48.鎮護の曲〜荒ぶる気よ、鎮まり給え〜(113.
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東の説得が功を奏したのか暴れたり怯えたりしなくなった柚紀は、いつかの屋上の時のように声を出して泣き始めたのだった。それを優しく抱き締めて背中や頭を撫でてやる東。そのお陰か寺島の操作が追いついたのか、身体に重たくのしかかっていた重み……柚紀が発していたであろうトリオンが収まっていたのであった。因みに普段の菊地原なら泣き声が煩わしく感じるだろうが、隔離室に居るので平気そうにしていた。そして何気なく室内を見てて…気づくのだった
((ねぇ、この部屋の壁って強度上げたり修繕出来たり可能だよね?……さっきの重圧のせいで一部罅的な損傷が出てる。コレ、治せない?じゃないと彼女が気づくよ?))
❲(カタカタ…)((かなり軽度だし、鶴ヶ峰のトリオン使えば行けるかな?にしても意外と目敏いね菊地原って。耳だけじゃなくて視力も強化されてたりしないよね?))❳
((俺の部下だからな、この位なら気がついて当たり前だ。……鶴ヶ峰のトリオン残量はどんな感じだ?補給必要か?))
❲(カタカタ…)((……微妙なラインだね、この後食事を取る余裕があれば補給はいらないけど………睡眠を訴えた場合はした方が安心かな?明日普通に学校へ行くなら尚更ね))❳
こんな感じでやり取りをしていたのであった。因みに寺島は"トリオン体のみに聞こえる様に話しており"、柚紀と東には聞こえていない。だから、小荒井達には聞こえていたので「じゃあ、俺達が適当に見繕ってきます!行くぞ奥寺!!」と元気に部屋を後にするのだった
そして泣くだけ泣いて柚紀がスッキリしたのを見計らい
- …………スッ、スッ -
「……とりあえず、水とハンカチどうぞ。泣いた後って目元を温めるべきか冷やすべきか分からないから、…何もしてないけど変に擦るよりはマシだろうからね」
『!?!!?(えっ?えっ??ぅ、うた、歌川くんっ?!?な、何で此処に??……あ、風間さんが居れば居ても不思議じゃないか?……って事は………(チラッ)……ぁぅ、………ご、ごめんね菊地原くん。煩かった……よね?)(シュン)』
「……(ハァ〜)別に、もう慣れたから良いよ。一応(スポ、スポ)…"言実さんから貰った……押し付けられた"耳栓してたから、大分マシだったしさ。ってか、……君って今生身でしょ?何で内部通話出来るのさ?」
『(えっと、そ、それはですね……「サイドエフェクトだろ?……ベイルアウトしてきたって事はトリオン残量は少ない筈だ。あまり無駄遣いするな、とりあえず普通に話せる様にしろ」……はぁ〜い。えっと………すみません東さん、お水飲みたいので…補助してください。一人じゃ上手く飲めない、気がするから)』
歌川がペットボトルと無地のハンカチを差し出してきたのであった。それによりやっと二人の存在に気づき、特に菊地原の耳に甚大な被害を出していないかと申し訳なさそうにする柚紀。そんな相変わらずな少女を見て"秘密兵器"を見せて問題ないと告げる。……実際は普通の耳栓たが、シロが言実から"能力抑制アイテム"を貰ったと聞いたので彼にも上げたのだろう、と納得するのであった
