49.療養の曲(114.
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それからマンションに寄り、身支度と鞄を持てば冬島に学校に送ってもらったのだが、男子三人は"人目を気にして"途中で降ろされ、柚紀だけはきちんと校門前まで乗せて貰ったのだった。そこにはフブキとシロが待ち構えており、一緒に教室へ。そして恒例のシロによる健康チェックを受ける際に
『あ、シロちゃん。その……握手じゃ無くてもチェック出来る?昨日ちょっと、……暴発させちゃったからその余波がまだあるかも知れなくて。…………前に、大変な目に遭わせちゃったから、だから、……えっと…』
「ん〜……じゃあ胸元に手を当てて大丈夫?握手や頭を触れる・触れられる以外だとこれが精度良いんだよね。………私の能力は所謂"心を読む"的な奴だからか物理的に胸元に触れると正確に分かる、気がするんだ。あ!も、勿論服の上からだからねっ!?」
『あ、……ぅ、うん。だ、大丈夫、だよ。(チラリ)……さ、三人が来る前に、お願いします』
まだ登校時間に余裕があり、生徒も疎らだがやはり能力に関してバレると面倒なので手早く済ませるシロ。その際にフブキが周囲に目を光らせており、チェックが終わったのかタイに置いていた手を離すと、シロが重たいため息を漏らして結果を伝える
「………ユズちゃん、暫く早退とか遅刻や休む事が増えそうだけど、……コレは仕方ないよ。"症状がかなり進行している"もん。あ、因みに私はヒナ先輩から事情や昨日の騒動は聞いているし、言実さんからも"くれぐれも異変を見逃すな"って連絡を貰っているよ?……学生は勉強が仕事なのは分かるけど、それより自分の心身…心と体を大切にして。……(ギュッ!)………ね?」
『っ!?わ、分かったから離してシロちゃんっ!(- パッ -)………わ、私、言ったよね?下手に触ったら危ないって』
「でも頑固なユズに言う事を聞かせるならこれが一番だろ?お前ならシロを傷つけたくないから、"本当に譲れない事"じゃなければ簡単に折れちまう。(ピン)……別に体調が優れないなら休んで当たり前だろ?俺はそうなる原因や理由は知らねぇが、ユズがズルをして休もうとしていないのは理解できるぜ?(ナデナデ)頑張るのは良いが、無茶はスンナよ?(………理由、か。……そろそろ"知らないまま"じゃいられねぇよな、やっぱり)」
三人が教室に到着する頃には何時もの風景が広がり、無意識に三人とも"ホッ"と安堵の息を漏らす。そしてHRが始まるので席や教室に戻る(佐鳥は連行される)際に烏丸の近くを通るフブキが「(ボソッ)……ユズを頼むぞ」と、珍しくそんな言葉を言い残し、シロは携帯を用いて時枝に【あまり調子が良くないから、途中で早退する可能性があり】と通達。なのでさり気なく柚紀を気にする三人であった。因みに佐鳥には連行しつつフブキが【シロが理由は知らねぇがあんまりユズの体調良くねぇ、って言ってた】と概要を話す。"詳細不明"な点が気になる佐鳥だがシロの触診チェックが始まって既に一ヶ月以上経過していれば、……知られたくない事を読み取れない様にするのだって柚紀なら可能だろうと、自己解決させたのであった
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それから順調に授業を受けていた柚紀だが、昼休み・昼食時にきちんとお弁当を完食した………までは良かったが、誤って蓋を床に落とした瞬間……"食堂での出来事"がフラッシュバックしてしまい、顔色が真っ青になった柚紀は倒れ込むまではいかないが荒い呼吸を繰り返した状態で床に座り込んでしまう。そしてシロが名を呼ぶより早く腕時計のアラートが鳴り響き、クラス内が騒然とする。今日は各クラスで昼食を摂っていたが、隣のクラスにもアラート音が聞こえており、佐鳥とフブキがすっ飛んで来たのであった。そして時計操作やら、柚紀を落ち着かせたりクラスメートを宥めていると
