55.抜刀の曲(120.
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「……さっきは見えなかったけど、今度はちゃんともぐら爪の攻撃が見えたね。にしてもレイガストの盾と鋼くん自身の体って隙間ほぼないのに、よくピンポイントで攻撃当てれたよね〜野々村ちゃん。結構間合い把握難しそうな気がするけど」
「…………そう言えば、野々村と今日対戦すると聞いた時に鋼から"鶴ヶ峰について"何故か訊ねられたが……そう言う事だったのか!………こりゃ、どれだけアイツが野々村に手を貸したか次第で戦況はひっくり返るぞ?!(だが、鶴ヶ峰の策士としての実力を知れる良い機会でもあるな)」
「鶴ヶ峰もだが、恐らくあの人……言実さんも手を貸しているだろうな。ここ数日、野々村は【訓練室もだが此処も利用していない】、…流石にいきなりあんな事が野々村に出来るとは考えられない。………フリーなアイツがこの二箇所以外で練習出来そうな場所と言えば…………言実さんの個人ラボにあるトレーニングルーム位しかないな。幾ら仲が良くても"同チーム"でない以上、他チームのトレーニングルームは使わんだろう。…好敵手に手の内を明かすリスクは避けるのは当然の事だ」
意表を付く攻撃を喰らい、動揺した村上を切り捨てて一本取るフブキ。スコーピオンを用いた事には出水達も驚きを隠せない様子だが、柚紀だけは【お〜、上手く当てれた!練習の成果が出て良かった良かった(∩´∀`)∩ワーイ】と無邪気に喜んでいるのであった。そんな中、米屋は少し気に食わなそうな表情を浮かべながらこんな事を口にする
「……鋼さんに勝ちたいって気持ちは分かるけどさ、………俺個人的な感想では【弧月で鋼さんに勝ってほしかった】って思ったりもしたな。野々村ちゃんがそう決めたんなら、他人である俺が口を挟むのはお門違いって分かってるけど………どうせなら最後までこだわって欲しかったな〜」
(……クイクイ、スッ)【フブキの剣に対する思い入れは人一倍ですからねぇ〜。確か弧月の長さや刃の反り具合なんかも細かく注文してましたから!!後、……フブキはスコーピオンを多用したりはしませんよ?アレはあくまでも"弧月による攻撃の隙を作る為の手段"に用いっただけです。ま、もぐら爪は風間さんが使っていたのを真似した"一度っきりしか効かない手"です。他にも幾つか策は用意してますが………全てはフブキが如何に本気なのかで変わりますので、私は見守るのみです( ´∀`)】
「(タブレットにも笑みが浮かんでいるって事は、………自信があるんだな。"野々村ちゃんが勝つ"ってこの子は、柚紀ちゃんは確信している。……その根拠は何なんだよ?)……ま、見てれば分かるか」
要約すると【フブキはスコーピオンで村上を倒そうとしておらず、あくまで弧月メインで戦う】のを言いたい柚紀。が、前半戦はそれで負け越している以上勝機はあるのか?と疑いたくなるが、少女の自信に満ちた表情を見て"どんな秘策が出てくるのか"と、内心期待しながらスクリーンを見る事に
二本目は先程とは変わって互いに激しく切り結んでいる状態となっている。が、こうなるとやはりレイガスト持ちの村上の方が優勢らしく特に"受け太刀"時にフブキが表情を歪ませている事からかなり苦戦をしているのがか窺える。そして此処で"剣道をやっているが故の悪手"が発生してしまう。それは
- ガキィーン!!……スルッ…ズサッ!………ポトッ(ガシャン!) -
「おっと!!ヤバいぞコレはっ!!?弧月同士の競り合い中に村上くんがまるで自然に刀の動きを合わせるかの様に、野々村ちゃんの利き腕を切り落としたー!!?……って待て待て!何で切り落とされたのさ!!今までそんな事……………ないよね?多分」
「……"弊害"が出たな。剣道で基本振るうのは竹刀だ。アレには"鍔"が付いているが弧月にはない。……熊谷みたいに付けるのは可能であり、そもそも敵と鍔迫り合いする程接近するのを野々村は想定していなかったのかもな。だからあんな事態になった」
