55.抜刀の曲(120.
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五本が終わり十分のインターバルに入る。すると柚紀が【フブキに会いたい、でもどのブースに居るか分からない。何時も決まった部屋を使っているとは言ってましたが、肝心の番号聞いてない……(´・ω・`)】とタブレットを見せて自己主張をする。すると、そこそこフブキと仲の良い二人は使っているブース番号に心当たりがあるらしく、連れて行ってくれる様子。米屋が手を繋ぎ先頭を行き、柚紀は追随。出水は言実に「歌姫がブースに入ります。生身だから多分問題は……分かりました、フォローします」と連絡を入れて指示を受けるのであった。そしてやって来た"309号室"には確かにフブキが居たのであった。米屋は入り口前で乱入者が来ないように見張りとして待機をし、出水は万が一にも柚紀が機械に触れないようにガード役を担っていた。そしてタブレットを使って色々柚紀は言っているらしいが、当のフブキは「分かってる分かってる」や「作戦通りにやる方が難しいんだから文句を言うなよなー」と些か反発的な反応を示す。……戦術関連だと柚紀の読みはかなりのモノなのは、友人であるフブキだって知っている筈だが…と、流石に不審に二人が感じ始めた辺りで「再開まで後三分だよ〜」の巽アラームにより、女子二人の会話も終了となり【時間切れみたいですし、戻りましょうか】と促されて出水から先にブースを出る。そして柚紀が部屋を出ようとした時
(…ギュッ!)『………格好良い姿、期待してるよ?……頑張ってね、………"フブキ"』(パッ!テクテク…クルッ、パタパタ……テクテク)
「…!!?…(…あの時は錯乱状態だったし、タブレットなら呼び方なんて容易に変えられるが、今のは……聞き間違えじゃねぇな)……ダチの、イヤ……"親友"の頼みを聞けなきゃ女が廃るってか!!期待には答えてやるよ、やっと呼び捨てで呼べる程……(ニヤリ)俺を信用信頼してくれてるんだからさ」
「……なぁ、柚紀ちゃん。野々村ちゃんに何を言ってたのさ?表情もタブレットも俺からも見れなかったから流石に気になるよ?」
【えっと……"カメレオンお披露目は早すぎる"って文句を。だってフブキってさ"ズルせず正々堂々全力で戦う娘"でしょ?確かにカメレオン使うのだって駄目じゃないけど、……やっぱり奇襲感が強いかなって。会場が騒然としたのだって多分皆"フブキがカメレオン使った事"に驚いたから、だと思います(・▽・)d】
「あ〜、なる程な。それに"コレで"鋼さん相手にカメレオン奇襲も効きづらくなったわけだもんな〜。……ってか野々村ちゃん、詰んでねぇ?後補助系で攻撃に使えそうなトリガー残ってなくね?」
【んー……ソコは見てからのお楽しみです!!私と一緒に対策を考えたんだから、期待は多分裏切りませんよ?(・∀・)ニヤニヤ】
フブキを知る者程彼女のこだわりを知っている、だから"もう後がない"と考えてしまう。が、柚紀と二人で作戦会議する時に【何処までこだわりを貫くか、全てを貫き通せる程、村上は……"トップクラスのボーダー隊員の実力"は甘くはない】と、初めに現実を突き付けた上で、色々対策を講じたのだった
多分、とは表示されているが柚紀の表情は自信溢れた、疑いのないモノであるのに気づいている二人はとりあえず後半戦を見る事に。そして開始直後は互いに前半戦同様のトリガー構成に見える、が
「ん??おやおや?……あの子が"待ち"の構えとは珍しいね〜。大体アタッカー相手だと自分から間合いを詰めるのにさ〜」
「鋼対策で前半と攻め方を変えてきたのか?だが、……その程度の変化じゃ意味がない。鋼相手に自分から攻撃出来ない隊員なんて今まで沢山居た。彼奴だって別に野々村"とだけ"ランク戦していた訳じゃない」
「それは野々村ちゃんだって分かっていそうだけどね〜。…………何か狙っているのかな?だとしても旋空持ちの村上くんに微妙な間合いを取るのはどうかと思うけどね〜。五本目はそれが原因で負けてるし」
実況・解説組も出水達同様の考えをしているらしく、"村上が明らかに有利"と言いたげな様子である。そして間合いをジリジリと詰めていた村上が一気に距離を縮めようとした、その時
- ……!?……ズサーー!? -
「ん?ん??ん???……な、何か起きたんだ??距離を詰めていた村上くんが、いきなり……後退した??でも、野々村ちゃんナニもしてなくない???ちょっっ!?解説二人は分かる?あの動きの原理?!」
「…………すみません、俺にもさっぱりです」
「俺もお手上げかな?でもさ、………(クルッ)あれからずっとそこに居続けている貴方なら、野々村ちゃんが仕掛けたトリック分かったりしますか?……風間さん」
「(フン)理由か?……野々村をよぉく見れば分かると思うが?………とは言えど、このスクリーンは"見たい箇所を見る"のは適さないから分かりづらいのも仕方ないな。……恐らく答えは"もぐら爪"だ。以前、俺が村上と手合わせした際にソレを使って隙を作った事がある。…………相手が誰かと戦った対戦ROMを見て、有効手段を用いるのは戦略的には有効だからな」
「もぐら爪っ?!!えっ?!つまりだよ??……あの野々村ちゃんが弧月以外を使った訳???」
