44.親睦の曲~立食パーティー~(109.
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「ちょっ!?当真さんっ!!何で俺が持ってきた料理を取り上げるんですか~!?返してくださいよ~!!!(ピョンピョン)」
「((……悪かったな柚紀、まさか太一の悪意なき悪が此処まで強烈とは思わなかった。どうせ"贔屓"や"七光り"程度の言葉だと思っていた。って、ただの言い訳だなコレは。……せめて露払い役として最低限の仕事はするさ))……なら、その魔女疑惑のある柚紀が作ったコレをお前は食べれるのか?見た目は美味しそうだが、中身はどうかなんて分からねぇぜ?ってかお前"注意書"見てねぇだろ?…【青い皿の料理は隊員達の持ち寄り品でお代わりないから、独占禁止】ってな。にしても"色んな野菜と鶏肉をトマトで味付けしたのをチーズで焼く"とか、……お前らしい料理だな(ナデナデ、スッ)」
『!!?(い、今のは内部通信っ!?つまり当真先輩は、……トリオン体なの?あ、確かにトリオン体での食事は出来るけど、ってかあれ?……先輩、【食べていない】?フブキちゃんは、…知っていたの?……っ??だ、駄目だ、……呼吸、ちゃんと出来てな、いから、頭が、…回らない)……はぁ、はぁ、…はぁ、はぁ、……スゥーー、…ハアァーー』
別役が食べたくて皿ごと持ってきた料理がまさかの柚紀作であり流石の本人も驚いていた。そして今に事実確認で訊ねられるが、一度【トラウマが再発すると回復までに時間が掛かる】柚紀は上手く語れず、頷くことしか出来なかった。それでも「会場は三つあるし、本当にそれが彼女の料理かなんて分かるの?作者とかプレート付いてないし!」と別役は対抗するが
「……違わないわよ別役、先生が言ってたわ【自分の料理が配置された会場にその子は必ず居る】とね。因みに昨日はC級ランク戦ロビーで太刀川さん達と一緒で、作ったのは"ミカンが入った牛乳ゼリーと胡麻プリン"だったらしいわ。……気になるなら太刀川さん達に聞いてみなさい。………その先生からの伝言です。『"四人"はC級ランク戦ロビーに来い。特に別役と当真、…今回サボればどうなるか……判るな?』との事です」
「せ、先輩っ!?大丈夫ですか~!!(‐ ガシッ! ‐)…へっ?!?と、当真先輩っ!?離して下さいよ~!!私は柚紀先輩の元に行きたいんです~!」
「行くのは良いが日浦(パッ)、……柚紀の足元に"太一"がうっかり滑らせて割った皿の破片があるから気を付けろよ?……にしても伝言役でお前達が来るのは予想外だったぜ?………柚紀の回収をあの人に指示されたか?…くま」
私服姿の熊谷と日浦が立食会場には似合わない"鞄持ち"で現れたのだった。そして話っぷりから【言実はランク戦ロビーに居て呼ばれている】と察した別役が逃亡を図るが、村上とフブキがそれを阻止。そのまま連行していく
そして年下の日浦に立たせたままではと思い柚紀は立ち上がろうとするが、再発したのが原因で立ち上がれずにいるのを見て当真が柚紀の状況を冬島に訊ねれば【自力で動くのは恐らく無理、腕時計は食事中はマナーモードにしておいた】と判断とアラートが鳴らなかった理由が語られる。それを聞いて器用に柚紀を抱き上げる当真を見て荷物を日浦に預けた熊谷が換装すると
「(…スッ)……那須隊はランク戦・昼の部だったよな?つる姐がコイツの元に来るまで暫く頼む。…俺も呼ばれてるみてーだから行かねぇと。……今、皿の片付け頼む。(…ポン、ナデナデ)こんな出来の悪い露払いで悪かったな、その代わりにカゲか……野々村同期の"最後の黒服野郎"に今度会わせてやるよ。…ちょっと木虎みてぇーに生意気だが腕の良い後輩スナイパーだから、多分お前でも仲良くなれるさ。(…スッ)……じゃあ、またな(テクテク‐ クイッ ‐)……柚紀?」
『せ、先輩は、悪くない。……私が弱いから、病み上がりだから、心配させてしまう。時間は掛かるかも知れないけど、………私は強くなる!駄目な事も"全部認めて克服"してみせる!?だから……(ニコッ)待っててね?"勇にぃ"』
「(……ニヤリ)やなこった、俺様はスナイパートップの男だぜ?常に先頭を走らなきゃならねぇ面倒な宿命を持っているんだ。(ワシャワシャ)…走って追い付いてこい!!じゃあな、柚紀!」
