5.友達の曲(70.
夢小説設定
ご利用の端末、あるいはブラウザ設定では夢小説機能をご利用になることができません。
古いスマートフォン端末や、一部ブラウザのプライベートブラウジング機能をご利用の際は、機能に制限が掛かることがございます。
「男子が苦手?…だけど佐鳥達とは普通に…「マズイッ!?このままじゃ、柚紀ちゃんまで学校不登校になっちゃう!!?(ダッ!)」佐鳥待ちな!!そっちは玄関じゃない!!?…何処に行こうって言うのさ!!!」
唯一柚紀が"対人関係のトラウマ持ち"を知らなかった野々村女子が怪訝そうな表情を浮かべる中、佐鳥がいきなり何処かに走り出そうとする。……直ぐにでもあの少女を"自分独自"の探し方をしようとした佐鳥だが、野々村女子に問われれば…性格上無視も出来ないので、顔だけそちらを見て行動原理を口にする
「屋上だよ!!…佐鳥はスナイパーです!!見晴らしの良い場所から"標的"を見つけ出した方が無闇に走って探すより効率が良いからね!?風音ちゃんやとっきーは、屋上から死角になる…倉庫裏や建物の影を探して!!?見つけたら即連絡!!?宜しく!!(ダッ!)」
「………そう言えば、アイツって後方射撃するポジションだっけ?…シロと委員長は教室に居な。もし暫くして音沙汰無かったら、……先生に事情を話して"後始末"を任せる事。……時枝、悪いけど手を貸しな(ダッ!)」
「(コクン)勿論だよ、……野々村は知らないだろうけど今の状況…鶴ヶ峰さんにとってはかなり危険な状態だ(言実さんは"これ等"を危惧してわざわざおれ達の学校に彼女を転校させたんだ)……助けなきゃ!でないと、意味がない!!(ダッ!)」
佐鳥は説明を終わらせると、簡単な打ち合わせをしてそのまま屋上へ。そして野々村女子と時枝も差はあれど危険性を認識しているので、廊下を駆けていく。それを女子二人が見送り、…掃除当番で残っていた生徒に事情を話して"他言厳禁"と釘打ちしたのであった
‐ ‐ ‐
‐ ‐
‐
屋上に上がった佐鳥は、誰も居ないのを確認してトリオン体に換装した。その際に反射的にバックワームを起動させてしまうが、……これは職業病である。そして見渡す限りで怪しい集団を見つけれなかったので軽く舌打ちした後、……ある人に通信を繋げた。相手は
「こちら佐鳥、応答願います!…おつるちゃんっ!?」
《佐鳥か?一体何が起きている?今冬島さんの所に居るが……柚紀のトリオンに乱れが生じている、このままだと警告音 が発動する。…試運転には丁度良いが、あまり嬉しくない事だ。して………お前等は何を知っている?》
「っ!??(タラー)せ、説明、するから。とりあえず怒らないで、下さい」
やはり柚紀と言ったら言実な訳で、口調は普段通り淡々としているが彼女達に寄せられている信頼や期待を感じている佐鳥は"言実が怒っている"と感じ、冷や汗を流しつつ一言断ってから事情を説明する
……因みに言実が"トリオンの乱れ"との発言に関してだが、腕時計に"元から備わっていた"機能の一つで製作者の冬島と保護者である言実のみ、リアルタイムで柚紀のトリオン変動が分かるようにしたのだ。そしてトリオン量及び呼吸数や心拍数が"危険域"になった際にはアラートが発動。腕時計から警告音が鳴り響き、更には二人に加えて風間・諏訪・そして東に【柚紀に異変アリ、即対処せよ】と緊急通知が出され、アラート発生源を報せる仕組みを作ったのだった。事情を佐鳥から聞いた言実は何やらキーボードを頻りに叩いて操作をしながら指示を出す
《……柚紀は未だに学校敷地内にはおる。だが、詳細までは掴めぬ。…あまりやりたくはないがアラート条件を一時的に緩める、それで恐らく直ぐに警告音が鳴る筈だ。…餓鬼共が怯んでいる隙にあの子の身柄を確保しろ、但し相手に傷害を負わせるなよ?ま、あの子が既に手出しされていたのなら……………構わぬ、私が許可しよう。今から五秒後だ、……良いな?》
