51.消失の曲〜無くして気づく大切さ〜(116.
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とりあえず【柚紀が自分達の元に居る事】を連絡した上で情報を求めるメッセージを送り終えるた時枝は「此処だと何時人が通るか分からない、一先ず移動しよう」と行動を促す。これには全員同意し、未だに顔を上げない柚紀を一瞥後、自分のジャケットを柚紀に被せてそのまま時枝が先導する形で"来た道を引き返す"。これに対して疑問を抱いた木虎はコッソリと烏丸に訊ねる
「(ヒソッ)あ、あの烏丸先輩。……何故…時枝先輩は【距離的に近いラウンジではない、別の場所に行こうとされているのでしょうか?】……廊下であの状況は目立つ、それは理解できますが…………ならば【言実お姉様がいらっしゃるであろう個人ラボや作戦室】に向かうべきでは?と、言いますか………一体何処に行こうとされているのでしょうか?」
「………(チラッ)((行き先は恐らく訓練室だな。木虎も"鶴ヶ峰の髪色が変化する仕組み"は知っているだろ?……今も髪色が鮮やかな緑色と言う事は【見えてはいないが一定以上のトリオンを今でも放出し続けている】のを意味する。このままでは鶴ヶ峰の命が危うくなる可能性がある。…あの検査室でのトリオン補給を受ける際は必ずエンジニア……"大人達による認証や操作が必要だ"、俺達の独断でそれをするのは不可能な以上、彼女の負担を減らすには仮想空間に連れ込みトリオン切れを起こさない状況にするしかない。……一定数トリオンを放出している鶴ヶ峰には生身でも有効な手段の筈だ。それと、二人に聞きづらい事を訊ねる際には内部通話の使用を薦める。会話の練習にもなるしな))(今は鶴ヶ峰の事で頭がいっぱいだろうが、………彼女に関する事柄を別の誰かに答えられる的なのを、嫌がるだろうからな"二人とも")」
等話している内に先程まで居た訓練室に戻り仮想空間モードをONにする。すると相変わらず髪色はそのままだが幾分か落ち着いた柚紀が恐る恐る顔を上げて四人に謝罪する。これに対して誰も怒りはしないが、誰もが事情が掴めずに居る中、ちゃっかり飲み物(未開封)を持っていた烏丸がソレを、木虎がハンカチを差し出して話を切り出したのであった
「……それで鶴ヶ峰、一体ナニが遭ったんだ?いきなり前方が光ったかと思えば"生身のお前"が現れた。これがまだトリオン体なら分かる…………まさか、サイドエフェクトか?」
「サイドエフェクトって、……確か先輩の能力は【トリオンを消費してイメージした事柄を現実に起こす】でしたよね?瞬間移動……嵐山さんや時枝先輩のテレポートを見ていらっしゃいますからイメージ出来た?ですが、何故………佐鳥先輩の元に??お姉様やフブキ先輩では駄目だったのですか?」
『………言実さんは、仕事が立て込んでて夜まで帰れないって、言っていたしフブキちゃんは……ラウンジに居た。私は、……ラウンジに居れなくなって、…逃げたくなって、でも【今基地内に誰が何処に居るか"明白だったのが"……木虎ちゃん達四人で、佐鳥くんなら…………いきなり現れても受け入れてくれる】と思って。それで…』
「で、佐鳥の目の前に現れたって訳だね。でも柚紀ちゃん、……一体ナニが遭ったの?今日は東さん達と一緒だったよね?確か那須隊の人と一緒に散策していたけど途中でゲートが開いて、【君の能力や体質とは相性が悪い亜種が出たから】おつるちゃんが早々に撤退して、それの続き…………だって君からメッセージ来てたし(亜種……例の洗脳型だよね?確かにアイツだと柚紀ちゃんは対処が難しい、ってか下手すると"自分の存在理由を"彼女が見失ってしまう、そんな気がするのは気のせい?)」
烏丸も木虎も柚紀が起こした"奇跡"を知っているので【こんな事も彼女なら…】そう納得する。そして【ラウンジで柚紀と待ち合わせと聞いていたが"待っている"とは説明を受けていなかった】佐鳥は【散策中に何かあってベイルアウトして、未設定だったが能力により自分の元に飛んで来た?】と考えていたが本人の説明によりそれは違うと理解した上で再度訊ねる。烏丸は既に基地内に柚紀が居るのを奥寺から報せが来ていたので、ベイルアウトの可能性は考えていなかったのだった
