42.鈴音の曲~オトは回る~(107.
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‐ ダン!…ダン!……ダン! ‐
「つる姐~~!!?(バッ!ギュウ~~!!?)あ~、昔はそれなりにスキンシップしても文句言わなかったのに、支部が出来る頃だったかな?…『少しは年上や古参、ランキング上位に君臨する者の威厳を持て』って言うから最近は控えていたけど、……やっぱり恋しくなるよ~(グリグリ…パッ!)あ!!所であの子は何処?!あの静樹さんの娘さん!!"亜種対策の切り札"として現場に投入されていたんでしょ?(キョロキョロ)」
『………(クスッ)相変わらず元気だな小南は。あの子は一足先に基地に戻したぞ?あの毒性のあるトリオンを取り込んだ影響でトリオン体が保てなくてな。が、役目は果たさねば成らぬ故に……生身で役目を終わらせた後に早急に帰還させた(ナデナデ)色々疲れているだろうから、会うのは後日にしてくれると私は助かるが、駄目か?』
「む~……あたしがつる姐のお願いに弱いの知っていてそんな言い方するんだもん!!策士だよね~本当にさ!………あ、これは"兄妹揃って"か?!静樹さんも頭が良いからいつの間にか口車に乗ってたり、有りそうでない嘘を平気で言ってあたし含め皆を困らせてたな~。ま、その分つる姐は【あまり語らないけど絶対に嘘は言わない】からあたしは好きよ?!……たまーに、言葉足らずや分かりづらい言い回しなんかで困惑するけど、慣れれば簡単だし!!?……とりあえず直ぐは無理でも会わせてくれるなら待つわあたし!!やっと待ちに待った念願の子に会えるんだもん!!!」
迅と太刀川、そして小南が言実達に合流を果たす。と、直ぐ様抱き付きながら柚紀の事を訊ねてくる小南に、うっすらと笑みを浮かべたかに思えば少し憂いを帯びた表情で"色んな理由で直ぐに姪には会わせられない"と告げる言実。これを聞いて最初は不機嫌そうな表情をしたが次に昔を懐かしむ表情、その後は元気に快諾したのだった
さて、いきなり小南が現れて色々困惑している四人だが、とりあえず同級生な事もあり出水が声を掛ける
「えっとさ小南、……色々聞きたいことがあるがとりあえず一つ。……お前柚紀ちゃんを知っているのか?ってか、静樹さんって姐さんの兄貴で柚紀ちゃんのお父さんの……だよな?」
「何当たり前の事を聞いてくるのよ出水!ボーダー関係者で静樹さんって言ったら鶴ヶ峰静樹さん以外に誰が居るって言うの??えっと柚紀ちゃん?についてなら、他のメンバーは知らないけど、あの人あたしには色々話してくれたわよ?【一つ下で、体が強いとは言えないが何時も明るく元気な娘が居る】って。……あれは親バカと言える位溺愛してたわね~。だって迅にすら内緒にしろって言われたもの【娘に惚れたら一大事だ】って言って!!」
「……まぁ、良い子だもんねー柚紀ちゃんは。ぶっちゃけ俺の守備範囲に彼女が居たら惚れていた可能性は、"なきにしもあらず"かな?…あ"!!絶対に無いからな!?俺にとってあの子は今後もずっと【護りたいや愛おしい存在】なのは認めるが、この感情はどっちかと言うと"家族に抱く愛情"とかで恋愛系じゃないから!!?ってか、……(コリコリ)向こうだって俺を"頼りになるお兄ちゃん"的な感じで慕っているよ多分。だって【俺の言動やスキンシップで彼女が赤くなった事は一度もない】……太刀川さんもでしょ?」
「あ~、……確かにそうかもな。自分の言動が原因で自爆的な理由で赤らめる事はあるが、"俺から"アクションを起こしたって理由じゃ…………ないな一度も。ま、柚紀がその手の反応をしないって事は"その可能性にすら今は浮上してない"って訳だ。……そう言えば東さんが言ってたな~【柚紀がその手の対象に見るのは恐らく同学年のみ】だって。つまり此処に居る面子だと………」
と、いつの間にか恋愛話に突入して次第に柚紀と同級生である三人に視線が集まる。……今この場面でどう受け答えすべきか迷っている佐鳥と時枝。そんな二人より先に古寺が挙手した後に発言をする
「えっと、俺は鶴ヶ峰さんと知り合ってから間もないですが……多分そういう風に見ない気がしますし、なりたいとも願わない気がします。……色んな理由で」
