53.再確認の曲〜親友の定義とは〜(118.
夢小説設定
ご利用の端末、あるいはブラウザ設定では夢小説機能をご利用になることができません。
古いスマートフォン端末や、一部ブラウザのプライベートブラウジング機能をご利用の際は、機能に制限が掛かることがございます。
それからシロを自宅に送り届け、諏訪と柚紀は本部基地へと車で移動をした。トリオン体なのは会話の為にタブレットを見ながら運転何て危ないのは分かりきっているが、やはり無言は諏訪も嫌だからである。一応ラジオを流してはいるが、若者の柚紀にはあまり馴染みがないらしく……逆に質問攻めに遭い、かと言って下手な"歌詞のある音楽"を聞かせるのは今の少女に与える影響が未知数なので、楽器による演奏曲を適当に流している。とは言ってもそこまで長い時間車に乗っている訳じゃないので、話している間に到着するのが殆どだが
そして基地に着けば寄り道せずに言実のラボに向かい、室内に誰も居なければ諏訪が居座り、主が居ればそこでお役目終了なのだが………今回は前者であった。そして到着すると、柚紀はお茶の用意をし始める。自分は紅茶系を好んで飲むが、お迎えに来てくれる面々は大体コーヒー派が多く、更に言実も人一倍コーヒーにはこだわりがあり、器具や豆は充実しており……【誰だって飲むなら好き好んだのを美味しく頂きたい】だろうと柚紀は考え、言実に許可を貰って【お世話になった人に菓子や飲み物を振る舞う】的なルールがいつの間にか出来ていたのであった。因みに最初は言実や"失敗しても許してくれそうな相手や、サボりをしていた相手に対する口止め料として"練習相手を頼んだりしていた。(前者は諏訪や冬島、後者は主に太刀川と当真)……学校を休み勝ちだが、その間にただ何もせずにダラダラ過ごしたりはせず、多忙で【興味があっても手が回らなかった事】に挑戦している柚紀である。そして意外とコーヒーについてそこそこ詳しい諏訪に"ちょっとしたアドバイス"を貰ってから、いざ!となったタイミングで言実がご帰還
『!……もう帰ってきていたか。"私服で保健室登校"している関係上、一般学生が下校する前か、疎らになってから来るとは思っておったのだが…(…ナデナデ)………学校で、ナニか遭ったか?』
『(フルフル)(えっと、……"シロ"が私と話すのに夢中で、目や能力を酷使させちゃって………頭や古傷が痛み出しちゃったから自宅まで送る為に早退してきたの。あ、……………諏訪さんって、その……知っているんですか?)』
「んあ?……………………あれか?左目の……"赤いカラコン"の下に隠された秘密についてか?知ってるぜ?何せ巽の姐さんにパシらされて、右目と同じ色のカラコンを探してきたのは俺だったからな〜。風間は元々赤目だからアレを買うのは違和感あるだろうし、姐さん達の場合は方や使わないから興味なしで、もう片方は目的忘れて趣味に使う為に別のを買いそうだからってのが理由だ。……堤は細目だし、おサノも詳しそうだが市河の事を話すのには抵抗があったから渋々一人で……日佐人とアイツが顔見知りって知ったのは、数ヶ月前だし。ま、知ってても連れては行かねぇか。……アレは他人に知られたくねぇだろうからな〜」
『(な、なる程!………そう言えば、笹森くんが私…達になるのかな?用事があったみたいなんですが、諏訪さんは分かりますか?)』
「………………検討は付くが日佐人本人に聞け。ほら、手が止まってるぞ〜。ついでに姐さんの分も淹れてやれ〜」
と、作業が中断してしまったが諏訪に促されて動き出す柚紀。数分後何とか二人分のを淹れ終えて飲んでもらうと『……だいぶマシになったが、豆の良さが引き出されていない』やら「十分美味いと思うが、"まだまだ緊張気味"で苦くなりやすいな」とアドバイスを貰って"次こそは!"と意気込みつつ、自分も紅茶を楽しみながら時間を過ごした柚紀
