45.親交の曲~那須隊編~(110.
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「あ~、……まぁうん。最近の若者は草食系男子が多くなったからね~。一昔は肉食系男子ばっかりだったのが、今じゃ肉食系女子なんて言葉が出来ているし、社会にだって女性の進出は凄まじいし時代は本当に変わるよね~。それもあってか私は今時の男に惹かれないのだろうな~。こう、ちゃんとリードしてくれて時にはちょっと強引な面とかある人って少なくなったよな~。で、歌姫ちゃんの場合はそんな大人が多い環境に居たから"恋愛に対しても受け身"になっちゃっている感じも否めないね。………気にするなとは言わないけどさ、とりあえず今は"目先の事を"着実に進めるべきかな?(‐ ウィーン ‐)言実だってそう思わない?」
(全)『「!!?」』
『……帰ってきて早々話を振るな、流石の私も理解に苦しむぞ?と言うよりヒナ、…何故分かった。私が戻ってくるのが』
「アララ、見くびらないでよね~?(…スッ)機械を使う事で言実に出来て私に出来ない事はないぞ~?で、ちゃんと太刀川は反省した?大学一年で先生から呼び出し食らうとか、……彼奴どんだけヤバイのよ?」
こんな感じで客観的な物言いをしたかと思えば、タイミング良く戻ってきた言実に話を振る巽であった。流石にこれには柚紀も驚きを露にしており、言実本人も"同じ事を"友人にされるとは思っていなかった様子ながらも種明かしを要求。これに対してすんなりと自分の携帯を見せながら回答。画面には複数の点滅する点があり、一部色が異なるのがあるがどうやら【柚紀が持つ地図アプリみたいなモノらしく、点は此処にいるメンバーを示している】と判断する言実であり、ラボを留守にしていた理由について問われれば「忍田さんにも報告したし、後は知らぬ」と以外と世話焼きなこのお方ですら匙を投げる事態と察した柚紀は……太刀川を内心で(流石にサボりすぎですよ)と呆れるのであった
さて、マットに空気を入れるのが面倒だが今後も必要になると判断して購入したベッドが組み立てられており、そこに座り、尚且つ迅から貰ったぬいぐるみを抱き締めて顔が少し赤いが……何処かスッキリしている姪に近づき隣に座れば頭を撫でる言実
『(ナデナデ)………少しは話して楽になったか?お前がナニかで悩んでいるのには気づいていたが、私には一向に相談してくる気配が無かった故に…(チラリ)……レイ達に協力を仰いだ。(ナデナデ)私には話しづらい事での悩みと言えば、…あらかた予想がつく。こればかりはかなり極論的思考を私は有しておるし、無理して理解しようとも思わぬし興味もない事だからな。(ナデナデ)……腑甲斐無い叔母ですまない』
『……(フルフル)…言実さんだって人間だもん。全ての物事が理解できたり何て無理ですよ?そんなの分かりきってますから、だって"あの"お父さんですら苦手な事とか分からない事があったんだから当たり前です!!……コレは"今すぐに答えが欲しい"って訳じゃないので。で、陽菜さんに"目先の事をきちんとやろう"って言われたけど………アレからどんな感じなんですか?あの鈴とか、例の亜種についてとか対策とか(コテン)』
『……(スッ)そう言えばあまり語っていなかったな。レイ達も今回の亜種に関する詳細を知らぬだろうからついでに詳しく話すとするか……ヒナ、手伝え』
短い会話ながらも互いに分かり合っている二人には十分に意志疎通が出来た所で話題を変える。巽には自前のパソコンを貸して何かの用意をさせ、シロは新しいお茶の用意、那須隊メンバーはとりあえず食事に使用したモノの後片付けをしつつ言実にどの程度知っているかとの質問に回答中であり、柚紀は携帯に届いていたメッセージの返信に勤しんでいた。(送り主は主にフブキ)そしてスクリーンに何時かのシロより短い時間で資料を写し出し、お茶が出揃った所で話を再開する
『あれから敵を回収して分析してみたが、やはりあの二体は今までとは異なる亜種である事が判明した。少し前まで現れた亜種には"モールモッドに細工を施された形跡が有った"が今回のはそれが無かった。……つまりは【アレは自力で進化を遂げた亜種】とも言えよう。……近界についてはあまり柚紀に話すと上が煩いから詳しくは語れぬが、あの二種類は"そう何度も現れる心配はない"が、時間が経てばそうとも限らぬ。それまでに隊員全体の戦力アップが出来れば…まぁ、何とかなるだろう。抑止材も撒いた事故にな』
