45.親交の曲~那須隊編~(110.
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叫ばせた張本人は焦らず「それは食べながら!!ホラホラ、料理出して出して!」と"もっと詳しく知りたいなら情報料頂戴"的な感覚で催促する巽に唆されて熊谷と日浦はいそいそと料理の入ったタッパを並べ始める。それを見ながらお茶や取り皿を"自分を抜かした人数分"用意を終えると、柚紀が眠るベッドに腰を降ろして頭を撫でながらシロは「……共鳴スタート」と、"彼女の異変を見逃さない為に"と手段を講じたのだった
さてさて、那須隊メンバーと巽がある程度食べ終えて気持ちも落ち着いたのを見計らい、隊長らしく那須が話を切り出す
「つまり柚紀ちゃんの頭痛の原因は……"恋わずらい"って訳ですか?あらあら、お相手は誰かしら~?」
「……順当に考えれば佐鳥と時枝だけど、…あの子"どっちも大切な人"的な感じなのよね。…………もしかしてこれも頭痛の種だったりするのですか?」
「せーかーい!!流石に女子はこの手の話題には強いよね~。……あ、一部疎い子や興味無い奴も居るか!…ほら!やっぱり【好きな人は一人だけ】的なのが普通でしょ?これが昔で男なら【一夫多妻制で、浮気やら不倫とか問題にならない】………鶴ヶ峰の二人が居た里がどんだけ"昔ながらの生活をしていたか"知らないけど、少なくとも歌姫ちゃんは【女性は複数の人を好きになってはならない】そう思っているみたいだね。だよね?シロ」
「……………うん、…二人が他の男子と違うのは理解して"多分が付くけど"……【二人が好き】とはユズちゃんも理解している。でもさ、こう……【好きなタイプって個人で違うし、好きの種類も色々あるし、自分が相手に求めるものも違ったりする】……赤の他人から、それも異性から受ける愛情を……ユズちゃんは怖がっている。その感情のせいで辛い目に沢山遭っているから、具体的に言えば【同性による陰湿な苛め・事実でない噂による誹謗中傷・盗撮を含めたストーカー行為】……本人は本気だけど彼女にはその気がなくて諦めた人も居たけど、一部は酷く歪んだ想いによって本人や周囲が暴走してしまった。そんな経験をユズちゃんはしている。……"普通の女の子"みたいな恋をしたい、でも相手に迷惑を掛けたくない。特に二人は広報の仕事があるから"スキャンダルは御法度"……こう考えているみたい」
今も時折柚紀と連絡を取り合っている熊谷と日浦。那須と志岐は初めて会った当初はまだ携帯に不慣れだった柚紀の事を考慮して連絡先を交換しなかったのだ。だが、会話内容を柚紀に許可を貰った上でたまに共有しているので知っているのだ。【やはり柚紀が好きになるとしたらあの二人だろう】と。……たまに別の同級生の名が出てくる事もあるが、友人であるシロとフブキを抜かせばやはり佐鳥と時枝の名前が"頻繁に出てくる"のだった。が、シロが懸念材料として上げた事柄も少なくとも熊谷は理解できる。……例の歓迎会で起きたあの広場での出来事を考えれば。………そんなシロの言葉を聞いて考えた後に、口を開く
「わ、私は……男性が駄目だから恋とか恋愛については、………よく分からないけど、…今だって他とは比べものにならないほど、その三人は仲良くしていると聞きます。……【今のままじゃ、駄目なの】?」
「(…コクン)……このままじゃ多分、…【二人が好きだけど、好きだからこそユズちゃんは感情を圧し殺してしまう】……自分の気持ちを自覚してしまった以上、ううん………自覚する以前から"自分以外の女子が二人に関わる度に違和感を感じていた"。特に"二人っきり"や"特別感を感じる"的なシチュエーションにはかなり敏感に、ね。……これの正体は」
「"焼き餅"……つまりは"嫉妬"ね。好きな子の側に自分以外の子が居たらやっぱり嫌と思っちゃうのは分かるけど、……確か佐鳥くんは男女問わずどんな子にも優しいイメージがあるけど、………それにも一々反応していたら流石に気づく気がするけど…違うのかしら?」
