50.幻想の曲〜私の声は聞こえてますか?〜(115.
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〜いきなり太刀川さんがラウンジに現れた仕掛け〜
- ボーダー本部内のとある会議室にて -
『……さて、遠征任務までの日が迫りつつあるが、各自必須訓練や学校との折り合いは問題ないか?』
「おう、既に学校には"長期任務による公欠"と各自提出済みだぜ。その分の授業内容に関しては戻ってきてから補修やらプリントで補填だが、…………当真は例の感染症でも休んでいたから少しな〜(ガシガシ)ま、ウチのエンジニアの中に居た元医者に診断書作ってもらったから、変に疑われる事はなさそうだけどな」
「ま、アレは実際に毒性トリオンが市民が生活する区域まで流れていたら……かなりヤバかったよな〜。大半は柚紀のお陰で何とかなった的なのは知っているけど……………つる姐の見立てじゃ【最悪のケースだった場合、どの位被害が出ていた】と考えていますか?」
『……アレは、トリオンによる汚染故に現代の医療では治療が難しいであろうな。感染者数にもよるが、………下手をすれば【この基地の維持すらままならぬ】事態になっていたやも知れぬな。ま、……今はその心配も無用か。………最近あの子が"歌姫以外"の要因で此処で歌っておるのは、お前達も周知しておろう?あれにより、更に上質なトリオンの蓄積に進んでおる』
「!?……上層部が鶴ヶ峰を自由に歌う事を許可した理由の一つが、それでしたか。昔は兎も角今は【ストレス発散法が色々ある環境】です。本人が長年使用して来たのは分かりますが、デメリットも判明した今となればアイツなら避けそうですからね。…………ま、アレのお陰で鶴ヶ峰を知らぬ隊員はほぼ居なくなり、更に若者に関しては例の洗脳型の症状改善に【アニマルセラピーの歌バージョン】的な感じで世話になっているとも聞きました。事実、歌川や菊地原はそのお陰で任務に参加出来そうですから」
「本当に歌姫サマサマだな!!……時に言実ちゃん。あの子…柚紀ちゃんがお前さんを頼りに"三門市に来る前まで、何処に住んでいたんだ?"例の隔離していた時期に勉強もさせていただろ?………柚紀ちゃんが頭が良いのは知っていたがそれでも【高校の勉強内容を教科書を見ただけで理解出来る】のは、流石に凄すぎるだろ?それも当真に教えていやがった。…英語は無理だったが他の科目、ムラがあるが確実に高校生並の学力と理解力・記憶力だったぜ?なのに本人は【自分より上は居るからまだまだ】とか抜かしやがっていた。どんだけ【学力高い学校に通っていたんだよ?】」
『忍田さんは兎も角、城戸さんが理由もなしに柚紀の歌を許可する訳がなかろう?隊員があの子を覚える要因は幾つも存在しておったが、やはり"間隔をあまり空けずにあの子の存在を容認出来る出来事が発生したから"だろうな。(ハァ〜)……あまり喜ばしい事ばかりでは無かったがな。にしても………………本来遠征任務に関係ない私をこの会議に呼んだ理由は【柚紀について訊ねる為】か?(スウゥ)あまり"不特定多数が使用可能な空間では"…話たくないのだが』
「つる姐が柚紀の事に対してかなり慎重なのは分かるぜ?だが、……【自分の考えもしない・気にしない相手からの不意打ち】的なのはあるだろ?例えば………【来年入ってくる新人の中に"以前の柚紀を知る者"が居る可能性】とかさ」
『!!?………確かに、有り得なくも、ないか?離れた土地に住まう者相手にコチラからスカウトする事もある。……あの街の子ども達は学力もだが【運動神経も悪くはない】、"一部が"ではなく全体の平均値が高い。理由はやはり【街全体の雰囲気】なのだろうな。……昔から築いて来た歴史やら栄光を護る為に、な。…………あの街は大都会ではないが田舎街でもなく、色んな産業が発達しておる故にこだわりさえなければ【仕事先含めてあの街で一生暮らして行ける】。それに"若者離れ"しない様に街全体が色々積極的に取り組んでおる。ならば【独自技術を有するボーダーとの繋がりを持つ】と、考えるやも知れぬが………それを、お前達に教えた所でなんとなる?』
