43.労り労いの曲(108.
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~廊下~
「じゃあ、俺達は月見さんに報告も兼ねて作戦室に戻りますが嵐山さん達はどうしますか?」
「ん~、……とりあえず賢達を待とうと思う。二人の結果次第では全員此処で一泊になるだろう。俺達も一応生身の柚紀ちゃんと接触しているが、言実さんが検査を受けろと言わなかったのなら問題なさそうだからな!」
「(あの人も内心余裕がなくて、ただ忘れているだけだったりして)とりあえず了解です、じゃあお先に失礼します」
「失礼します(ペコリ…テクテクテク)」
‐ ………ウィーン ‐
「!!嵐山さんと、……確か木虎だったな。佐鳥達を待っているのですか?人数が人数なので暫く掛かりますよ恐らく」
「検査お疲れ様京介!……大丈夫か?」
「えぇ、生身の異常は見られませんが今日は家に帰らず経過観察を見ると言われました。(…スッ)これを付けていれば基地内なら何処に居ても問題ないとの事です」
「……ミサンガ?銀製のブレスレットではないのですね。あの人…当真さんがそれを見せたら鶴ヶ峰先輩は大人しくなりましたし、米屋先輩も同じモノを着けていらっしゃいましたからてっきり…」
「……"危険度合い"で着けるモノが違うらしい。銀製のは"ちょっとした保険程度"であまり効果がないらしい。そう言う意味では当真さんのアレは"私物"で鶴ヶ峰の自己暗示を解かせる為の芝居だったのかも知れない。………言実さんが接触可能な人物にあの人を上げた理由からして、…【例のトリオン汚染を受けている可能性が高い】だろうな。……如何なる理由でも鶴ヶ峰を一人にさせるのは危険すぎるのは叔母であるあの人が一番理解しているだろう。俺は基本学校でしか接点がありませんから確信はないですが」
「いや、それは正解だ。……言実さんが断言した【柚紀ちゃんが一番嫌いなのは孤独による寂しさ】とな。四六時中誰かとって言うのは過保護だろうが、常に見守る必要はあるだろう。短時間とか基地内なら問題ないだろうが、あまり不安な状態にするのは良くない。見た目は中学生に見えないあの子だが、中身は年相応……いや、本当はもっと"精神年齢が幼い"のかも知れない。大人らしく振る舞うのを強いられて無理して背伸びをしたせいで、……子どもらしい事をする暇が無かった。俺には時折彼女が【迷子で不安げな顔をしている幼い少女】に見えてしまう。何故かは不明だがな」
「…………【初めて鶴ヶ峰と会った時に、彼女の側に誰も居なかったから】じゃないですか?俺も迅さんの指示とは言え、彼女に会った時は一人でしたし、新学期初日で不安げにしていた時に会いましたから……だから、俺は気になるのかも知れません。妹や弟が居る長男の性、……なのかも知れませんが」
「…………そんな柚紀ちゃんが心配だが、玉狛に移転して本部に来づらくなった京介に一つ相談だ。……(ポン)この木虎の先生になっては貰えないか?丁度"オールラウンダーの指導が出来る奴"を探していたんだ。お前なら教えるのも上手そうだしな!?どうだ?」
「………何故、貴方や時枝では駄目なんですか?」
「俺や充は"サポート向け"であり、木虎には"チームのエース"として前線で頑張って貰いたい。勿論連携は必須だが、……太刀川さんや出水の戦いを身近で見ていた京介ならきっと上手く導いてくれる。……っと(…スッ)柚紀ちゃんが考えていたみたいだ」
「えっ?!……あっ!あの時嵐山先輩に渡されたメモ!?み、見ても構いませんか?」
「あぁ!!……京介も見るか?」
「(コクリ…ヒョコッ)……【銃一本ではA級は無理】って、最初から容赦ない事を書いてあるな」