- ガラガラ -
「お〜い、時枝か京介居るか〜?って、自分のクラスに居るのは当たり前か。邪魔するぜ?(ズカスガズカ)」
「す、諏訪さんっ?!えっ??な、何で此処にっ???笹森、じゃないですよね用事があるのって。……やっぱり、目的は(チラリ)」
「前に説明受けただろ?コレが鳴れば保護者含めて五人に通知が行くってよ。で、色々考慮した結果俺が迎えに来た訳だ。(……スッ)…立てそうか?『(………フルフル)』…だろうな、(…ペタッ)……朝から少し熱っぽい気がするって、おっさんが言っていたのが当たったな。っしょ!(ヒョイッ…スクッ)……市河、お前もコイツと自分の荷物を持ってついて来い。もし発熱の理由が"例の感染症"なら、お前も調べて貰う必要がある。他人に感染らないが、アレはかなり強力だ。対処が遅れれば大変な事になる。……だろ?……これはあの人の指示だ」
「!……わ、分かりました。(チラッ)あ、後で連絡、するので、し、心配しないでください」
トリオン体姿の諏訪が柚紀の回収に現れたのであった。そして今日は一段と"二人"に対して良く顔を赤くさせていたが、これが"気を抜いたせいで発熱症状が露わになっていた"とは流石に分からなかったのだった。冬島は朝からずっと見守っており、例のトリオン汚染の際もほぼ監視役をずっと担っていたので違和感に気づけたのであった。因みに市民にも【特殊なネイバー到来により、未知のウィルスが持たされたらしく、一部のボーダー関係者及び隊員に感染。調べた結果、他者に二次感染する危険は極めて低いが、少しでも不安がありましたら最寄りの支部にお問い合わせ下さい】と、通達が出ておりそのタイミングで柚紀とシロは長期欠席が始まったのでクラスメートは"ボーダーに携わっている二人が例の感染者"と認識しており、時枝達の説明により復帰後も変に避けられたりはしていなかったが、……やはりネイバーによって齎された未知のウィルスである事から"通常より潜伏期間は長い可能性がある"とも言実の指示で説明してある。ので、いきなり部外者である諏訪が来ても怖顔を見て驚いた者は居たが、先生を呼びに行く者は誰も居なかく始終見守るのみであったのだった
『あ、シロちゃん。その……握手じゃ無くてもチェック出来る?昨日ちょっと、……暴発させちゃったからその余波がまだあるかも知れなくて。…………前に、大変な目に遭わせちゃったから、だから、……えっと…』
「ん〜……じゃあ胸元に手を当てて大丈夫?握手や頭を触れる・触れられる以外だとこれが精度良いんだよね。………私の能力は所謂"心を読む"的な奴だからか物理的に胸元に触れると正確に分かる、気がするんだ。あ!も、勿論服の上からだからねっ!?」
『あ、……ぅ、うん。だ、大丈夫、だよ。(チラリ)……さ、三人が来る前に、お願いします』
まだ登校時間に余裕があり、生徒も疎らだがやはり能力に関してバレると面倒なので手早く済ませるシロ。その際にフブキが周囲に目を光らせており、チェックが終わったのかタイに置いていた手を離すと、シロが重たいため息を漏らして結果を伝える
「………ユズちゃん、暫く早退とか遅刻や休む事が増えそうだけど、……コレは仕方ないよ。"症状がかなり進行している"もん。あ、因みに私はヒナ先輩から事情や昨日の騒動は聞いているし、言実さんからも"くれぐれも異変を見逃すな"って連絡を貰っているよ?……学生は勉強が仕事なのは分かるけど、それより自分の心身…心と体を大切にして。……(ギュッ!)………ね?」
『っ!?わ、分かったから離してシロちゃんっ!(- パッ -)………わ、私、言ったよね?下手に触ったら危ないって』
「でも頑固なユズに言う事を聞かせるならこれが一番だろ?お前ならシロを傷つけたくないから、"本当に譲れない事"じゃなければ簡単に折れちまう。(ピン)……別に体調が優れないなら休んで当たり前だろ?俺はそうなる原因や理由は知らねぇが、ユズがズルをして休もうとしていないのは理解できるぜ?(ナデナデ)頑張るのは良いが、無茶はスンナよ?(………理由、か。……そろそろ"知らないまま"じゃいられねぇよな、やっぱり)」
