5.友達の曲(70.
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「……佐鳥の心配する気持ちも分かるけど任務の重要性だって理解しているだろ?…どうすれば安心するか具体的に言わないと鶴ヶ峰さんだって対処出来ないだろ?」
『そう、だね。……佐鳥くん、私に出来る範囲何て限られるけど、………どうすれば安心する?何を守れば良い?』
「えっ?あ~うん、そうだな~……………あ!ならさ、学校内に居るときで良いから一つだけ約束…お願いしても良いかな」
任務の時間が迫ってきたが、柚紀に関する心残りがあるままでは狙撃精度に影響が出るのを夏休み中に佐鳥自身が体感しており、"今このままでは良くない"と時枝も少なからず感じているが案が浮かばないので、佐鳥に出すように仕向ける。同じく柚紀にも訊ねられた事により"困った時に自分がされたら嬉しい事"を考えて……思いついた事を言う。それは
‐ 少しでも困ったり不安に感じたら必ず周囲に助けを求める事 ‐
『…………え?そんな事で、良いの?』
「そんな事、でもないよ?…確かに柚紀ちゃんが佐鳥達を頼りにしてくれているのは分かるよ?でもさ……"学校"では違うでしょ?"周囲を気にして言えない"。少なくとも、ボーダー本部よりは言いづらくなってない?………学校生活に慣れるまでで良いからさ、…学校でもちゃんと頼ってよ。あ、もしくは名前でも良いよ?よく考えれば……"助けて"って君に言われた事、オレにはないし、さ(何でも良いんだ、…オレを必要だとアピールしてくれればきっと…聞き取って見せる!)」
『っ!?…(ギュッ)そ、それは……』
「(ナデ)……君は言葉を発しない分、表情や動作が出るからある程度親しくなれば気がつける。…分かりやすいからね。でも言えない訳じゃない"言わないだけ"、でしょ?(…昨日のアレはきっとサイドエフェクトが無意識に発動したモノ、…本音を未だに隠しやすい鶴ヶ峰さんの"心の声"。聴こえた理由は言実さんの側に居たから……だろうけど)」
そんな三人のやり取りを傍観していた烏丸だが、予鈴のチャイムがなったのを機に話に介入する。…このままでは埒が開かないと思ったからだ
「……流石にそろそろ二人とも時間が不味くないか?…鶴ヶ峰も次の授業を出るなら教室に戻るぞ?………サボるつもりないだろ?」
「ヤバッ!?(シュン!)本当は駄目だけど任務に遅れる方が嫌だからトリオン体で行くよ!とっきー!!……また夜連絡するね柚紀ちゃん!いってきま~す!!(ダンッ!!)」
「ったく(シュン!)……京介はまだ君の事を理解していないから、ちゃんと言わないと駄目だからね?………いってきます(ダンッ!)」
『う、うん!…行ってらっしゃ~い!!任務頑張ってね~~(フリフリ)』
二人はトリオン体に換装する瞬間に"初めて"立ち会えて嬉しい筈の柚紀だったが、理由が任務の為であるので複雑な表情で見送ったのであった。二人が見えなくなったのを見計らい「俺達も行くぞ」と烏丸が声を掛けたのだが『一緒に教室に戻ったら、要らぬ勘違いされるから、気持ち歩くのを遅くして後をついていくね』と"ツーショット"を避ける柚紀。それに対して「分かった」とすんなり了解して歩き出した烏丸を見て小さく安堵すれば、ふと携帯は無いが常に持ち歩くように最近しているメモ帳に市河女子の名前やアドレス類を書いてもらい、その紙をポケットから取り出す。彼女のフルネームは
【市河 白輝】
『(あ"っ!時枝くんに口止めするのを忘れたから言実さんに怪我の件がバレそう。佐鳥くんなら黙っていてくれそうだけど……絶対怒られるよ~~、嫌なんだよな~。言実さん、私には"色んな怒り方"するから、心積りが未だに持てないよ~~。…にしても、シロ……シロか~)』