そしてそんなやり取りを喉を痛めて話せないので、以前使用禁止と言われた"内部通信モドキ"を用いてやり取りをしていると………"禁止にされているのを"知っている可能性がある風間に止められて、先ずは水分補給をしようとして…………素直に東に甘える柚紀であった
そんな感じて東の補助を受けて無事に喋れる様になり、とりあえずベッドに柚紀を座らせた辺りで
- ウィーン -
「無事かっ?!鶴ヶ峰っ!!?姐さんが"遠隔操作でお前を飛ばした"とか聞いて流石に肝が冷えたぞっ!!?(ズカズカズカ、…ポン……グリグリグリグリ…)でぇ〜、姫様や。俺は何時も言っているよな〜?無茶スンナってさ〜?(グリグリグリグリ)……何度、言えば分かるんだ?あ"ぁ"っ??!(グリグリグリグリ、グリグリグリグリ…)」
『うぅ〜〜!ご、ごめんなさいっ諏訪さんっ!?分かってても中々…(グリグリグリグリ)ってか、痛い!痛いからそれ止めてくださぁ〜い!!』
「(……スッ)ったく、コレだから一人にさせれねぇんだよな〜。ストッパーが居なきゃ直ぐに暴走しやがる!?……ま、全部が悪い事って訳じゃねぇのがまた面倒なんだよな〜。(…ガサゴソ、スッ)……堤からの期間限定のフレーバーティーの差し入れだ、【助けてくれたお礼】だとよ。因みにアイツも【お礼こそ言うか恨んだりはしてねぇ】とさ」
『!!……そう、ですか。なら良かったです。それにしても……"和梨と紅茶"の組み合わせか〜。葡萄や洋梨なら知ってましたが、コレは初めてかも!!それも牛乳パックの奴、あるんですね〜。知りませんでした!……えっと、…飲んで良いですか?』
諏訪が突撃してくると一直線に柚紀の元に行き、……かなり心配したのと怒りを表す為に拳骨を作り脳天を刺激しながら説教をするのであった。それを甘んじて受け入れている柚紀だが、痛いものは痛いので早々にギブアップ宣言をする。これを聞いてすんなり開放すれば、持参した袋から牛乳パックとストローを差し出す諏訪、モノと差し入れ人のメッセージを聞いてホッと安堵して、折角だし……と周囲の反応を見てから嬉しそうに飲み始めるのであった。とりあえずご機嫌な柚紀を見た後に「他のメンバーは?」と問われて答えようとした矢先
❲……鶴ヶ峰、那須隊の三人と…米屋と奈良坂が君に会いに来てるけど、どうする?❳
『(ビクッ!?……ガタガタ)』
寺島が訪問者の存在をアナウンスした瞬間に顔色が真っ青になり、牛乳パックを思わず落としそうになる。それを周囲の人間がキャッチし、東が抱き締めて落ち着かせようとする。……そんな柚紀を見て諏訪・風間が首を振って"面会は無理"と寺島に合図を送るのであった
((ねぇ、この部屋の壁って強度上げたり修繕出来たり可能だよね?……さっきの重圧のせいで一部罅的な損傷が出てる。コレ、治せない?じゃないと彼女が気づくよ?))
❲(カタカタ…)((かなり軽度だし、鶴ヶ峰のトリオン使えば行けるかな?にしても意外と目敏いね菊地原って。耳だけじゃなくて視力も強化されてたりしないよね?))❳
((俺の部下だからな、この位なら気がついて当たり前だ。……鶴ヶ峰のトリオン残量はどんな感じだ?補給必要か?))