と、お決まりの頭を乱暴に撫でるとスッキリした表情で食堂を後にする当真。それをちょっぴり不機嫌そうに見送るが……少しだけ顔色が良くなった柚紀と、その少女の手料理の一部を鞄から取り出した保存タッパに日浦が移し替えたのを確認の後に今に挨拶してから熊谷はそのまま食堂を後にしたのだった
誰も居なくなった食堂で一人溜め息を漏らした今が、とりあえずホウキと塵取りを取りに行こうとすると
‐ タタタタタタタ ‐
「今ちゃん大丈夫?!食堂のおばちゃんが"鈴鳴の子達が居る方から何かが割れた音がした"って聞いて、丁度通り掛かった僕にコレを渡されたんだけど……あ!動かないでっ!?足元に破片が散らばっているから危ないよ!(サッサッ)」
「く、来馬先輩っ!?……先程【講義は終わったが大学の先生に呼ばれて本部に行くのは遅くなる】とご連絡頂いたのでてっきり…」
「うん、先生に呼ばれたけど……理由が僕じゃなくて"太刀川くんの単位が危ないかも"って同じボーダー隊員だからって理由だったんだ。(サッサッ、サッサッ)で、同じく呼ばれていた諏訪さんの車に乗せて貰ったんだ。……大丈夫かな~?諏訪さんが言実さんに電話していたから、多分注意しに行っていそうだけど……(クスッ)彼にだけはあの人、大学生の中では唯一口出ししているから果たして口だけで済むかな?(サッサッ、サッサッ)……こんな感じかな?一枚だけみたいで良かったよ。割った犯人は……太一?」
「……いえ、…言実さんの姪っ子ちゃんです。太一の言われた事に動揺してうっかり………今は彼女とも友達である例の"黒服女剣士"の隠れた渾名をつけられた子とC級ランク戦をしに行ってます。あ、姪っ子ちゃんは気分が優れなくてたまたま居合わせた那須隊の二人と一緒に帰られました。村上くんもランク戦ロビーに同行していますが、……見に行きませんか?あちらにも軽食はありますから」
「そう焦る事はないよ、"鋼が太一と組んで彼女と戦うなら"多分直ぐには決着つかないだろうからね(にしても太一が迷惑かけちゃったみたいだし、……今度堤くん辺りにでも姪っ子ちゃんについて聞いてみよう。何かお詫びしないとね)」
……噂の鈴鳴第一の最後のメンバーにして隊長の来馬辰也が合流して今とそんなやり取りをしたのであった。(因みに柚紀の手料理は来馬がおばちゃんに頼んでタッパに詰めてもらったとか……もらってないてか)
「((……悪かったな柚紀、まさか太一の悪意なき悪が此処まで強烈とは思わなかった。どうせ"贔屓"や"七光り"程度の言葉だと思っていた。って、ただの言い訳だなコレは。……せめて露払い役として最低限の仕事はするさ))……なら、その魔女疑惑のある柚紀が作ったコレをお前は食べれるのか?見た目は美味しそうだが、中身はどうかなんて分からねぇぜ?ってかお前"注意書"見てねぇだろ?…【青い皿の料理は隊員達の持ち寄り品でお代わりないから、独占禁止】ってな。にしても"色んな野菜と鶏肉をトマトで味付けしたのをチーズで焼く"とか、……お前らしい料理だな(ナデナデ、スッ)」
『!!?(い、今のは内部通信っ!?つまり当真先輩は、……トリオン体なの?あ、確かにトリオン体での食事は出来るけど、ってかあれ?……先輩、【食べていない】?フブキちゃんは、…知っていたの?……っ??だ、駄目だ、……呼吸、ちゃんと出来てな、いから、頭が、…回らない)……はぁ、はぁ、…はぁ、はぁ、……スゥーー、…ハアァーー』
別役が食べたくて皿ごと持ってきた料理がまさかの柚紀作であり流石の本人も驚いていた。そして今に事実確認で訊ねられるが、一度【トラウマが再発すると回復までに時間が掛かる】柚紀は上手く語れず、頷くことしか出来なかった。それでも「会場は三つあるし、本当にそれが彼女の料理かなんて分かるの?作者とかプレート付いてないし!」と別役は対抗するが
「……違わないわよ別役、先生が言ってたわ【自分の料理が配置された会場にその子は必ず居る】とね。因みに昨日はC級ランク戦ロビーで太刀川さん達と一緒で、作ったのは"ミカンが入った牛乳ゼリーと胡麻プリン"だったらしいわ。……気になるなら太刀川さん達に聞いてみなさい。………その先生からの伝言です。『"四人"はC級ランク戦ロビーに来い。特に別役と当真、…今回サボればどうなるか……判るな?』との事です」
「せ、先輩っ!?大丈夫ですか~!!(‐ ガシッ! ‐)…へっ?!?と、当真先輩っ!?離して下さいよ~!!私は柚紀先輩の元に行きたいんです~!」
