45.親交の曲~那須隊編~(110.
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「えっ?!えっっ!!?」
「……本当、なのかい?」
「あらあらまぁまぁ!」
「……笹森くんとは、盲点だった」
まさかの候補者の名前を聞いて那須隊メンバーは各々反応をする。特に日浦と熊谷は驚きを隠せずにいた。何せ今柚紀が上げた男子が好きな人は………。そして全員の答えが出揃い、シロに視線が集まり
「…………………………何で、分かったの?多分だけどさ、フウちゃんも気づいていないよ?私が………………笹森くんが好きな事には」
『まぁ、フブキちゃんは何処か言実さんに似ているし"恋より今はボーダー隊員としての役目を全うしよう"って感じだろうからね。で、理由はさっき言った通りで、そう思ったのは………(コリコリ)私が、"そうだから"かな?お見舞いにあの人…達が来てくれたのが凄く嬉しかったから。で、更に理由を言うとしたら……あの無表情でクールって言葉が誰よりも似合う言実さんと長年一緒に居れば…ね?』
「そりゃそうだね!!?言実と比較されたらシロの方が分かりやすいよな~!因みにお姉さんは"師としてこの子を見ていたから"って事で納得しておくれ~(……にしても、やっぱり自覚したせいか恋愛 の"アンテナ"も立ってきた感じかな?でもって完全に笹森くんは眼中にないみたいだけど何でだ?傍目から見たら凄く分かりやすい……が、本人は"彼が赤くなる場面を見たのはソレを理解する前で、その後はないからか?"例のお見舞いに来た時だって当真が側にいた。茶化されるのが嫌だから平然を装い、撃沈したのは部屋を出てからだったか~………うん、これは仕方ないか)」
自分も柚紀が好きであろう人を知っているので隠すことなく素直に白状するシロ。これに対して若干不安げながらも、答えに辿り着いた理由を顔を赤くさせながら話す柚紀と内容を聞いて追求前に相手を知る理由を告げる巽は、【笹森が柚紀を想っているのに何故気づかない】かを推測するのであった
そして相手が分かれば更に詳しく色々追求したくなるのが人間の性だが、……話すのがやはり抵抗やら恥ずかしいらしく柚紀の後ろに逃げてしまうシロ。これに対して"訊ねたい事に対して同等の事を語れる?"と再度訊ねれば……一番乗り気だった日浦があっさり退くのだった。理由は
「す、好きな人……私には居ないので同じ位の事を話すのは無理です。憧れなら奈良坂先輩とか沢山いらっしゃいますが………こう、その人のことを考えると恥ずかしくなったり、ふとした仕草や優しさに触れて胸がときめいたりしないので。うぅ~……意外と恋をするって難しいです~~」
「(ナデナデ)落ち込まないで茜ちゃん、……恋ってのは"するものでなく落ちるもの"らしいから、無理して誰かを好きになるのは難しいわ。自然と、いつの間にか、ふとした時に誰かを好きになっているものだから(ナデナデ)焦らなくても、きっと素敵な人に巡り会えるから。……ねっ?くまちゃんもそう思わない?」
「……………玲のその言い分だとまるで【あたしが誰かに恋をしている風に聞こえる】のは、気のせいかしら?」
「……違うのですか?私も何となくですが、くま先輩は"ボーダー隊員の誰かに"片思いされている様にも見受けられますが?」
どうやら日浦には特別な人がまだ居ないらしく、那須は不明だが恋愛について持論を語り、熊谷に関しては志岐からの発言に対して珍しく取り乱している所を見ても"誰か居る"のは分かった。そんな那須隊メンバーのやり取りを見つめて居た柚紀だが、……順番的に自分の番と感じ取り深呼吸をした後に口を開く
『えっと、……私も話した方が良いよね。ただ確信はないし、向こうが私をどう想っているかも不明と言うのを先に行っておくね。それでその……(モジモジ)………わ、私も好きな人と言うか気になる人?…側にいても安心できるし、暫く会えないと寂しく感じるし、その……身勝手ながらその人が女の子と親しくしているとたまにモヤモヤと、…妬く事もある。そんな人なら、居ます。で、その人はと言うと………(モジモジ)』
「「「「「佐鳥(先輩/くん)と時枝(先輩/くん/とっきーくん)、(でしょ/ですよねっ/よね/で、合ってますか/だよね~?ってか他にいるの)?」」」」」
『…………(ポン!!)へっ?えっ??ぁ、……はぅわぁああぁー!!?な、なな、…にゃんでわ、わ、わ、わかるんでしゅかぁ~~!!!?』