三人から数歩程離れた位置に未だに居座っていた風間が口にした内容に、流石の巽ですら驚きを示していた。そんな状況でも試合は進行を続けており、今度はフブキが接近して弧月による攻撃を仕掛ける。これをレイガストで受ける構えを取る村上だが……
- -
-
- ……ピシッ!…ビュン!!……グサッ!! -
「!!?」
「流石にレイガストありだと俺の方が部が悪い。だが!(キィン……バッ!)……まだまだ熟練度が低いのと経験不足により、予想外な事態には……(ザシュッ!!)対処しきれていないな。ソレも弧月同様に手首や腕を切られたら使えなくなるんだ(……ザン!!)………それなら狙うに決まってるだろ?"弧月だけ"の実力なら、俺の方が遥かに上、だからな」
(…ギュッ!)『………格好良い姿、期待してるよ?……頑張ってね、………"フブキ"』(パッ!テクテク…クルッ、パタパタ……テクテク)
「…!!?…(…あの時は錯乱状態だったし、タブレットなら呼び方なんて容易に変えられるが、今のは……聞き間違えじゃねぇな)……ダチの、イヤ……"親友"の頼みを聞けなきゃ女が廃るってか!!期待には答えてやるよ、やっと呼び捨てで呼べる程……(ニヤリ)俺を信用信頼してくれてるんだからさ」
「……なぁ、柚紀ちゃん。野々村ちゃんに何を言ってたのさ?表情もタブレットも俺からも見れなかったから流石に気になるよ?」
【えっと……"カメレオンお披露目は早すぎる"って文句を。だってフブキってさ"ズルせず正々堂々全力で戦う娘"でしょ?確かにカメレオン使うのだって駄目じゃないけど、……やっぱり奇襲感が強いかなって。会場が騒然としたのだって多分皆"フブキがカメレオン使った事"に驚いたから、だと思います(・▽・)d】
「あ〜、なる程な。それに"コレで"鋼さん相手にカメレオン奇襲も効きづらくなったわけだもんな〜。……ってか野々村ちゃん、詰んでねぇ?後補助系で攻撃に使えそうなトリガー残ってなくね?」
【んー……ソコは見てからのお楽しみです!!私と一緒に対策を考えたんだから、期待は多分裏切りませんよ?(・∀・)ニヤニヤ】
フブキを知る者程彼女のこだわりを知っている、だから"もう後がない"と考えてしまう。が、柚紀と二人で作戦会議する時に【何処までこだわりを貫くか、全てを貫き通せる程、村上は……"トップクラスのボーダー隊員の実力"は甘くはない】と、初めに現実を突き付けた上で、色々対策を講じたのだった
多分、とは表示されているが柚紀の表情は自信溢れた、疑いのないモノであるのに気づいている二人はとりあえず後半戦を見る事に。そして開始直後は互いに前半戦同様のトリガー構成に見える、が
「ん??おやおや?……あの子が"待ち"の構えとは珍しいね〜。大体アタッカー相手だと自分から間合いを詰めるのにさ〜」
「鋼対策で前半と攻め方を変えてきたのか?だが、……その程度の変化じゃ意味がない。鋼相手に自分から攻撃出来ない隊員なんて今まで沢山居た。彼奴だって別に野々村"とだけ"ランク戦していた訳じゃない」
「それは野々村ちゃんだって分かっていそうだけどね〜。…………何か狙っているのかな?だとしても旋空持ちの村上くんに微妙な間合いを取るのはどうかと思うけどね〜。五本目はそれが原因で負けてるし」
実況・解説組も出水達同様の考えをしているらしく、"村上が明らかに有利"と言いたげな様子である。そして間合いをジリジリと詰めていた村上が一気に距離を縮めようとした、その時
- ……!?……ズサーー!? -
「ん?ん??ん???……な、何か起きたんだ??距離を詰めていた村上くんが、いきなり……後退した??でも、野々村ちゃんナニもしてなくない???ちょっっ!?解説二人は分かる?あの動きの原理?!」
「…………すみません、俺にもさっぱりです」
「俺もお手上げかな?でもさ、………(クルッ)あれからずっとそこに居続けている貴方なら、野々村ちゃんが仕掛けたトリック分かったりしますか?……風間さん」
「(フン)理由か?……野々村をよぉく見れば分かると思うが?………とは言えど、このスクリーンは"見たい箇所を見る"のは適さないから分かりづらいのも仕方ないな。……恐らく答えは"もぐら爪"だ。以前、俺が村上と手合わせした際にソレを使って隙を作った事がある。…………相手が誰かと戦った対戦ROMを見て、有効手段を用いるのは戦略的には有効だからな」
「もぐら爪っ?!!えっ?!つまりだよ??……あの野々村ちゃんが弧月以外を使った訳???」
三人から数歩程離れた位置に未だに居座っていた風間が口にした内容に、流石の巽ですら驚きを示していた。そんな状況でも試合は進行を続けており、今度はフブキが接近して弧月による攻撃を仕掛ける。これをレイガストで受ける構えを取る村上だが……
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- ……ピシッ!…ビュン!!……グサッ!! -
「!!?」
「流石にレイガストありだと俺の方が部が悪い。だが!(キィン……バッ!)……まだまだ熟練度が低いのと経験不足により、予想外な事態には……(ザシュッ!!)対処しきれていないな。ソレも弧月同様に手首や腕を切られたら使えなくなるんだ(……ザン!!)………それなら狙うに決まってるだろ?"弧月だけ"の実力なら、俺の方が遥かに上、だからな」