47.荒魂の曲〜少女の感情が解き放たれる〜(112.
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- ……キイィーン……ズッ…ド!…ザキィン!…ガコンッ!!? -
『(ズシリッ!…ガクン!!)……えっ?!…こ、これは?!』
「!!(鶴ヶ峰のトリオン体にはオートでシールドを展開する機能が備わっている。今は主に"死角からの奇襲予防"と聞いていたが……それを見越して、コレを使ったのか?)」
「レッドバレット?……秀次かっ?!(ズキッ)…っ!!?だ、駄目だ秀次っ!?彼女は、……自ら望んでこんな事をしていないっ!!!」
「(スタン!)……亜種による洗脳だろ?分かっている、だが……だからと言って仲間が危険な目に遭うのを黙って見過ごすのは隊長としてはあるまじき行為だ。恐らく本人も"そのリスクを承知で"此処に来た筈だ。なら(テクテクテク)………自ら洗脳された際に、討たれる覚悟もしているだろう(覚悟がない者を現場に出す事を、…あの人がする筈かない)」
三輪が放ったレッドバレットを奈良坂に伸ばしていた腕に当たり、重さのせいで身動きが取れなくなり膝を付く。……柚紀の事をよく知らない三輪の言動が少女を傷つけないか心配な米屋が【手を下すな】と発するが、外傷はないのに未だに身動きが取れない部下を見て【気の知れた仲間とあまり見知らぬ歌姫】のどちらが大切か、……三輪に迷いは無かった。そして遅れてやって来た古寺に米屋を任せて、自分は奈良坂と柚紀の間に立つと
- スチャッ -
『っ!!……貴方は、敵を、…ネイバーを憎んでいると、聞きました。なのに、何故です?何故……アレが解析後に維持の為とは言えど基地の一部になるのを容認出来るのですかっ!!?((三輪、先輩。ソレ……足にも、撃ち込んでください。……その気になれば、…貴方を掻い潜って、奈良坂先輩に、危害を、今の私は、遣り兼ねない、ので))』
「!!……有効活動をしているに過ぎない。トリオンはあって困る代物じゃないからな。が、(ドンドン!)……お前は有り過ぎるから、色々苦労しているとも聞いた。だからそう考えるのも俺は理解出来るし、………憎っくきネイバー共の技術がなければ街を守れないのは、皮肉な事だ(内部通話?……これは"何時もの鶴ヶ峰のモノ"か?…なら、今話しているコイツの言葉は"抑圧された本心"なのか?)」
『(ズシッ!ズシッ!!)くっ!?……仕方ない、そう思いですか?そんなの………私から見たら"保守的な考え"です。何故…コチラから乗り込まないのですか?城戸派は【全てのネイバーを憎み、殲滅する】的な思考をお持ちだと窺っています。ならば【全てを自ら賄えば良い】!!基地の維持も、武器や義体の製作もっ!………時間は掛かるかも知れない、でも……そんな中途半端では何時か足元を掬われますよ?結局は"敵の技術を盗んで使用している猿真似"に過ぎないのだから(有り難う、御座います。後、……私にはこの暴言を止める手段が、ありません。……【0か100か】…重要な事ほど、白黒や是非を決めるべき。…そう論理的に考えてしまう、自分が居るのも、事実であり……【坊主憎けりゃ袈裟まで憎い】、……そんな思考も働いてます。だから、……深く受け止めないで、これは……癇癪を起こした、子どもの戯言と、受け流してください)』
「((……分かった))……確かに元はそうでも、ボーダー独自の進化を日々している。トリガーの種類もだが特にベイルアウト機能は恐らくアイツ等は持っていない。……向こうは使い捨ての駒の如く、何度も倒しても刺客を送り込んで来る。が、隊員に対してそんな扱いを上層部は………言実さんはしない。それに、情報が無ければ対処も満足に出来なくなり、……その皺寄せが最終的にはやはり言実さんに行く。……(…ナデ)それをお前は良しとするのか?(……戯言と言っているが、その言葉に共感出来ている俺がいる。が、それでは間に合わない。更なる被害が出るだけとも理解している俺もいる。………何処か矛盾していると分かっているが、迷ってはいられない。俺は…ネイバーを根絶やしにする!!その為に敵の技術を使うのだって厭わない)」
