも"色々頼む"って頼りにされてるからね!!………嘘だと思うならさ~、皆の後ろに居る奴に聞きなよ。ねぇ~?……とっきー??」
(全)「えっ?!!(クルッ)」
佐鳥に指摘されて振り向く集団。そこには佐鳥同様トリオン体の姿をした時枝が腕を組んでいつの間にか立っていた。そして何も言葉を発しないまま歩み寄ってくるので女子達がここぞとばかりに話し掛けるが、全部無視。そして……佐鳥と柚紀の元に辿り着くと、チームメイトと軽く目配りして、佐鳥に続き時枝まで自分の元に来た事に驚いて目を見開く柚紀の頭を軽く撫でればやっと口を開いた
‐ ズキッ!!…ゾクッ!!ゾワゾワゾワゾワ ‐
『ぃ、痛いっ!?は、離してっ!!?それに、……貴方に下の名前で呼ばれたくないっ!!!(……左腕掴まれて痛いし、凄く……気持ち悪いっ。何で?ボーダーの人に……佐鳥くんに呼ばれるのは大丈夫なのに、この人は嫌だ!!うまく説明出来ないけど、体が拒絶してる。ドウシテ?ワカラナイ?…ソレニ、シセンモ……イタイ。……ツライヨ、クルシイヨ、………ヒトリジャ、ココロボソイヨ)……けて』
壁に突いていた手で顔を触れられて、彼らが原因で顔色が悪くなっている柚紀は反射的に手をはね除ける。が、その男子は怯まず更に怪我をしている左腕を摑んで引き寄せられながら名字でなく馴れ馴れしく下の名でいきなり呼ばれててしまう。それを聞いて得たいの知れない嫌悪感を抱き、相手をハッキリと拒否する柚紀。そんな発言をしたせいで、傍観者には白い目で、未だに腕を掴んでいる男子は明らかに不機嫌さが表情に浮かんでいた。状況が悪化している現状を打開する方法が一人では浮かばず、……どんどん余裕も無くなり【自己暗示】が解けてしまい、怖くなってきた柚紀の瞳にうっすらと涙が溜まり始め、そして……
~リーンリーン
リーンリーン
リーンリーン~
「(パッ!?)な、何だいきなりっ!!何処から音鳴っていやがる?!!」
例の腕時計のアラート音が鳴り響き、驚いて腕を掴んでいた手を男子が離した隙に掴まれた……触られた箇所を擦りながら、…屋上での約束を思い出した柚紀は
『(ポツリ)助けてっ……佐鳥くんっ…………時枝くんっ』
アラードにかき消される程の小さな声でだが、佐鳥そして時枝の名を呼び助けを求めた。…聞こえない、着てくれない、……そう思っていた柚紀だが
‐ …パサッパサッ……スタン!…パサリッ…クイッ ‐
「(ニコッ)お待たせ、お迎えに…助けに来たよ柚紀ちゃん。ちゃんと佐鳥との……オレと交わした約束を守ってくれたんだから、オレも約束を守らなきゃ、ね」
『さ、佐鳥…くん?……ほんとうに、…きてくれ、たっ!!(…ギュッ)(ポタ、ポタ……ポタ…ポタ)』
「っ!?……もう大丈夫だよ(ポンポン)(…震えてる?今回は怖くてだね。で、涙はオレが来たからかな?笑顔もだけど、見せなくない。…コイツ等には泣き顔も、絶対に!!)(ギロリ)」
屋上から飛び降りてきた佐鳥が柚紀の目の前に男女の集団に背を向けた状態で着地すれば、バックワームを翻らせ柚紀を自分の方に優しく引き寄せれば、笑みを浮かべながら話し掛ける佐鳥。それを見て安心した柚紀の涙腺が弛みジャケットを掴み胸に顔を埋めて静かに涙を溢す姿を見て"泣いているのを相手にバレない様に"とすっぽりバックワームで柚紀の体を隠す。そして首だけ動かして集団を軽く睨み付ける、……視界に女子達も居るがお構い無し。…柚紀を泣かせた相手は例え女子だろうと容赦しないと佐鳥は自ら決めていたからだ。そんな中で、一番に口を開いたのは……率先して柚紀にちょっかいをかけていたリーダー格の男子であった
「さ、さ…佐鳥っ?!おま、何処から湧き出てきやがった!!それに、その服はっ?!!」
「何処からって(スッ)屋上から飛び降りてきたけど?これは生身じゃなくてネイバーと戦うための特別な体で、服もそれ用の奴だよ?……流石にずっとこの町に住んでいるなら幾らなんでも、…一度は見たことあるだろ?オレ達嵐山隊の姿をさ」
「そんなの知ってるさ!真っ赤で血みたいに目立つからな!!だが、此処は学校だぜ?……わざわざ格好つける為にだけに着替えたのか?それって公私混合じゃないのか?なぁ、ボーダーの顔さんよ~」
挑発まがいな口調や言葉を使ってくる男子達を焦らず冷静に対処する佐鳥。その発言の中に広報の仕事をしていて有名人である点を上げられ"スキャンダル"と……新たに覚えた言葉が浮かび上がった柚紀が不安げな表情で佐鳥を見つめる。その視線に気づいた佐鳥は"大丈夫"と目で訴え、バックワームの裾で涙を拭ってやり……少し遠くから向かってくる"同じ赤い服"を認識すれば、バックワームの中から柚紀を出してやり、肩に手を回し自分の方に抱き寄せながら自信たっぷりに佐鳥はこう答えた
「公私混合?…違うよ、……あんまり詳しく話せないけど、学校生活内でこの子を…鶴ヶ峰柚紀ちゃんの身を守る事。これはオレを含むこの学校に所属するボーダー隊員に与えられた任務、…仕事だ。ま、それが無くても彼女とは仲良くしているよ?保護者からも"色々頼む"って頼りにされてるからね!!………嘘だと思うならさ~、皆の後ろに居る奴に聞きなよ。ねぇ~?……とっきー??」
(全)「えっ?!!(クルッ)」
佐鳥に指摘されて振り向く集団。そこには佐鳥同様トリオン体の姿をした時枝が腕を組んでいつの間にか立っていた。そして何も言葉を発しないまま歩み寄ってくるので女子達がここぞとばかりに話し掛けるが、全部無視。そして……佐鳥と柚紀の元に辿り着くと、チームメイトと軽く目配りして、佐鳥に続き時枝まで自分の元に来た事に驚いて目を見開く柚紀の頭を軽く撫でればやっと口を開いた