42.鈴音の曲~オトは回る~(107.
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『……そうか小南が、………いや、下手に遠ざけようとすると私のラボにまで来そうだ。ソチラが片付き次第合流しても……あぁ、分かった(……着実に状況は変化している、……良い方に転じるか悪い方に転じるかは、この子達次第だな)』
「あの、言実さん。向こうで何かありましたか?……誰もベイルアウトしていない、からと安心は出来ませんよね?もしかしたら毒性のトリオンのせいでもう…」
『………………やはり奈良坂以外はベイルアウト不可能な状況に陥っている、が…三輪の事を考えると奈良坂も易々と現場を離れられぬだろうな(だが恐らく、アイツのトリオン残量もあまりないだろう。そして女王攻略にはシルバーブレットは不可欠。……さて、どの道を選択する?)』
佐鳥、そして巽から【毒性のトリオンが大分流れなくなってきた】事から【身の回りの守備を固める為に使っている】と察する言実。そして歌も佳境に入り『短期決戦で女王を潰せ、歌が終われば鈴の恩恵も薄まってしまうからな』と更に指示出しをして視線を地上に戻す言実。柚紀のトリオン量もだが烏丸のトリオン量もかなり少なくなっていると推測しており、"歌い終える前に烏丸がベイルアウトする"事になれば自分がカバーに入る必要があるのだから
~ そしていつか届く夢を
今静かに感じよう
君の決意 僕の迷い
めぐり逢いが指し示す
愛も罪も夢も闇も
今すべて身にまとって
君の力 僕の心
重なりあった瞬間
何が生まれる…
Do you believe in destiny? ~
〔…こちら迅!女王の討伐終了しました。で、この後はどうしますか?〕
『回収班を早急に出す。が、亜種は中々しぶとい故に"シルバーブレットが撃てる隊員"をその場で待機させて回収班と共に帰還させろ』
〔……奈良坂を、と言わない辺りは此方の状況はお見通しみたいですね相変わらず。で、……俺達は合流で平気ですか?〕
『あぁ、構わぬ。ついでに残党狩りしながらで頼む。……恐らく潜んでいる故にな』
歌が終わり迅からの通信で【女王及び殆どの亜種討伐】が完了したのを察する言実は戻りがてらの指示も出す。それを聞いて"え"っ?!?"とナニやら嫌そうな声が聞こえたが……姪の悲鳴が聞こえて強制的に通信を切り、古寺にそのまま待機を命じて自分は屋上から飛び降りる。落下しながら悲鳴の理由を理解するが……"瞬時に解決策が浮かばない"状況だった
『烏丸くんっ!しっかりして!?烏丸くんっ!!!…!……(ジワッ)言実さんっ!お願い、烏丸くんを助けてっ!!?』
「くっ!?は、離れろ鶴ヶ峰っ。……トリオン、切れでベイル、アウト出来ない今の状、況で、生身の君が……側に居るのは、危険だ」
『(ナデ)落ち着け柚紀、お前が泣けば烏丸は勿論他の奴等ですら危険な状況になる(…ガイストやフルアームズは、莫大なトリオンを消費するのと引き換えに火力を上げるトリガー。特にガイストはトリオン体の安定性を崩して必要箇所を強化、及び武器と体を一体化させる事により火力を上げる仕組み。今回の敵とは本来相性が良くない、訳か。……恐らくガイストを意図的に解除は無理だろう、…どうする)』
試作品トリガーのせいか、元々トリオンが切れるとベイルアウトするシステムありきで作られたトリガーなせいもあり"自らの意思で解除が出来ずに苦しんでいる"烏丸に泣きそうな表情で寄り添っている柚紀。鈴も鳴らす余裕もなく未だに毒性のトリオンが漂っていると、巽から聞いているので然り気無くシルバーブレットで浄化しつつどうするかと考える言実。安定性を崩している影響で"変化…侵食"が徐々に広まっており、ついには顔面にまで影響が出始める。それに気付いた柚紀が『だ、駄目っ!!?』と慌てて変形箇所に触れた、次の瞬間
‐ パアァァァーー………ガシャン、…ジャラ ‐