「り、了解です!!?」
流石に三年も同じ学校に通っていれば"屋上から見えない死角で人気のない場所"にも目星が付いている佐鳥。…屋外倉庫も"この手の"定番ではあるが、恐らくないと考えていた
「(人数は恐らく"四人以上"だろうけど、二桁までは行かない。…流石に大人数は目立つからね。それに柚紀ちゃんの事だ、……"完全に逃げれなくなる"状況にはしない筈だ。特に"密室"は嫌みたいだよね、以前トレーニングルームを使用を断ったのだって、"自由に出入り出来ないから"だって少し前に聞いたし、東さん達の勉強会をラウンジでしたのだって、…隊室で行うのを彼女が拒んだらしいし。それに暗い場所だってあまり好きじゃないなら、居場所は恐らく……)日陰になっている校舎裏、袋小路になっている箇所が有力だけど、人数が多ければ取り囲めば良いだけだし、……アラート鳴るのを待つしか…
‐ …………けて ‐
……!!?今の声、…まさかっ?!?(ダッ!)」
五秒経過してもアラートが鳴らない事から"まだほんの少しだけ余力がある"らしいが、柚紀が危うい事には変わりない。なので、フェース越しに下を見ながら居そうな場所を確認していた時、……微かに聴こえた探し人の声。…屋上で歌っていた時並みに聞き取りづらいが、今回は"居場所の候補が絞られている状態"だ。聴こえた方角の居そうな場所の真上に到着した時
~リーンリーン
リーンリーン
リーンリーン~
『助けてっ……佐鳥くんっ』
「(ガシャンッ!)聞こえたし、…見つけたっ!?(アラートが大きいから聴こえない筈なのに、君の助けを求める声が、…オレの名を呼ぶ声が聞こえたっ!?)約束、守ってくれたんだ。なら……オレも護るよ!!(ダンッ!!バサッ!!)」
角度的にかなり見づらいが、…あの緑色の髪を見つけ更には名を呼ばれたのを幻聴だと思わず信じる佐鳥は、何の躊躇もせずトリオン体の身体能力を活かしてフェンスを軽々と飛び越えそのまま落下する。……自分の助けを求める大切な少女の元へ一秒でも早く辿り着く為に
唯一柚紀が"対人関係のトラウマ持ち"を知らなかった野々村女子が怪訝そうな表情を浮かべる中、佐鳥がいきなり何処かに走り出そうとする。……直ぐにでもあの少女を"自分独自"の探し方をしようとした佐鳥だが、野々村女子に問われれば…性格上無視も出来ないので、顔だけそちらを見て行動原理を口にする
「屋上だよ!!…佐鳥はスナイパーです!!見晴らしの良い場所から"標的"を見つけ出した方が無闇に走って探すより効率が良いからね!?風音ちゃんやとっきーは、屋上から死角になる…倉庫裏や建物の影を探して!!?見つけたら即連絡!!?宜しく!!(ダッ!)」
「………そう言えば、アイツって後方射撃するポジションだっけ?…シロと委員長は教室に居な。もし暫くして音沙汰無かったら、……先生に事情を話して"後始末"を任せる事。……時枝、悪いけど手を貸しな(ダッ!)」
「(コクン)勿論だよ、……野々村は知らないだろうけど今の状況…鶴ヶ峰さんにとってはかなり危険な状態だ(言実さんは"これ等"を危惧してわざわざおれ達の学校に彼女を転校させたんだ)……助けなきゃ!でないと、意味がない!!(ダッ!)」
佐鳥は説明を終わらせると、簡単な打ち合わせをしてそのまま屋上へ。そして野々村女子と時枝も差はあれど危険性を認識しているので、廊下を駆けていく。それを女子二人が見送り、…掃除当番で残っていた生徒に事情を話して"他言厳禁"と釘打ちしたのであった
‐ ‐ ‐
‐ ‐
‐
