49.療養の曲(114.
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『ま、つまりはそんな感じだ。時に佐鳥よ…………何故電話をしてきた?何時もはメッセージのやり取りだけであろうに。……柚紀に何用だったのだ?』
❲ヴェエーー!!?お、おつるちゃんっ?!い、いきなり出てこないでよぉ〜、心臓に悪いからっ!!!で、……佐鳥が電話した理由ですよね?……………"何と無く"じゃ駄目ですか?明日になれば学校で会えるのは分かってますが、金曜日学校で別れてから会えてないのが……何かこう、モヤモヤと言うか、…………物足りなさを感じてしまって、何か不安で……だからせめて声でも聞きたいなと。さ、流石に会いには行きませんよっ!!もう遅い時間ですからっ!!?❳
『…………この子の行動予定を把握しておるのなら、"少しだけ"でも会いに来れば良かろうに。……例えば基地からマンションまでの道筋を共に歩むでも良いし、玄関先でなら多少遅い時間でも談笑位なら許可する故にな。……そろそろ良いか?(…ハァ〜)私も色々疲れているから休みたいのだが』
❲あっ!?……はい、分かりました。えっと、……なら明日基地に迎えに行っても大丈夫ですか?も、勿論着替えとかでマンションに帰らなきゃならないだろうし遅刻とか考慮して早めに行きますからっ!!?❳
いきなり迅から言実に代わって驚いている佐鳥に【何故"初めて"柚紀に電話をしてきた理由】を訊ねる。一度でも連絡していれば柚紀の性格上、必ず誰からか分かる様にするのだ。それも好きな曲が三桁もある少女なら"その人のイメージに合ったモノ"をチョイスするので音を聞けば判断出来るのだった。……ディスプレイに名が表記されるがそちらはあまり気にしないのが柚紀である
そして佐鳥の曖昧な態度に対して咎めたりはしないが一つの案を言実が授ける。…姪がボーダーに通う理由の一つは【"佐鳥達"ひいては嵐山隊メンバーに会いたいから】なのを知っているからだ。そしてため息一つで通話を終わらせる様に仕向ければ、最後の悪足掻きの如く佐鳥は一つお願いをする。これに対して『七時半には本部を出る、遅れるなよ?』と出発時間を告げて通話を終了させるのであった。さて、姪の携帯の電源を落としてそのまま白衣のポケットに入れた言実は迅に視線を向け
『………かなり酷いのか?不眠症』
「へっ??…………あ〜、……………徐々に悪化してますね。夢の内容がかなり重たいのになってきましたから、体が眠るのを拒絶しちゃうんです。でも…(…サワッ)柚紀ちゃんが側に居たせいか短時間ですが良く休めた気がします。【あれは過去の出来事で、彼女はちゃんと生きている】って認識出来るから、ですかね?」
『(…ポン、クシャクシャ)………今回、柚紀も洗脳のトリガーを引いてしまった故にあの人に時折診てもらう必要が出た。タイミングを見計らって接触して、辛いなら添い寝でも頼む事だな。あそこの家はお店と併設しておるが広く、店舗から程よく離れた空き部屋も多数あるから邪魔される心配もなかろう。ま、……"人による妨害"だがな(……スッ)』
「………そうします。嵐山にも薄々気づかれていますから、対処しないと"柚紀ちゃんや言実さんに話すぞ"って彼奴なら言いかねません。ん〜(……グー)……さて、小腹が空いたからぽんち揚げを……………嘘嘘、ちゃんとしたのを食べますから!!……あ〜、流石に食事会は終わっているから食堂に行くか」
『……食した後、帰っても良いか朝イチで烏丸を派遣しろ。佐鳥と二人で学校に向かわせるのは……"まだ"些か不安だ』
最初、はぐらかすつもりだった迅だが【嘘がバレた後の言実が怖い】と判断して素直に自供をする。そして夢見の悪い理由が安眠を齎す手段に対して嫌な顔はせず、寧ろ安堵している青年に佐鳥同様に言実は打開策を授けるのであった。これも【放置すれば結局、柚紀に良くない】事柄だからだ。そして欲求に忠実な生身か空腹を訴えたので好物を食べようとしたが………言実の無言の圧力によりそれは取り止めて、満たす為に隔離室から出て行く迅を止めはしないが、一つ注文をつけ、これに対して手を上げて反応だけして行く迅であった