三人が教室に到着する頃には何時もの風景が広がり、無意識に三人とも"ホッ"と安堵の息を漏らす。そしてHRが始まるので席や教室に戻る(佐鳥は連行される)際に烏丸の近くを通るフブキが「(ボソッ)……ユズを頼むぞ」と、珍しくそんな言葉を言い残し、シロは携帯を用いて時枝に【あまり調子が良くないから、途中で早退する可能性があり】と通達。なのでさり気なく柚紀を気にする三人であった。因みに佐鳥には連行しつつフブキが【シロが理由は知らねぇがあんまりユズの体調良くねぇ、って言ってた】と概要を話す。"詳細不明"な点が気になる佐鳥だがシロの触診チェックが始まって既に一ヶ月以上経過していれば、……知られたくない事を読み取れない様にするのだって柚紀なら可能だろうと、自己解決させたのであった
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それから順調に授業を受けていた柚紀だが、昼休み・昼食時にきちんとお弁当を完食した………までは良かったが、誤って蓋を床に落とした瞬間……"食堂での出来事"がフラッシュバックしてしまい、顔色が真っ青になった柚紀は倒れ込むまではいかないが荒い呼吸を繰り返した状態で床に座り込んでしまう。そしてシロが名を呼ぶより早く腕時計のアラートが鳴り響き、クラス内が騒然とする。今日は各クラスで昼食を摂っていたが、隣のクラスにもアラート音が聞こえており、佐鳥とフブキがすっ飛んで来たのであった。そして時計操作やら、柚紀を落ち着かせたりクラスメートを宥めていると
- ガラガラ -
「お〜い、時枝か京介居るか〜?って、自分のクラスに居るのは当たり前か。邪魔するぜ?(ズカスガズカ)」
「す、諏訪さんっ?!えっ??な、何で此処にっ???笹森、じゃないですよね用事があるのって。……やっぱり、目的は(チラリ)」
「前に説明受けただろ?コレが鳴れば保護者含めて五人に通知が行くってよ。で、色々考慮した結果俺が迎えに来た訳だ。(……スッ)…立てそうか?『(………フルフル)』…だろうな、(…ペタッ)……朝から少し熱っぽい気がするって、おっさんが言っていたのが当たったな。っしょ!(ヒョイッ…スクッ)……市河、お前もコイツと自分の荷物を持ってついて来い。もし発熱の理由が"例の感染症"なら、お前も調べて貰う必要がある。他人に感染らないが、アレはかなり強力だ。対処が遅れれば大変な事になる。……だろ?……これはあの人の指示だ」
「!……わ、分かりました。(チラッ)あ、後で連絡、するので、し、心配しないでください」
トリオン体姿の諏訪が柚紀の回収に現れたのであった。そして今日は一段と"二人"に対して良く顔を赤くさせていたが、これが"気を抜いたせいで発熱症状が露わになっていた"とは流石に分からなかったのだった。冬島は朝からずっと見守っており、例のトリオン汚染の際もほぼ監視役をずっと担っていたので違和感に気づけたのであった。因みに市民にも【特殊なネイバー到来により、未知のウィルスが持たされたらしく、一部のボーダー関係者及び隊員に感染。調べた結果、他者に二次感染する危険は極めて低いが、少しでも不安がありましたら最寄りの支部にお問い合わせ下さい】と、通達が出ておりそのタイミングで柚紀とシロは長期欠席が始まったのでクラスメートは"ボーダーに携わっている二人が例の感染者"と認識しており、時枝達の説明により復帰後も変に避けられたりはしていなかったが、……やはりネイバーによって齎された未知のウィルスである事から"通常より潜伏期間は長い可能性がある"とも言実の指示で説明してある。ので、いきなり部外者である諏訪が来ても怖顔を見て驚いた者は居たが、先生を呼びに行く者は誰も居なかく始終見守るのみであったのだった