「行くのは良いが日浦(パッ)、……柚紀の足元に"太一"がうっかり滑らせて割った皿の破片があるから気を付けろよ?……にしても伝言役でお前達が来るのは予想外だったぜ?………柚紀の回収をあの人に指示されたか?…くま」
私服姿の熊谷と日浦が立食会場には似合わない"鞄持ち"で現れたのだった。そして話っぷりから【言実はランク戦ロビーに居て呼ばれている】と察した別役が逃亡を図るが、村上とフブキがそれを阻止。そのまま連行していく
そして年下の日浦に立たせたままではと思い柚紀は立ち上がろうとするが、再発したのが原因で立ち上がれずにいるのを見て当真が柚紀の状況を冬島に訊ねれば【自力で動くのは恐らく無理、腕時計は食事中はマナーモードにしておいた】と判断とアラートが鳴らなかった理由が語られる。それを聞いて器用に柚紀を抱き上げる当真を見て荷物を日浦に預けた熊谷が換装すると
「(…スッ)……那須隊はランク戦・昼の部だったよな?つる姐がコイツの元に来るまで暫く頼む。…俺も呼ばれてるみてーだから行かねぇと。……今、皿の片付け頼む。(…ポン、ナデナデ)こんな出来の悪い露払いで悪かったな、その代わりにカゲか……野々村同期の"最後の黒服野郎"に今度会わせてやるよ。…ちょっと木虎みてぇーに生意気だが腕の良い後輩スナイパーだから、多分お前でも仲良くなれるさ。(…スッ)……じゃあ、またな(テクテク‐ クイッ ‐)……柚紀?」
『せ、先輩は、悪くない。……私が弱いから、病み上がりだから、心配させてしまう。時間は掛かるかも知れないけど、………私は強くなる!駄目な事も"全部認めて克服"してみせる!?だから……(ニコッ)待っててね?"勇にぃ"』
「(……ニヤリ)やなこった、俺様はスナイパートップの男だぜ?常に先頭を走らなきゃならねぇ面倒な宿命を持っているんだ。(ワシャワシャ)…走って追い付いてこい!!じゃあな、柚紀!」
と、お決まりの頭を乱暴に撫でるとスッキリした表情で食堂を後にする当真。それをちょっぴり不機嫌そうに見送るが……少しだけ顔色が良くなった柚紀と、その少女の手料理の一部を鞄から取り出した保存タッパに日浦が移し替えたのを確認の後に今に挨拶してから熊谷はそのまま食堂を後にしたのだった
誰も居なくなった食堂で一人溜め息を漏らした今が、とりあえずホウキと塵取りを取りに行こうとすると
‐ タタタタタタタ ‐
「今ちゃん大丈夫?!食堂のおばちゃんが"鈴鳴の子達が居る方から何かが割れた音がした"って聞いて、丁度通り掛かった僕にコレを渡されたんだけど……あ!動かないでっ!?足元に破片が散らばっているから危ないよ!(サッサッ)」
「く、来馬先輩っ!?……先程【講義は終わったが大学の先生に呼ばれて本部に行くのは遅くなる】とご連絡頂いたのでてっきり…」
「うん、先生に呼ばれたけど……理由が僕じゃなくて"太刀川くんの単位が危ないかも"って同じボーダー隊員だからって理由だったんだ。(サッサッ、サッサッ)で、同じく呼ばれていた諏訪さんの車に乗せて貰ったんだ。……大丈夫かな~?諏訪さんが言実さんに電話していたから、多分注意しに行っていそうだけど……(クスッ)彼にだけはあの人、大学生の中では唯一口出ししているから果たして口だけで済むかな?(サッサッ、サッサッ)……こんな感じかな?一枚だけみたいで良かったよ。割った犯人は……太一?」
「……いえ、…言実さんの姪っ子ちゃんです。太一の言われた事に動揺してうっかり………今は彼女とも友達である例の"黒服女剣士"の隠れた渾名をつけられた子とC級ランク戦をしに行ってます。あ、姪っ子ちゃんは気分が優れなくてたまたま居合わせた那須隊の二人と一緒に帰られました。村上くんもランク戦ロビーに同行していますが、……見に行きませんか?あちらにも軽食はありますから」
「そう焦る事はないよ、"鋼が太一と組んで彼女と戦うなら"多分直ぐには決着つかないだろうからね(にしても太一が迷惑かけちゃったみたいだし、……今度堤くん辺りにでも姪っ子ちゃんについて聞いてみよう。何かお詫びしないとね)」
……噂の鈴鳴第一の最後のメンバーにして隊長の来馬辰也が合流して今とそんなやり取りをしたのであった。(因みに柚紀の手料理は来馬がおばちゃんに頼んでタッパに詰めてもらったとか……もらってないてか)