50.幻想の曲〜私の声は聞こえてますか?〜(115.
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(全)「!!?」
「っイテテ、……安心しろ野々村。お前だけ損はさせねぇよ。怒っているのは別にお前だけじゃねぇんだ、俺だって腸が煮えくり返しそうだったからな。(ヒラヒラ)ってかテメェ、いきなりそれも思いっきり殴られたのに倒れもしねぇし、この硬さ……"トリオン体"か?(ギロッ)何で生身のフリしていやがる?………ナニを企んでいる??」
「企むって、………確かにお前さん【B級ランク戦参加してねぇ】からフリーか?なら"ラウンジでトリオン体"ってのは、不自然だな。それも"ある程度の時間此処に滞在"しているって、悪いが調べもついているぜ?……まさかだとは思うが【防衛任務にも出ずに、更にランク戦で勝てない相手が生身の状態なのを見かけては、喧嘩吹っ掛けてトリオン体の身体機能を使って返り討ち】的な馬鹿な事しているのか?………(スウゥ)トリオン体はアンタが好き勝手する為の"補助アイテムや玩具"じゃねぇんだ、ボーダー隊員としての役目を果たさねぇなら返してもらおうか?………反論がねぇって事は、図星か?((で、間違えないんですか?本当ならかなり胸糞悪い奴ですね、コイツ))」
《……あぁ、間違えない。迅の助言もあって色々調べてみたら、……ろくでもない奴と判明した。流石にそろそろ引導を渡すべきと思ってな。………エンジニアの中でも"職務怠慢"を理由に最近、追放した。それがどうも噂になっておるみたいでな、…ならば"戦闘員であろうと例外ではない"と分からせる必要がありそうだ》
前触れもなく諏訪が思いっきり頬を殴ったのだ。流石に周囲は騒然とする中、多少はよろめくが明らかに変と感じた諏訪が"今までの経験から"相手の違和感を指摘し、更に警戒を強める。最初は理由が分からない太刀川だが徐々に追い詰めて行く。彼らしくないこの状況が成り立つ理由は"常に対峙する敵の情報が届けられる状態"、と言うより【言実の代弁】に過ぎないのだった。太刀川がどんな人物なのかや、柚紀との関係性を知る者はある程度答えに辿り着いたらしく、周囲の視線や空気が完全にスコーピオン使いの隊員を追い詰めていく。そんな中でも、未だにフラッシュバックに苦しんでいる柚紀を見て標的を変えると、…酷く歪んだ表情を浮かべてこう言い放つ
「……そうだよ、お前だ。……お前さえボーダーに、この街に来なければ何もかも上手く行っていた筈なんだ!!あの人やA級隊員、……あの迅に目を付けられずに済んだ筈だ!!?何もかも全部お前のせいだ!?お前のせいで、俺のボーダー人生が狂い出したんだ!!!」
『(ビクッ!)………………えっ?』
「おい、言い掛かりはよせ!?ユズがナニをしたって言うんだよ?!」
「"その存在事態が害悪"じゃねぇか!?コイツが来てから亜種が増えたし、面倒な催し物を開催しては"参加が当たり前"的な雰囲気を醸し出しやがる!!!不参加だと苦言貰うし、その間に防衛任務で亜種が出ても本部からの対応が疎かになる!更に隠していた事柄が色々明るみになって肩身は狭くなるわ、亜種のせいで腑抜けになった奴の尻拭いまで回ってきやがる!?俺はナニも悪い事はしてねぇ、"今まで通りにしていただけだ"!??」
「(ハァ〜)煩いですよ全く、そんな大声出す必要なくない?……亜種に関しては彼女が来てから頻度は上がったのは事実だけど前から出没していたって説明がありましたよ?それに"攻略法"が判明したら任務に就く前隊員に連絡が行き渡っている筈だから苦戦はしなくない?万が一にも未登録の反応が出たら直ちにA級隊員を派遣するか、……それこそ迅さんがでしゃばって来ます。イベント関連は不参加の理由をきちんと開催側に伝えればお咎めないし、自由参加のも結局は自分で決めた上でなら………彼女に責任をなすりつけりのはお門違いだね。何か一部は自業自得だし、努力しなければ抜かされるのだって当たり前。後、さっき太刀川さんが言っていた内容も概ね当たりですよね?………貴方はそこそこボーダーに居るしぼくの能力、知らない程世間知らずでも無いですよね?」