「【でも今まで培った技術を捨てるのも勿体無いので、オールラウンダーを目指すべき】【トリガーは弧月よりスコーピオンの方がチームの統一性もありますしスピードを生かした戦闘スタイルの方が木虎ちゃんには合っている気がする】【後はフブキちゃんと無闇に比較されるのを防止と無理に張り合わない様にするための余計なお節介】…………(先輩に私の性格を見破られている?!……やっぱりあのお姉様の姪ですね)」
「【短期間で上達するには同じポジションの人に師事を受けるのが一番の近道】【但し、嵐山さんと時枝くんは目指す先が違うので先生には向かない……と思う】【他に銃を使うオールラウンダーは烏丸くんしか知らないけど、……彼は忙しそうだから無理かな?でも彼なら良い先生になりそうだけどな~。勉強教えてもらった事あるけど、分かりやすかったからきっと大丈夫】……………(チラッ)……木虎は俺で良いのか?」
「(‐ …ドキッ ‐)(ち、近いっ!!)…わ、私は……鶴ヶ峰先輩の無茶ぶりを止めたいです。でも今は、今のままじゃ足手まといで逆に負担を掛けてしまう。だから、…………強くなれるならどんな努力も惜しみません!!か、烏丸先輩さえ、よ、宜しければ……ご指導お願い致します!!?(ペコッ)」
「………分かった。ただ、俺はボーダーとは別にバイトもしているし、嵐山隊は広報の仕事もあるから頻繁に稽古は無理だ。どれだけ強くなれるかは木虎の努力次第だ。……流石にカリキュラムを組めるほど俺も経験豊富じゃないのと、木虎について詳しく知らない間は自己鍛練が多くなる。何をすべきかは"どんな戦闘スタイルを目指すか"にも寄るが、イメージが掴めないなら"色んな人の戦う姿を見る"のを勧める。ランク戦ならオペレーターの人に頼めば過去ROMも見れるし、丁度今はB級ランク戦を行っているから観戦するのも悪くない。……少し喋りすぎたな。とにかく先ずはスコーピオンに慣れるのと、どんな風に戦いたいかを考える事だな。だがあまりに慣れない内から防衛任務もだがC級ランク戦もスコーピオンを無闇に使うのは避けるべきだとは思う。だが、それではスコーピオンを使って特訓する場所が思いつかないな。………何か良い方法はないものですかね?」
「なら訓練室を使うのはどうだ?あそこなら仮想の敵を作り出せるし、最近じゃ柚紀ちゃんの訓練用に亜種も作り出せる様に言実さんがプログラムしてて、B級以上の隊員に近々定期訓練に組み込む予定らしいよ?……ま、今日は無理だからとりあえず親睦を深めたら?師弟関係になるんでしょ?」
「「!?」」
「それが良いな!今日はトリオン体をもう使えな………迅、何でお前はレイジさんに担がれているんだ?」
「……レイジさんに殿、…万が一に敵やらあのトリオンが流れてきても市民の生活区域に影響を与えないように風下で待機してて貰っていた。本当は小南も一緒にね、……で、一部説明を省くけどもう大丈夫な点とか状況説明の為に待機していたレイジさんの元に言ったら………」
「言実さんから"迅を見つけたら連行してこい、手段は問わぬ"……そう連絡を受けた。予知で【トリオン体で例の毒に感染したモノに影響なし】と視えたとしても、検査は受けろ。例えS級でもトリオン体性能は大差ない、…………万が一があれば、……あの子が…鶴ヶ峰泣くぞ?恐らくだがな」
「……………それ、諏訪さんや風間さんの入れ知恵でしょ?"俺を素直に言うこと聞かせる的"な感じの。……分かったよ、検査は受けるから降ろしてレイジさん。流石にこのまま入れば太刀川さんや小南に馬鹿にされるのは見なくても分かるから」
「…(クスッ)流石の迅も、彼女をネタに出されたら無理強い出来ないよな。本人は無自覚だが、年上の奴は大体あの子を"妹みたいな存在"と感じているから邪険に出来ないし、したら………制裁待ったなしだからな」
「(……先輩って地味に最強なお方なのかも)」
「(保護者もだが、友人もある意味曲者だからな。……敵に回したら厄介だろう色んな意味で)」
