48.鎮護の曲〜荒ぶる気よ、鎮まり給え〜(113.
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『(パアァァ〜)か、カワイイしおおきい!!……でも、じつぶつはもっとちいさい、よ?てざわりは…(サワサワ)……おなじ、かな?………こんなソックリさん、よくうってましたね?』
「ん???……この子は売り物じゃなくて"市河ちゃんの手作り"だよ?こういう子なら"首部分にリボン"だけど、この子は"匂い袋"なんだよね〜。今回はスタンダードらしい"カモミール"の香りだってさ。今度からは好きな香りを配合してね?」
「(クンクン)……確かにハーブ、…アロマの独特な香りがするがこの手のスタンダードは"ラベンダー"じゃないか?」
「市河ちゃん曰く【柚紀ちゃんが馴染み深いのはカモミールで、ラベンダーも悪くはないが"配合なしだと効きすぎる"可能性がある】らしいです。両方アロマもですがハーブティーもありますが……ラベンダーのお茶はかなり人を選びますし、俺はアレ苦手です。カモミールはまだ、……飲めなくもないですが」
そんな感じて語っている中、兎に関しての事を風間達に話し終えた諏訪がふと柚紀が香りの効果でか、眠たそうにしているのを指摘する。なので東と迅が協力してゆっくりとベッドに横たわらせるのに成功すると、段々目が閉じていく。……これで寝てくれる、そう油断していたら
- …………クイッ、…ギュッ -
「……ぁ」
「…何しているんのさ鶴ヶ峰は?」
「気にするな菊地原、あれも……一種の癖だ」
「あ〜、………だな。俺もされた事ある」
「(クスッ)諏訪があるなら迅、お前だってあるんじゃないのか?ボーダー隊員の中じゃ一番この子と付き合いが長いだろ?」
「……………………あ〜、うん。同じ様な経験は何度もありますし、視えていた筈なんだけどな〜。何故かコレだけは回避無理なんですよね〜(…俺がこの子を警戒していないからか?まぁ、確かにこの位なら全然問題ないけど)……俺、暫く居残りしますので皆さんは部屋を出て大丈夫ですよ?ぬいぐるみは人肌的な暖かさはないので、無意識にソレを求めているのかも知れませんから」
手の届く範囲に迅が居たせいでジャケットの裾を柚紀に掴まれてしまう。これに対して各自反応を示し、迅も苦笑いをすれば居残り宣言をする。それを聞いて意外にも最初に動いたのは菊地原で「寝身を襲うなんて馬鹿なことしないで下さいよ?」と念入れするとさっさと隔離室から出て行く。……その理由を内部通話で二人には伝えており、渋る諏訪を風間が連行し東もそれに習うのであった
誰も居なくなり"マイクがOFF"になっているのを確認した後に、頭を撫でながら迅は語り掛ける。………"トリオン体のままで"
「(ナデナデ)………さて、悪戯っ子の柚紀ちゃんや。……何で俺を引き留めたの?(ナデナデ)此処には諏訪さんも風間さんも、………東さんだって居たのにさ」
『(………パチリ)……だって、じんさん、だけが…"おみまいに"きてくれなかった。ほかのみんなは、きてくれたよ?からすまくんも、きざきさんも……だから、…そのはらいせ。それに、……トリオンたいでもわかるよ?"じんさんがちょうしわるそう"だって、………すこし、おやすみしよう?わたしと、いっしょに(ウトウト)……おこられない、から。もし、そんな、ことを、いうひと、いても(ウトウト)……あのひとが、たす、けてくれる……もん。だから、ね?』
「…………………分かったよ。(シュウゥー、…ゴソゴソ……ストン)(ナデナデ)…あの人、言実さんが来るまで俺も休憩するね。次に柚紀ちゃんが目覚めて俺があの人と代わっていても驚かないでね?後、………もう少し頻繁に会いに来る努力は、するから(ナデナデ)……そんな寂しそうな顔しないで?」
『(ウトウト)わが、ままだって、わかって、いるよ?でも……こうこうや、たま、こま、しぶにいく、…ゆう、き、なくて(ウトウト)……そ、れで、も………ときどき、さみしく、なる。…(ウトウト)たく、さん、……のひと、が、なかよく、してくれる、でも……あなた、と、………か、れ…ら、に、ぃちばん、あい、た……(………すぅ、すぅ)』
やはり他と比べると支部に所属や暗躍のせいで迅に会えないのが寂しい柚紀は、頑張って自分の気持ちを伝えるが睡魔に負けてそのまま眠ってしまう。眠っても中々離れない彼を見て風間が声を掛ける。……これに対して"予知範囲"で特に驚かずに迅はマイクを持ってこう返答する
「だって約束しちゃいましたから、"言実さんが来るまで此処に居る"って。……あ、トリオン補給は始めて構いませんよ?多少なら(ポンポン)この子が吸い取ってくれます。……瞳にちょっと細工していますので」
❲ぬいぐるみの瞳にか?……!…成る程、野々村に与えた奴も石らしいのが使われていたな。なら瞳の原材料は……アレと同じ翡翠か?❳
「アレがナニを指すかは分かりませんが、瞳の材料は当たりです。さて、……俺も一休みしますね(- カチッ -ソッ……ギュッ)(……頻繁ではないにしろ、アレを夢で何度も見るのはかなりキツイね。お陰で寝付きが悪くなっちゃったけど)………君が側に居れば、安心して眠れそうだ(……コテン、…スウ)」