言い掛かりを付けてくるが、半数以上は柚紀も承知の内容であり一部は自分が干渉できない事……ではあるが、催し物が開催された理由はやはり自分にあると感じで落ち込む柚紀を菊地原が庇い立てし、シロが介抱に当たる。年下ながらA級の……サイドエフェクト持ちの菊地原が対峙して来たのを見て相手は、更に表情を歪めてこう言い放つ
「能力、…チカラか。お前の地位を支えるのはその耳があってこそだ、それは認めてやるよ。だが………その女が"歌っている姿を見た者はごく一部だ"!本当にそいつが歌っているか、疑いたくなるぜ?!何せ……【聞く奴によって歌声が違って聞こえるんだからな】!!全員知っているだろ?【あの歌騒動の"原曲を聞いた後に"録音されたアレを聞いたら、誰が歌っているか区別が付かなくなった】事例が実際に発生していやがる!!?……(ニヤリ)丁度、噂の歌姫さまが居る事だし、一曲披露願おうじゃないか。ナァ〜??」
- ズキンッ!! -
『…………………えっ?な、…ナニ、それ、……(ワタシノウタガ、ウタゴエガ、ミンナニ、トドイテ、イナイ?)……そ、そんなの、……わ、私……(スッ、ススッ)』
まさかの内容に動揺が隠せない柚紀だが、周囲の反応を見てみる。すると「そんなのデタラメだ!!」とフブキが否定する一方で、太刀川も"今知った"的な驚きの表情を浮かべているがこの二人の様な反応をしたのはごく一部であり、他の顔見知りや野次馬含めた人々は"複雑な表情を浮かべており"スコーピオン使いの隊員の言葉が嘘ではないと、柚紀は理解してしまう。そして"論より証拠"的な雰囲気を醸し出し【歌いたくないのに、歌わされる】……そう感じた柚紀が無意識に後退りをしていると、東が追いつき捕まえた後に周囲に状況説明を要求する。そんな東を見た瞬間、涙が瞳に溢れ出した柚紀はこう告げた
『やっぱり、無理です東さん。……私は、自分に嘘を付きたくない、でも周囲が、……皆がそれを許してくれない。…………歌いたく、ないし…、私、ワタシハっ!?』
- ココニ、イタクナイ。アノヒトニ、……カレラノモトニ、イキタイッ!!? -
- パアァァーー -
涙ながらそう強く願った少女の髪が、鮮やかな緑色に変わった次の瞬間……強烈な緑白い光を体から発し、それが止んだ時には………柚紀の姿はラウンジから消えていたのであった
「っイテテ、……安心しろ野々村。お前だけ損はさせねぇよ。怒っているのは別にお前だけじゃねぇんだ、俺だって腸が煮えくり返しそうだったからな。(ヒラヒラ)ってかテメェ、いきなりそれも思いっきり殴られたのに倒れもしねぇし、この硬さ……"トリオン体"か?(ギロッ)何で生身のフリしていやがる?………ナニを企んでいる??」
「企むって、………確かにお前さん【B級ランク戦参加してねぇ】からフリーか?なら"ラウンジでトリオン体"ってのは、不自然だな。それも"ある程度の時間此処に滞在"しているって、悪いが調べもついているぜ?……まさかだとは思うが【防衛任務にも出ずに、更にランク戦で勝てない相手が生身の状態なのを見かけては、喧嘩吹っ掛けてトリオン体の身体機能を使って返り討ち】的な馬鹿な事しているのか?………(スウゥ)トリオン体はアンタが好き勝手する為の"補助アイテムや玩具"じゃねぇんだ、ボーダー隊員としての役目を果たさねぇなら返してもらおうか?………反論がねぇって事は、図星か?((で、間違えないんですか?本当ならかなり胸糞悪い奴ですね、コイツ))」
《……あぁ、間違えない。迅の助言もあって色々調べてみたら、……ろくでもない奴と判明した。流石にそろそろ引導を渡すべきと思ってな。………エンジニアの中でも"職務怠慢"を理由に最近、追放した。それがどうも噂になっておるみたいでな、…ならば"戦闘員であろうと例外ではない"と分からせる必要がありそうだ》
前触れもなく諏訪が思いっきり頬を殴ったのだ。流石に周囲は騒然とする中、多少はよろめくが明らかに変と感じた諏訪が"今までの経験から"相手の違和感を指摘し、更に警戒を強める。最初は理由が分からない太刀川だが徐々に追い詰めて行く。彼らしくないこの状況が成り立つ理由は"常に対峙する敵の情報が届けられる状態"、と言うより【言実の代弁】に過ぎないのだった。太刀川がどんな人物なのかや、柚紀との関係性を知る者はある程度答えに辿り着いたらしく、周囲の視線や空気が完全にスコーピオン使いの隊員を追い詰めていく。そんな中でも、未だにフラッシュバックに苦しんでいる柚紀を見て標的を変えると、…酷く歪んだ表情を浮かべてこう言い放つ