❲(カタカタ…)((……微妙なラインだね、この後食事を取る余裕があれば補給はいらないけど………睡眠を訴えた場合はした方が安心かな?明日普通に学校へ行くなら尚更ね))❳
こんな感じでやり取りをしていたのであった。因みに寺島は"トリオン体のみに聞こえる様に話しており"、柚紀と東には聞こえていない。だから、小荒井達には聞こえていたので「じゃあ、俺達が適当に見繕ってきます!行くぞ奥寺!!」と元気に部屋を後にするのだった
そして泣くだけ泣いて柚紀がスッキリしたのを見計らい
- …………スッ、スッ -
「……とりあえず、水とハンカチどうぞ。泣いた後って目元を温めるべきか冷やすべきか分からないから、…何もしてないけど変に擦るよりはマシだろうからね」
『!?!!?(えっ?えっ??ぅ、うた、歌川くんっ?!?な、何で此処に??……あ、風間さんが居れば居ても不思議じゃないか?……って事は………(チラッ)……ぁぅ、………ご、ごめんね菊地原くん。煩かった……よね?)(シュン)』
「……(ハァ〜)別に、もう慣れたから良いよ。一応(スポ、スポ)…"言実さんから貰った……押し付けられた"耳栓してたから、大分マシだったしさ。ってか、……君って今生身でしょ?何で内部通話出来るのさ?」
『(えっと、そ、それはですね……「サイドエフェクトだろ?……ベイルアウトしてきたって事はトリオン残量は少ない筈だ。あまり無駄遣いするな、とりあえず普通に話せる様にしろ」……はぁ〜い。えっと………すみません東さん、お水飲みたいので…補助してください。一人じゃ上手く飲めない、気がするから)』
歌川がペットボトルと無地のハンカチを差し出してきたのであった。それによりやっと二人の存在に気づき、特に菊地原の耳に甚大な被害を出していないかと申し訳なさそうにする柚紀。そんな相変わらずな少女を見て"秘密兵器"を見せて問題ないと告げる。……実際は普通の耳栓たが、シロが言実から"能力抑制アイテム"を貰ったと聞いたので彼にも上げたのだろう、と納得するのであった
そしてそんなやり取りを喉を痛めて話せないので、以前使用禁止と言われた"内部通信モドキ"を用いてやり取りをしていると………"禁止にされているのを"知っている可能性がある風間に止められて、先ずは水分補給をしようとして…………素直に東に甘える柚紀であった
そんな感じて東の補助を受けて無事に喋れる様になり、とりあえずベッドに柚紀を座らせた辺りで
- ウィーン -
「無事かっ?!鶴ヶ峰っ!!?姐さんが"遠隔操作でお前を飛ばした"とか聞いて流石に肝が冷えたぞっ!!?(ズカズカズカ、…ポン……グリグリグリグリ…)でぇ〜、姫様や。俺は何時も言っているよな〜?無茶スンナってさ〜?(グリグリグリグリ)……何度、言えば分かるんだ?あ"ぁ"っ??!(グリグリグリグリ、グリグリグリグリ…)」
『うぅ〜〜!ご、ごめんなさいっ諏訪さんっ!?分かってても中々…(グリグリグリグリ)ってか、痛い!痛いからそれ止めてくださぁ〜い!!』
「(……スッ)ったく、コレだから一人にさせれねぇんだよな〜。ストッパーが居なきゃ直ぐに暴走しやがる!?……ま、全部が悪い事って訳じゃねぇのがまた面倒なんだよな〜。(…ガサゴソ、スッ)……堤からの期間限定のフレーバーティーの差し入れだ、【助けてくれたお礼】だとよ。因みにアイツも【お礼こそ言うか恨んだりはしてねぇ】とさ」
『!!……そう、ですか。なら良かったです。それにしても……"和梨と紅茶"の組み合わせか〜。葡萄や洋梨なら知ってましたが、コレは初めてかも!!それも牛乳パックの奴、あるんですね〜。知りませんでした!……えっと、…飲んで良いですか?』
諏訪が突撃してくると一直線に柚紀の元に行き、……かなり心配したのと怒りを表す為に拳骨を作り脳天を刺激しながら説教をするのであった。それを甘んじて受け入れている柚紀だが、痛いものは痛いので早々にギブアップ宣言をする。これを聞いてすんなり開放すれば、持参した袋から牛乳パックとストローを差し出す諏訪、モノと差し入れ人のメッセージを聞いてホッと安堵して、折角だし……と周囲の反応を見てから嬉しそうに飲み始めるのであった。とりあえずご機嫌な柚紀を見た後に「他のメンバーは?」と問われて答えようとした矢先
❲……鶴ヶ峰、那須隊の三人と…米屋と奈良坂が君に会いに来てるけど、どうする?❳
『(ビクッ!?……ガタガタ)』
寺島が訪問者の存在をアナウンスした瞬間に顔色が真っ青になり、牛乳パックを思わず落としそうになる。それを周囲の人間がキャッチし、東が抱き締めて落ち着かせようとする。……そんな柚紀を見て諏訪・風間が首を振って"面会は無理"と寺島に合図を送るのであった