「抑止材って、あの鈴ですよね?たま~に聞こえますが、……具体的にどれだけの量が散布されているんですか?アレから私達も防衛任務に就いていますが、普通に敵が出ますし亜種…らしいのにも遭遇しますよ?」
『基本、鈴の効果を発動させる又はするのは【特定の亜種が現れた時や、現場の隊員が危機的状況に陥ったらであり、毎日・毎回ではない】鳴らすのはとりあえず今は本部所属のオペレーターに任せておる。……トリオンが少なくとも二・三回は鳴らせて、それだけでソコソコの効果が出ている。ま、……柚紀が鳴らす程ではないがな』
「確か柚紀専用の鈴は【金銀の鈴が付いていて】他の子が鳴らすのは【銀色の鈴のみのモノ】と三上から窺っています。歌姫が無いのなら"抑制のみの銀の鈴で、逆に増幅するのは危険"ですからね。……それだと、柚紀が現場に出る必要はもうないのでは?」
兵隊蟻や女王らしい敵の姿を写し出したりしながら解説する言実は、その二種を討伐するのに活躍した鈴は"あくまでも一時的なモノ"と語る。が、やはり抑制効果があって"通常数値を保っている"らしく柚紀以外の者にも定期的に鳴らしていたのを日浦の説明で明らかになる。そして【このままでは柚紀がボーダーに来れなくなる】と危惧する熊谷の言葉を聞いても本人は表情に変化がない。何故かと言うと
『安心しろユウ、柚紀が現場に出ていた理由は確かに亜種対策もあったが一番の目的は【サイドエフェクト及びトリオンの使い方を覚える事と制御の為の訓練】だ。……幾分か不安はあるが鈴のお陰で"暴走"はある程度防げる筈だ。それに、こちらも後手ばかりに回るつもりもない。亜種に関する事を調べる為に近いうちにA級チームによる遠征任務に派遣予定だ。……此方はお前達に関係はないが、奴等が長期留守にする前に、柚紀には【危険区域及び放置区域の地理を覚えて貰う】……そこで相談だがレイ達よ、明日柚紀の"散歩"に付き合ってはくれぬか?この子が歌いさえしなければさほど問題なかろう。防衛任務は別の隊が就く故に敵が出ても無理して戦う必要はない。ま、亜種が現れたら話は変わるがな……どうだ?』
まさかの提案に那須達は顔を見合わせるが【報酬として初日に聞いた"歌騒動の歌"を生で聞きたい】と条件を出せば言実もだが、柚紀本人も了承した事ではなしが纏まったのだった
(全)『「!!?」』
『……帰ってきて早々話を振るな、流石の私も理解に苦しむぞ?と言うよりヒナ、…何故分かった。私が戻ってくるのが』
「アララ、見くびらないでよね~?(…スッ)機械を使う事で言実に出来て私に出来ない事はないぞ~?で、ちゃんと太刀川は反省した?大学一年で先生から呼び出し食らうとか、……彼奴どんだけヤバイのよ?」
こんな感じで客観的な物言いをしたかと思えば、タイミング良く戻ってきた言実に話を振る巽であった。流石にこれには柚紀も驚きを露にしており、言実本人も"同じ事を"友人にされるとは思っていなかった様子ながらも種明かしを要求。これに対してすんなりと自分の携帯を見せながら回答。画面には複数の点滅する点があり、一部色が異なるのがあるがどうやら【柚紀が持つ地図アプリみたいなモノらしく、点は此処にいるメンバーを示している】と判断する言実であり、ラボを留守にしていた理由について問われれば「忍田さんにも報告したし、後は知らぬ」と以外と世話焼きなこのお方ですら匙を投げる事態と察した柚紀は……太刀川を内心で(流石にサボりすぎですよ)と呆れるのであった
さて、マットに空気を入れるのが面倒だが今後も必要になると判断して購入したベッドが組み立てられており、そこに座り、尚且つ迅から貰ったぬいぐるみを抱き締めて顔が少し赤いが……何処かスッキリしている姪に近づき隣に座れば頭を撫でる言実
『(ナデナデ)………少しは話して楽になったか?お前がナニかで悩んでいるのには気づいていたが、私には一向に相談してくる気配が無かった故に…(チラリ)……レイ達に協力を仰いだ。(ナデナデ)私には話しづらい事での悩みと言えば、…あらかた予想がつく。こればかりはかなり極論的思考を私は有しておるし、無理して理解しようとも思わぬし興味もない事だからな。(ナデナデ)……腑甲斐無い叔母ですまない』
