46.探検の曲(111.
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「ん〜……正直にあたしの考えを言うとさ、柚紀は嵐山隊に入らなくて良かったと思うわよ?木虎はズルをして入った訳じゃないけど、入った先が他とは違う特殊なチーム。……入隊時黒服だったし、着実に努力して実力を付けているし、広報でも頑張っているっぽいから反発は少ないけど"ゼロじゃない"のが現状ね。此処までは理解出来る?」
『(コクン)…後、木虎ちゃんの性格的な理由で"敵を作りやすい"のがちょっと不安です。実力さえ付けば皆さん納得出来る・されますが……今はまだ、その域じゃないから』
「(ナデナデ)そこは本人にしかどうにも出来ないから、柚紀ちゃんが悩んでも仕方ないわ。それとね(ナデナデ)私も貴女が嵐山隊に入らなくて良かったと"今は"思うの。確か学校も同じで、それも時枝くんとはクラスも一緒よね?………今の柚紀ちゃんを見ていると【自宅以外四六時中、彼らと一緒に居る】のは、嬉しいかもしれないけど(ナデナデ、スッ)きっと辛くなる筈よ?私も生身は丈夫じゃないから透くんには何かと気に掛けられている。意外と彼って過保護な一面があったりするから、今みたいに"適度な距離感"が大切なんだと思うの」
「あ!?私もソレ分かります!!柚紀先輩がトリオン汚染を治す為に療養されていた際に、訓練室で奈良坂先輩にお会いしたらほぼ毎回"先輩の容態はどうだ"と訊ねてきましたから。……これは奈良坂先輩だけじゃなくて、他の方々数人にも該当しますね。【先輩の連絡先を知っているスナイパーは私を除けば東さん、佐鳥先輩、そして当真先輩だけ】ですから。………あ、先輩はご存じない一部のC級やB級の方も気にされてました。例の鈴撒きの成果にて【一部のC級の人がB級に昇格出来たので】……これは東さんが判断して上の方に許可を頂いたらしいです。【あの実力テストにスナイパーの子は殆ど参加が出来ていないから救済処置を】って!理由は何であれ、先輩のお陰で昇格出来た訳です!!」
意見を参考に聞いている中でもたらされた新事実に柚紀は複雑な笑みを浮かべていた。……確かにあの実力テストは"スナイパーには不向き"だったのは事実であり、仮に参加しても…………叔母である言実ならC級の子相手なら余裕で狙撃で仕留めてしまう未来しか見えないのだ。倒せなくても動きや狙撃ポイントの選定と見定める箇所は幾つかあるが、それは客観的に見ないと分かりづらいのが現状である。それにあの時、自分が外に出たのは偶然であり"あの特殊な亜種が現れたのも偶然"らしい。(迅の予知に全く引っ掛からなかったらしく、柚紀が外出していなければ市民に甚大な被害が出ていたと言わしめる程……なのだが柚紀本人はそれを知らない)その辺りはよくわからないが、感謝される事は嬉しい事なのでうっすらと微笑む柚紀であった
さて、次の鈴撒きポイントにやって来たメンバーは最初に【その区域の防衛任務に就いている部隊に挨拶する】様にしていた。"此処に来た理由と、いざと言う時は手助けをするが自分達の最優先事項は歌姫の護衛"と説明する為に。で、此処の担当部隊が
「任務ご苦労様です、先生から話を窺っていらっしゃるかと思いますがお邪魔させて頂きますね"諏訪さん"」
「おっ?!来たか那須隊!姫様のお守りは大変だろうがまぁ頑張れよ〜。(…ナデナデ)今日は俺を頼るなよ?見ての通り任務中だ。助けたくても敵を放っておく訳にも行かねぇからな」
『(ムッ)大丈夫ですよ!何時までも諏訪さんのお世話になりっぱなしでは居られませんもん!!それに那須隊の皆さんだって頼りになります!?だって……(ニヤリ)前のランク戦で諏訪さん達に勝ってますよね?見てましたから知ってますよ?』
「え"っ!!?も、もしかして会場で見ていたのか?!でも俺もだが小荒井達から鶴ヶ峰を見た事も聞いた事もない…『基本VIPルームで誰かと一緒に観戦してたから、知らなくて当たり前だよ。隔離中も暇潰しでモニター観戦してたし(ニコッ)』……なる程な(……あー、駄目だ。やっぱり鶴ヶ峰の笑う姿見ると………反応しちゃう。向こうは分かっていないんだろうな、俺がこんな反応をする理由なんてさ)(コリコリ)」
担当部隊である諏訪隊メンバーに挨拶をする那須と柚紀に対処する諏訪と笹森。勿論堤も任務に就いているが今は見回りに言って不在であり、日浦は熊谷と一緒に鈴撒きの為に離れた場所にて作業をしていた。そして話題はB級ランク戦となり、人目が気になるが観戦したいと願う柚紀は当真達の計らいでVIPルームを使わせて貰ったと嬉しそうに語る。その姿を見てやはり顔を赤くしてそっぽを向いてしまう笹森だが、柚紀は"試合を見られたから恥ずかしがっている"と解釈して特に気にしていなかった。そんな二人のやり取りを見ていた両隊長は内部通話でこんな会話をしていた
((あらあら、くまちゃん達から一応聞いてはいたけど笹森くんは柚紀ちゃんが好きなのね。……でも彼女は気づいていないみたいだけど、何故だと諏訪さんは思われますか?))