「「柚紀っ!??」」
「京介っ!?柚紀ちゃんっ!!姐さんっ!!?くっ、な、何だよこの光はっ!?(光の色合いからしてトリオンっぽいが、……"残っているのか"?こんな光輝く程の量が?二人とも)」
『くっ!?な、何が起きていると言うのだ!!』
いきなり二人から強烈な緑白い光が放たれ、言実は反射的に距離を取り、兵隊蟻の残党狩りをしていた三人も思わず手を止めてしまう。……因みに足元に居た残党はこの強烈な光を浴びた瞬間に消えてしまったがそれに気付いた者はオペレーターのみであった。そして光が止んで、見えてきた光景はと言うと……
‐ ジャラ、……ジャラジャラ ‐
『へっ?…エェエエエエーーー!!?く、く、首輪ぁーー??!で、何か私の手首の輪っかに鎖で繋がっている感じになっているしぃーー!?!……………あ、烏丸くん色々苦しくない?大丈夫??(ペタペタペタペタ‐ ジャラジャラジャラジャラ ‐)』
「………………あ、あぁ。苦しくもないし、この首輪だってかなりの大きさだから首が絞まるわけでもない。というか、…(ジャラ)……鎖が黒みがかった緑で、お前の髪色みたいだな。何故繋がっているか定かじゃないが……些か切るのが惜しいな」
『………ま、その様な事になったのかの理由は何となく分かるが、それは大した事ではない。……烏丸、変形は解けたがガイストは発動状態は継続中であろう?確か素早さを上げる機能もあると聞いた。……柚紀を連れて先に基地に戻れ、お前もだが柚紀もトリオン量が少ない状況で現場に置くのは避けたい。……恐らく最寄りの秘密経路付近に誰か待機しておろう。…ソイツにこの子を引き渡せ。他は残党狩りに付き合ってもらう、時間も惜しい……行け』
「(コクン、…スッ)ガイスト機動戦特化 」
‐ ブォオン!! ‐
…何やら一部聞き捨てならない言葉があったが、外野が何か言う前にと二人に退却を促す言実。その言い分は尤もなのですんなり聞き入れた烏丸が柚紀を横抱きにすると速度アップ機能を展開してその場から消えたかの様な早さで移動を開始する。……柚紀の悲鳴やら持っていた鈴が地面に落ちる音で我に返った三人……二人はかなり複雑な表情をしていたのだった
「あの、言実さん。向こうで何かありましたか?……誰もベイルアウトしていない、からと安心は出来ませんよね?もしかしたら毒性のトリオンのせいでもう…」
『………………やはり奈良坂以外はベイルアウト不可能な状況に陥っている、が…三輪の事を考えると奈良坂も易々と現場を離れられぬだろうな(だが恐らく、アイツのトリオン残量もあまりないだろう。そして女王攻略にはシルバーブレットは不可欠。……さて、どの道を選択する?)』
佐鳥、そして巽から【毒性のトリオンが大分流れなくなってきた】事から【身の回りの守備を固める為に使っている】と察する言実。そして歌も佳境に入り『短期決戦で女王を潰せ、歌が終われば鈴の恩恵も薄まってしまうからな』と更に指示出しをして視線を地上に戻す言実。柚紀のトリオン量もだが烏丸のトリオン量もかなり少なくなっていると推測しており、"歌い終える前に烏丸がベイルアウトする"事になれば自分がカバーに入る必要があるのだから
~ そしていつか届く夢を
今静かに感じよう
君の決意 僕の迷い
めぐり逢いが指し示す
愛も罪も夢も闇も
今すべて身にまとって
君の力 僕の心
重なりあった瞬間
何が生まれる…
Do you believe in destiny? ~
〔…こちら迅!女王の討伐終了しました。で、この後はどうしますか?〕
『回収班を早急に出す。が、亜種は中々しぶとい故に"シルバーブレットが撃てる隊員"をその場で待機させて回収班と共に帰還させろ』
〔……奈良坂を、と言わない辺りは此方の状況はお見通しみたいですね相変わらず。で、……俺達は合流で平気ですか?〕
『あぁ、構わぬ。ついでに残党狩りしながらで頼む。……恐らく潜んでいる故にな』