そして、放課後の時間帯になり笹森……だけでなく何故か奥寺や小荒井も一緒にラボに訪れる。不思議そうにしている柚紀を「説明するより見た方が多分早い」と言いながら、ある場所に連れて行こうとする中学生組を言実が止めて行き先を訊ねる。その場所は基地内ではあるが、聞いた瞬間に柚紀が軽く取り乱してしまい大人達が落ち着かせ、両者の理由や事情を色々察している諏訪が同行する事を条件に言実から姪を連れ出す許可が降りる。そして移動しながら三人に【せめてコイツが必要な理由を先に言実に説明しろ】と諏訪が諸注意している間、柚紀は諏訪と手を繋いだ状態で静かに歩いていた。……何故自分が呼ばれたのかが分からなくて、少し不安に思いながら
- - -
- -
-
暫くすると、目的地である訓練室に辿り着いた一行は全ての部屋の様子が分かる機械室に足を運んだ。システム稼働中は基本乱入防止やらセキュリティーがあるのか入れないのと、傍目からしたら"どの部屋に目的の人物が居るか"分からないからだ。そしてそこには先客が
「あれ?歌川に……菊地原??何でこんな所に二人が居るんだよ?それもトリオン体でさ」
「(クルッ)……!?………足音でかなりの人数なのは分かっていたし、話し声で小荒井が一番最初に来るかも把握していたけど…(スウゥ)……何で鶴ヶ峰が居るのさ?此処で何があったか、忘れた訳じゃないでしょ?((彼女が取り乱せばシステムがどうなるか……いい加減学習しなよ?あの人に怒られても知らないよ僕))」
『(ビクッ!?……カタカタ)』
「!!……(ナデナデ)ったく、イマドキの餓鬼は生意気で言葉足らずな奴等ばっかりだなぁ〜おい。つる姐の許可は出ているからお前にとやかく言われる筋合いはねぇ!!(ナデナデ)で、……トリオン体のお前等が居るのは【監視と騒動抑制目的】だろ?最近人目がねぇ所で姑息なイジメやら嫌がらせが多発していて、密室を意図的に作れる此処も使われるケースもある、って風間から聞いたぜ。が、(ナデナデ)此処ならエンジニアやオペレーターが遠隔で監視出来るだろうから………理由は"俺達と同じ"か?((少しは言葉を選べ菊地原、言いたい事を言うのは悪くねぇが、今の鶴ヶ峰は不安定な状況だ。色々"何時も通りに"出来ない位に、な。そん位、ご自慢の耳で分かるだろうが))(ナデナデ)」
風間隊の二人がおり、菊地原がやって来た面々に対処する。が、何時もの毒舌を受け流せない柚紀を諏訪が宥めつつ対話をする。学生三人は口を挟まず、歌川は何やら訓練室使用者に対して何か話をしていた。そしてその相手こそ、柚紀達が此処に来た理由・目的の人物である……………何処か焦りや怒りの感情が醸し出されているフブキだった
そして基地に着けば寄り道せずに言実のラボに向かい、室内に誰も居なければ諏訪が居座り、主が居ればそこでお役目終了なのだが………今回は前者であった。そして到着すると、柚紀はお茶の用意をし始める。自分は紅茶系を好んで飲むが、お迎えに来てくれる面々は大体コーヒー派が多く、更に言実も人一倍コーヒーにはこだわりがあり、器具や豆は充実しており……【誰だって飲むなら好き好んだのを美味しく頂きたい】だろうと柚紀は考え、言実に許可を貰って【お世話になった人に菓子や飲み物を振る舞う】的なルールがいつの間にか出来ていたのであった。因みに最初は言実や"失敗しても許してくれそうな相手や、サボりをしていた相手に対する口止め料として"練習相手を頼んだりしていた。(前者は諏訪や冬島、後者は主に太刀川と当真)……学校を休み勝ちだが、その間にただ何もせずにダラダラ過ごしたりはせず、多忙で【興味があっても手が回らなかった事】に挑戦している柚紀である。そして意外とコーヒーについてそこそこ詳しい諏訪に"ちょっとしたアドバイス"を貰ってから、いざ!となったタイミングで言実がご帰還
『!……もう帰ってきていたか。"私服で保健室登校"している関係上、一般学生が下校する前か、疎らになってから来るとは思っておったのだが…(…ナデナデ)………学校で、ナニか遭ったか?』
『(フルフル)(えっと、……"シロ"が私と話すのに夢中で、目や能力を酷使させちゃって………頭や古傷が痛み出しちゃったから自宅まで送る為に早退してきたの。あ、……………諏訪さんって、その……知っているんですか?)』
