50.幻想の曲〜私の声は聞こえてますか?〜(115.
夢小説設定
ご利用の端末、あるいはブラウザ設定では夢小説機能をご利用になることができません。
古いスマートフォン端末や、一部ブラウザのプライベートブラウジング機能をご利用の際は、機能に制限が掛かることがございます。
諏訪達が何処に居るか分からないが、"人だかり"があり一歩引いた所に小佐野に堤、そして真っ青な顔色のシロとそれを介抱する菊地原と歌川を見つけて駆け寄る柚紀。そして笹森と同様に少女を見てやはりシロ以外のメンバーは"驚きや焦り"の表情を浮かべる。その理由が解らずにいる柚紀だが、分からないままでは何も出来ないのでこの中でなら菊地原が一番話してくれそうなので、シロの様子を窺いながら説明を要求する。すると少し躊躇しながら説明をする
「諏訪さん達は東さん達を待っていたみたい。で、例の被害に遭った隊員が別の隊員絡んで来たんだよ。……それも年上が年下を虐めるみたいな感じで一方的に罵っていたんだ。ま、実際に言い掛かりをつけた人の方が年上だったんだけどね。それでその被害者が諏訪さん達、後………市河も顔見知りだったらしくてさ、反射的に彼女が"どっかの誰か"みたいに飛び出しちゃって。流石に諏訪さんが直ぐに迎え撃ったんだけど、……"仲間が居た"らしくあろう事かソイツが弱そうな市河に標的を移したんだよ。…で、言葉通り掴みかかられて"こうなった"訳。それを少しの間離れていた野々村が戻ってきて、……"あ〜なった"感じ。因みにぼく達が一緒だったのは偶然、かな?何となく来たら野々村に遭遇してって感じ(本当は鶴ヶ峰について探りを入れに来たとは、言えないね。……洗脳型の影響か、カメレオン使っていても側にぼく達が居ると彼女が気配を察知してるのか落ち着かない。…やっぱりサイドエフェクトのせいなのかな?)」
『あ〜なったって……!…わぁ〜、かなり怒っているねフブキちゃん。(まだ換装をしていないだけマシかな?って向こうも多分生身……)っ!?……ま、また、…あの人、達なの?!(ガタガタ、…ギュッ!)』
「!!……(サスサス)……諏訪さんや笹森が相手を見て"鶴ヶ峰に会わせたらマズい"って言っていたんだけど、確かに今の君を見ていたら納得出来るな。(サスサス)……向こうは鶴ヶ峰に気づいていない、このまま去った方が良い。君まで顔色が悪いのを野々村が気付いたら、……確実にキレる(今はギリギリ"お互いに抜いていない"が、片方がそれも野々村が抜いたら……明らかにコチラの分が悪い)」
生身の諏訪やフブキが対峙している相手、それは始業式のランク戦ロビー騒動時に関わったあのスコーピオン使いの先輩隊員であった。(弧月やガンナーの隊員も居るかコチラは引き気味であり、どちらかと言えば"何とかリーダー格の彼を諌めたそう"にしていた)それに気づいた柚紀は顔色が悪くなり、不安のサインも発生していた。これに目敏く気づいた歌川が【この場に柚紀が滞在するのは危険】と判断し、先ずは落ち着かせた後に退避をさせようとする。……彼女の負担もあるが、友人の二人が何よりも大事でかなり短気なフブキがキレれば、大惨事になる。そう思ったからだ、だが………行動を起こすのが"一歩遅く"相手が柚紀の存在に気づいてしまう
「(チラッ)…!!(……ニヤリ)……類は友を呼ぶってか?あの時、米屋に言われた言葉をそのまま返しますよ諏訪さん。"お荷物ヘッポコオペレーター"のトモダチは"役立たずな世間知らずのお姫様"、何ですから。あの実力テストがあった日にロビーで仲良くそっちの"男女"の試合を見ていましたからかね〜。……此処は遊び場じゃねぇのにさ、役立たずが居ていい場所じゃねぇのに、……なぁ〜」
「!?……テメェ、俺は兎も角あの二人に対しての侮辱は聞き捨て…(- ガクン!…ガタガタガ -)「っ!?鶴ヶ峰っ!!?」!!(クルッ)なっ!?ユズっ?!!(……プツン)
- ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ -
……………俺がキレたら、二人や諏訪さん"達"に迷惑が掛かる、だから我慢していたが(クルッ)……自分が起こした不祥事は誰かに後始末を任せる気はねぇ、例えこのせいでボーダーを追い出される事になっても………あの二人を、ダチを傷つけたアンタを許す事だけは、俺には出来ねぇ。(……スッ)……その罪、後悔させてやるよっ!!?(ダッ!!)」
「!…まさかっ!……フウちゃん駄目っ!!"ソレ"を出したらっ!!?」
「それって、……まさか"生身の"野々村から出ていた妙な音の正体である……馬鹿っ!?それを出したら相手の思うツボだって何で分からないのさ!止まれっ!!野々村っ!!?」