そんな奥寺から時枝にラウンジでの騒動内容が届く。全てを説明すると長くなると思い柚紀が直接関係する内容のみ(佐鳥達への差し入れを調達目的でラウンジに向かい、そこで諏訪の怒鳴り声や、フブキの名が聞こえて騒動に巻き込まれた的な内容)記載されていたが、きちんと【少女がショックを受けて泣きながら現れた理由】は分かるようになっていた。それを知った時枝は、"噂に詳しい"であろう佐鳥に訊ねたのだ
「とりあえず奥寺に事情を訊ねてみたんだけど、おれには予想外な返答が返ってきた。……なぁ佐鳥、…この鶴ヶ峰さんの歌に関する噂って"何時から流れていた?"彼女はこれが原因で泣いたらしいけど」
「歌に関する噂?初日の歌騒動とは別だよね?ん〜…………あっ!……一応、それらしい話は耳にした事はあるけどアレは出鱈目だと思ったから聞き流していた。だって、何で【柚紀ちゃんの歌声が他人の声になるのさ?】少なくとも佐鳥はそんな経験ないよ?」
「……私はあまり噂話は好きではないですからそんな話は知りませんでしたが、丸っきり根も葉もない噂は早々に立ちません。少なくとも"賛同・肯定する人が居る"筈です。何故、そんな摩訶不思議な噂が生じているのでしょうか?」
初めてこの噂話を知ったが表情からして"有り得ない"と考えている時枝と、噂は知っていたが最初から信じていない佐鳥。木虎も時枝同様に噂話を知らなかったが"少なくとも柚紀は戯言と流せれなかったから泣いてしまった"と考えてるがやはり原因が分からないのだ。そんな中、未だに表情が浮かない柚紀を見て烏丸が携帯を取り出してこんな提案をする
「なら、実際に聞いてみるか?丁度"鶴ヶ峰が歌ったとある曲"の録音データが手元にある。ライブではないから歌姫の効果はないが、本人が歌ったモノに間違えはない。もし三人のうち誰かが"鶴ヶ峰以外の声"に聞こえたのなら、原理はどうであれ【噂は本物】と言う訳になる。但し、鶴ヶ峰自身は生声と録音の声が違って聞こえるのは当たり前だから、そんなに落ち込む必要はない。(ナデナデ)……ま、説明はこの位にして兎に角聞いてみてくれ」
「(ヒソッ)あ、あの烏丸先輩。……何故…時枝先輩は【距離的に近いラウンジではない、別の場所に行こうとされているのでしょうか?】……廊下であの状況は目立つ、それは理解できますが…………ならば【言実お姉様がいらっしゃるであろう個人ラボや作戦室】に向かうべきでは?と、言いますか………一体何処に行こうとされているのでしょうか?」
「………(チラッ)((行き先は恐らく訓練室だな。木虎も"鶴ヶ峰の髪色が変化する仕組み"は知っているだろ?……今も髪色が鮮やかな緑色と言う事は【見えてはいないが一定以上のトリオンを今でも放出し続けている】のを意味する。このままでは鶴ヶ峰の命が危うくなる可能性がある。…あの検査室でのトリオン補給を受ける際は必ずエンジニア……"大人達による認証や操作が必要だ"、俺達の独断でそれをするのは不可能な以上、彼女の負担を減らすには仮想空間に連れ込みトリオン切れを起こさない状況にするしかない。……一定数トリオンを放出している鶴ヶ峰には生身でも有効な手段の筈だ。それと、二人に聞きづらい事を訊ねる際には内部通話の使用を薦める。会話の練習にもなるしな))(今は鶴ヶ峰の事で頭がいっぱいだろうが、………彼女に関する事柄を別の誰かに答えられる的なのを、嫌がるだろうからな"二人とも")」
等話している内に先程まで居た訓練室に戻り仮想空間モードをONにする。すると相変わらず髪色はそのままだが幾分か落ち着いた柚紀が恐る恐る顔を上げて四人に謝罪する。これに対して誰も怒りはしないが、誰もが事情が掴めずに居る中、ちゃっかり飲み物(未開封)を持っていた烏丸がソレを、木虎がハンカチを差し出して話を切り出したのであった
