47.荒魂の曲〜少女の感情が解き放たれる〜(112.
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「……バンダーが、…消えた?!!」
「いや、【シルバーブレットの"隠れ効果"で鈴に吸収されたのだろう】……後で聞いたが、アレは"解析の為に触れた部質を鈴が収納する"トリガーらしい。解析標的は主に【トリオンで構築されたモノ】であり、人体に影響はない。……実際、少し前の亜種…鶴ヶ峰が女王と名称を付けた敵も"鈴の状態になり、回収したのは生身の回収担当者"だった。下手にトリオン体で触ったらあの鈴にトリオンを吸収される可能性があった。一応生身での感染の可能性もあったが、防護服着ていたから問題なかったがな」
「あ〜、確か巽の姐さんの弟子である市河ちゃんは汚染受けた柚紀ちゃんとサイドエフェクトで感覚共有してて、毒による一部分機能低下の影響を受けていた…………!!…マズいっ!?今回の亜種って確か……柚紀ちゃんっ!!?(ダッ!!)」
スナイパーとも協力してバンダー含め、周辺に居た敵を一掃して柚紀を手助けしようとした矢先に亜種が消えて驚く米屋。これに対して"仕掛け"を知っている三輪が冷静に解説をする。米屋も対策している現場に居合わせており、【結局亜種はトリオン体だろうと生身だろうと危険な存在】と再認識する。そしてその考えに至る中、"柚紀の体質"と"今回の亜種が持つ特性"を思い出した瞬間………嫌な予感を感じ、焦った表情を浮べて少女の元へと走り出す米屋。それを反射的に三輪が追い掛け、そろそろ交代時間なので合流する為に接近していたスナイパー二人を素通りする
捕まえて尋問はしないが、奈良坂は並走しなから「何をそんなに焦っている?」と米屋に訊ねる。そして返ってきた答えは
「今回の敵は"闘争本能と言うか、抑圧している気持ちや感情を引き出す"野郎だって弾バカが言っていた。……彼奴も太刀川さんに攻撃仕掛けそうになったが【あの人が生意気でムカつくのは今になって始まった事じゃねぇ】って開き直ったからどうにかなったらしい。もし、……鈴になったアレに柚紀ちゃんが触れたら………【サイアク、あの子の姿をした別のナニかになっちまう!!】栞も言ってたんだ!!【柚紀ちゃんは沢山辛い事があったし、今も沢山の事を我慢している。……何かの弾みで"我慢している感情やら言動"が決壊しないかが、私は不安】だって!………柚紀ちゃんは体質的にトリオンで作られたモノの影響を受けやすいんだ!!鈴に封じ込められたからって言っても油断出来ねぇ!!?」
「!!……サイアクの場合、…【敵に体を乗っ取られる可能性がある】………そう言いたいのか?」
「そう言う事だ!!?(ってか、既に"その可能性"があるよな?だって"あの姿はどう見たって普通じゃねぇ"!?あんな変化が出るって俺は聞いてないぞ??!)」
そんな可能性を見出してしまっま米屋(と奈良坂)は柚紀が居るであろう建物の屋上に到着する。そこには確かに一人の少女が佇んでおり
- ……ギュッ!…………ミシッ、ミシッミシッ -
「(何かを握り締めている?……まさか、あれはっ!)(ダッ!……パシーン!- チリーン……コロコロ -…ナデナデ)……俺が誰か、分かるか?………柚紀ちゃん」
『(……パチパチ、…パチ)……米屋先輩、ですよね?どうして、そんな事を聞くんですか?(コテン)』
「(……スッ)陽介は心配していたんだ、君が亜種に操られないかとな。鈴の状態でも亜種の解析は出来ていた。だから、性能の影響を受けてしまわないか、と」
『奈良坂先輩……!…ソレ、…返して下さいっ!!それだけは壊さないとっ!!ソイツが、……"本部基地の一部になる"なんて私には、耐えられないっ!!!』
「!!?(ガシッガシッ!?)」
「!!(ズサー!)」
手元をぼんやり見つめていた。軋む音は米屋には聞こえていなかったが、"あれを握らせたままはマズい"と判断して手を叩いて持っていた"金銀混在した鈴"を落とす。そして【彼女が本当に自分が知る少女か】を確かめる為に頭を撫でながら問い掛ける
それに対して自分を真っ直ぐ見てくる表情はいつも戸変わらず、名前も二人を間違えずに言い当てた………までは良かったが、奈良坂が鈴を拾い上げたのを見て柚紀の表情が豹変する。最初は【奈良坂が洗脳される事】を恐れたからだと思ったから、発した言葉からして違うのを察する。少女は未だに解析が進んでいない亜種を……潰そうとしているのだ。
反射的に奈良坂は柚紀と距離を取り、米屋は両手首を掴んで動きを制御しようとする、だが
『(ジタバタジタバタ)嫌っ!?離してっ!!離してっ!!…離して!!(…ピタリ、スウゥー)………離せっ!!?何人たりとも私の行く手をっ………阻む事は赦さんっっ!!!』
- パアァァーーー………ガッ!! -
「なっ!!この光は……トリオンのかっ?!(…ドカッ!!)グッッ!!(な、何だ?腹や胸全体に体当たりを食らったようなこの衝撃はっ!?!)(パッパッ!)」
『………邪魔だ、退け(ドカッッ!!)(嫌っ!!止めてっ!!先輩達を、傷つけないでっ!!!)』
「!!?(今のはっ?!)
