47.荒魂の曲〜少女の感情が解き放たれる〜(112.
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「………一体ナニを柚紀ちゃんはしようとしているのかしら?あれから降りてきませんし、……建物が崩壊した今、トリオン体の性能を用いてもアソコに行くのは難しいですね。グラスホッパーがあれば、話は別ですが」
「……………つる姐から指示もねぇから、恐らく"二人で亜種に関する相談"をしているんじゃねぇか?あの二人も似た者同士だからな〜(ガシガシ)……俺達はお役御免かもな。攻撃手段を鶴ヶ峰が持った以上、アレはもう"もう一人のつる姐"と言っても間違えじゃないだろう。…………組織的には嬉しい事だが、俺的にはあまり歓迎する事じゃねぇ、な(ガシガシ)」
「…そう、ですね。……柚紀がソレを望んだとしても、あたしもあまり気が乗りません。実際の実力は分かりませんが……(あの子にはサイドエフェクトがあるし、勤勉家で努力家。さっきの動きからしても多分、既にもうB級並の実力を有している)」
柚紀は動かす、言実の通達もなく更に新たなゲートも開いておらず敵も居ないので手持ち無沙汰となりただ見守る五人。笹森と日浦は柚紀が気になりソワソワと落ち着きがなく、三人は"言実の姪とは言えど、柚紀は柚紀であり"だからこそ不安なのだった。そんな事を互いに話したり考えていると……
- チリーン、……チリーン……………リーン -
「ん?……鈴の、音?………一体、何処から?」
「鈴……(…!…もしかして散布した鈴が鳴っている??でもアレか鳴る条件って確か、先生特製のトリガーを鳴らすか………!!…まさかっ!)(バッ!!)」
〜 ……LaLaLa〜LaLaLaLaLaLaLaLaLaLa 〜
「なっ!!?……どうして歌姫が発動しているんだよ!?………おいっ!説明しろっ!つる姐っ!!」
周囲から鳴り響き渡る鈴の音に驚く笹森と、この鈴が鳴る仕組みをちょっと前に言実から説明を受けたのと最近志岐も"鈴を鳴らす当番者として"鳴らした場面に居合わせて居た事もある日浦は……少し反応が遅れたが理由を察する。その直後に柚紀が歌い出したのだった
これには流石の諏訪も言実に通信を繋ぐ。【何の為に歌うかによって動きが異なる】からだ、そして帰ってきた返答は
《……亜種を見つけ出す為だ。今回のは妨害型の様に些か特殊な分類みたいでな、【相手がコチラに干渉をしようとしなければ見分けがつかぬ】それに加えて敵の数や特性範囲等も不明な以上……【鈴を用いて柚紀の声を敵活動範囲全域に展開させ、未登録な反応を探し出すしかない】……あの子が空中に滞在しているのも途中で土竜が出てきても邪魔されぬ様にする為の策だ》
「(…ギュッ)……結局、現場…鶴ヶ峰頼りになるのかよっ!?一部隊じゃ解析無理って抜かすなら、合同で当たるって案もあるだろう?!防衛任務としてじゃなくて"亜種討伐"としてだ!!………人件費削減とか馬鹿な事言わねぇよな?今はスポンサーもだが、隊員だって増えたんだ!多少の融通は聞くだろう?!!アイツは……鶴ヶ峰は、あんた等大人にとって都合の良い……"命令通りに動く従順な機械とか"じゃねぇンダっ!!?アイツの優しさに甘えるなっ!?結局は………(ギュッ!!)結局…また、夏の再来になるぞ?良いのかよっ、……つる姐っ?!」
《…………………分かっておる。だが、放置する訳にも行かぬのだよ。……アレの被害を受けた者の中には"戦闘員生命を断たれた者"もおる。今はカウンセリングを受けて幾分か落ち着いたが、……ソレをネタに"ボーダーが世間に叩かれては"色々面倒なのだよ。私達以外にネイバーに対抗できる組織があれば、此処まで私も悩まぬさ。が、………そうでないのは、お前でも理解出来るであろう、諏訪》