頑張って話すのを暖かく見守っていたが、いざ名前を言おうとするとやはり勇気が出ないのか中々謂えない柚紀。それを見てシロ以外の五人が差はあれど全員一致の回答を述べるのであった。少し間が空いたが、当てられるとは本気で思っていなかったらしく耳から首筋辺りまで赤くさせ、呂律が回らない程に動揺する柚紀を、頭を撫でながら馴れた手つきで落ち着かせるシロ。また触れられているし、取り乱した状態で触れるのは本来なら危ないが……今の柚紀はあの二人の事で頭が一杯なのだ。そんな少女の気持ちを受信するのは…シロにとっては既に【日常茶飯事】なのだ。何せ本人が自覚する前から知っていたのだから
そして何とか落ち着き、顔を真っ赤にさせたままぬいぐるみに顔を埋めて時折皆をチラ見しながら『な、何で、分かったの?』と小声で問い掛けると
「そりゃあアンタ、見てればほぼ一発で分かるわよ?あの二人が他の男子とは違うってね。……まぁ、諏訪さんとか風間さんにも柚紀は心を許しているのは分かるけど、あれは"頼れる兄的な存在"って認識で恋愛感情はないでしょ?」
『(…コクン)で、でも同級生の子なら男女問わず仲良しだと思うし………太刀川さんみたいに"年上相手にも、同級生みたいな態度を取る事も"あるよ?』
「ん~……菊地原くんや迅さんは能力持ちで別の意味で特別な存在だと思うから除外するけど、……柚紀ちゃん"から"側に行きたいとか、特に重要じゃないけど連絡する人・したいって思う人、居るかな?」
『………(フルフル)…居ない、あの二人以外は。別に皆さんが嫌いじゃないし怖い人でも嫌な事をする人でもないのは分かっている。でも、……会えなくても"忙しいから"とか、極端な事を言えば"私は知り合い・友人の一人に過ぎない"って納得出来ていたけど…………(ギュッ!!)あの二人は違う。ちょっとでも連絡が取れなくなると不安になる、嫌な思いさせたり……したりしたら前ならこれ以上関わらない様にって距離を取っていた。相手の負担になりたくない、うぅん………【私が勝手に期待しすぎて、勝手に絶望して…傷付くのが嫌だったから】。だから、……あの時、突き放した。でないと"歌姫の役目を果たせなかった"から。なのに、二人は追い掛けて来てくれて………私を護ってくれる。嬉しくはあるよ?でも……素直に喜べない自分が居るの……だって、だって…』
‐ アナタニトッテ、ワタシハ……ナニ? ‐
一番知りたくて、でも聞けない事。欲しい言葉が返ってこなかったら……そう思うと続きが話せずに居る柚紀。………流石にこれ以上"傍観者でいる"のは現時点ではマズイと判断した巽が口を挟む
「……本当、なのかい?」
「あらあらまぁまぁ!」
「……笹森くんとは、盲点だった」
まさかの候補者の名前を聞いて那須隊メンバーは各々反応をする。特に日浦と熊谷は驚きを隠せずにいた。何せ今柚紀が上げた男子が好きな人は………。そして全員の答えが出揃い、シロに視線が集まり
「…………………………何で、分かったの?多分だけどさ、フウちゃんも気づいていないよ?私が………………笹森くんが好きな事には」
『まぁ、フブキちゃんは何処か言実さんに似ているし"恋より今はボーダー隊員としての役目を全うしよう"って感じだろうからね。で、理由はさっき言った通りで、そう思ったのは………(コリコリ)私が、"そうだから"かな?お見舞いにあの人…達が来てくれたのが凄く嬉しかったから。で、更に理由を言うとしたら……あの無表情でクールって言葉が誰よりも似合う言実さんと長年一緒に居れば…ね?』
「そりゃそうだね!!?言実と比較されたらシロの方が分かりやすいよな~!因みにお姉さんは"師としてこの子を見ていたから"って事で納得しておくれ~(……にしても、やっぱり自覚したせいか
自分も柚紀が好きであろう人を知っているので隠すことなく素直に白状するシロ。これに対して若干不安げながらも、答えに辿り着いた理由を顔を赤くさせながら話す柚紀と内容を聞いて追求前に相手を知る理由を告げる巽は、【笹森が柚紀を想っているのに何故気づかない】かを推測するのであった
そして相手が分かれば更に詳しく色々追求したくなるのが人間の性だが、……話すのがやはり抵抗やら恥ずかしいらしく柚紀の後ろに逃げてしまうシロ。これに対して"訊ねたい事に対して同等の事を語れる?"と再度訊ねれば……一番乗り気だった日浦があっさり退くのだった。理由は
「す、好きな人……私には居ないので同じ位の事を話すのは無理です。憧れなら奈良坂先輩とか沢山いらっしゃいますが………こう、その人のことを考えると恥ずかしくなったり、ふとした仕草や優しさに触れて胸がときめいたりしないので。うぅ~……意外と恋をするって難しいです~~」
