45.親交の曲~那須隊編~(110.
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まさかの巽から持たされた発言に室内は騒然としてしまう。そして普通なら一度寝た柚紀は多少煩くても目覚めないのだが、今はシロと同調しており、詰め寄ってくる日浦に対処する為に反射的に手を離してしまった事に"きちんと能力解除を怠り"……
『んっ、………ん~~……(スウゥ…パチ、パチ)…騒がしいけど、……何か、遇ったの?(ズキッ!)…っ!!?…あたま、痛いっ!?』
「大変っ!?やっぱり薬飲んだ方が良さそうだけど、確かに無闇に飲ませるのは駄目なのよね?先生が柚紀ちゃんでも大丈夫な薬探すのに苦労されていた所を見たことがあるから…」
「あ~、それなら大丈夫。その子の鞄に入っている"巾着型のポーチ"に飲んでも大丈夫な薬が入ってて言実がコレは何の薬かってメモ書きを入れている筈。……誰か取って飲ませてあげてよ」
「……………陽菜さんはどうして動かないのです?」
「ん?……私は言実に【自分が居ない時は不用意にその子に近寄るな】って言われているからね~。ま、優しくて同性による押しに弱い姪が意地悪なお姉さんに無茶ぶりされないか心配する叔母心って奴だよ!!(それに、私はそこまでこの子が大切じゃないからね~。お世話は他の人に任せるさ)」
目覚めてしまった柚紀が早々に頭痛を訴えたのであった。それを介抱しつつ次はと戸惑う那須に巽がお茶を飲みながら指示出しをする。荷物が置いてあるロッカーに一番近かった志岐が動きながら"知っているのに何故"と問いかければ、在り来たりな回答が返ってきて内容にも思わず納得出来て疑問に思わなかったのだった
さて、二人の補助を受けながら薬を飲む柚紀の傍らで、相変わらず二人(主に日浦)に問い質されている弟子に「こら~シロ~。"ちゃんと解除"したか?中途半端は歌姫ちゃんを苦しめる元だぞ~?!」と何やら意味深の事を言う。すると慌てて薬を飲み終えた柚紀に近づき
「(…ポン)……共鳴解除。(‐ …プツッ ‐)……ごめんねっユズちゃんっ!?寝起きの頭痛は多分、私と繋がっていたのを"正規の手順で解除しなかった"弊害、だと思うのっ!!?次からは気を付けるねっ!」
『……(ムクリ、サスサス)と、言うよりシロちゃん。寝ている私と繋がるの"も"止めた方が良いよ?寝ていると"色々制御が効かなくなる"から、危ないよ?特にトリオン体だと、相手のトリオンを吸い取っちゃう可能性高いし……シロちゃんの場合は"逆にそっちに色々流れ込みそうで"……私は怖いよ』
「(流れ込む?……あっ!?柚紀の感情や昔の記憶の事ね!!……だから市河は触れていたの?"過去を一切語らない、でも沢山のトラウマを抱えるこの子を理解する為に"…なら)それは市河だって百も承知の筈だから気にしても仕方ないわ。柚紀はちゃんと"今"警告をしたのだから、もし"この後"に悪影響があってもそれは自業自得。と、言うより柚紀が頭を痛く感じたのだって茜の質問に市河がどう答えるべきか困ったのも要因じゃないの?」
薬が効いてなのか正規の手順で繋がりを解除したかは不明だが、幾分か具合が良くなった柚紀が上半身起こして軽く苦言を漏らす。これに対して"虎穴に入らずんば虎児を得ず"的な考えに至った熊谷が、然り気無く話題を摩り替えるのであった。その策が見事に成功して『何の話をしていたの?』「市河先輩に好きな人が居るって話です!!」と巽の狙い通りに話題は"恋バナ"に
そして話すのが恥ずかしいのか顔を真っ赤にさせたシロが柚紀のに助けを求めるかの様に、日浦との間にベッドが来るような位置取りをし、涙目になっている友達を見て頭を撫でてやりながら楽しそうにしている日浦にこう告げた
『ん~、……私もシロちゃんの好きな人には興味あるけど、一人にだけ語らせるのは良くないよ。だからさ【出来れば自分の好きな人、若しくは此処に居るメンバーは誰が好きそう】的な話をするのはどう?ただコレも難しいなら【こんな人がタイプとか、この人が気になる】でもOK!……これなら小夜ちゃんも参加しやすいでしょ?二次元でも良いしさ!!』
「な、成る程!確かに市河先輩にだけってのは不公平ですよね。……ごめんなさい先輩(シュン)」
「わ、私は大丈夫、だよ!?元はと言えばヒナ先輩が悪いんだから!!……なので(スタスタ、…ガシリ!)先輩も強制参加して頂きます!!?嘘とか適当な事を言ったら………先輩のお気に入りデータ全部削除しますからね?(ニッコリ)」
