52.決断の曲(117.
夢小説設定
ご利用の端末、あるいはブラウザ設定では夢小説機能をご利用になることができません。
古いスマートフォン端末や、一部ブラウザのプライベートブラウジング機能をご利用の際は、機能に制限が掛かることがございます。
〜 ボーダー本部基地・屋上 〜
烏丸に抱えられた状態で巽に飛ばされた柚紀はそこに待ち受けていた人物を見て、目を見開く
『(迅さんに、当真先輩っ?!ど、どうして此処にって……)(…シュン!……ストン)……あ、あー。…………良かった、トリオン体ならちゃんと声が出るね。……えっと、………………迅さん、どうして私を呼んだの?……正直に言うと、(ギュッ!)…今の私は歌をまともに歌える状態じゃ、ないよ?』
「………(ナデナデ)うん、分かっているよ。でも、城戸さんはさ【亜種が出るのは君のせい】にしたがっているんだよね〜。この間の件で、それは違うって実証された筈なのにさ〜。(ナデナデ)…………だけど、人は理由を探してしまう生き物だ。"原因不明"が一番精神的にツラくなるのは柚紀ちゃんも何となく、分かるでしょ?だからさ、一芝居付き合ってよ。【今日頑張れば、暫く歌姫をお休みして好きな事して良いからさ】、……ね?」
『……好きな、事?……行きたい所に、好きなタイミングで行ったり、やりたい事を、して、良いの??普通なら、駄目とか、怒られる事、やっても、……大丈夫??』
「(ナデナデ)おぅ!!ま、やり過ぎると後のシワ寄せがヤベえから程々にしろよ?後は……他人に迷惑を掛けなきゃ良いんじゃねぇ?どっちにしても(…トントン)声が出なきゃ色々不便だし、学校やボーダーを休むには十分な理由だ。柚紀の事だから"トリオン体で学校に行く"は考えてねぇだろ?お前は生真面目で良い子ちゃん過ぎるんだ、(ツン)たまには息抜きやら悪知恵働かせて"悪い子ちゃん"になっちまえ!!………全員がそれを良しとは言わねぇだろうが、少なくともつる姐は止めねぇだろうし、迅さんが俺の言い分に口出してこねぇって事は…………つまり、そう言う事だ」
離れているし、当真から【内部通話モドキは使用禁止】と言われているので換装して烏丸に降ろして貰い二人に近づきながら話しかける表情は何処か浮かないモノだった。そんな柚紀に"無茶を承知で"一曲頼む迅が、【これが終われば君は自由】的な発言をする。……大人達から色々押し付けられる環境で育った影響か、ナニかをやる事に使命感を…理由を求めていた柚紀はそれを聞いて戸惑いを覚えつつも淡い願望を口にする。それに対して"軽い諸注意"を話した上で【今は大変な状態だから休むべきであり、保護者勢もそれを認めている】と当真が話すのであった。二人が話している間に迅は烏丸に指示を出しており、いつの間にか屋上から姿を消していたのであった
さて、"ご褒美"の為に頑張ろうとする柚紀は屋上から見えた光景を見て………反射的に当真の後ろに涙目で隠れてしまう。何故なら
「(ナデナデ)……あ〜、やっぱり分かっちゃうよね?【遠目でも敵が何時もの倍以上の巨体になっている】って。(ナデナデ)因みにさ、何で柚紀ちゃんは【自分より明らかに背が高いモノ】が駄目なの?…………あ、人は除くね」
『……………(グスン)よく、危ない目に遭ったから、です。山奥の住んでいた所は山同士の隙間に集落を作った的な感じて、ほぼ山の斜面に囲まれていて、……時々、"土砂崩れや雪崩"の被害に遭ったり、………言実さんに海に連れて行って貰った時に、小さな船に乗った時は津波のせいで転覆しかけましたし、………荷物が高く積み重なった場所や、散らかった場所に行くと………何故かよく落ちてくるし、転んだ拍子に酷い怪我をしたり、まるでコントみたいにやっぱりこう……上からの落下物に当たりそうになったのが多数、で。だから、…………苦手、と言うか怖い、です』
「(………前半は兎も角、後半のは"人為的"だよな?……どんだけ柚紀は【他人の犠牲】になっていやがるんだよっ!!って、昔の事に腹を立てても仕方ねぇか)……うしっ!(チャキン)なら俺様が全部倒してやるから安心しろ!!ま、明らかに射程外な奴や角度が悪くて撃ち抜けねぇのは別の奴等に任せるとしてだ、………迅さんはこの泣き虫姫様のガード頼みます。で、お前は【目を瞑って"歌いたい歌を垂れ流しにしろ"】……あ、無理して俺様"達"を助けようとか考えるなよ?今の柚紀だと、逆に足枷になりそうだからな〜。」
『………………それだと、私、ただ歌うだけだから、……当真先輩が危なくなっても、助けれないからね?きっちり倒して下さいよ?ってか迅さんだってアタッカーさんだから"中遠距離の攻撃手段ない"から、ね?……その武器"弧月じゃないから旋空放てません"…………よね?』
やはり風刃について"誰からも"説明を受けていないのを柚紀の発言から察する二人。迅は「当真がこう言ったんだから大丈夫だよ」と気にしていないが、当真は少し違和感を覚える。が、"頼りになる兄貴"的な立場を保つ為にも自ら宣言した事を実行に移す為に思考を切り替えるのであった