『……ほぉう、……(スウゥ)詳しく話せ』
「「(ジロッ!)」」
「(ビクッ!)ま、先ずですね……彼女をもっと知りたいと思わないんです。あ!でも物事の考え方には興味がありますね!論理的なのと感覚的なのが上手い具合に補いあっているのが凄いと純粋に思います。ただ、……今回共闘して思いました。……俺じゃあきっと【彼女の足手まといになる。足枷になる】と。……鶴ヶ峰さんは強い人です、肉体的じゃなくて精神的にです。じゃないと先輩達に指示や意見を進言したり、自ら囮を買って出たり、攻撃の術がないのに敵に真っ向から対峙したりとか俺には無理ですし、……止められる気がしません(一番の理由は言実さんが恐ろしいからだけどね。ってかやっぱり二人は…)ま、その分、二人はその辺きっちりしてそうだよね。多分"止める必要がある"と判断すれば彼女を止めれるでしょ?少なくとも彼女が危なくなれば危険やリスクを承知した上で行動起こせそうだしさ。あ~、でも話はきちんとするのも大切だし聞くのも大切だからそこは気を付けろよ?」
「「……………」」
古寺の話を聞いて最初は【柚紀の何処が気に入らない】と言実と佐鳥・時枝に意味深な視線を向けられ、少し戸惑う古寺だが素直に感じた気持ちを口にすれば向けられる視線が緩和され、言実は兎も角として男子二人にはちょっとした仕返しを兼ねて妙な物言いをするのであった。それを言われて合流前に出水に指摘された時よりは薄いが、……うっすらと顔を赤くさせて黙りこむ二人であった
そんな二人に丸っきりその話を聞いていなかった小南が食い付くが『交代の時間だ、私達も戻るぞ』と帰路につく傍ら二人はふと、ある事を思い出す
「(木虎は"責任を取れ"とか言ったけど、……具体的にどうしないといけないのかな?彼女の意思を尊重?でも、全部は認められない。……何処まで許せば良いのだろう)」
「(嵐山さんは"謝れ"と言われたが、……何に対してだったんだろう?お互いに言いたいことを素直に言っている、筈だし。意見の衝突は他人同士じゃ起きても仕方ない。…あの人は何を危惧していらっしゃるんだ?)」
「つる姐~~!!?(バッ!ギュウ~~!!?)あ~、昔はそれなりにスキンシップしても文句言わなかったのに、支部が出来る頃だったかな?…『少しは年上や古参、ランキング上位に君臨する者の威厳を持て』って言うから最近は控えていたけど、……やっぱり恋しくなるよ~(グリグリ…パッ!)あ!!所であの子は何処?!あの静樹さんの娘さん!!"亜種対策の切り札"として現場に投入されていたんでしょ?(キョロキョロ)」
『………(クスッ)相変わらず元気だな小南は。あの子は一足先に基地に戻したぞ?あの毒性のあるトリオンを取り込んだ影響でトリオン体が保てなくてな。が、役目は果たさねば成らぬ故に……生身で役目を終わらせた後に早急に帰還させた(ナデナデ)色々疲れているだろうから、会うのは後日にしてくれると私は助かるが、駄目か?』
「む~……あたしがつる姐のお願いに弱いの知っていてそんな言い方するんだもん!!策士だよね~本当にさ!………あ、これは"兄妹揃って"か?!静樹さんも頭が良いからいつの間にか口車に乗ってたり、有りそうでない嘘を平気で言ってあたし含め皆を困らせてたな~。ま、その分つる姐は【あまり語らないけど絶対に嘘は言わない】からあたしは好きよ?!……たまーに、言葉足らずや分かりづらい言い回しなんかで困惑するけど、慣れれば簡単だし!!?……とりあえず直ぐは無理でも会わせてくれるなら待つわあたし!!やっと待ちに待った念願の子に会えるんだもん!!!」
迅と太刀川、そして小南が言実達に合流を果たす。と、直ぐ様抱き付きながら柚紀の事を訊ねてくる小南に、うっすらと笑みを浮かべたかに思えば少し憂いを帯びた表情で"色んな理由で直ぐに姪には会わせられない"と告げる言実。これを聞いて最初は不機嫌そうな表情をしたが次に昔を懐かしむ表情、その後は元気に快諾したのだった
さて、いきなり小南が現れて色々困惑している四人だが、とりあえず同級生な事もあり出水が声を掛ける
