42.鈴音の曲~オトは回る~(107.
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「ん?そう言えば……(クルッ)ねぇ、おつるちゃん。土竜大丈夫??ほら彼奴ってさ~柚紀ちゃんばっかり狙うでしょ?ちょっと前だって建物掘り進んで来たし!?」
『……………ヒナ』
〔うぃ~!佐鳥くんが不安になるのは分かるけど~、……多分平気だよ。あの洗脳性のあるトリオンは【強い個体、つまりは亜種の方に効果がある】みたい!で、女王が今警戒しているのは迅達!!……アレが発するフェロモンを越えるほどのナニか魅了するモノが無い限り歌姫ちゃんを狙わない筈だよ~。……ま、危なくなりそうなら言実に連絡入れるなら君は君のお仕事をしなさい!!〕
前奏部分の際に、土竜の存在を思い出した佐鳥が言実に確認する。古寺も土竜に遭遇した事がないのか"よく分からない"と表情に現れており、実際に危険がないのかを巽に訊ねればこの様な解答が帰ってきたのだった。ならばと安心した辺りで、柚紀の歌が始まる
~ 引き裂かれた二つの魂 (‐ シャン! ‐)
行き場のない想いが胸をしめつけ
なぜこの時代時代 に
出逢ったのかと(‐ シャン! ‐)
問い掛ける術は
冴えた影に散る ~
「あ~、……結局プライベートじゃねぇと伴奏ありで聞くのは無理だなこれは。状況に寄ってペースダウンしたり止める必要だってある。ま、…アカペラでも柚紀ちゃんの歌の上手さが変わる訳じゃねぇーか。逆に騙しが色々効かなくなるか?音程やら歌詞やメロディー覚えてないといけねぇし。そう言う意味では羨ましいぞーとっきー!お前等あの"歌騒動"の歌を生で伴奏付きで聞いたんだろ!?」
「あ~、アレですか?……俺は聞けませんでしたが、偶々録音している人が居まして聞かせて貰いましたが【録音と実際じゃ迫力や感じ方がケタ違い】らしいですね。今みたいな歌姫時は基本、側に居る隊員は戦闘を強いられて居ますし…………体験するのは難しそうですね」
「……多分言うだけで良いと思うよ?【歌を聞きたい】ってさ。ただ彼女の性格や体調と場所を考慮する必要があるけどね。後、何故聞きたいかの理由で善し悪しが変わるけど………おれは任務関連でもプライベートでも大体三回程歌を聴いているけど、……やっぱり初日のアレを越す出来映えの曲を知らないかな」
「…………そんなもんなのか?……ん???なぁなぁ、とっきー。任務は兎も角…【"プライベート"であの子が歌ったのって何時だ?】初日とあの歓迎会だろ?……後、一回は何時だ??」
普通に話している三人だが、実際にはメテオラの爆撃やらエスクードを破壊して敵を間接的に倒したり、打ち上げてメテオラを撃ち込みやすくしたりと戦いながら会話をしていた。そして出水の鋭い指摘には"騒音で聞こえないフリ"をしてやり過ごそうとするのだった。因みに残り一回は"迷子の雛鳥が親鳥に呼び掛けたアレ"であり、それを知るのはごく一部の人物だけなので言うつもりはないのだった
さて、此方建物屋上チームは言実がメテオラとシルバーブレットを必要に応じて撃ち、それをスナイパー二人が撃ち抜き周囲に間接的に影響を与えていた。実際にどうなっているかと言うと
~ 揺らぐ事ない
強さなどなく
進んだ先に
求める答えがある ~
「あ!合いの手感覚に鈴を鳴らしているから、毒性トリオンが引いたかな~。なので(クルッ)おつるちゃ~ん。メテオラくださ~い!」
『(キイィン)……指定を間違えるなよ佐鳥。私はそこまでトリオン量が多くないし、シルバーブレットはかなりのトリオンを消費する。無駄撃ちは出来ぬ故にな』
「(ドーン!)……あのぅ~、なら俺や佐鳥が使った方が効率が良いのでは?毒性トリオンの広がり具合が見えていた方が無駄撃ちしませんし、言実さんだって気兼ねなく鶴ヶ峰さんを守れますよね?なのに何故?」(←視覚支援なし)
『……奈良坂が言っていただろ?これは本来持つべき事が許されぬトリガーだとな。これがトリオンで構成されているモノに当たれば"一撃でそれを無効化する事が可能だ"。……勿論それはトリオン体も例外ではない。故に撃つ時は【必ず三人や敵に当たらぬ様に注意しておる】そして、それが亜種に当たれば一発でヘイトを集めてしまう危険性すらある。スナイパーが敵に当てぬように射つのは意外と神経を使うし、前衛三人はお前とは別部隊、…………動きを読み違えて誤って撃たぬ自信がお前にはあるか古寺よ。……佐鳥の場合は毒性トリオンが見えているからこそ、あの三人をきちんと認識できているかも怪しい。……つまりはそう言う事だ』