「……佐鳥くんの場合は嫉妬を抱く相手が大体"木虎ちゃんかフウちゃん"であり、片や同じチームメイトだし片や自覚する前……自分が彼に出会う前からあんな関係、………だから仕方ないと割り切っているみたいだけど、……やっぱり時々反応しちゃうみたい。で、時枝くんの場合はそれに"私が加わります"。特にユズちゃんの事で互いに情報共有したり、この能力があるからこそ彼女に聞きづらい事も私には聞きやすいとかって理由で、ちょくちょく話してますから。で、それをユズちゃんが見聞きしたのに私が気づければきちんとフォロー出来るのですが、……でも不安みたいなんです。二人はハッキリと言っていないから、【自分も君が、…君だけが特別な存在】的な事をね」
柚紀が寝ているのを確認しながら頭痛の種を話していくシロ、これに対して反応するのは那須隊メンバーで巽も聞いてはいるがマイペースに食事を摂っていた。やはりどこか言実に似ている辺りが"類は友を呼ぶ"なのかも知れない。……そして、この手の話題に一番反応しそうな日浦がずっと何も言わずに居るのに流石に不審に思った熊谷が声を掛ける。すると……
‐ バン!! ‐
「もうっ!?佐鳥先輩も時枝先輩も意気地無しだし男らしくないっ!!?ただ【素直に自分の気持ちを伝えれば良いじゃないですか~!!】柚紀先輩がお二人を嫌うなんてあり得ないのに!!(バンバン!)だって先輩はっ!?………先輩はお見舞いに行った時に【一人になるのが嫌、そして……それと同じ位あの二人の側に居られなくなるのも、私は嫌】って、…口には出していませんでしたが、確かに聞こえました。でも一緒に居たくま先輩には聞こえていなくて言えなかったのですが、…私の異変に気づいた冬島さんにコッソリ教えてくれました【それは先輩の心の声だ】と。理由は私がスナイパーの合同訓練の話をしたのと、私とくま先輩が会いに行く前に嵐山隊の方達もお見舞いにいらっしゃったみたいなので、……時間差で寂しくなったのでは、と」
最初は感情的になっていた日浦だったが、未だに眠っている柚紀を見て徐々に冷静さを取り戻していき……逆に意気消沈してしまう。それをチームメイトが慰めている間に、巽が食事を済ませて満足そうにさせながら、やっと口を挟む
「ってな訳で、那須隊の皆なら"恋バナネタ"の一つや二つ有るんじゃないかい?まぁ我が弟子も"あるにはあるんだけど"相手がね~……ま、何はともあれ歌姫ちゃんの相談に乗って上げてよ。私も恋はからっ切り駄目だから無理!!?聞いて客観的な意見は言えるが、コレでその子を傷付けたらヤバイからね~。とりあえず"恋愛初心者"だから分かりやすく教えて上げなよ~」
さてさて、那須隊メンバーと巽がある程度食べ終えて気持ちも落ち着いたのを見計らい、隊長らしく那須が話を切り出す
「つまり柚紀ちゃんの頭痛の原因は……"恋わずらい"って訳ですか?あらあら、お相手は誰かしら~?」
「……順当に考えれば佐鳥と時枝だけど、…あの子"どっちも大切な人"的な感じなのよね。…………もしかしてこれも頭痛の種だったりするのですか?」
「せーかーい!!流石に女子はこの手の話題には強いよね~。……あ、一部疎い子や興味無い奴も居るか!…ほら!やっぱり【好きな人は一人だけ】的なのが普通でしょ?これが昔で男なら【一夫多妻制で、浮気やら不倫とか問題にならない】………鶴ヶ峰の二人が居た里がどんだけ"昔ながらの生活をしていたか"知らないけど、少なくとも歌姫ちゃんは【女性は複数の人を好きになってはならない】そう思っているみたいだね。だよね?シロ」
「……………うん、…二人が他の男子と違うのは理解して"多分が付くけど"……【二人が好き】とはユズちゃんも理解している。でもさ、こう……【好きなタイプって個人で違うし、好きの種類も色々あるし、自分が相手に求めるものも違ったりする】……赤の他人から、それも異性から受ける愛情を……ユズちゃんは怖がっている。その感情のせいで辛い目に沢山遭っているから、具体的に言えば【同性による陰湿な苛め・事実でない噂による誹謗中傷・盗撮を含めたストーカー行為】……本人は本気だけど彼女にはその気がなくて諦めた人も居たけど、一部は酷く歪んだ想いによって本人や周囲が暴走してしまった。そんな経験をユズちゃんはしている。……"普通の女の子"みたいな恋をしたい、でも相手に迷惑を掛けたくない。特に二人は広報の仕事があるから"スキャンダルは御法度"……こう考えているみたい」