「……そうだよ、お前だ。……お前さえボーダーに、この街に来なければ何もかも上手く行っていた筈なんだ!!あの人やA級隊員、……あの迅に目を付けられずに済んだ筈だ!!?何もかも全部お前のせいだ!?お前のせいで、俺のボーダー人生が狂い出したんだ!!!」
『(ビクッ!)………………えっ?』
「おい、言い掛かりはよせ!?ユズがナニをしたって言うんだよ?!」
「"その存在事態が害悪"じゃねぇか!?コイツが来てから亜種が増えたし、面倒な催し物を開催しては"参加が当たり前"的な雰囲気を醸し出しやがる!!!不参加だと苦言貰うし、その間に防衛任務で亜種が出ても本部からの対応が疎かになる!更に隠していた事柄が色々明るみになって肩身は狭くなるわ、亜種のせいで腑抜けになった奴の尻拭いまで回ってきやがる!?俺はナニも悪い事はしてねぇ、"今まで通りにしていただけだ"!??」
「(ハァ〜)煩いですよ全く、そんな大声出す必要なくない?……亜種に関しては彼女が来てから頻度は上がったのは事実だけど前から出没していたって説明がありましたよ?それに"攻略法"が判明したら任務に就く前隊員に連絡が行き渡っている筈だから苦戦はしなくない?万が一にも未登録の反応が出たら直ちにA級隊員を派遣するか、……それこそ迅さんがでしゃばって来ます。イベント関連は不参加の理由をきちんと開催側に伝えればお咎めないし、自由参加のも結局は自分で決めた上でなら………彼女に責任をなすりつけりのはお門違いだね。何か一部は自業自得だし、努力しなければ抜かされるのだって当たり前。後、さっき太刀川さんが言っていた内容も概ね当たりですよね?………貴方はそこそこボーダーに居るしぼくの能力、知らない程世間知らずでも無いですよね?」
言い掛かりを付けてくるが、半数以上は柚紀も承知の内容であり一部は自分が干渉できない事……ではあるが、催し物が開催された理由はやはり自分にあると感じで落ち込む柚紀を菊地原が庇い立てし、シロが介抱に当たる。年下ながらA級の……サイドエフェクト持ちの菊地原が対峙して来たのを見て相手は、更に表情を歪めてこう言い放つ
「能力、…チカラか。お前の地位を支えるのはその耳があってこそだ、それは認めてやるよ。だが………その女が"歌っている姿を見た者はごく一部だ"!本当にそいつが歌っているか、疑いたくなるぜ?!何せ……【聞く奴によって歌声が違って聞こえるんだからな】!!全員知っているだろ?【あの歌騒動の"原曲を聞いた後に"録音されたアレを聞いたら、誰が歌っているか区別が付かなくなった】事例が実際に発生していやがる!!?……(ニヤリ)丁度、噂の歌姫さまが居る事だし、一曲披露願おうじゃないか。ナァ〜??」
- ズキンッ!! -
『…………………えっ?な、…ナニ、それ、……(ワタシノウタガ、ウタゴエガ、ミンナニ、トドイテ、イナイ?)……そ、そんなの、……わ、私……(スッ、ススッ)』
まさかの内容に動揺が隠せない柚紀だが、周囲の反応を見てみる。すると「そんなのデタラメだ!!」とフブキが否定する一方で、太刀川も"今知った"的な驚きの表情を浮かべているがこの二人の様な反応をしたのはごく一部であり、他の顔見知りや野次馬含めた人々は"複雑な表情を浮かべており"スコーピオン使いの隊員の言葉が嘘ではないと、柚紀は理解してしまう。そして"論より証拠"的な雰囲気を醸し出し【歌いたくないのに、歌わされる】……そう感じた柚紀が無意識に後退りをしていると、東が追いつき捕まえた後に周囲に状況説明を要求する。そんな東を見た瞬間、涙が瞳に溢れ出した柚紀はこう告げた
『やっぱり、無理です東さん。……私は、自分に嘘を付きたくない、でも周囲が、……皆がそれを許してくれない。…………歌いたく、ないし…、私、ワタシハっ!?』
- ココニ、イタクナイ。アノヒトニ、……カレラノモトニ、イキタイッ!!? -
- パアァァーー -
涙ながらそう強く願った少女の髪が、鮮やかな緑色に変わった次の瞬間……強烈な緑白い光を体から発し、それが止んだ時には………柚紀の姿はラウンジから消えていたのであった