柚紀の言葉に気持ちが揺らぐのを感じる三輪だったが、自分が何故ボーダーに入ったのか【その根源がハッキリしている】ので迷いは生まれなかった。そして目の前の少女が大切であろう叔母の名を出して鎮静化を図る。……言実にとって柚紀が大切な存在なら、柚紀にとっても………そう思ったのだ。確かに叔母の名に反応を示した、しかし
- ポタ、…ポタポタ -
『そんなの、……そんなの分かっている!私だって、対立したくない!決めつけたくない!!でも、……中途半端はハブられる!どっちかにしなさいと強要させられるっ!?どちらにも正義が……"譲れない気持ちや目的、祈願がある"と!!?それを両方受け入れたい、……争いたくない、平和で穏やかな暮らしを…私はしたいだけなのに(ポタポタ、ポタポタ)(でも、私が知りたい事はそれじゃ分からない。ボーダーに居ないと…カレノ、カレラノソバニ、イラレナイ。ソンナノ、イヤダ!!!?)(……フラッ)』
「「「「えっ???」」」」
- 使用者の異変検知 セーフティ発動 -
- トリオン量その他数値変動を確認 -
- この場に留置は危険と判断 -
- ベイルアウトを発動します -
- …ドンッ!!? -
確かに癇癪を起こした子どもの様に、先程自分が言った事とは矛盾する事を口にする柚紀。が、その表情は先程三輪に話していた"無表情"とは異なり泣きながら語る少女。口で発した内容もだが、四人に聞こえた"心の声"の真意を確かめる前に……傍目から見えない箇所に未だにあの銀のナイフを刺したままに加えて、シルバーブレットの多様。そして洗脳に対抗するために【自己暗示】をずっと施していた事もあり、トリオン量もだが"精神的にも"限界となりセーフティが発動して柚紀は光の筋となり基地に飛んで行ってしまったのであった
『(ズシリッ!…ガクン!!)……えっ?!…こ、これは?!』
「!!(鶴ヶ峰のトリオン体にはオートでシールドを展開する機能が備わっている。今は主に"死角からの奇襲予防"と聞いていたが……それを見越して、コレを使ったのか?)」
「レッドバレット?……秀次かっ?!(ズキッ)…っ!!?だ、駄目だ秀次っ!?彼女は、……自ら望んでこんな事をしていないっ!!!」
「(スタン!)……亜種による洗脳だろ?分かっている、だが……だからと言って仲間が危険な目に遭うのを黙って見過ごすのは隊長としてはあるまじき行為だ。恐らく本人も"そのリスクを承知で"此処に来た筈だ。なら(テクテクテク)………自ら洗脳された際に、討たれる覚悟もしているだろう(覚悟がない者を現場に出す事を、…あの人がする筈かない)」
三輪が放ったレッドバレットを奈良坂に伸ばしていた腕に当たり、重さのせいで身動きが取れなくなり膝を付く。……柚紀の事をよく知らない三輪の言動が少女を傷つけないか心配な米屋が【手を下すな】と発するが、外傷はないのに未だに身動きが取れない部下を見て【気の知れた仲間とあまり見知らぬ歌姫】のどちらが大切か、……三輪に迷いは無かった。そして遅れてやって来た古寺に米屋を任せて、自分は奈良坂と柚紀の間に立つと
- スチャッ -
『っ!!……貴方は、敵を、…ネイバーを憎んでいると、聞きました。なのに、何故です?何故……アレが解析後に維持の為とは言えど基地の一部になるのを容認出来るのですかっ!!?((三輪、先輩。ソレ……足にも、撃ち込んでください。……その気になれば、…貴方を掻い潜って、奈良坂先輩に、危害を、今の私は、遣り兼ねない、ので))』