「少なくとも"貴女一人で歌姫をあらゆる事柄から護る必要"はなくなります。…………かなり疲れていますよね?洗脳型の対処やらエンジニア達の面倒やら、……鶴ヶ峰関連の事もですかね?一部は俺達では肩代わり出来ない仕事ですが、可能なモノはもう少し割り振っても良いのではないですか?………陽菜さんが心配してましたよ?【十年以上付き合いあるけど、貴女が学生の頃に一度かなり無茶して倒れた時は色々大変だった。今だってかなりヤバい、もし倒れたらあの時の比じゃない程の被害が出るし騒動になるから協力しろ!】…と、脅されました」
『………(ハァ〜〜)………おい、ヒナ。年下を脅す…❲あー!??やっと繋がったよ全く!!オイコラ言実!!?通信もだけど携帯の電源を落とすなっ!!連絡が取れずにハラハラしたよ本当にさぁ!!!❳……お前が"その気になれば"この程度どうにでもなろう?で、………ナニが遭った?』
❲………急を要するから全員に聞こえるようにさせてもらうよ。迅から【この後、巨大化した敵が大量に来る】と緊急通信が入った。これは新種の亜種ではないらしいけど…………問題は【何故いきなりそんな未来になったか】だよ。ってか冬島さん!!何で【今日に限って歌姫ちゃん、あの腕時計してないのさ!!?】アレがあればこんなややこしい事態に……ラウンジに行かなかった筈だよ❳
「待て待て陽菜ちゃん、話が見えないぜ?……ラウンジに"柚紀ちゃんに会わせたくない奴"が居るのか?確か二宮隊は防衛…『あの子に会わせたくない、……二宮以外、………迅……!?…まさかっ!彼奴かっ?!?』……言実ちゃん、何を焦っていやがる?」
❲あ〜!冬島さんは見た事ないかっ?!……新学期早々に起きた"誤射事件"!!アレに関わった高校三人組!?彼奴が騒動を起こしているの!?で、それにシロも巻き込まれて諏訪さんやフブキが………ってマズいっ!?フブキがキレた!!?❳
「野々村がか?……歌川に聞いた話によると【キレたアイツは"相手が男"なら確実に獲物を抜く】らしい。実際、たまたま一緒に居た時に剣道の教え子が変質者に襲われたのに遭遇した際、問答無用でそいつを叩きのめしたらしい。基地内でそれをしたら流石にマズいぞ?」
『(チッ!)………ヒナ!?【太刀川をその現場に飛ばせ!可能ならフブキの進行経路にだ】!!?太刀川はフブキを拘束しろ!?多少手荒にしても構わぬ』
❲了解!?(カタカタカタカタ…)あ、飛ばす関係上、勝手に換装させるけど文句言わないでよ?……生身じゃフブキを拘束するのは無理ゲーなんだから(ダン!!)さっ!!!❳
「えっ!??何で風間さんじゃなくて俺……」
- キイィーン………パッ -
「…………何故、太刀川だったのですか?野々村の性格的に考えても、止める役は俺の方が確実では?」
『……アレがどれだけ"頭に血が登っているか"が判らぬが、下手をすればトリオン体のお前を力づくで押し退けてしまいそうだからな。…………私も昔、同じ様な経験をした事があるから分かる。普段は非力な女だろうと"守るモノの為になら"普段とは想像もせぬ力を発揮する。そしてそんなフブキを止める鍵は"兄を彷彿させる者"。…………間違えでなければフブキの上の兄は"私の同級生であり何処か太刀川に似ておる"。故にアレを飛ばした、それに………状況によってはお前には更に面倒な仕事を任せる事になりそうだ』
「…………………」