要約すると、【協力プレイより個人プレイの方が良いのでは?】と、古寺は言いたいのだが思った以上にシルバーブレットの扱いが難しく、あまり味方の人数を減らす可能性がある行いは避けるべきと告げる言実。それを聞いて反論できるだけの自信や確信がないので引き下がる古寺と、最初から言実の言い分には全面的に賛成な佐鳥。彼の場合はその疑問すら抱かなかったのもあるが、コレが一番効率がよいと思ったのも事実であるのと、……言実に話し掛ける際に後ろを振り向き、更に後ろに居る歌姫の様子をチラ見出来るからだった
そんなこんなで、サビの部分となりより一層鈴を元気に鳴らす柚紀は、合いの手感覚なのは勿論所々更に思い切り鳴らしていた
~ 愛も罪も夢も闇も
今すべて身にまとって(‐ シャンシャン ‐)
君の力 僕の心
重なりあった瞬間
何が生まれる…(‐ シャン! ‐)
Do you believe in destiny?(‐ シャシャ~ン! ‐) ~
「(うんうん!いい感じだね柚紀ちゃん!!……ん?鈴と言えば諏訪隊と荒船隊の時も鳴らしていたっけ?で、あの時は……)(カサカサカサカサ)…!……まさかっ!?(ダッ!)柚紀ちゃんコッチに!?早くっ!!?」
『えっ??(シャーン)佐鳥、くん?〔ユズちゃん逃げてっ!!妨害型が壁をよじ登って(ズドン!)接近してる!?〕(フッ)……えっ?(クルッ)……(‐ ドクン…サァァァー ‐)ぁ』
‐ シュルシュルシュル……バチっ!バチンッ! ‐
『柚紀っ!……佐鳥っ!その子を私の後ろに!!』
「了解です!!(ダキッ!)柚紀ちゃん、大丈夫だから落ち着いて、ね(絶対に彼女を傷付かせない!……守ってみせる!)」
何やら既視感を感じた佐鳥が思い返していると、何かが接近する音が聞こえ"姿は見えないが本能的に"柚紀の側に駆け寄りながら此方に来るように呼び掛ける。その理由が分からなかった柚紀だが、シロからの通信を聞いて更に影が自分に掛かったので反射的に後ろを振り返り、敵の姿を見て血の気が下がるのを感じてしまい体が動けなくなる感覚に襲われる。そして、妨害型の触手が少女に触れるのを何とか言実と佐鳥がシールドで防ぎ回収するが、明らかに顔色が良くなく呼吸も乱れた姪を一瞥して"どうするか"と思考を巡らせる。……下手に自分がこの亜種を倒せば現場の状況が一変するのが分かっているからだ
『……………ヒナ』
〔うぃ~!佐鳥くんが不安になるのは分かるけど~、……多分平気だよ。あの洗脳性のあるトリオンは【強い個体、つまりは亜種の方に効果がある】みたい!で、女王が今警戒しているのは迅達!!……アレが発するフェロモンを越えるほどのナニか魅了するモノが無い限り歌姫ちゃんを狙わない筈だよ~。……ま、危なくなりそうなら言実に連絡入れるなら君は君のお仕事をしなさい!!〕
前奏部分の際に、土竜の存在を思い出した佐鳥が言実に確認する。古寺も土竜に遭遇した事がないのか"よく分からない"と表情に現れており、実際に危険がないのかを巽に訊ねればこの様な解答が帰ってきたのだった。ならばと安心した辺りで、柚紀の歌が始まる
~ 引き裂かれた二つの
行き場のない想いが胸をしめつけ
なぜこの時代
出逢ったのかと(‐ シャン! ‐)
問い掛ける術は
冴えた影に散る ~
「あ~、……結局プライベートじゃねぇと伴奏ありで聞くのは無理だなこれは。状況に寄ってペースダウンしたり止める必要だってある。ま、…アカペラでも柚紀ちゃんの歌の上手さが変わる訳じゃねぇーか。逆に騙しが色々効かなくなるか?音程やら歌詞やメロディー覚えてないといけねぇし。そう言う意味では羨ましいぞーとっきー!お前等あの"歌騒動"の歌を生で伴奏付きで聞いたんだろ!?」
「あ~、アレですか?……俺は聞けませんでしたが、偶々録音している人が居まして聞かせて貰いましたが【録音と実際じゃ迫力や感じ方がケタ違い】らしいですね。今みたいな歌姫時は基本、側に居る隊員は戦闘を強いられて居ますし…………体験するのは難しそうですね」
「……多分言うだけで良いと思うよ?【歌を聞きたい】ってさ。ただ彼女の性格や体調と場所を考慮する必要があるけどね。後、何故聞きたいかの理由で善し悪しが変わるけど………おれは任務関連でもプライベートでも大体三回程歌を聴いているけど、……やっぱり初日のアレを越す出来映えの曲を知らないかな」