全員がある程度平等になるような案を出す柚紀に対して、自分だけ得をしようとしていたと感じた日浦は素直に謝罪する。これを聞いて平気と答える傍ら、完全に傍観者状態の巽を引き込む事に成功し、"ホラ吹き防止"できっちり師匠の手を掴む弟子の言動に"してやられた"と明らかに動揺する巽。そして柚紀含めた全員からの熱い視線に耐えられず、白旗状態となり渋々口を開くのであった
「私は好きな人何ていないよ?私にとっては"男女の恋愛より男子同士の恋愛の方が燃える"からね。女子同士ってのも興味はあるけど、そういうのはあくまでも"二次元の世界"って割り切っちゃっているから、現実に見れたらラッキー的な感じだね。………因みに、私と付き合う事になった人は大変だぞ?女子力なんて一ミリもないし、家事とかもほぼ壊滅的。だからどんな人が好きかと聞かれたら【家事がある程度出来て女らしさを追求しない、でもって私の事をちゃんと認めてくれる人かな?】基本私は仕事と趣味に生きる女な訳ですから!!若者よ!こんな駄目な大人になるなよ~?!……コレで良いかい?」
「(……スッ)ま、先輩の駄目っぷり含めてこの中では私が一番分かっていますからね。で、……先に終わらせた方が気楽な気がするから次は私が話します。とは言っても、言うのは恥ずかしいので【私の好きな人は誰かを予想してください!】……但し、ヒナ先輩は言わないで!…答え知っているもん!!あ、……因みにボーダー隊員、で皆さんが知っているA若しくはB級の人、です」
「ん~……市河ちゃんは本部所属のオペレーターさんだし、サイドエフェクトのせいであまり表だって人前に出る事は無かった事を考えると………【何か共通の話題や趣味を持つ人】かな?因みに私は半崎くん辺りが怪しいかなと思ってます」
恥ずかしげもなくキッパリと答える巽。これが本音だと読み取って判断するシロは握っていた手を離すと、何となく面倒事は早めに終わらせてしまおうと判断して【クイズ形式】にしてみる。皆が一斉に考える中、同じオペレーターで理由は違えど男子が苦手な志岐が冷静に対象者を絞りこんで候補を上げる。他の那須隊メンバーも"菊地原"、はたまた"風間"の名前が上がった所で柚紀の番になり……
「お次は柚紀先輩ですよ!……誰だと思いますか?市河先輩の好きな人は~」
『……あまり自信ないよ?多分だけどさ……………………笹森くん、じゃない?シロちゃんの好きな人。だって別役くん以外の知り合いで同級生の隊員が隔離受けている時にお見舞いに来てくれたけど、……彼が来た時に心なしか嬉しそうだったから。…違う?(コテン)』
『んっ、………ん~~……(スウゥ…パチ、パチ)…騒がしいけど、……何か、遇ったの?(ズキッ!)…っ!!?…あたま、痛いっ!?』
「大変っ!?やっぱり薬飲んだ方が良さそうだけど、確かに無闇に飲ませるのは駄目なのよね?先生が柚紀ちゃんでも大丈夫な薬探すのに苦労されていた所を見たことがあるから…」
「あ~、それなら大丈夫。その子の鞄に入っている"巾着型のポーチ"に飲んでも大丈夫な薬が入ってて言実がコレは何の薬かってメモ書きを入れている筈。……誰か取って飲ませてあげてよ」
「……………陽菜さんはどうして動かないのです?」
「ん?……私は言実に【自分が居ない時は不用意にその子に近寄るな】って言われているからね~。ま、優しくて同性による押しに弱い姪が意地悪なお姉さんに無茶ぶりされないか心配する叔母心って奴だよ!!(それに、私はそこまでこの子が大切じゃないからね~。お世話は他の人に任せるさ)」
目覚めてしまった柚紀が早々に頭痛を訴えたのであった。それを介抱しつつ次はと戸惑う那須に巽がお茶を飲みながら指示出しをする。荷物が置いてあるロッカーに一番近かった志岐が動きながら"知っているのに何故"と問いかければ、在り来たりな回答が返ってきて内容にも思わず納得出来て疑問に思わなかったのだった
さて、二人の補助を受けながら薬を飲む柚紀の傍らで、相変わらず二人(主に日浦)に問い質されている弟子に「こら~シロ~。"ちゃんと解除"したか?中途半端は歌姫ちゃんを苦しめる元だぞ~?!」と何やら意味深の事を言う。すると慌てて薬を飲み終えた柚紀に近づき
「(…ポン)……共鳴解除。(‐ …プツッ ‐)……ごめんねっユズちゃんっ!?寝起きの頭痛は多分、私と繋がっていたのを"正規の手順で解除しなかった"弊害、だと思うのっ!!?次からは気を付けるねっ!」
『……(ムクリ、サスサス)と、言うよりシロちゃん。寝ている私と繋がるの"も"止めた方が良いよ?寝ていると"色々制御が効かなくなる"から、危ないよ?特にトリオン体だと、相手のトリオンを吸い取っちゃう可能性高いし……シロちゃんの場合は"逆にそっちに色々流れ込みそうで"……私は怖いよ』