歌が終わり迅からの通信で【女王及び殆どの亜種討伐】が完了したのを察する言実は戻りがてらの指示も出す。それを聞いて"え"っ?!?"とナニやら嫌そうな声が聞こえたが……姪の悲鳴が聞こえて強制的に通信を切り、古寺にそのまま待機を命じて自分は屋上から飛び降りる。落下しながら悲鳴の理由を理解するが……"瞬時に解決策が浮かばない"状況だった
『烏丸くんっ!しっかりして!?烏丸くんっ!!!…!……(ジワッ)言実さんっ!お願い、烏丸くんを助けてっ!!?』
「くっ!?は、離れろ鶴ヶ峰っ。……トリオン、切れでベイル、アウト出来ない今の状、況で、生身の君が……側に居るのは、危険だ」
『(ナデ)落ち着け柚紀、お前が泣けば烏丸は勿論他の奴等ですら危険な状況になる(…ガイストやフルアームズは、莫大なトリオンを消費するのと引き換えに火力を上げるトリガー。特にガイストはトリオン体の安定性を崩して必要箇所を強化、及び武器と体を一体化させる事により火力を上げる仕組み。今回の敵とは本来相性が良くない、訳か。……恐らくガイストを意図的に解除は無理だろう、…どうする)』
試作品トリガーのせいか、元々トリオンが切れるとベイルアウトするシステムありきで作られたトリガーなせいもあり"自らの意思で解除が出来ずに苦しんでいる"烏丸に泣きそうな表情で寄り添っている柚紀。鈴も鳴らす余裕もなく未だに毒性のトリオンが漂っていると、巽から聞いているので然り気無くシルバーブレットで浄化しつつどうするかと考える言実。安定性を崩している影響で"変化…侵食"が徐々に広まっており、ついには顔面にまで影響が出始める。それに気付いた柚紀が『だ、駄目っ!!?』と慌てて変形箇所に触れた、次の瞬間
‐ パアァァァーー………ガシャン、…ジャラ ‐
「「柚紀っ!??」」
「京介っ!?柚紀ちゃんっ!!姐さんっ!!?くっ、な、何だよこの光はっ!?(光の色合いからしてトリオンっぽいが、……"残っているのか"?こんな光輝く程の量が?二人とも)」
『くっ!?な、何が起きていると言うのだ!!』
いきなり二人から強烈な緑白い光が放たれ、言実は反射的に距離を取り、兵隊蟻の残党狩りをしていた三人も思わず手を止めてしまう。……因みに足元に居た残党はこの強烈な光を浴びた瞬間に消えてしまったがそれに気付いた者はオペレーターのみであった。そして光が止んで、見えてきた光景はと言うと……
‐ ジャラ、……ジャラジャラ ‐
『へっ?…エェエエエエーーー!!?く、く、首輪ぁーー??!で、何か私の手首の輪っかに鎖で繋がっている感じになっているしぃーー!?!……………あ、烏丸くん色々苦しくない?大丈夫??(ペタペタペタペタ‐ ジャラジャラジャラジャラ ‐)』
「………………あ、あぁ。苦しくもないし、この首輪だってかなりの大きさだから首が絞まるわけでもない。というか、…(ジャラ)……鎖が黒みがかった緑で、お前の髪色みたいだな。何故繋がっているか定かじゃないが……些か切るのが惜しいな」
『………ま、その様な事になったのかの理由は何となく分かるが、それは大した事ではない。……烏丸、変形は解けたがガイストは発動状態は継続中であろう?確か素早さを上げる機能もあると聞いた。……柚紀を連れて先に基地に戻れ、お前もだが柚紀もトリオン量が少ない状況で現場に置くのは避けたい。……恐らく最寄りの秘密経路付近に誰か待機しておろう。…ソイツにこの子を引き渡せ。他は残党狩りに付き合ってもらう、時間も惜しい……行け』
「(コクン、…スッ)ガイスト
‐ ブォオン!! ‐
…何やら一部聞き捨てならない言葉があったが、外野が何か言う前にと二人に退却を促す言実。その言い分は尤もなのですんなり聞き入れた烏丸が柚紀を横抱きにすると速度アップ機能を展開してその場から消えたかの様な早さで移動を開始する。……柚紀の悲鳴やら持っていた鈴が地面に落ちる音で我に返った三人……二人はかなり複雑な表情をしていたのだった