「(同じ事、ね。……だから言実ちゃんが暴走した時に止めれるのが俺、なのか?【適度な距離に居る年上の男】つまり……静樹氏と俺は似ているのか?性格的に)」
- ボーダー本部内のとある会議室にて -
『……さて、遠征任務までの日が迫りつつあるが、各自必須訓練や学校との折り合いは問題ないか?』
「おう、既に学校には"長期任務による公欠"と各自提出済みだぜ。その分の授業内容に関しては戻ってきてから補修やらプリントで補填だが、…………当真は例の感染症でも休んでいたから少しな〜(ガシガシ)ま、ウチのエンジニアの中に居た元医者に診断書作ってもらったから、変に疑われる事はなさそうだけどな」
「ま、アレは実際に毒性トリオンが市民が生活する区域まで流れていたら……かなりヤバかったよな〜。大半は柚紀のお陰で何とかなった的なのは知っているけど……………つる姐の見立てじゃ【最悪のケースだった場合、どの位被害が出ていた】と考えていますか?」
『……アレは、トリオンによる汚染故に現代の医療では治療が難しいであろうな。感染者数にもよるが、………下手をすれば【この基地の維持すらままならぬ】事態になっていたやも知れぬな。ま、……今はその心配も無用か。………最近あの子が"歌姫以外"の要因で此処で歌っておるのは、お前達も周知しておろう?あれにより、更に上質なトリオンの蓄積に進んでおる』
「!?……上層部が鶴ヶ峰を自由に歌う事を許可した理由の一つが、それでしたか。昔は兎も角今は【ストレス発散法が色々ある環境】です。本人が長年使用して来たのは分かりますが、デメリットも判明した今となればアイツなら避けそうですからね。…………ま、アレのお陰で鶴ヶ峰を知らぬ隊員はほぼ居なくなり、更に若者に関しては例の洗脳型の症状改善に【アニマルセラピーの歌バージョン】的な感じで世話になっているとも聞きました。事実、歌川や菊地原はそのお陰で任務に参加出来そうですから」
「本当に歌姫サマサマだな!!……時に言実ちゃん。あの子…柚紀ちゃんがお前さんを頼りに"三門市に来る前まで、何処に住んでいたんだ?"例の隔離していた時期に勉強もさせていただろ?………柚紀ちゃんが頭が良いのは知っていたがそれでも【高校の勉強内容を教科書を見ただけで理解出来る】のは、流石に凄すぎるだろ?それも当真に教えていやがった。…英語は無理だったが他の科目、ムラがあるが確実に高校生並の学力と理解力・記憶力だったぜ?なのに本人は【自分より上は居るからまだまだ】とか抜かしやがっていた。どんだけ【学力高い学校に通っていたんだよ?】」
『忍田さんは兎も角、城戸さんが理由もなしに柚紀の歌を許可する訳がなかろう?隊員があの子を覚える要因は幾つも存在しておったが、やはり"間隔をあまり空けずにあの子の存在を容認出来る出来事が発生したから"だろうな。(ハァ〜)……あまり喜ばしい事ばかりでは無かったがな。にしても………………本来遠征任務に関係ない私をこの会議に呼んだ理由は【柚紀について訊ねる為】か?(スウゥ)あまり"不特定多数が使用可能な空間では"…話たくないのだが』
「つる姐が柚紀の事に対してかなり慎重なのは分かるぜ?だが、……【自分の考えもしない・気にしない相手からの不意打ち】的なのはあるだろ?例えば………【来年入ってくる新人の中に"以前の柚紀を知る者"が居る可能性】とかさ」
『!!?………確かに、有り得なくも、ないか?離れた土地に住まう者相手にコチラからスカウトする事もある。……あの街の子ども達は学力もだが【運動神経も悪くはない】、"一部が"ではなく全体の平均値が高い。理由はやはり【街全体の雰囲気】なのだろうな。……昔から築いて来た歴史やら栄光を護る為に、な。…………あの街は大都会ではないが田舎街でもなく、色んな産業が発達しておる故にこだわりさえなければ【仕事先含めてあの街で一生暮らして行ける】。それに"若者離れ"しない様に街全体が色々積極的に取り組んでおる。ならば【独自技術を有するボーダーとの繋がりを持つ】と、考えるやも知れぬが………それを、お前達に教えた所でなんとなる?』