ながら行動をしつつ階段を降りるのは危険なので一度ランチバックにメモ帳を仕舞う。市河女子から言実にバレる可能性もあるが、まだ現段階で市河女子がボーダー関係者だと柚紀は核心していないのだ。そして野々村女子独自の市河女子に対する渾名呼びの由来や意味を流石の柚紀も最初は分からなかった。……"フルネームを知るまでは"
『(野々村さんにはあ~言われたけど、……"当てちゃったんだよな~"名前の読みを既に。…由来も本人に確認したかは間違えないけど、……どうしよう)……明日辺りにでも素直に話して別の課題、出して貰った方が良いかな?私は"そんな事関係なし"で仲良くなりたいけど、…普通は無理か。……市河さん以上に、面倒だよね?私と仲良くなるのは。…私の抱えている問題は外見だけじゃないもんね』
……そう言う訳なのだ。素直に課題をクリアを伝えようとは、柚紀は思わなかった。……難しい問題を抱えている自分には試練を乗り越えてこそ友となる資格が、与えられる。そう考えなければ、自らが望む"同級生の女友達"は作れない。……作るべきでない、最悪相手を"危険な目に遇わせてしまう"と考えていた。…大袈裟だと他人は思うかも知れないが、柚紀にとっては【親しい人を大切な人を増やして仲良くなりたい】【出来れば秘密も互いになし】【そして互いに対等な立場を】 そんな理想を抱いていた。そして中でも一番大事なのは【"自分の境遇を知っても一定の理解を示してくれるかどうか"】なのだった
『(ポツリ)………同じ事を繰り返すのは、…嫌だし、……自分で決めて此処に居るし、何より(……何だろう、家族みたいにあんな"見送りの挨拶"しちゃったから?……兎に角私は)(ポツリ)…離れたくないな~、二人の側を。依存しちゃ駄目だって分かっているけど落ち着くし…安心するからな~』
……自分では小声で話しているつもりの柚紀だったが、他の生徒がまばらにしか居ない廊下で前方を歩く烏丸にも聴こえていた。何故か分からないが、不意に後ろを一瞥し……目を軽く見開く反応を示したが、柚紀には気づかれずそのまま歩みを続ける烏丸の表情は何時もと変わらないが内心どう思っているかは、不明であった
『そう、だね。……佐鳥くん、私に出来る範囲何て限られるけど、………どうすれば安心する?何を守れば良い?』
「えっ?あ~うん、そうだな~……………あ!ならさ、学校内に居るときで良いから一つだけ約束…お願いしても良いかな」
任務の時間が迫ってきたが、柚紀に関する心残りがあるままでは狙撃精度に影響が出るのを夏休み中に佐鳥自身が体感しており、"今このままでは良くない"と時枝も少なからず感じているが案が浮かばないので、佐鳥に出すように仕向ける。同じく柚紀にも訊ねられた事により"困った時に自分がされたら嬉しい事"を考えて……思いついた事を言う。それは
‐ 少しでも困ったり不安に感じたら必ず周囲に助けを求める事 ‐
『…………え?そんな事で、良いの?』
「そんな事、でもないよ?…確かに柚紀ちゃんが佐鳥達を頼りにしてくれているのは分かるよ?でもさ……"学校"では違うでしょ?"周囲を気にして言えない"。少なくとも、ボーダー本部よりは言いづらくなってない?………学校生活に慣れるまでで良いからさ、…学校でもちゃんと頼ってよ。あ、もしくは名前でも良いよ?よく考えれば……"助けて"って君に言われた事、オレにはないし、さ(何でも良いんだ、…オレを必要だとアピールしてくれればきっと…聞き取って見せる!)」
『っ!?…(ギュッ)そ、それは……』
「(ナデ)……君は言葉を発しない分、表情や動作が出るからある程度親しくなれば気がつける。…分かりやすいからね。でも言えない訳じゃない"言わないだけ"、でしょ?(…昨日のアレはきっとサイドエフェクトが無意識に発動したモノ、…本音を未だに隠しやすい鶴ヶ峰さんの"心の声"。聴こえた理由は言実さんの側に居たから……だろうけど)」