今も時折柚紀と連絡を取り合っている熊谷と日浦。那須と志岐は初めて会った当初はまだ携帯に不慣れだった柚紀の事を考慮して連絡先を交換しなかったのだ。だが、会話内容を柚紀に許可を貰った上でたまに共有しているので知っているのだ。【やはり柚紀が好きになるとしたらあの二人だろう】と。……たまに別の同級生の名が出てくる事もあるが、友人であるシロとフブキを抜かせばやはり佐鳥と時枝の名前が"頻繁に出てくる"のだった。が、シロが懸念材料として上げた事柄も少なくとも熊谷は理解できる。……例の歓迎会で起きたあの広場での出来事を考えれば。………そんなシロの言葉を聞いて考えた後に、口を開く
「わ、私は……男性が駄目だから恋とか恋愛については、………よく分からないけど、…今だって他とは比べものにならないほど、その三人は仲良くしていると聞きます。……【今のままじゃ、駄目なの】?」
「(…コクン)……このままじゃ多分、…【二人が好きだけど、好きだからこそユズちゃんは感情を圧し殺してしまう】……自分の気持ちを自覚してしまった以上、ううん………自覚する以前から"自分以外の女子が二人に関わる度に違和感を感じていた"。特に"二人っきり"や"特別感を感じる"的なシチュエーションにはかなり敏感に、ね。……これの正体は」
「"焼き餅"……つまりは"嫉妬"ね。好きな子の側に自分以外の子が居たらやっぱり嫌と思っちゃうのは分かるけど、……確か佐鳥くんは男女問わずどんな子にも優しいイメージがあるけど、………それにも一々反応していたら流石に気づく気がするけど…違うのかしら?」
「……佐鳥くんの場合は嫉妬を抱く相手が大体"木虎ちゃんかフウちゃん"であり、片や同じチームメイトだし片や自覚する前……自分が彼に出会う前からあんな関係、………だから仕方ないと割り切っているみたいだけど、……やっぱり時々反応しちゃうみたい。で、時枝くんの場合はそれに"私が加わります"。特にユズちゃんの事で互いに情報共有したり、この能力があるからこそ彼女に聞きづらい事も私には聞きやすいとかって理由で、ちょくちょく話してますから。で、それをユズちゃんが見聞きしたのに私が気づければきちんとフォロー出来るのですが、……でも不安みたいなんです。二人はハッキリと言っていないから、【自分も君が、…君だけが特別な存在】的な事をね」
柚紀が寝ているのを確認しながら頭痛の種を話していくシロ、これに対して反応するのは那須隊メンバーで巽も聞いてはいるがマイペースに食事を摂っていた。やはりどこか言実に似ている辺りが"類は友を呼ぶ"なのかも知れない。……そして、この手の話題に一番反応しそうな日浦がずっと何も言わずに居るのに流石に不審に思った熊谷が声を掛ける。すると……
‐ バン!! ‐
「もうっ!?佐鳥先輩も時枝先輩も意気地無しだし男らしくないっ!!?ただ【素直に自分の気持ちを伝えれば良いじゃないですか~!!】柚紀先輩がお二人を嫌うなんてあり得ないのに!!(バンバン!)だって先輩はっ!?………先輩はお見舞いに行った時に【一人になるのが嫌、そして……それと同じ位あの二人の側に居られなくなるのも、私は嫌】って、…口には出していませんでしたが、確かに聞こえました。でも一緒に居たくま先輩には聞こえていなくて言えなかったのですが、…私の異変に気づいた冬島さんにコッソリ教えてくれました【それは先輩の心の声だ】と。理由は私がスナイパーの合同訓練の話をしたのと、私とくま先輩が会いに行く前に嵐山隊の方達もお見舞いにいらっしゃったみたいなので、……時間差で寂しくなったのでは、と」
最初は感情的になっていた日浦だったが、未だに眠っている柚紀を見て徐々に冷静さを取り戻していき……逆に意気消沈してしまう。それをチームメイトが慰めている間に、巽が食事を済ませて満足そうにさせながら、やっと口を挟む
「ってな訳で、那須隊の皆なら"恋バナネタ"の一つや二つ有るんじゃないかい?まぁ我が弟子も"あるにはあるんだけど"相手がね~……ま、何はともあれ歌姫ちゃんの相談に乗って上げてよ。私も恋はからっ切り駄目だから無理!!?聞いて客観的な意見は言えるが、コレでその子を傷付けたらヤバイからね~。とりあえず"恋愛初心者"だから分かりやすく教えて上げなよ~」