『……(フルフル)…言実さんだって人間だもん。全ての物事が理解できたり何て無理ですよ?そんなの分かりきってますから、だって"あの"お父さんですら苦手な事とか分からない事があったんだから当たり前です!!……コレは"今すぐに答えが欲しい"って訳じゃないので。で、陽菜さんに"目先の事をきちんとやろう"って言われたけど………アレからどんな感じなんですか?あの鈴とか、例の亜種についてとか対策とか(コテン)』
『……(スッ)そう言えばあまり語っていなかったな。レイ達も今回の亜種に関する詳細を知らぬだろうからついでに詳しく話すとするか……ヒナ、手伝え』
短い会話ながらも互いに分かり合っている二人には十分に意志疎通が出来た所で話題を変える。巽には自前のパソコンを貸して何かの用意をさせ、シロは新しいお茶の用意、那須隊メンバーはとりあえず食事に使用したモノの後片付けをしつつ言実にどの程度知っているかとの質問に回答中であり、柚紀は携帯に届いていたメッセージの返信に勤しんでいた。(送り主は主にフブキ)そしてスクリーンに何時かのシロより短い時間で資料を写し出し、お茶が出揃った所で話を再開する
『あれから敵を回収して分析してみたが、やはりあの二体は今までとは異なる亜種である事が判明した。少し前まで現れた亜種には"モールモッドに細工を施された形跡が有った"が今回のはそれが無かった。……つまりは【アレは自力で進化を遂げた亜種】とも言えよう。……近界についてはあまり柚紀に話すと上が煩いから詳しくは語れぬが、あの二種類は"そう何度も現れる心配はない"が、時間が経てばそうとも限らぬ。それまでに隊員全体の戦力アップが出来れば…まぁ、何とかなるだろう。抑止材も撒いた事故にな』
「抑止材って、あの鈴ですよね?たま~に聞こえますが、……具体的にどれだけの量が散布されているんですか?アレから私達も防衛任務に就いていますが、普通に敵が出ますし亜種…らしいのにも遭遇しますよ?」
『基本、鈴の効果を発動させる又はするのは【特定の亜種が現れた時や、現場の隊員が危機的状況に陥ったらであり、毎日・毎回ではない】鳴らすのはとりあえず今は本部所属のオペレーターに任せておる。……トリオンが少なくとも二・三回は鳴らせて、それだけでソコソコの効果が出ている。ま、……柚紀が鳴らす程ではないがな』
「確か柚紀専用の鈴は【金銀の鈴が付いていて】他の子が鳴らすのは【銀色の鈴のみのモノ】と三上から窺っています。歌姫が無いのなら"抑制のみの銀の鈴で、逆に増幅するのは危険"ですからね。……それだと、柚紀が現場に出る必要はもうないのでは?」
兵隊蟻や女王らしい敵の姿を写し出したりしながら解説する言実は、その二種を討伐するのに活躍した鈴は"あくまでも一時的なモノ"と語る。が、やはり抑制効果があって"通常数値を保っている"らしく柚紀以外の者にも定期的に鳴らしていたのを日浦の説明で明らかになる。そして【このままでは柚紀がボーダーに来れなくなる】と危惧する熊谷の言葉を聞いても本人は表情に変化がない。何故かと言うと
『安心しろユウ、柚紀が現場に出ていた理由は確かに亜種対策もあったが一番の目的は【サイドエフェクト及びトリオンの使い方を覚える事と制御の為の訓練】だ。……幾分か不安はあるが鈴のお陰で"暴走"はある程度防げる筈だ。それに、こちらも後手ばかりに回るつもりもない。亜種に関する事を調べる為に近いうちにA級チームによる遠征任務に派遣予定だ。……此方はお前達に関係はないが、奴等が長期留守にする前に、柚紀には【危険区域及び放置区域の地理を覚えて貰う】……そこで相談だがレイ達よ、明日柚紀の"散歩"に付き合ってはくれぬか?この子が歌いさえしなければさほど問題なかろう。防衛任務は別の隊が就く故に敵が出ても無理して戦う必要はない。ま、亜種が現れたら話は変わるがな……どうだ?』
まさかの提案に那須達は顔を見合わせるが【報酬として初日に聞いた"歌騒動の歌"を生で聞きたい】と条件を出せば言実もだが、柚紀本人も了承した事ではなしが纏まったのだった