「少なくとも"貴女一人で歌姫をあらゆる事柄から護る必要"はなくなります。…………かなり疲れていますよね?洗脳型の対処やらエンジニア達の面倒やら、……鶴ヶ峰関連の事もですかね?一部は俺達では肩代わり出来ない仕事ですが、可能なモノはもう少し割り振っても良いのではないですか?………陽菜さんが心配してましたよ?【十年以上付き合いあるけど、貴女が学生の頃に一度かなり無茶して倒れた時は色々大変だった。今だってかなりヤバい、もし倒れたらあの時の比じゃない程の被害が出るし騒動になるから協力しろ!】…と、脅されました」
『………(ハァ〜〜)………おい、ヒナ。年下を脅す…❲あー!??やっと繋がったよ全く!!オイコラ言実!!?通信もだけど携帯の電源を落とすなっ!!連絡が取れずにハラハラしたよ本当にさぁ!!!❳……お前が"その気になれば"この程度どうにでもなろう?で、………ナニが遭った?』
❲………急を要するから全員に聞こえるようにさせてもらうよ。迅から【この後、巨大化した敵が大量に来る】と緊急通信が入った。これは新種の亜種ではないらしいけど…………問題は【何故いきなりそんな未来になったか】だよ。ってか冬島さん!!何で【今日に限って歌姫ちゃん、あの腕時計してないのさ!!?】アレがあればこんなややこしい事態に……ラウンジに行かなかった筈だよ❳
「待て待て陽菜ちゃん、話が見えないぜ?……ラウンジに"柚紀ちゃんに会わせたくない奴"が居るのか?確か二宮隊は防衛…『あの子に会わせたくない、……二宮以外、………迅……!?…まさかっ!彼奴かっ?!?』……言実ちゃん、何を焦っていやがる?」
❲あ〜!冬島さんは見た事ないかっ?!……新学期早々に起きた"誤射事件"!!アレに関わった高校三人組!?彼奴が騒動を起こしているの!?で、それにシロも巻き込まれて諏訪さんやフブキが………ってマズいっ!?フブキがキレた!!?❳
「野々村がか?……歌川に聞いた話によると【キレたアイツは"相手が男"なら確実に獲物を抜く】らしい。実際、たまたま一緒に居た時に剣道の教え子が変質者に襲われたのに遭遇した際、問答無用でそいつを叩きのめしたらしい。基地内でそれをしたら流石にマズいぞ?」
『(チッ!)………ヒナ!?【太刀川をその現場に飛ばせ!可能ならフブキの進行経路にだ】!!?太刀川はフブキを拘束しろ!?多少手荒にしても構わぬ』
❲了解!?(カタカタカタカタ…)あ、飛ばす関係上、勝手に換装させるけど文句言わないでよ?……生身じゃフブキを拘束するのは無理ゲーなんだから(ダン!!)さっ!!!❳
「えっ!??何で風間さんじゃなくて俺……」
- キイィーン………パッ -
「…………何故、太刀川だったのですか?野々村の性格的に考えても、止める役は俺の方が確実では?」
『……アレがどれだけ"頭に血が登っているか"が判らぬが、下手をすればトリオン体のお前を力づくで押し退けてしまいそうだからな。…………私も昔、同じ様な経験をした事があるから分かる。普段は非力な女だろうと"守るモノの為になら"普段とは想像もせぬ力を発揮する。そしてそんなフブキを止める鍵は"兄を彷彿させる者"。…………間違えでなければフブキの上の兄は"私の同級生であり何処か太刀川に似ておる"。故にアレを飛ばした、それに………状況によってはお前には更に面倒な仕事を任せる事になりそうだ』
「…………………」
「(同じ事、ね。……だから言実ちゃんが暴走した時に止めれるのが俺、なのか?【適度な距離に居る年上の男】つまり……静樹氏と俺は似ているのか?性格的に)」