- ヒュー……ガシャーーン!!! -
クッ!!?(……前に、弾バカが、言っていた……柚紀ちゃんの…"心の声"……か?)」
完全に我を忘れている柚紀が暴れながら怒声と共にトリオンを発した……かに思えたが、米屋に"空気砲"の様に見えない攻撃をする。そして拘束が解かれると邪魔者である彼を軽く押し退ける。が、能力によって身体強化されていたらしく屋上に設けられていたフェンスまで勢いよく吹き飛ばされてしまう。それを見てなおかつ自分に接近してくる柚紀に……反射的にイーグレットを構えてしまう奈良坂。米屋は柚紀の心の声を聞いて【アレは少女が望んでいない事】と理解して止めようとするが、柚紀の攻撃は"能力も相成りトリオン体にもかなり有効"らしく、動くのも話すのもままならない米屋は……内部通話で奈良坂に止める様に呼び掛ける。後数歩で奈良坂に触れそうな距離まで近づく柚紀。……その時
- ……………ドーン! -
「いや、【シルバーブレットの"隠れ効果"で鈴に吸収されたのだろう】……後で聞いたが、アレは"解析の為に触れた部質を鈴が収納する"トリガーらしい。解析標的は主に【トリオンで構築されたモノ】であり、人体に影響はない。……実際、少し前の亜種…鶴ヶ峰が女王と名称を付けた敵も"鈴の状態になり、回収したのは生身の回収担当者"だった。下手にトリオン体で触ったらあの鈴にトリオンを吸収される可能性があった。一応生身での感染の可能性もあったが、防護服着ていたから問題なかったがな」
「あ〜、確か巽の姐さんの弟子である市河ちゃんは汚染受けた柚紀ちゃんとサイドエフェクトで感覚共有してて、毒による一部分機能低下の影響を受けていた…………!!…マズいっ!?今回の亜種って確か……柚紀ちゃんっ!!?(ダッ!!)」
スナイパーとも協力してバンダー含め、周辺に居た敵を一掃して柚紀を手助けしようとした矢先に亜種が消えて驚く米屋。これに対して"仕掛け"を知っている三輪が冷静に解説をする。米屋も対策している現場に居合わせており、【結局亜種はトリオン体だろうと生身だろうと危険な存在】と再認識する。そしてその考えに至る中、"柚紀の体質"と"今回の亜種が持つ特性"を思い出した瞬間………嫌な予感を感じ、焦った表情を浮べて少女の元へと走り出す米屋。それを反射的に三輪が追い掛け、そろそろ交代時間なので合流する為に接近していたスナイパー二人を素通りする
捕まえて尋問はしないが、奈良坂は並走しなから「何をそんなに焦っている?」と米屋に訊ねる。そして返ってきた答えは
「今回の敵は"闘争本能と言うか、抑圧している気持ちや感情を引き出す"野郎だって弾バカが言っていた。……彼奴も太刀川さんに攻撃仕掛けそうになったが【あの人が生意気でムカつくのは今になって始まった事じゃねぇ】って開き直ったからどうにかなったらしい。もし、……鈴になったアレに柚紀ちゃんが触れたら………【サイアク、あの子の姿をした別のナニかになっちまう!!】栞も言ってたんだ!!【柚紀ちゃんは沢山辛い事があったし、今も沢山の事を我慢している。……何かの弾みで"我慢している感情やら言動"が決壊しないかが、私は不安】だって!………柚紀ちゃんは体質的にトリオンで作られたモノの影響を受けやすいんだ!!鈴に封じ込められたからって言っても油断出来ねぇ!!?」
「!!……サイアクの場合、…【敵に体を乗っ取られる可能性がある】………そう言いたいのか?」