屋上に上がった佐鳥は、誰も居ないのを確認してトリオン体に換装した。その際に反射的にバックワームを起動させてしまうが、……これは職業病である。そして見渡す限りで怪しい集団を見つけれなかったので軽く舌打ちした後、……ある人に通信を繋げた。相手は
「こちら佐鳥、応答願います!…おつるちゃんっ!?」
《佐鳥か?一体何が起きている?今冬島さんの所に居るが……柚紀のトリオンに乱れが生じている、このままだと
「っ!??(タラー)せ、説明、するから。とりあえず怒らないで、下さい」
やはり柚紀と言ったら言実な訳で、口調は普段通り淡々としているが彼女達に寄せられている信頼や期待を感じている佐鳥は"言実が怒っている"と感じ、冷や汗を流しつつ一言断ってから事情を説明する
……因みに言実が"トリオンの乱れ"との発言に関してだが、腕時計に"元から備わっていた"機能の一つで製作者の冬島と保護者である言実のみ、リアルタイムで柚紀のトリオン変動が分かるようにしたのだ。そしてトリオン量及び呼吸数や心拍数が"危険域"になった際にはアラートが発動。腕時計から警告音が鳴り響き、更には二人に加えて風間・諏訪・そして東に【柚紀に異変アリ、即対処せよ】と緊急通知が出され、アラート発生源を報せる仕組みを作ったのだった。事情を佐鳥から聞いた言実は何やらキーボードを頻りに叩いて操作をしながら指示を出す
《……柚紀は未だに学校敷地内にはおる。だが、詳細までは掴めぬ。…あまりやりたくはないがアラート条件を一時的に緩める、それで恐らく直ぐに警告音が鳴る筈だ。…餓鬼共が怯んでいる隙にあの子の身柄を確保しろ、但し相手に傷害を負わせるなよ?ま、あの子が既に手出しされていたのなら……………構わぬ、私が許可しよう。今から五秒後だ、……良いな?》
「り、了解です!!?」
流石に三年も同じ学校に通っていれば"屋上から見えない死角で人気のない場所"にも目星が付いている佐鳥。…屋外倉庫も"この手の"定番ではあるが、恐らくないと考えていた
「(人数は恐らく"四人以上"だろうけど、二桁までは行かない。…流石に大人数は目立つからね。それに柚紀ちゃんの事だ、……"完全に逃げれなくなる"状況にはしない筈だ。特に"密室"は嫌みたいだよね、以前トレーニングルームを使用を断ったのだって、"自由に出入り出来ないから"だって少し前に聞いたし、東さん達の勉強会をラウンジでしたのだって、…隊室で行うのを彼女が拒んだらしいし。それに暗い場所だってあまり好きじゃないなら、居場所は恐らく……)日陰になっている校舎裏、袋小路になっている箇所が有力だけど、人数が多ければ取り囲めば良いだけだし、……アラート鳴るのを待つしか…
‐ …………けて ‐
……!!?今の声、…まさかっ?!?(ダッ!)」
五秒経過してもアラートが鳴らない事から"まだほんの少しだけ余力がある"らしいが、柚紀が危うい事には変わりない。なので、フェース越しに下を見ながら居そうな場所を確認していた時、……微かに聴こえた探し人の声。…屋上で歌っていた時並みに聞き取りづらいが、今回は"居場所の候補が絞られている状態"だ。聴こえた方角の居そうな場所の真上に到着した時
~リーンリーン
リーンリーン
リーンリーン~
『助けてっ……佐鳥くんっ』
「(ガシャンッ!)聞こえたし、…見つけたっ!?(アラートが大きいから聴こえない筈なのに、君の助けを求める声が、…オレの名を呼ぶ声が聞こえたっ!?)約束、守ってくれたんだ。なら……オレも護るよ!!(ダンッ!!バサッ!!)」
角度的にかなり見づらいが、…あの緑色の髪を見つけ更には名を呼ばれたのを幻聴だと思わず信じる佐鳥は、何の躊躇もせずトリオン体の身体能力を活かしてフェンスを軽々と飛び越えそのまま落下する。……自分の助けを求める大切な少女の元へ一秒でも早く辿り着く為に