5.友達の曲(70.
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「……成る程、それならおれ達が知らないのも納得かな?本部所属のオペレーターは沢村さんと…巽さん以外どんな人が居るかきちんと把握してないからね」
「へぇ~、結構所属歴長いんだね~。部隊を組むと専属オペレーターの人に基本お世話になるけど、組んでいない人だっているからフリーのオペレーターが居たって不思議じゃないね。ってか、とりまるがぜんっっぜん!驚いてないのはなんでさ~?」
「……実際に会った事があるからな本部で市河と。…………彼女と会ったきっかけ"も"迅さんだったな。それと、……二人が市河に気づかなかった理由だが、一言で言えば"本部での活動時はトリオン体だから"だな」
「………京介、ソレどういう意味?」
市河女子の言い分は筋が通っており、概ね納得する時枝と、同じではあるが烏丸のリアクションの薄さを指摘する佐鳥。それに対してすんなり回答する烏丸の言葉に違和感を覚える時枝が更に追求しようとした。その頃、野々村女子は"一応今は"部外者なので口を挟まずただ静観し、柚紀に関してはやっと完食したらしく『ご馳走さまでした』と挨拶をして片付けている最中で、いざ話し合いに参加しようとした時
‐ ……キイィー ‐
「あ、居た居た!!探したよ鶴ヶ峰!?……ほら、お前もさっさと来いよ!(クイッ)」
「ま、待てよ笹森っ!?佐鳥と時枝が一緒なのは予想していたけど、……なんで女子二人も居るんだよ??!」
(全)「さ、笹森(っ/くん)?!と、……誰??」
『あれ?君はあの時の……(キョロキョロ…テクテクテクテク、ピタッ)………もしかして笹森くんと同じクラスなの???(コテン)』
屋上に制服姿の笹森が一人の少年……例の騒動の関係者であるあのC級隊員少年と共に現れたのだ。五人は差はあれど少年を"きちんと"認識出来ない中、柚紀は名は知らないが彼の存在はきちんと覚えていた。ただ、笹森と一緒に現れた理由が分からず首を傾げているのを見て、ある程度近くまで行き説明を笹森が始める。因みに柚紀は市河女子の話をちゃんと聞いていなかったので、"ボーダー関連の話"は聞かれるべきじゃないと考え、自ら動いて五人からそれとなく距離を置いている
「そう、コイツ俺のクラスメートなんだ。……あの件を諏訪さん経由で事情や鶴ヶ峰の事を俺は聞いていたしあの後、コイツのアフターケアーも諏訪さんに頼まれたんだ"同じクラスメートのよしみ"でさ。で、……あまり大っぴらに出来ないだろ?その、色々あってさ。俺も言われただけで納得出来ないこともあるし、説明上手でもない、だから……会いに来た。心配してるコイツを連れて、お前に……鶴ヶ峰に」
『…………そっか、大丈夫だって連絡したけど、…やっぱり気になるよね?私も"逆の立場だったら"きっと気にすると思うから。…(ニコッ)わざわざ来てくれて有り難う笹森くん、……貴方も有り難う、…余計な事をしてごめんね?』
「(ブンブン)だ、大丈夫、だよっ??!君が割り込んでこなかったら俺……多分あの先輩に攻撃してた、そんな気がする。今回の件で軽いペナルティーを受けたけど、あのままだったら【もしかしたらボーダーを辞めさせられていたかも】って笹森の隊長さんに言われたんだ。だから、……謝らないで。逆にさ、………お礼、言わせてよ。…有り難う、助けてくれてさ」
「(テクテク、テクテク……ガシッ)………まさかウチの生徒だったんだお前、あ~…ポジションが違うしボーダーって大半男ばっかりだから、佐鳥は覚えられないや流石に。ってか、あ~なった理由や結末聞いても良い?(なぁーんかコイツ、柚紀ちゃんに"惹かれそう"だし、…牽制しておくか)」
そんな感じで柚紀とC級隊員少年、そして肩に手を置いたまま佐鳥が話し合いを始めたのを見た笹森は時枝達の元へ。…あちらの三人が話すであろう内容はある程度知っているのもあるが、"それ以上に"気になる事がコチラにあったからだ
「飯食った後に時枝達のクラスに行ったら"仲良くなった子と屋上に居る"って言われたけど、(チラッ)"やっぱり"市河だったか。で、野々村の方はいもづる式って感じか?まぁ、…可能性としては一番あった組み合わせだなコレ」
「(ムッ)……どう言う意味さ?あたしとシロは地味にアンタと"ご近所さん"だし、学校でも……多少は有名なのは自覚しているが…"やっぱり"って何だい?【あの子と関わる事があらかじめ誰かに預言されていた】とでも、言うのかい?」
「(預言?…まさか)………(コソッ)京介、…迅さんはこの件についてナニか言っていた?」
「(ヒソッ)……いや、言ってない。市河と迅さんはそこまで親しくはない筈だ。と言うより、…鶴ヶ峰に関して言えば迅さん以上に"先を見通す事に優れた人物"が居るのを、時枝だって知っているだろ?名は出していないが、彼女自身が"親しい人と親密な関係"だって言っていたからな」
「………確かに、そうだね」
笹森の言い分に流石に違和感を感じた野々村女子が不機嫌そうに問い掛ける。その質問文の中に"気になるワード"を聞いた時枝が念のために烏丸へコッソリ確認をする。迅、元より"サイドエフェクト"の事も関係するので同じくコッソリ返答し、更に"柚紀限定"で確実性や今までの話の流れから一番高い可能性を指摘すれば、これにはすんなり納得した時枝。そして笹森達の話し合いに意識を向けたタイミングで、市河女子が野々村女子を諌めた後に説明をする所であった
「えっとさ、ノンちゃんもヒナ先輩……巽陽菜さんを知っているでしょ?私と同じ様な趣味を持っている年上のあの人を!…実はその人と鶴ヶ峰さんの叔母さんである鶴ヶ峰言実さんが古くからの友人でね、…聞いたの。"私と同じ歳の姪が居る"って、であの事は……何か先輩に"調べもの"を言実さんが通信で頼んでいる所に私も居合わせて、それで知りました。えっと……笹森くんが予想できたのは諏訪さん、…隊長さん経由だと思うよ?……だよね??」