「……チッ!!?……糞がっ!!?(…フワリ- チリーン -)…!……何で金色の鈴が?………(ポトン- リーン -)…………お前、なのか?鶴ヶ峰」
思わず言実と口論となりヒートアップしてしまう諏訪、その表情は部下の笹森ですら引くほど恐ろしい形相であった。そんな中、メロディーを鼻歌の様に口ずさんでいる柚紀に呼応する様に大小様々な鈴が鳴り響いている。そして"銀色が大半の中に個数の少ない金色も存在しており"、内一つが原理は不明だが諏訪の目の高さまで浮かび上がったかに思えば、ゆっくり落下してきたのを手で受け止める。その音が何処か"寂しそうに聴こえた"諏訪は【怒りを露わにしている自分を少女が心配している】……そう察したのだった。そして遥か上空に居る少女に視線を向けたのとほぼ同時に、グラスホッパーで移動を始めた柚紀の異変に気づき…………"日浦以外"のメンバーが周囲が鳴り響いている鈴に戸惑っており気づいていないのを確認した上で……こう切り出す
「((……なぁつる姐。アイツ……鶴ヶ峰が今まで"本気で"怒ったことねぇ、とか……言わないよな?それも下手すると【相手を傷付ける……終いには"殺すのも辞さない"程の強い怒り……憎しみを抱くほどの】さ。もし、それが無ければ………"アレはマズい"!!見られたら最後…………【鶴ヶ峰の異質感が更に際立たせるぞ!!!】………日浦も、今見たのをつる姐は大丈夫だが、本人含めて誰にも話すなよ?本来なら秘密にするべきじゃねぇが……理由やら仕組みが解らねぇ以上無闇に話していい事じゃねぇ。俺はそんな気がしてならねぇからな))」
「……………(コクン)」
そんな秘密の会話を終えた辺りで三人も柚紀が居なくなっているのに気づき、所在を言実に問い掛ける。これの対処を終えると《丁度交代時間故に、次が来るまで"全員"待機しろ。あの子の心配は無用だ、向かった先に居るのは……アイツ等だからな》と相変わらず言葉足らずな説明をするが、少なくとも柚紀も知っている相手が居ると察して素直に指示に従うのであった
「……………つる姐から指示もねぇから、恐らく"二人で亜種に関する相談"をしているんじゃねぇか?あの二人も似た者同士だからな〜(ガシガシ)……俺達はお役御免かもな。攻撃手段を鶴ヶ峰が持った以上、アレはもう"もう一人のつる姐"と言っても間違えじゃないだろう。…………組織的には嬉しい事だが、俺的にはあまり歓迎する事じゃねぇ、な(ガシガシ)」
「…そう、ですね。……柚紀がソレを望んだとしても、あたしもあまり気が乗りません。実際の実力は分かりませんが……(あの子にはサイドエフェクトがあるし、勤勉家で努力家。さっきの動きからしても多分、既にもうB級並の実力を有している)」
柚紀は動かす、言実の通達もなく更に新たなゲートも開いておらず敵も居ないので手持ち無沙汰となりただ見守る五人。笹森と日浦は柚紀が気になりソワソワと落ち着きがなく、三人は"言実の姪とは言えど、柚紀は柚紀であり"だからこそ不安なのだった。そんな事を互いに話したり考えていると……
- チリーン、……チリーン……………リーン -
「ん?……鈴の、音?………一体、何処から?」
「鈴……(…!…もしかして散布した鈴が鳴っている??でもアレか鳴る条件って確か、先生特製のトリガーを鳴らすか………!!…まさかっ!)(バッ!!)」
〜 ……LaLaLa〜LaLaLaLaLaLaLaLaLaLa 〜
「なっ!!?……どうして歌姫が発動しているんだよ!?………おいっ!説明しろっ!つる姐っ!!」
周囲から鳴り響き渡る鈴の音に驚く笹森と、この鈴が鳴る仕組みをちょっと前に言実から説明を受けたのと最近志岐も"鈴を鳴らす当番者として"鳴らした場面に居合わせて居た事もある日浦は……少し反応が遅れたが理由を察する。その直後に柚紀が歌い出したのだった