そして二人の自信たっぷりな表情を見た後に、呼吸を整えて曲の選定を行い歌う姿勢を整える。彼女が選んだのは
-徒人 には化け物…凶悪な神とも思える敵に挑む、そんな人々が描かれた物語を彩る曲 -
烏丸に抱えられた状態で巽に飛ばされた柚紀はそこに待ち受けていた人物を見て、目を見開く
『(迅さんに、当真先輩っ?!ど、どうして此処にって……)(…シュン!……ストン)……あ、あー。…………良かった、トリオン体ならちゃんと声が出るね。……えっと、………………迅さん、どうして私を呼んだの?……正直に言うと、(ギュッ!)…今の私は歌をまともに歌える状態じゃ、ないよ?』
「………(ナデナデ)うん、分かっているよ。でも、城戸さんはさ【亜種が出るのは君のせい】にしたがっているんだよね〜。この間の件で、それは違うって実証された筈なのにさ〜。(ナデナデ)…………だけど、人は理由を探してしまう生き物だ。"原因不明"が一番精神的にツラくなるのは柚紀ちゃんも何となく、分かるでしょ?だからさ、一芝居付き合ってよ。【今日頑張れば、暫く歌姫をお休みして好きな事して良いからさ】、……ね?」
『……好きな、事?……行きたい所に、好きなタイミングで行ったり、やりたい事を、して、良いの??普通なら、駄目とか、怒られる事、やっても、……大丈夫??』
「(ナデナデ)おぅ!!ま、やり過ぎると後のシワ寄せがヤベえから程々にしろよ?後は……他人に迷惑を掛けなきゃ良いんじゃねぇ?どっちにしても(…トントン)声が出なきゃ色々不便だし、学校やボーダーを休むには十分な理由だ。柚紀の事だから"トリオン体で学校に行く"は考えてねぇだろ?お前は生真面目で良い子ちゃん過ぎるんだ、(ツン)たまには息抜きやら悪知恵働かせて"悪い子ちゃん"になっちまえ!!………全員がそれを良しとは言わねぇだろうが、少なくともつる姐は止めねぇだろうし、迅さんが俺の言い分に口出してこねぇって事は…………つまり、そう言う事だ」
離れているし、当真から【内部通話モドキは使用禁止】と言われているので換装して烏丸に降ろして貰い二人に近づきながら話しかける表情は何処か浮かないモノだった。そんな柚紀に"無茶を承知で"一曲頼む迅が、【これが終われば君は自由】的な発言をする。……大人達から色々押し付けられる環境で育った影響か、ナニかをやる事に使命感を…理由を求めていた柚紀はそれを聞いて戸惑いを覚えつつも淡い願望を口にする。それに対して"軽い諸注意"を話した上で【今は大変な状態だから休むべきであり、保護者勢もそれを認めている】と当真が話すのであった。二人が話している間に迅は烏丸に指示を出しており、いつの間にか屋上から姿を消していたのであった
さて、"ご褒美"の為に頑張ろうとする柚紀は屋上から見えた光景を見て………反射的に当真の後ろに涙目で隠れてしまう。何故なら
「(ナデナデ)……あ〜、やっぱり分かっちゃうよね?【遠目でも敵が何時もの倍以上の巨体になっている】って。(ナデナデ)因みにさ、何で柚紀ちゃんは【自分より明らかに背が高いモノ】が駄目なの?…………あ、人は除くね」
『……………(グスン)よく、危ない目に遭ったから、です。山奥の住んでいた所は山同士の隙間に集落を作った的な感じて、ほぼ山の斜面に囲まれていて、……時々、"土砂崩れや雪崩"の被害に遭ったり、………言実さんに海に連れて行って貰った時に、小さな船に乗った時は津波のせいで転覆しかけましたし、………荷物が高く積み重なった場所や、散らかった場所に行くと………何故かよく落ちてくるし、転んだ拍子に酷い怪我をしたり、まるでコントみたいにやっぱりこう……上からの落下物に当たりそうになったのが多数、で。だから、…………苦手、と言うか怖い、です』
「(………前半は兎も角、後半のは"人為的"だよな?……どんだけ柚紀は【他人の犠牲】になっていやがるんだよっ!!って、昔の事に腹を立てても仕方ねぇか)……うしっ!(チャキン)なら俺様が全部倒してやるから安心しろ!!ま、明らかに射程外な奴や角度が悪くて撃ち抜けねぇのは別の奴等に任せるとしてだ、………迅さんはこの泣き虫姫様のガード頼みます。で、お前は【目を瞑って"歌いたい歌を垂れ流しにしろ"】……あ、無理して俺様"達"を助けようとか考えるなよ?今の柚紀だと、逆に足枷になりそうだからな〜。」
『………………それだと、私、ただ歌うだけだから、……当真先輩が危なくなっても、助けれないからね?きっちり倒して下さいよ?ってか迅さんだってアタッカーさんだから"中遠距離の攻撃手段ない"から、ね?……その武器"弧月じゃないから旋空放てません"…………よね?』
やはり風刃について"誰からも"説明を受けていないのを柚紀の発言から察する二人。迅は「当真がこう言ったんだから大丈夫だよ」と気にしていないが、当真は少し違和感を覚える。が、"頼りになる兄貴"的な立場を保つ為にも自ら宣言した事を実行に移す為に思考を切り替えるのであった
そして二人の自信たっぷりな表情を見た後に、呼吸を整えて曲の選定を行い歌う姿勢を整える。彼女が選んだのは
-