54.対戦の曲〜黒服同期編〜(119.
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それから少し席替えをし、元村上が座っていた位置に柚紀、元当真が座っていた位置に村上、当真はテーブルを挟んで村上の向かいに柚紀の向かいに言実が座り、全員手つかずだったので新たに入れ直した飲み物(日本茶)を皆で一口飲んでから【そう言えば村上先輩はどうして此処に？】と、フブキと同じ問を柚紀がすれば同じ回答をして、意見を求める事に。その内容とは
【ん〜、……サイドエフェクトについて一般人にバレない様にするのは賛成ですが"どう言い訳するか"…ですか。具体的にどんな時に困っていますか？】
「………倒れそうになる前に"このままじゃバランスを崩す"と反射的に頭が理解して、いきなり助けてしまった事や、相手が言おうとした事を無意識に口走ってしまった事、だな。その時は不審な目で見られてしまい、………咄嗟に"ボーダーに入ればこの位出来る"的な言い訳をしてしまった。実際、そうなるとは限らないだろ？」
「…………年数を重ねれば、意外とそうなる気がするぜ？トリオン体とは言えど反射神経やら判断力がやっぱり鍛えられる環境に居るのは事実だからな。が、…村上は入ってまだ日が浅い。だからそれだけじゃ説得力が足りねぇかな。……村上は何でも最初から何でも出来る"天才"とは違う、サイドエフェクトのせいで勘違いされやすいが【きちんと努力した上で】上達している。…………じゃなきゃ、俺何か簡単に追い抜かせるさ。って、こんな解釈出来るのはほんの一握りだし、やっぱりサイドエフェクトを知っているのを前提で話す訳だからな〜。ん〜〜………………ユズ、何か良い案ねぇか？」
村上のサイドエフェクトは【強化睡眠記憶】、普段から使い勝手の良い能力だが【覚える事を選べない】欠点がある。何処かで経験した・聞いた事がある事柄かを覚えていなくても、寝てしまえば学習してしまい【咄嗟的、無意識に】が発生してしまっているのだ。……本来ならこんな事案は起らない筈だが、菊地原や迅に起きている"柚紀限定の能力……逆説的な能力"のせいである。あの二人との違いを上げるとしたら村上の場合は【自他に影響が出てしまっている】点だ。それも無意識にだから尚更面倒なのだ、そして師である荒船にそれを話した際に【ヤバいと感じたら言実を頼れ】とアドバイスを貰い、現在に至るのだ
さて、やはり言実は口を挟む気がなく、パソコンを操作している姿を見て(最初から私に解決させるつもりだったな)と察した柚紀。……勿論、見捨てる気もないので"自分の例"を使って一つアドバイスをする事に。その内容はと言うと
【……無意識を意識的に止めようとするのは、肉体的にも精神的にも負担が生じるので止めるべきかと思います。………じゃないと、村上先輩が何時か倒れます。これは私の経験談ですし、実際にコッチに来てからも何度かやらかしてますので】
「ま、柚紀の場合はかなりレアケースな事案ばっかりだけどな。……なら、どうするつもりだ？」
【簡単に言えば"言い訳に信憑性を持たせれば良いんです"。例えば危ない所を助けた例なら"おっちょこちょいの別役くん"を、揚げ足を取ってしまった例なら"師匠である荒船先輩"を使うんです。「身近にコイツが居るお陰でこの手の事に敏感になった」や「戦闘において相手を観察して先読みをするのを身に着ける為に日頃から意識しろと、師匠にアドバイスを貰って実行した結果だ」的な感じに！但し"嘘は駄目"なのと"他人に押し付けられたり、嫌嫌慣れた的なニュアンスも良くない"ですので注意して下さい。で、更にダメ押しと言いますか"穂刈先輩"にサポートをお願いするのが良いと思います。確か加賀美先輩から「同じクラス」と窺っていますし、丁度この二人とは何かと縁がありますから更に言葉の厚みが出る……筈です！(๑•̀ㅁ•́๑)✧】
「あっ！！(ポン！)なる程！？太一とは同じポジションだし、荒船先輩は同じチームだもんな！！よし！早速連絡を…………って、俺がこんな事をいきなり言ったら穂刈先輩が混乱しそうだし…………(ﾁﾗｯ)な、なぁ鶴ヶ峰、代わりに打ってくれないか？」
こんな感じで妙案が出た所で、早速実践する為にあらかじめ協力者に事情説明をする事になった。その作業がしやすくする為にとまた席替えが敢行され、村上と柚紀の位置が入れ替わり【柚紀が荒船宛に打つ内容を笹森が真似して穂刈に送る】事になり、……笹森は柚紀との距離が近くなり顔を赤くさせながら些か緊張しつつ作業をしており、柚紀は荒船にどう説明するかを考えるのに没頭しており笹森の様子には気付いていない
そんな二人を見て(……なる程、笹森は鶴ヶ峰の事が…)と事情を察した村上はその考えを口には出さず、代わりに【ならば柚紀はサイドエフェクト関連をどうやって誤魔化しているか】を参考までにフブキ達に訊ねる。が、その内容を聞いて【大変度のレベルが違いすぎる】と理解したのであった。嘘と思われかねない内容も"柚紀本人の容態状況や周囲の認知度、更には裏付けされるだけの人物派遣やら書類"まで用意しているのだ。実際にコレらは嘘は付いていない、ただ【詳細説明をしていない。しなくても前例や実例があるので、危険性は十分に伝われば良いし、検討外れな解釈をされる確率は低くなる様に手を打ってあるのだ】……流石の叔母さまである