これには流石の諏訪も言実に通信を繋ぐ。【何の為に歌うかによって動きが異なる】からだ、そして帰ってきた返答は
《……亜種を見つけ出す為だ。今回のは妨害型の様に些か特殊な分類みたいでな、【相手がコチラに干渉をしようとしなければ見分けがつかぬ】それに加えて敵の数や特性範囲等も不明な以上……【鈴を用いて柚紀の声を敵活動範囲全域に展開させ、未登録な反応を探し出すしかない】……あの子が空中に滞在しているのも途中で土竜が出てきても邪魔されぬ様にする為の策だ》
「(…ギュッ)……結局、現場…鶴ヶ峰頼りになるのかよっ!?一部隊じゃ解析無理って抜かすなら、合同で当たるって案もあるだろう?!防衛任務としてじゃなくて"亜種討伐"としてだ!!………人件費削減とか馬鹿な事言わねぇよな?今はスポンサーもだが、隊員だって増えたんだ!多少の融通は聞くだろう?!!アイツは……鶴ヶ峰は、あんた等大人にとって都合の良い……"命令通りに動く従順な機械とか"じゃねぇンダっ!!?アイツの優しさに甘えるなっ!?結局は………(ギュッ!!)結局…また、夏の再来になるぞ?良いのかよっ、……つる姐っ?!」
《…………………分かっておる。だが、放置する訳にも行かぬのだよ。……アレの被害を受けた者の中には"戦闘員生命を断たれた者"もおる。今はカウンセリングを受けて幾分か落ち着いたが、……ソレをネタに"ボーダーが世間に叩かれては"色々面倒なのだよ。私達以外にネイバーに対抗できる組織があれば、此処まで私も悩まぬさ。が、………そうでないのは、お前でも理解出来るであろう、諏訪》
「……チッ!!?……糞がっ!!?(…フワリ- チリーン -)…!……何で金色の鈴が?………(ポトン- リーン -)…………お前、なのか?鶴ヶ峰」
思わず言実と口論となりヒートアップしてしまう諏訪、その表情は部下の笹森ですら引くほど恐ろしい形相であった。そんな中、メロディーを鼻歌の様に口ずさんでいる柚紀に呼応する様に大小様々な鈴が鳴り響いている。そして"銀色が大半の中に個数の少ない金色も存在しており"、内一つが原理は不明だが諏訪の目の高さまで浮かび上がったかに思えば、ゆっくり落下してきたのを手で受け止める。その音が何処か"寂しそうに聴こえた"諏訪は【怒りを露わにしている自分を少女が心配している】……そう察したのだった。そして遥か上空に居る少女に視線を向けたのとほぼ同時に、グラスホッパーで移動を始めた柚紀の異変に気づき…………"日浦以外"のメンバーが周囲が鳴り響いている鈴に戸惑っており気づいていないのを確認した上で……こう切り出す
「((……なぁつる姐。アイツ……鶴ヶ峰が今まで"本気で"怒ったことねぇ、とか……言わないよな?それも下手すると【相手を傷付ける……終いには"殺すのも辞さない"程の強い怒り……憎しみを抱くほどの】さ。もし、それが無ければ………"アレはマズい"!!見られたら最後…………【鶴ヶ峰の異質感が更に際立たせるぞ!!!】………日浦も、今見たのをつる姐は大丈夫だが、本人含めて誰にも話すなよ?本来なら秘密にするべきじゃねぇが……理由やら仕組みが解らねぇ以上無闇に話していい事じゃねぇ。俺はそんな気がしてならねぇからな))」
「……………(コクン)」
そんな秘密の会話を終えた辺りで三人も柚紀が居なくなっているのに気づき、所在を言実に問い掛ける。これの対処を終えると《丁度交代時間故に、次が来るまで"全員"待機しろ。あの子の心配は無用だ、向かった先に居るのは……アイツ等だからな》と相変わらず言葉足らずな説明をするが、少なくとも柚紀も知っている相手が居ると察して素直に指示に従うのであった