49.療養の曲(114.
夢小説設定
ご利用の端末、あるいはブラウザ設定では夢小説機能をご利用になることができません。
古いスマートフォン端末や、一部ブラウザのプライベートブラウジング機能をご利用の際は、機能に制限が掛かることがございます。
それから車で待っていた堤と共にボーダー本部でなく、柚紀も面識のある"元・精神科の専門医"である人が営むカフェへ向かった。そして到着早々奥に通され柚紀は布団に寝かされ、幾つかの問診後「お迎えが来るまで寝ていなさい」と言われてすんなり夢の世界へ。そしてこの先生はサイドエフェクトについても知っているらしく、シロに事情を聞いた後に診断書を作成。詳細を単純に解説すると【精神的疾患が肉体にも影響を及ぼしているので、養生が必要。無理をすれば最悪、命に関わる】的なのを"学校提出用"に作ったのだ。ボーダー用は不要と判断された、……保護者である言実が知っていれば幾ら上層部も無理矢理柚紀の能力等を借りるのは不可能だからだ
さて、柚紀が休んでいる部屋の隣室にて堤の問診を行い、お茶などをしてのんびり過ごしていると中学の授業が終わる時間となり、笹森とフブキがカフェの方に顔を出したのでそのまま諏訪達に合流。因みに彼は一昨日の食堂での一件をフブキ経由で知っているのだ
「ったく、朝から調子悪いなら無理して学校に来んなよな〜。ま、例の感染症のせいでかなり学校休んじまったから色々気にするのも分かるが…………"それだけ"か?ユズが無茶した理由は?」
「……それもあるけど一番は"佐鳥君達に昨日・一昨日の騒動に勘づかれない様にする為"かな?特に今日は放課後から防衛任務が嵐山隊は入っているの。…………(カタカタ…)洗脳型の亜種に関しては"噂"程度にしか浸透していない。掛からない人には被害を受けた人の苦しみが分からないから、【弱虫とか意気地なし】的な陰口が叩かれているせいで、フリーの隊員同士の仲が一部悪くなっててシフトが回しづらくなっている感じだね。(カタカタ…)広報の仕事もあるからあまり過密なスケジュールにはしたくないんだけどな〜」
「実際、ウチも堤の診断次第では防衛任務の回数減らすってつる姐からお達しを受けている。ま、【一回様子見】程度で済んだからまだマシか?餓鬼共はかなり尾を引く感じらしくてな、奥寺・小荒井の二人はやっと復帰に許可が出た感じだぜ。見た目じゃ平気そうだが、現場に降り立つと駄目になるパターンだったらしい。………ま、【自分より症状がヤバいのを見たお陰で"自分はまだマシな方"】って感じたんだろうな。些か複雑ではあるがな」
「(ハァ〜)……小荒井達が復帰出来て喜ぶべきなんでしょうが、鶴ヶ峰が苦しんでいる時にそんな気持ちになれませんよ俺は。でも、どうして佐鳥達に洗脳型やら食事会での一件を伏せているんですか?何時かはバレますよ?」
出されたお茶を飲みながら隣で微動だにせずに眠っている柚紀を時折気にしつつそんな話をする一行。何故少女の側に居ないかと言うと、此処で飼われている子は所謂"アニマルセラピー"の役目を担う子達であり【心の病の重症者】である柚紀に群がっているので、不用意に近づけなくなっているのであった。そんな微妙な空気の中、新たな来訪者がやって来た。面子は小佐野と出水、そして米屋の三人であった。とりあえず家主に軽く挨拶をして、柚紀の様子を窺い容態を聞いた後に何の話をしていたかを訊ねる。そして"柚紀の考え"を一番理解していそうな出水に見解を訊ねる流れとなる。勿論「あくまでも俺の考えですが……」と一言断ってから語り始める