いつの日かの言実が柚紀に寄り添って眠ったのと同じ体制で迅も眠ってしまったのであった。それを誰も起こそうとはしなかった、………柚紀の指摘通り、確かに傍目から見ても迅が寝不足なのが分かるほど酷く疲れた顔をしていたからだ。そんな"Sクラスのサイドエフェクト持ちの二人"が眠っているのを複雑な表情で見守るメンバーであった
「ん???……この子は売り物じゃなくて"市河ちゃんの手作り"だよ?こういう子なら"首部分にリボン"だけど、この子は"匂い袋"なんだよね〜。今回はスタンダードらしい"カモミール"の香りだってさ。今度からは好きな香りを配合してね?」
「(クンクン)……確かにハーブ、…アロマの独特な香りがするがこの手のスタンダードは"ラベンダー"じゃないか?」
「市河ちゃん曰く【柚紀ちゃんが馴染み深いのはカモミールで、ラベンダーも悪くはないが"配合なしだと効きすぎる"可能性がある】らしいです。両方アロマもですがハーブティーもありますが……ラベンダーのお茶はかなり人を選びますし、俺はアレ苦手です。カモミールはまだ、……飲めなくもないですが」
そんな感じて語っている中、兎に関しての事を風間達に話し終えた諏訪がふと柚紀が香りの効果でか、眠たそうにしているのを指摘する。なので東と迅が協力してゆっくりとベッドに横たわらせるのに成功すると、段々目が閉じていく。……これで寝てくれる、そう油断していたら
- …………クイッ、…ギュッ -
「……ぁ」
「…何しているんのさ鶴ヶ峰は?」
「気にするな菊地原、あれも……一種の癖だ」
「あ〜、………だな。俺もされた事ある」
「(クスッ)諏訪があるなら迅、お前だってあるんじゃないのか?ボーダー隊員の中じゃ一番この子と付き合いが長いだろ?」
「……………………あ〜、うん。同じ様な経験は何度もありますし、視えていた筈なんだけどな〜。何故かコレだけは回避無理なんですよね〜(…俺がこの子を警戒していないからか?まぁ、確かにこの位なら全然問題ないけど)……俺、暫く居残りしますので皆さんは部屋を出て大丈夫ですよ?ぬいぐるみは人肌的な暖かさはないので、無意識にソレを求めているのかも知れませんから」
手の届く範囲に迅が居たせいでジャケットの裾を柚紀に掴まれてしまう。これに対して各自反応を示し、迅も苦笑いをすれば居残り宣言をする。それを聞いて意外にも最初に動いたのは菊地原で「寝身を襲うなんて馬鹿なことしないで下さいよ?」と念入れするとさっさと隔離室から出て行く。……その理由を内部通話で二人には伝えており、渋る諏訪を風間が連行し東もそれに習うのであった
誰も居なくなり"マイクがOFF"になっているのを確認した後に、頭を撫でながら迅は語り掛ける。………"トリオン体のままで"
「(ナデナデ)………さて、悪戯っ子の柚紀ちゃんや。……何で俺を引き留めたの?(ナデナデ)此処には諏訪さんも風間さんも、………東さんだって居たのにさ」
『(………パチリ)……だって、じんさん、だけが…"おみまいに"きてくれなかった。ほかのみんなは、きてくれたよ?からすまくんも、きざきさんも……だから、…そのはらいせ。それに、……トリオンたいでもわかるよ?"じんさんがちょうしわるそう"だって、………すこし、おやすみしよう?わたしと、いっしょに(ウトウト)……おこられない、から。もし、そんな、ことを、いうひと、いても(ウトウト)……あのひとが、たす、けてくれる……もん。だから、ね?』
「…………………分かったよ。(シュウゥー、…ゴソゴソ……ストン)(ナデナデ)…あの人、言実さんが来るまで俺も休憩するね。次に柚紀ちゃんが目覚めて俺があの人と代わっていても驚かないでね?後、………もう少し頻繁に会いに来る努力は、するから(ナデナデ)……そんな寂しそうな顔しないで?」
『(ウトウト)わが、ままだって、わかって、いるよ?でも……こうこうや、たま、こま、しぶにいく、…ゆう、き、なくて(ウトウト)……そ、れで、も………ときどき、さみしく、なる。…(ウトウト)たく、さん、……のひと、が、なかよく、してくれる、でも……あなた、と、………か、れ…ら、に、ぃちばん、あい、た……(………すぅ、すぅ)』
やはり他と比べると支部に所属や暗躍のせいで迅に会えないのが寂しい柚紀は、頑張って自分の気持ちを伝えるが睡魔に負けてそのまま眠ってしまう。眠っても中々離れない彼を見て風間が声を掛ける。……これに対して"予知範囲"で特に驚かずに迅はマイクを持ってこう返答する
「だって約束しちゃいましたから、"言実さんが来るまで此処に居る"って。……あ、トリオン補給は始めて構いませんよ?多少なら(ポンポン)この子が吸い取ってくれます。……瞳にちょっと細工していますので」
❲ぬいぐるみの瞳にか?……!…成る程、野々村に与えた奴も石らしいのが使われていたな。なら瞳の原材料は……アレと同じ翡翠か?❳
「アレがナニを指すかは分かりませんが、瞳の材料は当たりです。さて、……俺も一休みしますね(- カチッ -ソッ……ギュッ)(……頻繁ではないにしろ、アレを夢で何度も見るのはかなりキツイね。お陰で寝付きが悪くなっちゃったけど)………君が側に居れば、安心して眠れそうだ(……コテン、…スウ)」
いつの日かの言実が柚紀に寄り添って眠ったのと同じ体制で迅も眠ってしまったのであった。それを誰も起こそうとはしなかった、………柚紀の指摘通り、確かに傍目から見ても迅が寝不足なのが分かるほど酷く疲れた顔をしていたからだ。そんな"Sクラスのサイドエフェクト持ちの二人"が眠っているのを複雑な表情で見守るメンバーであった