「そう言う事だ!!?(ってか、既に"その可能性"があるよな?だって"あの姿はどう見たって普通じゃねぇ"!?あんな変化が出るって俺は聞いてないぞ??!)」
そんな可能性を見出してしまっま米屋(と奈良坂)は柚紀が居るであろう建物の屋上に到着する。そこには確かに一人の少女が佇んでおり
- ……ギュッ!…………ミシッ、ミシッミシッ -
「(何かを握り締めている?……まさか、あれはっ!)(ダッ!……パシーン!- チリーン……コロコロ -…ナデナデ)……俺が誰か、分かるか?………柚紀ちゃん」
『(……パチパチ、…パチ)……米屋先輩、ですよね?どうして、そんな事を聞くんですか?(コテン)』
「(……スッ)陽介は心配していたんだ、君が亜種に操られないかとな。鈴の状態でも亜種の解析は出来ていた。だから、性能の影響を受けてしまわないか、と」
『奈良坂先輩……!…ソレ、…返して下さいっ!!それだけは壊さないとっ!!ソイツが、……"本部基地の一部になる"なんて私には、耐えられないっ!!!』
「!!?(ガシッガシッ!?)」
「!!(ズサー!)」
手元をぼんやり見つめていた。軋む音は米屋には聞こえていなかったが、"あれを握らせたままはマズい"と判断して手を叩いて持っていた"金銀混在した鈴"を落とす。そして【彼女が本当に自分が知る少女か】を確かめる為に頭を撫でながら問い掛ける
それに対して自分を真っ直ぐ見てくる表情はいつも戸変わらず、名前も二人を間違えずに言い当てた………までは良かったが、奈良坂が鈴を拾い上げたのを見て柚紀の表情が豹変する。最初は【奈良坂が洗脳される事】を恐れたからだと思ったから、発した言葉からして違うのを察する。少女は未だに解析が進んでいない亜種を……潰そうとしているのだ。
反射的に奈良坂は柚紀と距離を取り、米屋は両手首を掴んで動きを制御しようとする、だが
『(ジタバタジタバタ)嫌っ!?離してっ!!離してっ!!…離して!!(…ピタリ、スウゥー)………離せっ!!?何人たりとも私の行く手をっ………阻む事は赦さんっっ!!!』
- パアァァーーー………ガッ!! -
「なっ!!この光は……トリオンのかっ?!(…ドカッ!!)グッッ!!(な、何だ?腹や胸全体に体当たりを食らったようなこの衝撃はっ!?!)(パッパッ!)」
『………邪魔だ、退け(ドカッッ!!)(嫌っ!!止めてっ!!先輩達を、傷つけないでっ!!!)』
「!!?(今のはっ?!)
- ヒュー……ガシャーーン!!! -
クッ!!?(……前に、弾バカが、言っていた……柚紀ちゃんの…"心の声"……か?)」
完全に我を忘れている柚紀が暴れながら怒声と共にトリオンを発した……かに思えたが、米屋に"空気砲"の様に見えない攻撃をする。そして拘束が解かれると邪魔者である彼を軽く押し退ける。が、能力によって身体強化されていたらしく屋上に設けられていたフェンスまで勢いよく吹き飛ばされてしまう。それを見てなおかつ自分に接近してくる柚紀に……反射的にイーグレットを構えてしまう奈良坂。米屋は柚紀の心の声を聞いて【アレは少女が望んでいない事】と理解して止めようとするが、柚紀の攻撃は"能力も相成りトリオン体にもかなり有効"らしく、動くのも話すのもままならない米屋は……内部通話で奈良坂に止める様に呼び掛ける。後数歩で奈良坂に触れそうな距離まで近づく柚紀。……その時
- ……………ドーン! -