→
「じゃあ、俺達は月見さんに報告も兼ねて作戦室に戻りますが嵐山さん達はどうしますか?」
「ん~、……とりあえず賢達を待とうと思う。二人の結果次第では全員此処で一泊になるだろう。俺達も一応生身の柚紀ちゃんと接触しているが、言実さんが検査を受けろと言わなかったのなら問題なさそうだからな!」
「(あの人も内心余裕がなくて、ただ忘れているだけだったりして)とりあえず了解です、じゃあお先に失礼します」
「失礼します(ペコリ…テクテクテク)」
‐ ………ウィーン ‐
「!!嵐山さんと、……確か木虎だったな。佐鳥達を待っているのですか?人数が人数なので暫く掛かりますよ恐らく」
「検査お疲れ様京介!……大丈夫か?」
「えぇ、生身の異常は見られませんが今日は家に帰らず経過観察を見ると言われました。(…スッ)これを付けていれば基地内なら何処に居ても問題ないとの事です」
「……ミサンガ?銀製のブレスレットではないのですね。あの人…当真さんがそれを見せたら鶴ヶ峰先輩は大人しくなりましたし、米屋先輩も同じモノを着けていらっしゃいましたからてっきり…」
「……"危険度合い"で着けるモノが違うらしい。銀製のは"ちょっとした保険程度"であまり効果がないらしい。そう言う意味では当真さんのアレは"私物"で鶴ヶ峰の自己暗示を解かせる為の芝居だったのかも知れない。………言実さんが接触可能な人物にあの人を上げた理由からして、…【例のトリオン汚染を受けている可能性が高い】だろうな。……如何なる理由でも鶴ヶ峰を一人にさせるのは危険すぎるのは叔母であるあの人が一番理解しているだろう。俺は基本学校でしか接点がありませんから確信はないですが」
「いや、それは正解だ。……言実さんが断言した【柚紀ちゃんが一番嫌いなのは孤独による寂しさ】とな。四六時中誰かとって言うのは過保護だろうが、常に見守る必要はあるだろう。短時間とか基地内なら問題ないだろうが、あまり不安な状態にするのは良くない。見た目は中学生に見えないあの子だが、中身は年相応……いや、本当はもっと"精神年齢が幼い"のかも知れない。大人らしく振る舞うのを強いられて無理して背伸びをしたせいで、……子どもらしい事をする暇が無かった。俺には時折彼女が【迷子で不安げな顔をしている幼い少女】に見えてしまう。何故かは不明だがな」
「…………【初めて鶴ヶ峰と会った時に、彼女の側に誰も居なかったから】じゃないですか?俺も迅さんの指示とは言え、彼女に会った時は一人でしたし、新学期初日で不安げにしていた時に会いましたから……だから、俺は気になるのかも知れません。妹や弟が居る長男の性、……なのかも知れませんが」
「…………そんな柚紀ちゃんが心配だが、玉狛に移転して本部に来づらくなった京介に一つ相談だ。……(ポン)この木虎の先生になっては貰えないか?丁度"オールラウンダーの指導が出来る奴"を探していたんだ。お前なら教えるのも上手そうだしな!?どうだ?」
「………何故、貴方や時枝では駄目なんですか?」
「俺や充は"サポート向け"であり、木虎には"チームのエース"として前線で頑張って貰いたい。勿論連携は必須だが、……太刀川さんや出水の戦いを身近で見ていた京介ならきっと上手く導いてくれる。……っと(…スッ)柚紀ちゃんが考えていたみたいだ」
「えっ?!……あっ!あの時嵐山先輩に渡されたメモ!?み、見ても構いませんか?」
「あぁ!!……京介も見るか?」
「(コクリ…ヒョコッ)……【銃一本ではA級は無理】って、最初から容赦ない事を書いてあるな」
「【でも今まで培った技術を捨てるのも勿体無いので、オールラウンダーを目指すべき】【トリガーは弧月よりスコーピオンの方がチームの統一性もありますしスピードを生かした戦闘スタイルの方が木虎ちゃんには合っている気がする】【後はフブキちゃんと無闇に比較されるのを防止と無理に張り合わない様にするための余計なお節介】…………(先輩に私の性格を見破られている?!……やっぱりあのお姉様の姪ですね)」