それから言実も換装を解き、添い寝の準備をしていると監視役交代の為に再度訪れた冬島に場所を明け渡して寺島は退室。それから迅の温もりが無くなったのに遅くながら気がつき彷徨わせている柚紀の手を、言実握って上げればまた穏やかな寝息を取り戻したのを見て自分も寝ようとした矢先、……今度は言実の携帯に新着を報せが舞い込んでくる。因みにマナーモードなのでバイブレーションのみで無音である
無視して寝ようとした言実だが、送り主の名前を見て渋々内容を確認すれば少しだけ考える素振りを見せ、メッセージを打ち込む。そして自分の携帯も電源を落としてため息を漏らした辺りで❲こんな時間に誰からだ?❳と冬島からの問いに
『…………時枝だ。昨日、ラボであのベットを広げていた理由について問い掛けて来た。恐らく佐鳥から"今日柚紀が本部に寝泊まりするから明日迎えに行かないか"とでも誘われたのだろう。流石にサヨが使ったとは言えぬ故に【使用していたのは確かに柚紀であり、理由は"久し振りに異性の多い空間に長時間居た事による気疲れ"】と話した上で、後は迅が佐鳥に話した"同じ作り話"を打って送りつけた。これで疑われる心配はなかろうて』
❲ま、嵐山隊なら凡ミスさえしなきゃ洗脳に掛かる心配はないだろうし【バンダーをみつけたら即座に潰せ】指示も隊員全体に通達済み。バレる心配はないだろうさ。……そう言えば柚紀ちゃんがコドモ帰り起こしているの、二人に話さなくて良かったのか?❳
『……………………この子はもう少し、自分に対して素直に、我儘になるべきだ。あの程度の事を認知出来ぬ輩を………私は認めるつもりはない。…!……済まぬがそろそろ横になる。何かあれば起こしてくれ』
そんなやり取りをした後に、やはりこの方もお疲れらしく直ぐに眠ってしまったのであった。そんな二人をヤレヤレと呆れつつも、自分の仕事をこなしながら監視役を全うする冬島であった
❲ヴェエーー!!?お、おつるちゃんっ?!い、いきなり出てこないでよぉ〜、心臓に悪いからっ!!!で、……佐鳥が電話した理由ですよね?……………"何と無く"じゃ駄目ですか?明日になれば学校で会えるのは分かってますが、金曜日学校で別れてから会えてないのが……何かこう、モヤモヤと言うか、…………物足りなさを感じてしまって、何か不安で……だからせめて声でも聞きたいなと。さ、流石に会いには行きませんよっ!!もう遅い時間ですからっ!!?❳
『…………この子の行動予定を把握しておるのなら、"少しだけ"でも会いに来れば良かろうに。……例えば基地からマンションまでの道筋を共に歩むでも良いし、玄関先でなら多少遅い時間でも談笑位なら許可する故にな。……そろそろ良いか?(…ハァ〜)私も色々疲れているから休みたいのだが』
❲あっ!?……はい、分かりました。えっと、……なら明日基地に迎えに行っても大丈夫ですか?も、勿論着替えとかでマンションに帰らなきゃならないだろうし遅刻とか考慮して早めに行きますからっ!!?❳
いきなり迅から言実に代わって驚いている佐鳥に【何故"初めて"柚紀に電話をしてきた理由】を訊ねる。一度でも連絡していれば柚紀の性格上、必ず誰からか分かる様にするのだ。それも好きな曲が三桁もある少女なら"その人のイメージに合ったモノ"をチョイスするので音を聞けば判断出来るのだった。……ディスプレイに名が表記されるがそちらはあまり気にしないのが柚紀である
そして佐鳥の曖昧な態度に対して咎めたりはしないが一つの案を言実が授ける。…姪がボーダーに通う理由の一つは【"佐鳥達"ひいては嵐山隊メンバーに会いたいから】なのを知っているからだ。そしてため息一つで通話を終わらせる様に仕向ければ、最後の悪足掻きの如く佐鳥は一つお願いをする。これに対して『七時半には本部を出る、遅れるなよ?』と出発時間を告げて通話を終了させるのであった。さて、姪の携帯の電源を落としてそのまま白衣のポケットに入れた言実は迅に視線を向け
