52.決断の曲(117.
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〜 時枝と別れた佐鳥のその後 〜
「……イテテ、あ〜………やっぱり痛覚ナシにした方が良いかな〜?トリオン体だからって皆容赦ない事してくるから参るよ本当にさ」
「…………………ま、それは個人の判断じゃねぇか?痛みや疲労感を感じねぇと人ってのは何処までも頑張っちまう生き物らしいからな〜、……因みにエンジニア共はそうならない様にトリオン体使用者は"わざと感覚オン"にしてるらしいぜ?(…スッ)」
「!??…す、諏訪さんっ!!?えっ?な、何で此処に??」
「ん?………(ドカッ!……ガシガシ)三輪隊による事情聴取が終わった後に、何故かお偉いさん方に呼ばれて"鶴ヶ峰や餓鬼共についての意見"を述べて開放されたら、次は巽の姐さんに【悩みを抱える後輩くんを助けろ】的なのを言われて此処に来た。……(ナデナデ)一見お気楽で何も考えてねぇ様に見えるが、実はお前が一番周囲を見ているよな〜。分かりづらいけどな」
「…………………別に佐鳥は、……オレは自分のしたい事をしているだけです。………それで良いと思ってた。でも、……………………それをして、あの子が傷つく、……泣くのは嫌です。何処まであの子の意志を尊重し、何処まで……自分らしくすれば良いかが、オレにはもう、分からない。オレが全部我慢すれば、良いのかも知れないけど、それじゃあ……きっと(ギュッ!)」
「(ナデナデ)……ま、あの姫様に感付かれるだろうな。………誰もが"平等に望みが叶う"何て事は不可能だ。必ずナニかを妥協して諦めなきゃならねぇ、この世の中はそんな風に出来ている。が、(ナデナデ)大事で大切な事だから諦めたくないって思っちまうのが人ってモンだ。なら"どちらかを諦める"じゃなくて………"別の答えを見つけてみろ"。諦めずに済む方法を、………多分道のりは険しいだろうが、諦めて後悔するよりは(クシャリ……ポン)マシだろうさ」
「諦めずに済む、別の答え……………うが〜〜〜!!!?皆さんアドバイスはしてくれますが、答えまで教えてくれない!!意地悪ですよぉ〜!!!」
「ったりメェだ!?他人に与えられるだけじゃ成長しねぇし、これはテメェの問題だろうが!!自力で解決しろ!?アドバイスしてくれるだけでも有り難く思いやがれ!!!(ガシガシ)………本当なら部下の恋敵であるお前にこんな事を言う義理なんてねぇんだぞ!?」
「………じゃあお節介好きで世話焼きな諏訪さんに、もう一人お願いしたい奴が居るんですが…「あ!言っておくが時枝には助言済みだせ?」……えっ?!!い、いつの間にっ!!ってか諏訪さんは、…………いつかこうなるって分かっていたんですか?」
「…………まぁな。鶴ヶ峰がお前等に対してどんな感情を抱いているかを理解出来て、その時も二人が協力関係を継続していれば……少なからず、今回みてぇな事案は発生するのは分かっていたぜ?楽すれば必ずシワ寄せがくるってのが、世の常だからな。(スクッ)……別にお前だけが悪くねぇ、だが……【安定を求めてちゃ、更に先に進むのは無理だ。不安だろうと"その先"に一歩踏み出せ】。で、それを鶴ヶ峰にばかり強いるんじゃなくてたまにはお前から、やってみろ。お姫様に守られてばかりじゃ王子として格好悪ぃぜ?(ニヤリ、……キイィー…ガチャ)」
「……………っ!!??(お、お、王子って!アレか?柚紀ちゃんの渾名が歌姫だから相手側は必然的に王子になるって訳なのか?!でもな〜)……オレもとっきーも王子って柄じゃなくない?それが合いそうなのって嵐山さんとか、……とりまるでしょ?ってか、アイツは………あの子をどう思っているんだろう?アレもとっきー並に分かりづらいから判断つかないよ全く(ハァ〜)」
- ………一方、その頃 -
「……すみませんがおれはこれで。…話を聞いてくれて有難う御座いました。後、ジュースご馳走さまです」
「気にするな、俺も似た事で悩んでいた時に言われた事を同じ風に言っただけに過ぎねぇよ。……あんま悩み過ぎるなよ?」
「…………(ペコリ、…スタスタスタスタ)」