「んあ?……………………あれか?左目の……"赤いカラコン"の下に隠された秘密についてか?知ってるぜ?何せ巽の姐さんにパシらされて、右目と同じ色のカラコンを探してきたのは俺だったからな〜。風間は元々赤目だからアレを買うのは違和感あるだろうし、姐さん達の場合は方や使わないから興味なしで、もう片方は目的忘れて趣味に使う為に別のを買いそうだからってのが理由だ。……堤は細目だし、おサノも詳しそうだが市河の事を話すのには抵抗があったから渋々一人で……日佐人とアイツが顔見知りって知ったのは、数ヶ月前だし。ま、知ってても連れては行かねぇか。……アレは他人に知られたくねぇだろうからな〜」
『(な、なる程!………そう言えば、笹森くんが私…達になるのかな?用事があったみたいなんですが、諏訪さんは分かりますか?)』
「………………検討は付くが日佐人本人に聞け。ほら、手が止まってるぞ〜。ついでに姐さんの分も淹れてやれ〜」
と、作業が中断してしまったが諏訪に促されて動き出す柚紀。数分後何とか二人分のを淹れ終えて飲んでもらうと『……だいぶマシになったが、豆の良さが引き出されていない』やら「十分美味いと思うが、"まだまだ緊張気味"で苦くなりやすいな」とアドバイスを貰って"次こそは!"と意気込みつつ、自分も紅茶を楽しみながら時間を過ごした柚紀
そして、放課後の時間帯になり笹森……だけでなく何故か奥寺や小荒井も一緒にラボに訪れる。不思議そうにしている柚紀を「説明するより見た方が多分早い」と言いながら、ある場所に連れて行こうとする中学生組を言実が止めて行き先を訊ねる。その場所は基地内ではあるが、聞いた瞬間に柚紀が軽く取り乱してしまい大人達が落ち着かせ、両者の理由や事情を色々察している諏訪が同行する事を条件に言実から姪を連れ出す許可が降りる。そして移動しながら三人に【せめてコイツが必要な理由を先に言実に説明しろ】と諏訪が諸注意している間、柚紀は諏訪と手を繋いだ状態で静かに歩いていた。……何故自分が呼ばれたのかが分からなくて、少し不安に思いながら
- - -
- -
-
暫くすると、目的地である訓練室に辿り着いた一行は全ての部屋の様子が分かる機械室に足を運んだ。システム稼働中は基本乱入防止やらセキュリティーがあるのか入れないのと、傍目からしたら"どの部屋に目的の人物が居るか"分からないからだ。そしてそこには先客が
「あれ?歌川に……菊地原??何でこんな所に二人が居るんだよ?それもトリオン体でさ」
「(クルッ)……!?………足音でかなりの人数なのは分かっていたし、話し声で小荒井が一番最初に来るかも把握していたけど…(スウゥ)……何で鶴ヶ峰が居るのさ?此処で何があったか、忘れた訳じゃないでしょ?((彼女が取り乱せばシステムがどうなるか……いい加減学習しなよ?あの人に怒られても知らないよ僕))」
『(ビクッ!?……カタカタ)』
「!!……(ナデナデ)ったく、イマドキの餓鬼は生意気で言葉足らずな奴等ばっかりだなぁ〜おい。つる姐の許可は出ているからお前にとやかく言われる筋合いはねぇ!!(ナデナデ)で、……トリオン体のお前等が居るのは【監視と騒動抑制目的】だろ?最近人目がねぇ所で姑息なイジメやら嫌がらせが多発していて、密室を意図的に作れる此処も使われるケースもある、って風間から聞いたぜ。が、(ナデナデ)此処ならエンジニアやオペレーターが遠隔で監視出来るだろうから………理由は"俺達と同じ"か?((少しは言葉を選べ菊地原、言いたい事を言うのは悪くねぇが、今の鶴ヶ峰は不安定な状況だ。色々"何時も通りに"出来ない位に、な。そん位、ご自慢の耳で分かるだろうが))(ナデナデ)」
風間隊の二人がおり、菊地原がやって来た面々に対処する。が、何時もの毒舌を受け流せない柚紀を諏訪が宥めつつ対話をする。学生三人は口を挟まず、歌川は何やら訓練室使用者に対して何か話をしていた。そしてその相手こそ、柚紀達が此処に来た理由・目的の人物である……………何処か焦りや怒りの感情が醸し出されているフブキだった