そんな三人のやり取りを傍観していた烏丸だが、予鈴のチャイムがなったのを機に話に介入する。…このままでは埒が開かないと思ったからだ
「……流石にそろそろ二人とも時間が不味くないか?…鶴ヶ峰も次の授業を出るなら教室に戻るぞ?………サボるつもりないだろ?」
「ヤバッ!?(シュン!)本当は駄目だけど任務に遅れる方が嫌だからトリオン体で行くよ!とっきー!!……また夜連絡するね柚紀ちゃん!いってきま~す!!(ダンッ!!)」
「ったく(シュン!)……京介はまだ君の事を理解していないから、ちゃんと言わないと駄目だからね?………いってきます(ダンッ!)」
『う、うん!…行ってらっしゃ~い!!任務頑張ってね~~(フリフリ)』
二人はトリオン体に換装する瞬間に"初めて"立ち会えて嬉しい筈の柚紀だったが、理由が任務の為であるので複雑な表情で見送ったのであった。二人が見えなくなったのを見計らい「俺達も行くぞ」と烏丸が声を掛けたのだが『一緒に教室に戻ったら、要らぬ勘違いされるから、気持ち歩くのを遅くして後をついていくね』と"ツーショット"を避ける柚紀。それに対して「分かった」とすんなり了解して歩き出した烏丸を見て小さく安堵すれば、ふと携帯は無いが常に持ち歩くように最近しているメモ帳に市河女子の名前やアドレス類を書いてもらい、その紙をポケットから取り出す。彼女のフルネームは
【市河 白輝】
『(あ"っ!時枝くんに口止めするのを忘れたから言実さんに怪我の件がバレそう。佐鳥くんなら黙っていてくれそうだけど……絶対怒られるよ~~、嫌なんだよな~。言実さん、私には"色んな怒り方"するから、心積りが未だに持てないよ~~。…にしても、シロ……シロか~)』
ながら行動をしつつ階段を降りるのは危険なので一度ランチバックにメモ帳を仕舞う。市河女子から言実にバレる可能性もあるが、まだ現段階で市河女子がボーダー関係者だと柚紀は核心していないのだ。そして野々村女子独自の市河女子に対する渾名呼びの由来や意味を流石の柚紀も最初は分からなかった。……"フルネームを知るまでは"
『(野々村さんにはあ~言われたけど、……"当てちゃったんだよな~"名前の読みを既に。…由来も本人に確認したかは間違えないけど、……どうしよう)……明日辺りにでも素直に話して別の課題、出して貰った方が良いかな?私は"そんな事関係なし"で仲良くなりたいけど、…普通は無理か。……市河さん以上に、面倒だよね?私と仲良くなるのは。…私の抱えている問題は外見だけじゃないもんね』
……そう言う訳なのだ。素直に課題をクリアを伝えようとは、柚紀は思わなかった。……難しい問題を抱えている自分には試練を乗り越えてこそ友となる資格が、与えられる。そう考えなければ、自らが望む"同級生の女友達"は作れない。……作るべきでない、最悪相手を"危険な目に遇わせてしまう"と考えていた。…大袈裟だと他人は思うかも知れないが、柚紀にとっては【親しい人を大切な人を増やして仲良くなりたい】【出来れば秘密も互いになし】【そして互いに対等な立場を】 そんな理想を抱いていた。そして中でも一番大事なのは【"自分の境遇を知っても一定の理解を示してくれるかどうか"】なのだった
『(ポツリ)………同じ事を繰り返すのは、…嫌だし、……自分で決めて此処に居るし、何より(……何だろう、家族みたいにあんな"見送りの挨拶"しちゃったから?……兎に角私は)(ポツリ)…離れたくないな~、二人の側を。依存しちゃ駄目だって分かっているけど落ち着くし…安心するからな~』
……自分では小声で話しているつもりの柚紀だったが、他の生徒がまばらにしか居ない廊下で前方を歩く烏丸にも聴こえていた。何故か分からないが、不意に後ろを一瞥し……目を軽く見開く反応を示したが、柚紀には気づかれずそのまま歩みを続ける烏丸の表情は何時もと変わらないが内心どう思っているかは、不明であった