「(……ったく!名アシストなアイツでも苦手な事の一つや二つはあるもんだな。これで変に拗れなければ良いが)……っと、……悪いな鋼。いきなり講義を中断しちまったばかりか、隠れてもらってよ」
「(…ヒョコリ)いや、構わない。所で荒船、……彼…時枝の悩みの種は、……鶴ヶ峰なのか?俺も彼女とはそこまで親しくはないが、………普通の子とは色々違うのは理解出来る。能力持ちの件もだが、……………気になる体験を最近したからな」
「気になる体験?……何だよソレは?」
「……俺のサイドエフェクトは【あくまでも一度自身で体験した内容を睡眠学習を用いて習得する】ものの筈が……【実体験していないにも関わらず、体や脳が"この後どうなるか"を理解している】…………そんな感覚に見舞われたんだ。因みに対象は鶴ヶ峰限定だ。…………荒船は、どう思う?」
「……………………それのせいで私生活に悪影響が出るなら問題だが、そこまで支障がないなら暫く様子見しろ。で、違和感を感じたり誰かに心配され始めたら即座に言実さんに相談しろ。……お前と鶴ヶ峰はさほど接点はない、下手に悪化はしないとは思うが……………こればかりは俺には理解出来ない領域だからな」
「鶴ヶ峰関係だから言実さん、か?………サイドエフェクトならカゲに話すのは駄目なのか?」
「………話すとしたら、あの二人が"会った後"にしろ。多分、カゲは能力の相性的にも相当苦労しそうだからな。理解者が居ねぇとコレ、シンドイだろ?……コッチが先に話しちまったら、カゲは俺達に愚痴らない、気がする(ハァ〜)……能力持ちは差はあれど、"悩みを抱え込む"奴ばかりだよな〜。ま、………周囲の奴らの対処の影響で、こうなっちまったから(ポン、ナデナデ)……鋼が悪い訳じゃねぇよ」
「………なら俺は恵まれているんだな、こうやって理解してくれる奴に会えたんだからさ。荒船然り、…………野々村然り、だ」
「だな!俺に感謝しろよ〜!!(ワシャワシャ、ポン)……ま、お礼は【俺の戦術理論を用いて野々村に勝ち越せる様になってくれれば】、(フッ)それで構わねぇよ。ほら、作戦練るぞ!?」
「あぁ、宜しく頼む」
→
「……イテテ、あ〜………やっぱり痛覚ナシにした方が良いかな〜?トリオン体だからって皆容赦ない事してくるから参るよ本当にさ」
「…………………ま、それは個人の判断じゃねぇか?痛みや疲労感を感じねぇと人ってのは何処までも頑張っちまう生き物らしいからな〜、……因みにエンジニア共はそうならない様にトリオン体使用者は"わざと感覚オン"にしてるらしいぜ?(…スッ)」
「!??…す、諏訪さんっ!!?えっ?な、何で此処に??」
「ん?………(ドカッ!……ガシガシ)三輪隊による事情聴取が終わった後に、何故かお偉いさん方に呼ばれて"鶴ヶ峰や餓鬼共についての意見"を述べて開放されたら、次は巽の姐さんに【悩みを抱える後輩くんを助けろ】的なのを言われて此処に来た。……(ナデナデ)一見お気楽で何も考えてねぇ様に見えるが、実はお前が一番周囲を見ているよな〜。分かりづらいけどな」
「…………………別に佐鳥は、……オレは自分のしたい事をしているだけです。………それで良いと思ってた。でも、……………………それをして、あの子が傷つく、……泣くのは嫌です。何処まであの子の意志を尊重し、何処まで……自分らしくすれば良いかが、オレにはもう、分からない。オレが全部我慢すれば、良いのかも知れないけど、それじゃあ……きっと(ギュッ!)」
「(ナデナデ)……ま、あの姫様に感付かれるだろうな。………誰もが"平等に望みが叶う"何て事は不可能だ。必ずナニかを妥協して諦めなきゃならねぇ、この世の中はそんな風に出来ている。が、(ナデナデ)大事で大切な事だから諦めたくないって思っちまうのが人ってモンだ。なら"どちらかを諦める"じゃなくて………"別の答えを見つけてみろ"。諦めずに済む方法を、………多分道のりは険しいだろうが、諦めて後悔するよりは(クシャリ……ポン)マシだろうさ」
「諦めずに済む、別の答え……………うが〜〜〜!!!?皆さんアドバイスはしてくれますが、答えまで教えてくれない!!意地悪ですよぉ〜!!!」