【ん〜、……サイドエフェクトについて一般人にバレない様にするのは賛成ですが"どう言い訳するか"…ですか。具体的にどんな時に困っていますか？】
「………倒れそうになる前に"このままじゃバランスを崩す"と反射的に頭が理解して、いきなり助けてしまった事や、相手が言おうとした事を無意識に口走ってしまった事、だな。その時は不審な目で見られてしまい、………咄嗟に"ボーダーに入ればこの位出来る"的な言い訳をしてしまった。実際、そうなるとは限らないだろ？」
「…………年数を重ねれば、意外とそうなる気がするぜ？トリオン体とは言えど反射神経やら判断力がやっぱり鍛えられる環境に居るのは事実だからな。が、…村上は入ってまだ日が浅い。だからそれだけじゃ説得力が足りねぇかな。……村上は何でも最初から何でも出来る"天才"とは違う、サイドエフェクトのせいで勘違いされやすいが【きちんと努力した上で】上達している。…………じゃなきゃ、俺何か簡単に追い抜かせるさ。って、こんな解釈出来るのはほんの一握りだし、やっぱりサイドエフェクトを知っているのを前提で話す訳だからな〜。ん〜〜………………ユズ、何か良い案ねぇか？」
村上のサイドエフェクトは【強化睡眠記憶】、普段から使い勝手の良い能力だが【覚える事を選べない】欠点がある。何処かで経験した・聞いた事がある事柄かを覚えていなくても、寝てしまえば学習してしまい【咄嗟的、無意識に】が発生してしまっているのだ。……本来ならこんな事案は起らない筈だが、菊地原や迅に起きている"柚紀限定の能力……逆説的な能力"のせいである。あの二人との違いを上げるとしたら村上の場合は【自他に影響が出てしまっている】点だ。それも無意識にだから尚更面倒なのだ、そして師である荒船にそれを話した際に【ヤバいと感じたら言実を頼れ】とアドバイスを貰い、現在に至るのだ
さて、やはり言実は口を挟む気がなく、パソコンを操作している姿を見て(最初から私に解決させるつもりだったな)と察した柚紀。……勿論、見捨てる気もないので"自分の例"を使って一つアドバイスをする事に。その内容はと言うと
【……無意識を意識的に止めようとするのは、肉体的にも精神的にも負担が生じるので止めるべきかと思います。………じゃないと、村上先輩が何時か倒れます。これは私の経験談ですし、実際にコッチに来てからも何度かやらかしてますので】
「ま、柚紀の場合はかなりレアケースな事案ばっかりだけどな。……なら、どうするつもりだ？」
【簡単に言えば"言い訳に信憑性を持たせれば良いんです"。例えば危ない所を助けた例なら"おっちょこちょいの別役くん"を、揚げ足を取ってしまった例なら"師匠である荒船先輩"を使うんです。「身近にコイツが居るお陰でこの手の事に敏感になった」や「戦闘において相手を観察して先読みをするのを身に着ける為に日頃から意識しろと、師匠にアドバイスを貰って実行した結果だ」的な感じに！但し"嘘は駄目"なのと"他人に押し付けられたり、嫌嫌慣れた的なニュアンスも良くない"ですので注意して下さい。で、更にダメ押しと言いますか"穂刈先輩"にサポートをお願いするのが良いと思います。確か加賀美先輩から「同じクラス」と窺っていますし、丁度この二人とは何かと縁がありますから更に言葉の厚みが出る……筈です！(๑•̀ㅁ•́๑)✧】
「あっ！！(ポン！)なる程！？太一とは同じポジションだし、荒船先輩は同じチームだもんな！！よし！早速連絡を…………って、俺がこんな事をいきなり言ったら穂刈先輩が混乱しそうだし…………(ﾁﾗｯ)な、なぁ鶴ヶ峰、代わりに打ってくれないか？」
こんな感じで妙案が出た所で、早速実践する為にあらかじめ協力者に事情説明をする事になった。その作業がしやすくする為にとまた席替えが敢行され、村上と柚紀の位置が入れ替わり【柚紀が荒船宛に打つ内容を笹森が真似して穂刈に送る】事になり、……笹森は柚紀との距離が近くなり顔を赤くさせながら些か緊張しつつ作業をしており、柚紀は荒船にどう説明するかを考えるのに没頭しており笹森の様子には気付いていない
そんな二人を見て(……なる程、笹森は鶴ヶ峰の事が…)と事情を察した村上はその考えを口には出さず、代わりに【ならば柚紀はサイドエフェクト関連をどうやって誤魔化しているか】を参考までにフブキ達に訊ねる。が、その内容を聞いて【大変度のレベルが違いすぎる】と理解したのであった。嘘と思われかねない内容も"柚紀本人の容態状況や周囲の認知度、更には裏付けされるだけの人物派遣やら書類"まで用意しているのだ。実際にコレらは嘘は付いていない、ただ【詳細説明をしていない。しなくても前例や実例があるので、危険性は十分に伝われば良いし、検討外れな解釈をされる確率は低くなる様に手を打ってあるのだ】……流石の叔母さまである