「(ナデナデ)落ち込まないで茜ちゃん、……恋ってのは"するものでなく落ちるもの"らしいから、無理して誰かを好きになるのは難しいわ。自然と、いつの間にか、ふとした時に誰かを好きになっているものだから(ナデナデ)焦らなくても、きっと素敵な人に巡り会えるから。……ねっ?くまちゃんもそう思わない?」
「……………玲のその言い分だとまるで【あたしが誰かに恋をしている風に聞こえる】のは、気のせいかしら?」
「……違うのですか?私も何となくですが、くま先輩は"ボーダー隊員の誰かに"片思いされている様にも見受けられますが?」
どうやら日浦には特別な人がまだ居ないらしく、那須は不明だが恋愛について持論を語り、熊谷に関しては志岐からの発言に対して珍しく取り乱している所を見ても"誰か居る"のは分かった。そんな那須隊メンバーのやり取りを見つめて居た柚紀だが、……順番的に自分の番と感じ取り深呼吸をした後に口を開く
『えっと、……私も話した方が良いよね。ただ確信はないし、向こうが私をどう想っているかも不明と言うのを先に行っておくね。それでその……(モジモジ)………わ、私も好きな人と言うか気になる人?…側にいても安心できるし、暫く会えないと寂しく感じるし、その……身勝手ながらその人が女の子と親しくしているとたまにモヤモヤと、…妬く事もある。そんな人なら、居ます。で、その人はと言うと………(モジモジ)』
「「「「「佐鳥(先輩/くん)と時枝(先輩/くん/とっきーくん)、(でしょ/ですよねっ/よね/で、合ってますか/だよね~?ってか他にいるの)?」」」」」
『…………(ポン!!)へっ?えっ??ぁ、……はぅわぁああぁー!!?な、なな、…にゃんでわ、わ、わ、わかるんでしゅかぁ~~!!!?』
頑張って話すのを暖かく見守っていたが、いざ名前を言おうとするとやはり勇気が出ないのか中々謂えない柚紀。それを見てシロ以外の五人が差はあれど全員一致の回答を述べるのであった。少し間が空いたが、当てられるとは本気で思っていなかったらしく耳から首筋辺りまで赤くさせ、呂律が回らない程に動揺する柚紀を、頭を撫でながら馴れた手つきで落ち着かせるシロ。また触れられているし、取り乱した状態で触れるのは本来なら危ないが……今の柚紀はあの二人の事で頭が一杯なのだ。そんな少女の気持ちを受信するのは…シロにとっては既に【日常茶飯事】なのだ。何せ本人が自覚する前から知っていたのだから
そして何とか落ち着き、顔を真っ赤にさせたままぬいぐるみに顔を埋めて時折皆をチラ見しながら『な、何で、分かったの?』と小声で問い掛けると
「そりゃあアンタ、見てればほぼ一発で分かるわよ?あの二人が他の男子とは違うってね。……まぁ、諏訪さんとか風間さんにも柚紀は心を許しているのは分かるけど、あれは"頼れる兄的な存在"って認識で恋愛感情はないでしょ?」
『(…コクン)で、でも同級生の子なら男女問わず仲良しだと思うし………太刀川さんみたいに"年上相手にも、同級生みたいな態度を取る事も"あるよ?』
「ん~……菊地原くんや迅さんは能力持ちで別の意味で特別な存在だと思うから除外するけど、……柚紀ちゃん"から"側に行きたいとか、特に重要じゃないけど連絡する人・したいって思う人、居るかな?」
『………(フルフル)…居ない、あの二人以外は。別に皆さんが嫌いじゃないし怖い人でも嫌な事をする人でもないのは分かっている。でも、……会えなくても"忙しいから"とか、極端な事を言えば"私は知り合い・友人の一人に過ぎない"って納得出来ていたけど…………(ギュッ!!)あの二人は違う。ちょっとでも連絡が取れなくなると不安になる、嫌な思いさせたり……したりしたら前ならこれ以上関わらない様にって距離を取っていた。相手の負担になりたくない、うぅん………【私が勝手に期待しすぎて、勝手に絶望して…傷付くのが嫌だったから】。だから、……あの時、突き放した。でないと"歌姫の役目を果たせなかった"から。なのに、二人は追い掛けて来てくれて………私を護ってくれる。嬉しくはあるよ?でも……素直に喜べない自分が居るの……だって、だって…』
‐ アナタニトッテ、ワタシハ……ナニ? ‐
一番知りたくて、でも聞けない事。欲しい言葉が返ってこなかったら……そう思うと続きが話せずに居る柚紀。………流石にこれ以上"傍観者でいる"のは現時点ではマズイと判断した巽が口を挟む