「えっとさ小南、……色々聞きたいことがあるがとりあえず一つ。……お前柚紀ちゃんを知っているのか?ってか、静樹さんって姐さんの兄貴で柚紀ちゃんのお父さんの……だよな?」
「何当たり前の事を聞いてくるのよ出水!ボーダー関係者で静樹さんって言ったら鶴ヶ峰静樹さん以外に誰が居るって言うの??えっと柚紀ちゃん?についてなら、他のメンバーは知らないけど、あの人あたしには色々話してくれたわよ?【一つ下で、体が強いとは言えないが何時も明るく元気な娘が居る】って。……あれは親バカと言える位溺愛してたわね~。だって迅にすら内緒にしろって言われたもの【娘に惚れたら一大事だ】って言って!!」
「……まぁ、良い子だもんねー柚紀ちゃんは。ぶっちゃけ俺の守備範囲に彼女が居たら惚れていた可能性は、"なきにしもあらず"かな?…あ"!!絶対に無いからな!?俺にとってあの子は今後もずっと【護りたいや愛おしい存在】なのは認めるが、この感情はどっちかと言うと"家族に抱く愛情"とかで恋愛系じゃないから!!?ってか、……(コリコリ)向こうだって俺を"頼りになるお兄ちゃん"的な感じで慕っているよ多分。だって【俺の言動やスキンシップで彼女が赤くなった事は一度もない】……太刀川さんもでしょ?」
「あ~、……確かにそうかもな。自分の言動が原因で自爆的な理由で赤らめる事はあるが、"俺から"アクションを起こしたって理由じゃ…………ないな一度も。ま、柚紀がその手の反応をしないって事は"その可能性にすら今は浮上してない"って訳だ。……そう言えば東さんが言ってたな~【柚紀がその手の対象に見るのは恐らく同学年のみ】だって。つまり此処に居る面子だと………」
と、いつの間にか恋愛話に突入して次第に柚紀と同級生である三人に視線が集まる。……今この場面でどう受け答えすべきか迷っている佐鳥と時枝。そんな二人より先に古寺が挙手した後に発言をする
「えっと、俺は鶴ヶ峰さんと知り合ってから間もないですが……多分そういう風に見ない気がしますし、なりたいとも願わない気がします。……色んな理由で」
『……ほぉう、……(スウゥ)詳しく話せ』
「「(ジロッ!)」」
「(ビクッ!)ま、先ずですね……彼女をもっと知りたいと思わないんです。あ!でも物事の考え方には興味がありますね!論理的なのと感覚的なのが上手い具合に補いあっているのが凄いと純粋に思います。ただ、……今回共闘して思いました。……俺じゃあきっと【彼女の足手まといになる。足枷になる】と。……鶴ヶ峰さんは強い人です、肉体的じゃなくて精神的にです。じゃないと先輩達に指示や意見を進言したり、自ら囮を買って出たり、攻撃の術がないのに敵に真っ向から対峙したりとか俺には無理ですし、……止められる気がしません(一番の理由は言実さんが恐ろしいからだけどね。ってかやっぱり二人は…)ま、その分、二人はその辺きっちりしてそうだよね。多分"止める必要がある"と判断すれば彼女を止めれるでしょ?少なくとも彼女が危なくなれば危険やリスクを承知した上で行動起こせそうだしさ。あ~、でも話はきちんとするのも大切だし聞くのも大切だからそこは気を付けろよ?」
「「……………」」
古寺の話を聞いて最初は【柚紀の何処が気に入らない】と言実と佐鳥・時枝に意味深な視線を向けられ、少し戸惑う古寺だが素直に感じた気持ちを口にすれば向けられる視線が緩和され、言実は兎も角として男子二人にはちょっとした仕返しを兼ねて妙な物言いをするのであった。それを言われて合流前に出水に指摘された時よりは薄いが、……うっすらと顔を赤くさせて黙りこむ二人であった
そんな二人に丸っきりその話を聞いていなかった小南が食い付くが『交代の時間だ、私達も戻るぞ』と帰路につく傍ら二人はふと、ある事を思い出す
「(木虎は"責任を取れ"とか言ったけど、……具体的にどうしないといけないのかな?彼女の意思を尊重?でも、全部は認められない。……何処まで許せば良いのだろう)」
「(嵐山さんは"謝れ"と言われたが、……何に対してだったんだろう?お互いに言いたいことを素直に言っている、筈だし。意見の衝突は他人同士じゃ起きても仕方ない。…あの人は何を危惧していらっしゃるんだ?)」