「……………なら、逆に野々村が弧月に鍔を付けない理由が俺には分からないです。鋼と何度も手合わせしていれば"競り合いで押し負ける事"は何度もあった筈。男女の力の差は歴然です、あの熊谷だってそれを補う為に【鍔ありの弧月を両手持ちにし、返しや捌きの技術を身に着けた】訳ですから」
「ん〜、それも気になるけど俺は"弱点対策が甘い"感じが否めないかな〜。確か剣道の有効箇所は【頭(面)・喉元(突き)・右手首(小手)・右腹部(胴)】で、右側の防御は長年の経験からか出来ているけど、左側はかなり甘い。前半戦で彼女が食らった攻撃の殆どが"左側からの斬撃"。特に旋空は綺麗に入ってたよね〜。若干捻らせたから一撃で倒されずに済んだけど致命傷を追ったのは事実。……それを見逃す程、鋼くんは甘くはないよ」
右で弧月を握れなくなったフブキは回避に専念していた。が、それも長くは続かず、犬飼が指摘した通り"左からの攻撃"を何度も喰らい追い詰められていく。そしてトドメとばかりに真剣な表情の村上が大きく弧月を振りかぶる姿をスクリーンに映し出されたのを見てしまった柚紀は【自分に攻撃が来る】と錯覚してしまい、反射的に目を瞑り頭を守る行動を取ってしまう。そのせいでタブレットを手放してしまったのを、地面に落ちる前に何とか米屋がキャッチし、出水が怯えている柚紀を落ち着かせる。そしてスクリーンから目を離した瞬間に、会場全体が騒然となる。その理由は
「"ひ、左でそれも逆手で弧月を抜いた"だとっ!!?それも長さは"通常より遥かに短い"って事は……サブにも弧月をセットしているのか?!じゃあ、何で今まで抜かなかったんだ??」
荒船が説明した通り、左脇を狙った村上の攻撃を新たに生成した短めの弧月で防いだのだった。今まで通常の長さの弧月一本で戦っていた筈のフブキが何故………そう殆どの者が考える中、"彼女の本当の戦闘スタイル"を知る者達はこう口にした
「「「やっと抜いた(か/ね)、これからが(アイツ/野々村/フブキ)の本領発揮(だ。/な訳だな。/ターイム!?……面白くなって来たよー!!)」」」
「…………そう言えば、野々村と今日対戦すると聞いた時に鋼から"鶴ヶ峰について"何故か訊ねられたが……そう言う事だったのか!………こりゃ、どれだけアイツが野々村に手を貸したか次第で戦況はひっくり返るぞ?!(だが、鶴ヶ峰の策士としての実力を知れる良い機会でもあるな)」
「鶴ヶ峰もだが、恐らくあの人……言実さんも手を貸しているだろうな。ここ数日、野々村は【訓練室もだが此処も利用していない】、…流石にいきなりあんな事が野々村に出来るとは考えられない。………フリーなアイツがこの二箇所以外で練習出来そうな場所と言えば…………言実さんの個人ラボにあるトレーニングルーム位しかないな。幾ら仲が良くても"同チーム"でない以上、他チームのトレーニングルームは使わんだろう。…好敵手に手の内を明かすリスクは避けるのは当然の事だ」
意表を付く攻撃を喰らい、動揺した村上を切り捨てて一本取るフブキ。スコーピオンを用いた事には出水達も驚きを隠せない様子だが、柚紀だけは【お〜、上手く当てれた!練習の成果が出て良かった良かった(∩´∀`)∩ワーイ】と無邪気に喜んでいるのであった。そんな中、米屋は少し気に食わなそうな表情を浮かべながらこんな事を口にする
「……鋼さんに勝ちたいって気持ちは分かるけどさ、………俺個人的な感想では【弧月で鋼さんに勝ってほしかった】って思ったりもしたな。野々村ちゃんがそう決めたんなら、他人である俺が口を挟むのはお門違いって分かってるけど………どうせなら最後までこだわって欲しかったな〜」