スコーピオン使いの挑発を受けて怒りを覚えるフブキだが、一応相手が年上な事もあってギリギリ耐えていた。が、"トラウマが蘇ってしまった柚紀"に驚いた歌川の声と内容で、存在に気づいてしまい………怯えている姿を見た瞬間にキレた音を認識する。だが長年剣に携わる中で【怒りで我を忘れてはならぬ、さもなくば代償は自他共に測りしれぬ】と、今は亡き父親から厳しく何度も言われて育ったフブキはそれを忠実に守り見た目は分からない状態で"敵"に接近する。そんな幼馴染みを見て、マズいと判断したシロが止めようとする。その言葉から"フブキがナニをしようとしている"かを推測した菊地原も声を掛けるが、距離があったり野次馬のせいでもあるが【目の前の敵だけは絶対に自ら手を下す】と覚悟を決めたフブキには届かない。そんな気迫が籠もった瞳をして接近してくる少女を見て(この感じ、つる姐が怒った時と……マズい!?)と瞬時に判断した諏訪が反射的にスコーピオン使いの隊員を庇う。……それより前方に突如
- キイィーン………ガシ、ガシッ!!グイッ! -
「…落ち着け野々村、こんな奴にお前が手を汚す事はねぇ。まぁ、その気持ちは分かるぜ?アイツを不本意ながら泣かせた俺に対して飛び蹴り繰り出して来たんだからさ。……だが、結局お前が守りたいモノ達を自分で傷つけたら、意味ねぇだろ?(スッ、スッ)叩きのめしたいのならランク戦でやれ、あそこなら徹底的に殺っても誰も文句は言わねぇし迷惑にもならねぇ。……お前はさ、……"忍田さんと特別な繋がり"があるんだろ?下手するとあの人にまで飛び火すっぞ?(…スウゥ)それでも良いのか??」
「!!?(……チラリ)……分かった、我慢、します。俺が剣を振るう理由は【大切なモノを護る為】だ、"傷つける為"じゃない。でなければただの"暴力…犯罪"となってしまいますから……(ギュッ!!)(…権利が欲しいっ!ダチを苦しめる馬鹿を野放しにしない為にも、誰にも迷惑を掛けずに…自分の意思を貫ける"大義名分"がっ!!?強さなら、努力すれば幾らでもどうにかなるが………)…無力な自分に、吐き気がするぜ、全く」
いきなり現れたトリオン体の太刀川に両手首を掴まれて動きを拘束され、諭させられる。最初は何時もの様な口調だが最後の辺りで脅し口調になる。その気迫に飲まれた訳ではないが、忍田の名が出てきた以上渋々引き下がるフブキ。……実力があっても自分はまだ中学生であり新人の分類である身、それを分かっているが"やりたい事が出来ない"もどかしさに、悔しさを表情に滲ませ理性を失わない様にと拳を硬く握りしめる少女を見た諏訪は、自分の背後で嘲笑していたスコーピオン使いの隊員に向かって
- ドコッ!! -
「諏訪さん達は東さん達を待っていたみたい。で、例の被害に遭った隊員が別の隊員絡んで来たんだよ。……それも年上が年下を虐めるみたいな感じで一方的に罵っていたんだ。ま、実際に言い掛かりをつけた人の方が年上だったんだけどね。それでその被害者が諏訪さん達、後………市河も顔見知りだったらしくてさ、反射的に彼女が"どっかの誰か"みたいに飛び出しちゃって。流石に諏訪さんが直ぐに迎え撃ったんだけど、……"仲間が居た"らしくあろう事かソイツが弱そうな市河に標的を移したんだよ。…で、言葉通り掴みかかられて"こうなった"訳。それを少しの間離れていた野々村が戻ってきて、……"あ〜なった"感じ。因みにぼく達が一緒だったのは偶然、かな?何となく来たら野々村に遭遇してって感じ(本当は鶴ヶ峰について探りを入れに来たとは、言えないね。……洗脳型の影響か、カメレオン使っていても側にぼく達が居ると彼女が気配を察知してるのか落ち着かない。…やっぱりサイドエフェクトのせいなのかな?)」
『あ〜なったって……!…わぁ〜、かなり怒っているねフブキちゃん。(まだ換装をしていないだけマシかな?って向こうも多分生身……)っ!?……ま、また、…あの人、達なの?!(ガタガタ、…ギュッ!)』
「!!……(サスサス)……諏訪さんや笹森が相手を見て"鶴ヶ峰に会わせたらマズい"って言っていたんだけど、確かに今の君を見ていたら納得出来るな。(サスサス)……向こうは鶴ヶ峰に気づいていない、このまま去った方が良い。君まで顔色が悪いのを野々村が気付いたら、……確実にキレる(今はギリギリ"お互いに抜いていない"が、片方がそれも野々村が抜いたら……明らかにコチラの分が悪い)」