「【短期間で上達するには同じポジションの人に師事を受けるのが一番の近道】【但し、嵐山さんと時枝くんは目指す先が違うので先生には向かない……と思う】【他に銃を使うオールラウンダーは烏丸くんしか知らないけど、……彼は忙しそうだから無理かな?でも彼なら良い先生になりそうだけどな~。勉強教えてもらった事あるけど、分かりやすかったからきっと大丈夫】……………(チラッ)……木虎は俺で良いのか?」
「(‐ …ドキッ ‐)(ち、近いっ!!)…わ、私は……鶴ヶ峰先輩の無茶ぶりを止めたいです。でも今は、今のままじゃ足手まといで逆に負担を掛けてしまう。だから、…………強くなれるならどんな努力も惜しみません!!か、烏丸先輩さえ、よ、宜しければ……ご指導お願い致します!!?(ペコッ)」
「………分かった。ただ、俺はボーダーとは別にバイトもしているし、嵐山隊は広報の仕事もあるから頻繁に稽古は無理だ。どれだけ強くなれるかは木虎の努力次第だ。……流石にカリキュラムを組めるほど俺も経験豊富じゃないのと、木虎について詳しく知らない間は自己鍛練が多くなる。何をすべきかは"どんな戦闘スタイルを目指すか"にも寄るが、イメージが掴めないなら"色んな人の戦う姿を見る"のを勧める。ランク戦ならオペレーターの人に頼めば過去ROMも見れるし、丁度今はB級ランク戦を行っているから観戦するのも悪くない。……少し喋りすぎたな。とにかく先ずはスコーピオンに慣れるのと、どんな風に戦いたいかを考える事だな。だがあまりに慣れない内から防衛任務もだがC級ランク戦もスコーピオンを無闇に使うのは避けるべきだとは思う。だが、それではスコーピオンを使って特訓する場所が思いつかないな。………何か良い方法はないものですかね?」
「なら訓練室を使うのはどうだ?あそこなら仮想の敵を作り出せるし、最近じゃ柚紀ちゃんの訓練用に亜種も作り出せる様に言実さんがプログラムしてて、B級以上の隊員に近々定期訓練に組み込む予定らしいよ?……ま、今日は無理だからとりあえず親睦を深めたら?師弟関係になるんでしょ?」
「「!?」」
「それが良いな!今日はトリオン体をもう使えな………迅、何でお前はレイジさんに担がれているんだ?」
「……レイジさんに殿、…万が一に敵やらあのトリオンが流れてきても市民の生活区域に影響を与えないように風下で待機してて貰っていた。本当は小南も一緒にね、……で、一部説明を省くけどもう大丈夫な点とか状況説明の為に待機していたレイジさんの元に言ったら………」
「言実さんから"迅を見つけたら連行してこい、手段は問わぬ"……そう連絡を受けた。予知で【トリオン体で例の毒に感染したモノに影響なし】と視えたとしても、検査は受けろ。例えS級でもトリオン体性能は大差ない、…………万が一があれば、……あの子が…鶴ヶ峰泣くぞ?恐らくだがな」
「……………それ、諏訪さんや風間さんの入れ知恵でしょ?"俺を素直に言うこと聞かせる的"な感じの。……分かったよ、検査は受けるから降ろしてレイジさん。流石にこのまま入れば太刀川さんや小南に馬鹿にされるのは見なくても分かるから」
「…(クスッ)流石の迅も、彼女をネタに出されたら無理強い出来ないよな。本人は無自覚だが、年上の奴は大体あの子を"妹みたいな存在"と感じているから邪険に出来ないし、したら………制裁待ったなしだからな」
「(……先輩って地味に最強なお方なのかも)」
「(保護者もだが、友人もある意味曲者だからな。……敵に回したら厄介だろう色んな意味で)」
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