「別役は佐鳥と同じ学年・ポジションで、多分性格的にも"気が合う奴"だろ?更に佐鳥は【柚紀ちゃんを現場に出す事には反対派】だ。………バレれば二人の仲が悪くなる点や、現場に出れなくなるのを恐れたって感じだな。前者は本人同士の事でどうなるかは不明だが、後者は致命的だ。歌が歌えなくなるのは柚紀ちゃんのストレスになる。が、"何処でも簡単に"って訳にはもう行かないのが現状な今、【歌姫としての責務の為に】って免罪符が必要…………なのは、佐鳥は兎も角とっきーは分かりそうだけどな〜。(ガシガシ)彼奴も何を心の奥で考えているか分かりづらい、変に坩堝に嵌ってややこしくならなきゃ良いが……嵐山さんも受験控えているし、女子二人に吐き出すとも思えねぇ…………京介に探らせるか、まだ佐鳥より彼奴の方が話しやすいだろう(ポチポチ)」
「お〜、流石元チームメイトだから顎に使いやすいってか!?でもそれが一番かもね〜。状況に寄っては迅さん辺りに更に助力を乞う必要ありそうだし、……風間隊にも負担はあまり掛けれないよね?宇佐美から聞いたけど、確か初めての遠征が控えているし」
「だからこそ、今まで"傍観者"でいた東さんが動く事態になった。あんま鶴ヶ峰に肩入れする"A級隊員若しくはそうであっても可笑しくない実力者"を増やしたくないが、基地内の空気が良くない以上………(ガシガシ)そうも言っていられねぇ。ってか上層部は【今後どうするつもり】だ?全く先行きが分からねぇから、対処するのも一苦労だぜ(ハァ〜)」
女王討伐の一件で現場に出る出ないに関しては佐鳥と柚紀は意見が対立しているのと、何時もなら二人の間を取り持つ形でバランスを取っていた時枝が【恐らく柚紀関する事で悩みを抱いている】せいで対処が出来ていないのを感じ取っている出水。小佐野も"時枝と柚紀は何処か似ている"と感じており、現状放置は危険と意見する。これに対して"重鎮"に値する東が動いた事で危機感を抱いている諏訪だが、言実を含めた大人達の今後の方針が見えなくて苛立ちを覚える。……そんな中、やはり考えるのが苦手なフブキはこう結論を出す
「ま、結局は自分が出来る事をするしかねぇんじゃないか?考えるのは頭の回転が良い奴に任せて、俺みたいな馬鹿は…(スクッ)……"腕前上げ"位しかねぇか?(佐鳥がユズが危険な目に遭うのが嫌だから反対する。なら、俺が強くなって守れば良い)つる姐や忍田さんは兎も角、他のお偉いさんは…………恐らく餓鬼の言い分を大人は素直に聞き入れちゃくれねぇだろうから、先ずは"戦闘員なら実力を示す"のが手っ取り早いだろうな。今からランク戦しに行くが、笹森や米屋先輩もどうだ?体を動かした方が気持ちも楽になるんじゃね?」
さて、柚紀が休んでいる部屋の隣室にて堤の問診を行い、お茶などをしてのんびり過ごしていると中学の授業が終わる時間となり、笹森とフブキがカフェの方に顔を出したのでそのまま諏訪達に合流。因みに彼は一昨日の食堂での一件をフブキ経由で知っているのだ
「ったく、朝から調子悪いなら無理して学校に来んなよな〜。ま、例の感染症のせいでかなり学校休んじまったから色々気にするのも分かるが…………"それだけ"か?ユズが無茶した理由は?」
「……それもあるけど一番は"佐鳥君達に昨日・一昨日の騒動に勘づかれない様にする為"かな?特に今日は放課後から防衛任務が嵐山隊は入っているの。…………(カタカタ…)洗脳型の亜種に関しては"噂"程度にしか浸透していない。掛からない人には被害を受けた人の苦しみが分からないから、【弱虫とか意気地なし】的な陰口が叩かれているせいで、フリーの隊員同士の仲が一部悪くなっててシフトが回しづらくなっている感じだね。(カタカタ…)広報の仕事もあるからあまり過密なスケジュールにはしたくないんだけどな〜」
「実際、ウチも堤の診断次第では防衛任務の回数減らすってつる姐からお達しを受けている。ま、【一回様子見】程度で済んだからまだマシか?餓鬼共はかなり尾を引く感じらしくてな、奥寺・小荒井の二人はやっと復帰に許可が出た感じだぜ。見た目じゃ平気そうだが、現場に降り立つと駄目になるパターンだったらしい。………ま、【自分より症状がヤバいのを見たお陰で"自分はまだマシな方"】って感じたんだろうな。些か複雑ではあるがな」