(……クイクイ、スッ)【フブキの剣に対する思い入れは人一倍ですからねぇ〜。確か弧月の長さや刃の反り具合なんかも細かく注文してましたから!!後、……フブキはスコーピオンを多用したりはしませんよ?アレはあくまでも"弧月による攻撃の隙を作る為の手段"に用いっただけです。ま、もぐら爪は風間さんが使っていたのを真似した"一度っきりしか効かない手"です。他にも幾つか策は用意してますが………全てはフブキが如何に本気なのかで変わりますので、私は見守るのみです( ´∀`)】
「(タブレットにも笑みが浮かんでいるって事は、………自信があるんだな。"野々村ちゃんが勝つ"ってこの子は、柚紀ちゃんは確信している。……その根拠は何なんだよ?)……ま、見てれば分かるか」
要約すると【フブキはスコーピオンで村上を倒そうとしておらず、あくまで弧月メインで戦う】のを言いたい柚紀。が、前半戦はそれで負け越している以上勝機はあるのか?と疑いたくなるが、少女の自信に満ちた表情を見て"どんな秘策が出てくるのか"と、内心期待しながらスクリーンを見る事に
二本目は先程とは変わって互いに激しく切り結んでいる状態となっている。が、こうなるとやはりレイガスト持ちの村上の方が優勢らしく特に"受け太刀"時にフブキが表情を歪ませている事からかなり苦戦をしているのがか窺える。そして此処で"剣道をやっているが故の悪手"が発生してしまう。それは
- ガキィーン!!……スルッ…ズサッ!………ポトッ(ガシャン!) -
「おっと!!ヤバいぞコレはっ!!?弧月同士の競り合い中に村上くんがまるで自然に刀の動きを合わせるかの様に、野々村ちゃんの利き腕を切り落としたー!!?……って待て待て!何で切り落とされたのさ!!今までそんな事……………ないよね?多分」
「……"弊害"が出たな。剣道で基本振るうのは竹刀だ。アレには"鍔"が付いているが弧月にはない。……熊谷みたいに付けるのは可能であり、そもそも敵と鍔迫り合いする程接近するのを野々村は想定していなかったのかもな。だからあんな事態になった」
「……………なら、逆に野々村が弧月に鍔を付けない理由が俺には分からないです。鋼と何度も手合わせしていれば"競り合いで押し負ける事"は何度もあった筈。男女の力の差は歴然です、あの熊谷だってそれを補う為に【鍔ありの弧月を両手持ちにし、返しや捌きの技術を身に着けた】訳ですから」
「ん〜、それも気になるけど俺は"弱点対策が甘い"感じが否めないかな〜。確か剣道の有効箇所は【頭(面)・喉元(突き)・右手首(小手)・右腹部(胴)】で、右側の防御は長年の経験からか出来ているけど、左側はかなり甘い。前半戦で彼女が食らった攻撃の殆どが"左側からの斬撃"。特に旋空は綺麗に入ってたよね〜。若干捻らせたから一撃で倒されずに済んだけど致命傷を追ったのは事実。……それを見逃す程、鋼くんは甘くはないよ」
右で弧月を握れなくなったフブキは回避に専念していた。が、それも長くは続かず、犬飼が指摘した通り"左からの攻撃"を何度も喰らい追い詰められていく。そしてトドメとばかりに真剣な表情の村上が大きく弧月を振りかぶる姿をスクリーンに映し出されたのを見てしまった柚紀は【自分に攻撃が来る】と錯覚してしまい、反射的に目を瞑り頭を守る行動を取ってしまう。そのせいでタブレットを手放してしまったのを、地面に落ちる前に何とか米屋がキャッチし、出水が怯えている柚紀を落ち着かせる。そしてスクリーンから目を離した瞬間に、会場全体が騒然となる。その理由は
「"ひ、左でそれも逆手で弧月を抜いた"だとっ!!?それも長さは"通常より遥かに短い"って事は……サブにも弧月をセットしているのか?!じゃあ、何で今まで抜かなかったんだ??」
荒船が説明した通り、左脇を狙った村上の攻撃を新たに生成した短めの弧月で防いだのだった。今まで通常の長さの弧月一本で戦っていた筈のフブキが何故………そう殆どの者が考える中、"彼女の本当の戦闘スタイル"を知る者達はこう口にした
「「「やっと抜いた(か/ね)、これからが(アイツ/野々村/フブキ)の本領発揮(だ。/な訳だな。/ターイム!?……面白くなって来たよー!!)」」」