『………かなり酷いのか?不眠症』
「へっ??…………あ〜、……………徐々に悪化してますね。夢の内容がかなり重たいのになってきましたから、体が眠るのを拒絶しちゃうんです。でも…(…サワッ)柚紀ちゃんが側に居たせいか短時間ですが良く休めた気がします。【あれは過去の出来事で、彼女はちゃんと生きている】って認識出来るから、ですかね?」
『(…ポン、クシャクシャ)………今回、柚紀も洗脳のトリガーを引いてしまった故にあの人に時折診てもらう必要が出た。タイミングを見計らって接触して、辛いなら添い寝でも頼む事だな。あそこの家はお店と併設しておるが広く、店舗から程よく離れた空き部屋も多数あるから邪魔される心配もなかろう。ま、……"人による妨害"だがな(……スッ)』
「………そうします。嵐山にも薄々気づかれていますから、対処しないと"柚紀ちゃんや言実さんに話すぞ"って彼奴なら言いかねません。ん〜(……グー)……さて、小腹が空いたからぽんち揚げを……………嘘嘘、ちゃんとしたのを食べますから!!……あ〜、流石に食事会は終わっているから食堂に行くか」
『……食した後、帰っても良いか朝イチで烏丸を派遣しろ。佐鳥と二人で学校に向かわせるのは……"まだ"些か不安だ』
最初、はぐらかすつもりだった迅だが【嘘がバレた後の言実が怖い】と判断して素直に自供をする。そして夢見の悪い理由が安眠を齎す手段に対して嫌な顔はせず、寧ろ安堵している青年に佐鳥同様に言実は打開策を授けるのであった。これも【放置すれば結局、柚紀に良くない】事柄だからだ。そして欲求に忠実な生身か空腹を訴えたので好物を食べようとしたが………言実の無言の圧力によりそれは取り止めて、満たす為に隔離室から出て行く迅を止めはしないが、一つ注文をつけ、これに対して手を上げて反応だけして行く迅であった
それから言実も換装を解き、添い寝の準備をしていると監視役交代の為に再度訪れた冬島に場所を明け渡して寺島は退室。それから迅の温もりが無くなったのに遅くながら気がつき彷徨わせている柚紀の手を、言実握って上げればまた穏やかな寝息を取り戻したのを見て自分も寝ようとした矢先、……今度は言実の携帯に新着を報せが舞い込んでくる。因みにマナーモードなのでバイブレーションのみで無音である
無視して寝ようとした言実だが、送り主の名前を見て渋々内容を確認すれば少しだけ考える素振りを見せ、メッセージを打ち込む。そして自分の携帯も電源を落としてため息を漏らした辺りで❲こんな時間に誰からだ?❳と冬島からの問いに
『…………時枝だ。昨日、ラボであのベットを広げていた理由について問い掛けて来た。恐らく佐鳥から"今日柚紀が本部に寝泊まりするから明日迎えに行かないか"とでも誘われたのだろう。流石にサヨが使ったとは言えぬ故に【使用していたのは確かに柚紀であり、理由は"久し振りに異性の多い空間に長時間居た事による気疲れ"】と話した上で、後は迅が佐鳥に話した"同じ作り話"を打って送りつけた。これで疑われる心配はなかろうて』
❲ま、嵐山隊なら凡ミスさえしなきゃ洗脳に掛かる心配はないだろうし【バンダーをみつけたら即座に潰せ】指示も隊員全体に通達済み。バレる心配はないだろうさ。……そう言えば柚紀ちゃんがコドモ帰り起こしているの、二人に話さなくて良かったのか?❳
『……………………この子はもう少し、自分に対して素直に、我儘になるべきだ。あの程度の事を認知出来ぬ輩を………私は認めるつもりはない。…!……済まぬがそろそろ横になる。何かあれば起こしてくれ』
そんなやり取りをした後に、やはりこの方もお疲れらしく直ぐに眠ってしまったのであった。そんな二人をヤレヤレと呆れつつも、自分の仕事をこなしながら監視役を全うする冬島であった