((日佐人に関してはっきり言えば"アピール不足"が原因だろうな。言葉も行動も"佐鳥"には敵わねぇし、知り合いの中じゃ付き合いは長い方だからそこそこ鶴ヶ峰を理解できているが、……言葉足らずな面があるアイツの気持ちを汲み取る観察力や推察力は"時枝"に劣る。……この二人は付き合いの長さも負けているか?…あ、もう一人"菊地原"ってダークホースが居るがあれは別格だな。"同じ能力持ち"って言う特殊であり強い繋がりがあるからな~))
((……つまり、彼より親しく色んな理由で存在感が強い異性が存在するから、笹森くんの存在感が薄まってしまっている訳、ですね。(それにラボでの話が本当なら、……友人の好きな人が自分を好きだなんて、漫画みたいな展開になっている何て思いもしないわよね普通なら)………因みに柚紀ちゃんに原因があるとしたら何だと思いますか?))
部下の恋愛事情を語る諏訪は、特に贔屓せずズバズバと辛口な指摘を口にしていた。実際の所、一人で柚紀に会いに行くことは今まで無く、携帯での連絡は勿論だが学校でも目立った行動を起こしていない笹森。なので柚紀にとっては"親しい同級生の男子友達"程度の認識なのだろうと、諏訪は推測していた。那須も諏訪の言い分には異議を唱えず、逆に自分達が知りうる別の理由も考えたがコレは無闇に言うべきでない……本人が居ない所で勝手に話してよい内容でないと判断した那須は"柚紀の恋愛事情"を諏訪は何処まで把握しているかと探りを入れようとする。これに対して少し考える素振りを見せ、いざ話そうとしたその時
‐ …バチ、バチバチ ‐
〈ゲート発生、ゲート発生〉
『(コクン)…後、木虎ちゃんの性格的な理由で"敵を作りやすい"のがちょっと不安です。実力さえ付けば皆さん納得出来る・されますが……今はまだ、その域じゃないから』
「(ナデナデ)そこは本人にしかどうにも出来ないから、柚紀ちゃんが悩んでも仕方ないわ。それとね(ナデナデ)私も貴女が嵐山隊に入らなくて良かったと"今は"思うの。確か学校も同じで、それも時枝くんとはクラスも一緒よね?………今の柚紀ちゃんを見ていると【自宅以外四六時中、彼らと一緒に居る】のは、嬉しいかもしれないけど(ナデナデ、スッ)きっと辛くなる筈よ?私も生身は丈夫じゃないから透くんには何かと気に掛けられている。意外と彼って過保護な一面があったりするから、今みたいに"適度な距離感"が大切なんだと思うの」
「あ!?私もソレ分かります!!柚紀先輩がトリオン汚染を治す為に療養されていた際に、訓練室で奈良坂先輩にお会いしたらほぼ毎回"先輩の容態はどうだ"と訊ねてきましたから。……これは奈良坂先輩だけじゃなくて、他の方々数人にも該当しますね。【先輩の連絡先を知っているスナイパーは私を除けば東さん、佐鳥先輩、そして当真先輩だけ】ですから。………あ、先輩はご存じない一部のC級やB級の方も気にされてました。例の鈴撒きの成果にて【一部のC級の人がB級に昇格出来たので】……これは東さんが判断して上の方に許可を頂いたらしいです。【あの実力テストにスナイパーの子は殆ど参加が出来ていないから救済処置を】って!理由は何であれ、先輩のお陰で昇格出来た訳です!!」
意見を参考に聞いている中でもたらされた新事実に柚紀は複雑な笑みを浮かべていた。……確かにあの実力テストは"スナイパーには不向き"だったのは事実であり、仮に参加しても…………叔母である言実ならC級の子相手なら余裕で狙撃で仕留めてしまう未来しか見えないのだ。倒せなくても動きや狙撃ポイントの選定と見定める箇所は幾つかあるが、それは客観的に見ないと分かりづらいのが現状である。それにあの時、自分が外に出たのは偶然であり"あの特殊な亜種が現れたのも偶然"らしい。(迅の予知に全く引っ掛からなかったらしく、柚紀が外出していなければ市民に甚大な被害が出ていたと言わしめる程……なのだが柚紀本人はそれを知らない)その辺りはよくわからないが、感謝される事は嬉しい事なのでうっすらと微笑む柚紀であった