「ったりメェだ!?他人に与えられるだけじゃ成長しねぇし、これはテメェの問題だろうが!!自力で解決しろ!?アドバイスしてくれるだけでも有り難く思いやがれ!!!(ガシガシ)………本当なら部下の恋敵であるお前にこんな事を言う義理なんてねぇんだぞ!?」
「………じゃあお節介好きで世話焼きな諏訪さんに、もう一人お願いしたい奴が居るんですが…「あ!言っておくが時枝には助言済みだせ?」……えっ?!!い、いつの間にっ!!ってか諏訪さんは、…………いつかこうなるって分かっていたんですか?」
「…………まぁな。鶴ヶ峰がお前等に対してどんな感情を抱いているかを理解出来て、その時も二人が協力関係を継続していれば……少なからず、今回みてぇな事案は発生するのは分かっていたぜ?楽すれば必ずシワ寄せがくるってのが、世の常だからな。(スクッ)……別にお前だけが悪くねぇ、だが……【安定を求めてちゃ、更に先に進むのは無理だ。不安だろうと"その先"に一歩踏み出せ】。で、それを鶴ヶ峰にばかり強いるんじゃなくてたまにはお前から、やってみろ。お姫様に守られてばかりじゃ王子として格好悪ぃぜ?(ニヤリ、……キイィー…ガチャ)」
「……………っ!!??(お、お、王子って!アレか?柚紀ちゃんの渾名が歌姫だから相手側は必然的に王子になるって訳なのか?!でもな〜)……オレもとっきーも王子って柄じゃなくない?それが合いそうなのって嵐山さんとか、……とりまるでしょ?ってか、アイツは………あの子をどう思っているんだろう?アレもとっきー並に分かりづらいから判断つかないよ全く(ハァ〜)」
- ………一方、その頃 -
「……すみませんがおれはこれで。…話を聞いてくれて有難う御座いました。後、ジュースご馳走さまです」
「気にするな、俺も似た事で悩んでいた時に言われた事を同じ風に言っただけに過ぎねぇよ。……あんま悩み過ぎるなよ?」
「…………(ペコリ、…スタスタスタスタ)」
「(……ったく!名アシストなアイツでも苦手な事の一つや二つはあるもんだな。これで変に拗れなければ良いが)……っと、……悪いな鋼。いきなり講義を中断しちまったばかりか、隠れてもらってよ」
「(…ヒョコリ)いや、構わない。所で荒船、……彼…時枝の悩みの種は、……鶴ヶ峰なのか?俺も彼女とはそこまで親しくはないが、………普通の子とは色々違うのは理解出来る。能力持ちの件もだが、……………気になる体験を最近したからな」
「気になる体験?……何だよソレは?」
「……俺のサイドエフェクトは【あくまでも一度自身で体験した内容を睡眠学習を用いて習得する】ものの筈が……【実体験していないにも関わらず、体や脳が"この後どうなるか"を理解している】…………そんな感覚に見舞われたんだ。因みに対象は鶴ヶ峰限定だ。…………荒船は、どう思う?」
「……………………それのせいで私生活に悪影響が出るなら問題だが、そこまで支障がないなら暫く様子見しろ。で、違和感を感じたり誰かに心配され始めたら即座に言実さんに相談しろ。……お前と鶴ヶ峰はさほど接点はない、下手に悪化はしないとは思うが……………こればかりは俺には理解出来ない領域だからな」
「鶴ヶ峰関係だから言実さん、か?………サイドエフェクトならカゲに話すのは駄目なのか?」
「………話すとしたら、あの二人が"会った後"にしろ。多分、カゲは能力の相性的にも相当苦労しそうだからな。理解者が居ねぇとコレ、シンドイだろ?……コッチが先に話しちまったら、カゲは俺達に愚痴らない、気がする(ハァ〜)……能力持ちは差はあれど、"悩みを抱え込む"奴ばかりだよな〜。ま、………周囲の奴らの対処の影響で、こうなっちまったから(ポン、ナデナデ)……鋼が悪い訳じゃねぇよ」
「………なら俺は恵まれているんだな、こうやって理解してくれる奴に会えたんだからさ。荒船然り、…………野々村然り、だ」
「だな!俺に感謝しろよ〜!!(ワシャワシャ、ポン)……ま、お礼は【俺の戦術理論を用いて野々村に勝ち越せる様になってくれれば】、(フッ)それで構わねぇよ。ほら、作戦練るぞ!?」
「あぁ、宜しく頼む」
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