「!!……有効活動をしているに過ぎない。トリオンはあって困る代物じゃないからな。が、(ドンドン!)……お前は有り過ぎるから、色々苦労しているとも聞いた。だからそう考えるのも俺は理解出来るし、………憎っくきネイバー共の技術がなければ街を守れないのは、皮肉な事だ(内部通話?……これは"何時もの鶴ヶ峰のモノ"か?…なら、今話しているコイツの言葉は"抑圧された本心"なのか?)」
『(ズシッ!ズシッ!!)くっ!?……仕方ない、そう思いですか?そんなの………私から見たら"保守的な考え"です。何故…コチラから乗り込まないのですか?城戸派は【全てのネイバーを憎み、殲滅する】的な思考をお持ちだと窺っています。ならば【全てを自ら賄えば良い】!!基地の維持も、武器や義体の製作もっ!………時間は掛かるかも知れない、でも……そんな中途半端では何時か足元を掬われますよ?結局は"敵の技術を盗んで使用している猿真似"に過ぎないのだから(有り難う、御座います。後、……私にはこの暴言を止める手段が、ありません。……【0か100か】…重要な事ほど、白黒や是非を決めるべき。…そう論理的に考えてしまう、自分が居るのも、事実であり……【坊主憎けりゃ袈裟まで憎い】、……そんな思考も働いてます。だから、……深く受け止めないで、これは……癇癪を起こした、子どもの戯言と、受け流してください)』
「((……分かった))……確かに元はそうでも、ボーダー独自の進化を日々している。トリガーの種類もだが特にベイルアウト機能は恐らくアイツ等は持っていない。……向こうは使い捨ての駒の如く、何度も倒しても刺客を送り込んで来る。が、隊員に対してそんな扱いを上層部は………言実さんはしない。それに、情報が無ければ対処も満足に出来なくなり、……その皺寄せが最終的にはやはり言実さんに行く。……(…ナデ)それをお前は良しとするのか?(……戯言と言っているが、その言葉に共感出来ている俺がいる。が、それでは間に合わない。更なる被害が出るだけとも理解している俺もいる。………何処か矛盾していると分かっているが、迷ってはいられない。俺は…ネイバーを根絶やしにする!!その為に敵の技術を使うのだって厭わない)」
柚紀の言葉に気持ちが揺らぐのを感じる三輪だったが、自分が何故ボーダーに入ったのか【その根源がハッキリしている】ので迷いは生まれなかった。そして目の前の少女が大切であろう叔母の名を出して鎮静化を図る。……言実にとって柚紀が大切な存在なら、柚紀にとっても………そう思ったのだ。確かに叔母の名に反応を示した、しかし
- ポタ、…ポタポタ -
『そんなの、……そんなの分かっている!私だって、対立したくない!決めつけたくない!!でも、……中途半端はハブられる!どっちかにしなさいと強要させられるっ!?どちらにも正義が……"譲れない気持ちや目的、祈願がある"と!!?それを両方受け入れたい、……争いたくない、平和で穏やかな暮らしを…私はしたいだけなのに(ポタポタ、ポタポタ)(でも、私が知りたい事はそれじゃ分からない。ボーダーに居ないと…カレノ、カレラノソバニ、イラレナイ。ソンナノ、イヤダ!!!?)(……フラッ)』
「「「「えっ???」」」」
- 使用者の異変検知 セーフティ発動 -
- トリオン量その他数値変動を確認 -
- この場に留置は危険と判断 -
- ベイルアウトを発動します -
- …ドンッ!!? -
確かに癇癪を起こした子どもの様に、先程自分が言った事とは矛盾する事を口にする柚紀。が、その表情は先程三輪に話していた"無表情"とは異なり泣きながら語る少女。口で発した内容もだが、四人に聞こえた"心の声"の真意を確かめる前に……傍目から見えない箇所に未だにあの銀のナイフを刺したままに加えて、シルバーブレットの多様。そして洗脳に対抗するために【自己暗示】をずっと施していた事もあり、トリオン量もだが"精神的にも"限界となりセーフティが発動して柚紀は光の筋となり基地に飛んで行ってしまったのであった