「…………そんなもんなのか?……ん???なぁなぁ、とっきー。任務は兎も角…【"プライベート"であの子が歌ったのって何時だ?】初日とあの歓迎会だろ?……後、一回は何時だ??」
普通に話している三人だが、実際にはメテオラの爆撃やらエスクードを破壊して敵を間接的に倒したり、打ち上げてメテオラを撃ち込みやすくしたりと戦いながら会話をしていた。そして出水の鋭い指摘には"騒音で聞こえないフリ"をしてやり過ごそうとするのだった。因みに残り一回は"迷子の雛鳥が親鳥に呼び掛けたアレ"であり、それを知るのはごく一部の人物だけなので言うつもりはないのだった
さて、此方建物屋上チームは言実がメテオラとシルバーブレットを必要に応じて撃ち、それをスナイパー二人が撃ち抜き周囲に間接的に影響を与えていた。実際にどうなっているかと言うと
~ 揺らぐ事ない
強さなどなく
進んだ先に
求める答えがある ~
「あ!合いの手感覚に鈴を鳴らしているから、毒性トリオンが引いたかな~。なので(クルッ)おつるちゃ~ん。メテオラくださ~い!」
『(キイィン)……指定を間違えるなよ佐鳥。私はそこまでトリオン量が多くないし、シルバーブレットはかなりのトリオンを消費する。無駄撃ちは出来ぬ故にな』
「(ドーン!)……あのぅ~、なら俺や佐鳥が使った方が効率が良いのでは?毒性トリオンの広がり具合が見えていた方が無駄撃ちしませんし、言実さんだって気兼ねなく鶴ヶ峰さんを守れますよね?なのに何故?」(←視覚支援なし)
『……奈良坂が言っていただろ?これは本来持つべき事が許されぬトリガーだとな。これがトリオンで構成されているモノに当たれば"一撃でそれを無効化する事が可能だ"。……勿論それはトリオン体も例外ではない。故に撃つ時は【必ず三人や敵に当たらぬ様に注意しておる】そして、それが亜種に当たれば一発でヘイトを集めてしまう危険性すらある。スナイパーが敵に当てぬように射つのは意外と神経を使うし、前衛三人はお前とは別部隊、…………動きを読み違えて誤って撃たぬ自信がお前にはあるか古寺よ。……佐鳥の場合は毒性トリオンが見えているからこそ、あの三人をきちんと認識できているかも怪しい。……つまりはそう言う事だ』
要約すると、【協力プレイより個人プレイの方が良いのでは?】と、古寺は言いたいのだが思った以上にシルバーブレットの扱いが難しく、あまり味方の人数を減らす可能性がある行いは避けるべきと告げる言実。それを聞いて反論できるだけの自信や確信がないので引き下がる古寺と、最初から言実の言い分には全面的に賛成な佐鳥。彼の場合はその疑問すら抱かなかったのもあるが、コレが一番効率がよいと思ったのも事実であるのと、……言実に話し掛ける際に後ろを振り向き、更に後ろに居る歌姫の様子をチラ見出来るからだった
そんなこんなで、サビの部分となりより一層鈴を元気に鳴らす柚紀は、合いの手感覚なのは勿論所々更に思い切り鳴らしていた
~ 愛も罪も夢も闇も
今すべて身にまとって(‐ シャンシャン ‐)
君の力 僕の心
重なりあった瞬間
何が生まれる…(‐ シャン! ‐)
Do you believe in destiny?(‐ シャシャ~ン! ‐) ~
「(うんうん!いい感じだね柚紀ちゃん!!……ん?鈴と言えば諏訪隊と荒船隊の時も鳴らしていたっけ?で、あの時は……)(カサカサカサカサ)…!……まさかっ!?(ダッ!)柚紀ちゃんコッチに!?早くっ!!?」
『えっ??(シャーン)佐鳥、くん?〔ユズちゃん逃げてっ!!妨害型が壁をよじ登って(ズドン!)接近してる!?〕(フッ)……えっ?(クルッ)……(‐ ドクン…サァァァー ‐)ぁ』
‐ シュルシュルシュル……バチっ!バチンッ! ‐
『柚紀っ!……佐鳥っ!その子を私の後ろに!!』
「了解です!!(ダキッ!)柚紀ちゃん、大丈夫だから落ち着いて、ね(絶対に彼女を傷付かせない!……守ってみせる!)」
何やら既視感を感じた佐鳥が思い返していると、何かが接近する音が聞こえ"姿は見えないが本能的に"柚紀の側に駆け寄りながら此方に来るように呼び掛ける。その理由が分からなかった柚紀だが、シロからの通信を聞いて更に影が自分に掛かったので反射的に後ろを振り返り、敵の姿を見て血の気が下がるのを感じてしまい体が動けなくなる感覚に襲われる。そして、妨害型の触手が少女に触れるのを何とか言実と佐鳥がシールドで防ぎ回収するが、明らかに顔色が良くなく呼吸も乱れた姪を一瞥して"どうするか"と思考を巡らせる。……下手に自分がこの亜種を倒せば現場の状況が一変するのが分かっているからだ