「(流れ込む?……あっ!?柚紀の感情や昔の記憶の事ね!!……だから市河は触れていたの?"過去を一切語らない、でも沢山のトラウマを抱えるこの子を理解する為に"…なら)それは市河だって百も承知の筈だから気にしても仕方ないわ。柚紀はちゃんと"今"警告をしたのだから、もし"この後"に悪影響があってもそれは自業自得。と、言うより柚紀が頭を痛く感じたのだって茜の質問に市河がどう答えるべきか困ったのも要因じゃないの?」
薬が効いてなのか正規の手順で繋がりを解除したかは不明だが、幾分か具合が良くなった柚紀が上半身起こして軽く苦言を漏らす。これに対して"虎穴に入らずんば虎児を得ず"的な考えに至った熊谷が、然り気無く話題を摩り替えるのであった。その策が見事に成功して『何の話をしていたの?』「市河先輩に好きな人が居るって話です!!」と巽の狙い通りに話題は"恋バナ"に
そして話すのが恥ずかしいのか顔を真っ赤にさせたシロが柚紀のに助けを求めるかの様に、日浦との間にベッドが来るような位置取りをし、涙目になっている友達を見て頭を撫でてやりながら楽しそうにしている日浦にこう告げた
『ん~、……私もシロちゃんの好きな人には興味あるけど、一人にだけ語らせるのは良くないよ。だからさ【出来れば自分の好きな人、若しくは此処に居るメンバーは誰が好きそう】的な話をするのはどう?ただコレも難しいなら【こんな人がタイプとか、この人が気になる】でもOK!……これなら小夜ちゃんも参加しやすいでしょ?二次元でも良いしさ!!』
「な、成る程!確かに市河先輩にだけってのは不公平ですよね。……ごめんなさい先輩(シュン)」
「わ、私は大丈夫、だよ!?元はと言えばヒナ先輩が悪いんだから!!……なので(スタスタ、…ガシリ!)先輩も強制参加して頂きます!!?嘘とか適当な事を言ったら………先輩のお気に入りデータ全部削除しますからね?(ニッコリ)」
全員がある程度平等になるような案を出す柚紀に対して、自分だけ得をしようとしていたと感じた日浦は素直に謝罪する。これを聞いて平気と答える傍ら、完全に傍観者状態の巽を引き込む事に成功し、"ホラ吹き防止"できっちり師匠の手を掴む弟子の言動に"してやられた"と明らかに動揺する巽。そして柚紀含めた全員からの熱い視線に耐えられず、白旗状態となり渋々口を開くのであった
「私は好きな人何ていないよ?私にとっては"男女の恋愛より男子同士の恋愛の方が燃える"からね。女子同士ってのも興味はあるけど、そういうのはあくまでも"二次元の世界"って割り切っちゃっているから、現実に見れたらラッキー的な感じだね。………因みに、私と付き合う事になった人は大変だぞ?女子力なんて一ミリもないし、家事とかもほぼ壊滅的。だからどんな人が好きかと聞かれたら【家事がある程度出来て女らしさを追求しない、でもって私の事をちゃんと認めてくれる人かな?】基本私は仕事と趣味に生きる女な訳ですから!!若者よ!こんな駄目な大人になるなよ~?!……コレで良いかい?」
「(……スッ)ま、先輩の駄目っぷり含めてこの中では私が一番分かっていますからね。で、……先に終わらせた方が気楽な気がするから次は私が話します。とは言っても、言うのは恥ずかしいので【私の好きな人は誰かを予想してください!】……但し、ヒナ先輩は言わないで!…答え知っているもん!!あ、……因みにボーダー隊員、で皆さんが知っているA若しくはB級の人、です」
「ん~……市河ちゃんは本部所属のオペレーターさんだし、サイドエフェクトのせいであまり表だって人前に出る事は無かった事を考えると………【何か共通の話題や趣味を持つ人】かな?因みに私は半崎くん辺りが怪しいかなと思ってます」
恥ずかしげもなくキッパリと答える巽。これが本音だと読み取って判断するシロは握っていた手を離すと、何となく面倒事は早めに終わらせてしまおうと判断して【クイズ形式】にしてみる。皆が一斉に考える中、同じオペレーターで理由は違えど男子が苦手な志岐が冷静に対象者を絞りこんで候補を上げる。他の那須隊メンバーも"菊地原"、はたまた"風間"の名前が上がった所で柚紀の番になり……
「お次は柚紀先輩ですよ!……誰だと思いますか?市河先輩の好きな人は~」
『……あまり自信ないよ?多分だけどさ……………………笹森くん、じゃない?シロちゃんの好きな人。だって別役くん以外の知り合いで同級生の隊員が隔離受けている時にお見舞いに来てくれたけど、……彼が来た時に心なしか嬉しそうだったから。…違う?(コテン)』