さて、次の鈴撒きポイントにやって来たメンバーは最初に【その区域の防衛任務に就いている部隊に挨拶する】様にしていた。"此処に来た理由と、いざと言う時は手助けをするが自分達の最優先事項は歌姫の護衛"と説明する為に。で、此処の担当部隊が
「任務ご苦労様です、先生から話を窺っていらっしゃるかと思いますがお邪魔させて頂きますね"諏訪さん"」
「おっ?!来たか那須隊!姫様のお守りは大変だろうがまぁ頑張れよ〜。(…ナデナデ)今日は俺を頼るなよ?見ての通り任務中だ。助けたくても敵を放っておく訳にも行かねぇからな」
『(ムッ)大丈夫ですよ!何時までも諏訪さんのお世話になりっぱなしでは居られませんもん!!それに那須隊の皆さんだって頼りになります!?だって……(ニヤリ)前のランク戦で諏訪さん達に勝ってますよね?見てましたから知ってますよ?』
「え"っ!!?も、もしかして会場で見ていたのか?!でも俺もだが小荒井達から鶴ヶ峰を見た事も聞いた事もない…『基本VIPルームで誰かと一緒に観戦してたから、知らなくて当たり前だよ。隔離中も暇潰しでモニター観戦してたし(ニコッ)』……なる程な(……あー、駄目だ。やっぱり鶴ヶ峰の笑う姿見ると………反応しちゃう。向こうは分かっていないんだろうな、俺がこんな反応をする理由なんてさ)(コリコリ)」
担当部隊である諏訪隊メンバーに挨拶をする那須と柚紀に対処する諏訪と笹森。勿論堤も任務に就いているが今は見回りに言って不在であり、日浦は熊谷と一緒に鈴撒きの為に離れた場所にて作業をしていた。そして話題はB級ランク戦となり、人目が気になるが観戦したいと願う柚紀は当真達の計らいでVIPルームを使わせて貰ったと嬉しそうに語る。その姿を見てやはり顔を赤くしてそっぽを向いてしまう笹森だが、柚紀は"試合を見られたから恥ずかしがっている"と解釈して特に気にしていなかった。そんな二人のやり取りを見ていた両隊長は内部通話でこんな会話をしていた
((あらあら、くまちゃん達から一応聞いてはいたけど笹森くんは柚紀ちゃんが好きなのね。……でも彼女は気づいていないみたいだけど、何故だと諏訪さんは思われますか?))
((日佐人に関してはっきり言えば"アピール不足"が原因だろうな。言葉も行動も"佐鳥"には敵わねぇし、知り合いの中じゃ付き合いは長い方だからそこそこ鶴ヶ峰を理解できているが、……言葉足らずな面があるアイツの気持ちを汲み取る観察力や推察力は"時枝"に劣る。……この二人は付き合いの長さも負けているか?…あ、もう一人"菊地原"ってダークホースが居るがあれは別格だな。"同じ能力持ち"って言う特殊であり強い繋がりがあるからな~))
((……つまり、彼より親しく色んな理由で存在感が強い異性が存在するから、笹森くんの存在感が薄まってしまっている訳、ですね。(それにラボでの話が本当なら、……友人の好きな人が自分を好きだなんて、漫画みたいな展開になっている何て思いもしないわよね普通なら)………因みに柚紀ちゃんに原因があるとしたら何だと思いますか?))
部下の恋愛事情を語る諏訪は、特に贔屓せずズバズバと辛口な指摘を口にしていた。実際の所、一人で柚紀に会いに行くことは今まで無く、携帯での連絡は勿論だが学校でも目立った行動を起こしていない笹森。なので柚紀にとっては"親しい同級生の男子友達"程度の認識なのだろうと、諏訪は推測していた。那須も諏訪の言い分には異議を唱えず、逆に自分達が知りうる別の理由も考えたがコレは無闇に言うべきでない……本人が居ない所で勝手に話してよい内容でないと判断した那須は"柚紀の恋愛事情"を諏訪は何処まで把握しているかと探りを入れようとする。これに対して少し考える素振りを見せ、いざ話そうとしたその時
‐ …バチ、バチバチ ‐
〈ゲート発生、ゲート発生〉