生身の諏訪やフブキが対峙している相手、それは始業式のランク戦ロビー騒動時に関わったあのスコーピオン使いの先輩隊員であった。(弧月やガンナーの隊員も居るかコチラは引き気味であり、どちらかと言えば"何とかリーダー格の彼を諌めたそう"にしていた)それに気づいた柚紀は顔色が悪くなり、不安のサインも発生していた。これに目敏く気づいた歌川が【この場に柚紀が滞在するのは危険】と判断し、先ずは落ち着かせた後に退避をさせようとする。……彼女の負担もあるが、友人の二人が何よりも大事でかなり短気なフブキがキレれば、大惨事になる。そう思ったからだ、だが………行動を起こすのが"一歩遅く"相手が柚紀の存在に気づいてしまう
「(チラッ)…!!(……ニヤリ)……類は友を呼ぶってか?あの時、米屋に言われた言葉をそのまま返しますよ諏訪さん。"お荷物ヘッポコオペレーター"のトモダチは"役立たずな世間知らずのお姫様"、何ですから。あの実力テストがあった日にロビーで仲良くそっちの"男女"の試合を見ていましたからかね〜。……此処は遊び場じゃねぇのにさ、役立たずが居ていい場所じゃねぇのに、……なぁ〜」
「!?……テメェ、俺は兎も角あの二人に対しての侮辱は聞き捨て…(- ガクン!…ガタガタガ -)「っ!?鶴ヶ峰っ!!?」!!(クルッ)なっ!?ユズっ?!!(……プツン)
- ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ -
……………俺がキレたら、二人や諏訪さん"達"に迷惑が掛かる、だから我慢していたが(クルッ)……自分が起こした不祥事は誰かに後始末を任せる気はねぇ、例えこのせいでボーダーを追い出される事になっても………あの二人を、ダチを傷つけたアンタを許す事だけは、俺には出来ねぇ。(……スッ)……その罪、後悔させてやるよっ!!?(ダッ!!)」
「!…まさかっ!……フウちゃん駄目っ!!"ソレ"を出したらっ!!?」
「それって、……まさか"生身の"野々村から出ていた妙な音の正体である……馬鹿っ!?それを出したら相手の思うツボだって何で分からないのさ!止まれっ!!野々村っ!!?」
スコーピオン使いの挑発を受けて怒りを覚えるフブキだが、一応相手が年上な事もあってギリギリ耐えていた。が、"トラウマが蘇ってしまった柚紀"に驚いた歌川の声と内容で、存在に気づいてしまい………怯えている姿を見た瞬間にキレた音を認識する。だが長年剣に携わる中で【怒りで我を忘れてはならぬ、さもなくば代償は自他共に測りしれぬ】と、今は亡き父親から厳しく何度も言われて育ったフブキはそれを忠実に守り見た目は分からない状態で"敵"に接近する。そんな幼馴染みを見て、マズいと判断したシロが止めようとする。その言葉から"フブキがナニをしようとしている"かを推測した菊地原も声を掛けるが、距離があったり野次馬のせいでもあるが【目の前の敵だけは絶対に自ら手を下す】と覚悟を決めたフブキには届かない。そんな気迫が籠もった瞳をして接近してくる少女を見て(この感じ、つる姐が怒った時と……マズい!?)と瞬時に判断した諏訪が反射的にスコーピオン使いの隊員を庇う。……それより前方に突如
- キイィーン………ガシ、ガシッ!!グイッ! -
「…落ち着け野々村、こんな奴にお前が手を汚す事はねぇ。まぁ、その気持ちは分かるぜ?アイツを不本意ながら泣かせた俺に対して飛び蹴り繰り出して来たんだからさ。……だが、結局お前が守りたいモノ達を自分で傷つけたら、意味ねぇだろ?(スッ、スッ)叩きのめしたいのならランク戦でやれ、あそこなら徹底的に殺っても誰も文句は言わねぇし迷惑にもならねぇ。……お前はさ、……"忍田さんと特別な繋がり"があるんだろ?下手するとあの人にまで飛び火すっぞ?(…スウゥ)それでも良いのか??」
「!!?(……チラリ)……分かった、我慢、します。俺が剣を振るう理由は【大切なモノを護る為】だ、"傷つける為"じゃない。でなければただの"暴力…犯罪"となってしまいますから……(ギュッ!!)(…権利が欲しいっ!ダチを苦しめる馬鹿を野放しにしない為にも、誰にも迷惑を掛けずに…自分の意思を貫ける"大義名分"がっ!!?強さなら、努力すれば幾らでもどうにかなるが………)…無力な自分に、吐き気がするぜ、全く」
いきなり現れたトリオン体の太刀川に両手首を掴まれて動きを拘束され、諭させられる。最初は何時もの様な口調だが最後の辺りで脅し口調になる。その気迫に飲まれた訳ではないが、忍田の名が出てきた以上渋々引き下がるフブキ。……実力があっても自分はまだ中学生であり新人の分類である身、それを分かっているが"やりたい事が出来ない"もどかしさに、悔しさを表情に滲ませ理性を失わない様にと拳を硬く握りしめる少女を見た諏訪は、自分の背後で嘲笑していたスコーピオン使いの隊員に向かって
- ドコッ!! -