「(ハァ〜)……小荒井達が復帰出来て喜ぶべきなんでしょうが、鶴ヶ峰が苦しんでいる時にそんな気持ちになれませんよ俺は。でも、どうして佐鳥達に洗脳型やら食事会での一件を伏せているんですか?何時かはバレますよ?」
出されたお茶を飲みながら隣で微動だにせずに眠っている柚紀を時折気にしつつそんな話をする一行。何故少女の側に居ないかと言うと、此処で飼われている子は所謂"アニマルセラピー"の役目を担う子達であり【心の病の重症者】である柚紀に群がっているので、不用意に近づけなくなっているのであった。そんな微妙な空気の中、新たな来訪者がやって来た。面子は小佐野と出水、そして米屋の三人であった。とりあえず家主に軽く挨拶をして、柚紀の様子を窺い容態を聞いた後に何の話をしていたかを訊ねる。そして"柚紀の考え"を一番理解していそうな出水に見解を訊ねる流れとなる。勿論「あくまでも俺の考えですが……」と一言断ってから語り始める
「別役は佐鳥と同じ学年・ポジションで、多分性格的にも"気が合う奴"だろ?更に佐鳥は【柚紀ちゃんを現場に出す事には反対派】だ。………バレれば二人の仲が悪くなる点や、現場に出れなくなるのを恐れたって感じだな。前者は本人同士の事でどうなるかは不明だが、後者は致命的だ。歌が歌えなくなるのは柚紀ちゃんのストレスになる。が、"何処でも簡単に"って訳にはもう行かないのが現状な今、【歌姫としての責務の為に】って免罪符が必要…………なのは、佐鳥は兎も角とっきーは分かりそうだけどな〜。(ガシガシ)彼奴も何を心の奥で考えているか分かりづらい、変に坩堝に嵌ってややこしくならなきゃ良いが……嵐山さんも受験控えているし、女子二人に吐き出すとも思えねぇ…………京介に探らせるか、まだ佐鳥より彼奴の方が話しやすいだろう(ポチポチ)」
「お〜、流石元チームメイトだから顎に使いやすいってか!?でもそれが一番かもね〜。状況に寄っては迅さん辺りに更に助力を乞う必要ありそうだし、……風間隊にも負担はあまり掛けれないよね?宇佐美から聞いたけど、確か初めての遠征が控えているし」
「だからこそ、今まで"傍観者"でいた東さんが動く事態になった。あんま鶴ヶ峰に肩入れする"A級隊員若しくはそうであっても可笑しくない実力者"を増やしたくないが、基地内の空気が良くない以上………(ガシガシ)そうも言っていられねぇ。ってか上層部は【今後どうするつもり】だ?全く先行きが分からねぇから、対処するのも一苦労だぜ(ハァ〜)」
女王討伐の一件で現場に出る出ないに関しては佐鳥と柚紀は意見が対立しているのと、何時もなら二人の間を取り持つ形でバランスを取っていた時枝が【恐らく柚紀関する事で悩みを抱いている】せいで対処が出来ていないのを感じ取っている出水。小佐野も"時枝と柚紀は何処か似ている"と感じており、現状放置は危険と意見する。これに対して"重鎮"に値する東が動いた事で危機感を抱いている諏訪だが、言実を含めた大人達の今後の方針が見えなくて苛立ちを覚える。……そんな中、やはり考えるのが苦手なフブキはこう結論を出す
「ま、結局は自分が出来る事をするしかねぇんじゃないか?考えるのは頭の回転が良い奴に任せて、俺みたいな馬鹿は…(スクッ)……"腕前上げ"位しかねぇか?(佐鳥がユズが危険な目に遭うのが嫌だから反対する。なら、俺が強くなって守れば良い)つる姐や忍田さんは兎も角、他のお偉いさんは…………恐らく餓鬼の言い分を大人は素直に聞き入れちゃくれねぇだろうから、先ずは"戦闘員なら実力を示す"のが手っ取り早いだろうな。今からランク戦しに行くが、笹森や米屋先輩もどうだ?体を動かした方が気持ちも楽になるんじゃね?」