「……それで鶴ヶ峰、一体ナニが遭ったんだ?いきなり前方が光ったかと思えば"生身のお前"が現れた。これがまだトリオン体なら分かる…………まさか、サイドエフェクトか?」
「サイドエフェクトって、……確か先輩の能力は【トリオンを消費してイメージした事柄を現実に起こす】でしたよね?瞬間移動……嵐山さんや時枝先輩のテレポートを見ていらっしゃいますからイメージ出来た?ですが、何故………佐鳥先輩の元に??お姉様やフブキ先輩では駄目だったのですか?」
『………言実さんは、仕事が立て込んでて夜まで帰れないって、言っていたしフブキちゃんは……ラウンジに居た。私は、……ラウンジに居れなくなって、…逃げたくなって、でも【今基地内に誰が何処に居るか"明白だったのが"……木虎ちゃん達四人で、佐鳥くんなら…………いきなり現れても受け入れてくれる】と思って。それで…』
「で、佐鳥の目の前に現れたって訳だね。でも柚紀ちゃん、……一体ナニが遭ったの?今日は東さん達と一緒だったよね?確か那須隊の人と一緒に散策していたけど途中でゲートが開いて、【君の能力や体質とは相性が悪い亜種が出たから】おつるちゃんが早々に撤退して、それの続き…………だって君からメッセージ来てたし(亜種……例の洗脳型だよね?確かにアイツだと柚紀ちゃんは対処が難しい、ってか下手すると"自分の存在理由を"彼女が見失ってしまう、そんな気がするのは気のせい?)」
烏丸も木虎も柚紀が起こした"奇跡"を知っているので【こんな事も彼女なら…】そう納得する。そして【ラウンジで柚紀と待ち合わせと聞いていたが"待っている"とは説明を受けていなかった】佐鳥は【散策中に何かあってベイルアウトして、未設定だったが能力により自分の元に飛んで来た?】と考えていたが本人の説明によりそれは違うと理解した上で再度訊ねる。烏丸は既に基地内に柚紀が居るのを奥寺から報せが来ていたので、ベイルアウトの可能性は考えていなかったのだった
そんな奥寺から時枝にラウンジでの騒動内容が届く。全てを説明すると長くなると思い柚紀が直接関係する内容のみ(佐鳥達への差し入れを調達目的でラウンジに向かい、そこで諏訪の怒鳴り声や、フブキの名が聞こえて騒動に巻き込まれた的な内容)記載されていたが、きちんと【少女がショックを受けて泣きながら現れた理由】は分かるようになっていた。それを知った時枝は、"噂に詳しい"であろう佐鳥に訊ねたのだ
「とりあえず奥寺に事情を訊ねてみたんだけど、おれには予想外な返答が返ってきた。……なぁ佐鳥、…この鶴ヶ峰さんの歌に関する噂って"何時から流れていた?"彼女はこれが原因で泣いたらしいけど」
「歌に関する噂?初日の歌騒動とは別だよね?ん〜…………あっ!……一応、それらしい話は耳にした事はあるけどアレは出鱈目だと思ったから聞き流していた。だって、何で【柚紀ちゃんの歌声が他人の声になるのさ?】少なくとも佐鳥はそんな経験ないよ?」
「……私はあまり噂話は好きではないですからそんな話は知りませんでしたが、丸っきり根も葉もない噂は早々に立ちません。少なくとも"賛同・肯定する人が居る"筈です。何故、そんな摩訶不思議な噂が生じているのでしょうか?」
初めてこの噂話を知ったが表情からして"有り得ない"と考えている時枝と、噂は知っていたが最初から信じていない佐鳥。木虎も時枝同様に噂話を知らなかったが"少なくとも柚紀は戯言と流せれなかったから泣いてしまった"と考えてるがやはり原因が分からないのだ。そんな中、未だに表情が浮かない柚紀を見て烏丸が携帯を取り出してこんな提案をする
「なら、実際に聞いてみるか?丁度"鶴ヶ峰が歌ったとある曲"の録音データが手元にある。ライブではないから歌姫の効果はないが、本人が歌ったモノに間違えはない。もし三人のうち誰かが"鶴ヶ峰以外の声"に聞こえたのなら、原理はどうであれ【噂は本物】と言う訳になる。但し、鶴ヶ峰自身は生声と録音の声が違って聞こえるのは当たり前だから、そんなに落ち込む必要はない。(ナデナデ)……ま、説明はこの位にして兎に角聞いてみてくれ」